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音楽日誌●再出発仕り直しの日々

後始末発想転換の日々

ご近所の素敵な家

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2015年3月某日/後始末発想転換の日々

さて本日にて3月も終了。内容が濃かった?やたらと長い一ヶ月といったところ。お仕事上のトラブルも盛り沢山〜ちょっととした波乱のドラマと捉えて愉しんでおります。昨日も数件ありましたよ(余裕でクリア出来)。日差しが春めくと気分も前向きになるもの。今朝の朝日新聞ウクライナ情勢の深め方が秀逸(「ウクライナ日記」アンドレイ・クルコフへのインタビュー)、表層を撫でるだけではコトの真相は見えぬのですね。平和な日本は、滝川クリステル婚約破綻とか米倉涼子あっという間に別居とかそんな話題、エエ女にはなかなか釣り合うオトコがいないというのか。こちら別世界に住まうサラリーマン晩年のおっさんであります。

帰宅の遅い女房殿が作ってくれた夕飯を暖めつつ、ONKYO CDプレイヤー/iPodドッグ CBX-Z10を鳴らしておりました。偶然棚より取り出したGrieg ピアノ協奏曲イ短調〜ワルター・ギーゼキング(p)/ヘルベルト・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団(1951年)・・・おお、こんなCD持っていたのか・・・ギーゼキング56歳、鮮烈な切れ味演奏也。誰もいないし、キッチンまでの距離も少々あったのでボリュームを上げたら、音の広がり(というか正確には上下の幅?ステレオじゃないから)たっぷり感じさせる良好な音質、やたらと感動いたしました。ティンパニの迫力、第2楽章「Adagio」のシミジミとした旅情、第3楽章「Allegro moderato molto e marcato」に灼熱の情熱勢いを感じさせて、嗚呼名曲やなぁ。

DOCUMENTS  233080”10円玉インシュレーター”装着済のオーディオでもモノラル音源を確認したくなりました。Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調〜スヴャトスラフ・リヒテル(p)/カレル・アンチェル/チェコ・フィル(1954年)・・・懐かしいコロムビア・ダイヤモンド1000シリーズにも収録されました。ゆったりとしたテンポのカラヤン盤(1962年)が著名であり、音質的にも条件は整っているけれど、こちら快速熱っぽい勢いにも魅力有・・・但し、音質は期待できず。たしかにレンジ狭く、パッとしない音質は記憶通り、それでも(気分的な問題か)解像度が上がって、それなりまとまって聴きやすいと感じます。但し、次に収録されたグランド・ソナタ ト長調(1956年)の割れてデリカシーの欠片もない音質には手の打ちようもなし。

(CDプレーヤー代替)DVDプレーヤー(SONYDVP-NS715P)にも40円貯めてインシュレーター+フェルト入れてみようかな?では、行ってきます。本日も快晴也。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

昨日昼からけっこうなお湿り、今朝は快晴になってミニ・ジョギングあと公園鉄棒でのストレッチ、冷たく濡れて7度C。昼の予想は22度Cです。気分的にはもう4月やなぁ、酒のせいか体調はいまいちスッキリせず、両足全体にかなりの疲労感あるのが不思議。昨夜徒歩往復40分ほどの大型温泉風浴場施設に行く(そのまま外食)前からの症状です。花粉症でぐずぐず、排気ガスのような臭いは自分の鼻の責任と自覚いたしました。それでもよう眠れます。これが春眠ということか。

MERCURY  434 360-2オーディオは門外漢、それでも”10円玉インシュレーター”の効果は(気分のせいか)著しく感じます。Tchaikovsky 大序曲「1812年」作品49(1958年/ミネアポリス交響楽団/ミネソタ大学ブラスバンド)/イタリア奇想曲 作品45(1955年/ロンドン交響楽団)〜アンタル・ドラティ・・・久々10年以上ぶりの拝聴?鉄砲と大砲はほんま凄い!管弦楽は直接音の多い意外とデッドな響きでした。1955年の「イタリア奇想曲」の音の立ち上がりの鮮烈さ、オーケストラの技量はこちらのほうが上でしょう。半世紀以上前にこんな水準の録音を実現していたことは驚異であります。ドラティという人は余情とか滔々と歌うとか、そんな人じゃなくて職人的に作品を過不足なく表現する方向かと。

オーディオを意識した作品もう一発。Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜エルネスト・ブール/南西ドイツ放送交響楽団(1969年)・・・20年以上前4枚組6,400円入手、棚中もっとも高価なCDと思われるもの。これが露西亜のバーバリズムとはまったく無縁、クール正確ひんやりするほど素っ気ない表現、仕上げは緻密丁寧でっせ。色気とか色彩とか、20世紀現代音楽の古典に”歌”ではない、作品のあるべき姿を秩序を以てかっちり再生する・・・力強さにも欠けぬ、ブルー系(豊満とは無縁なる)スリムなサウンド。これもまた一興です。

先週末に入手した3冊はいずれも”当たり”、快調に読み進んでおります。早々に補充必要でしょう。では、行ってきます。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

昨夜10時半ころ健全に帰宅。諸先輩とのお付き合いはそこそこに、酒は抑制気味にしております。昨日”電話番出勤”(ヒマ)のハズが朝一番「悪魔の電話」を受けてしまいました。自分の縄張り外なので詳細ようワカランが冷凍食品の納品先間違い、融けるものだし、とにかくナビ頼って意外とご近所の店まで引取、職場に戻ると「じつは発注間違いで納品先は凸凹であった」との連絡有、そのままナビに導かれ「高蔵寺ニュータウン」迄。途中渋滞に巻き込まれつつ無事融ける前に納品できました。初訪問先はモダーンな建築物が立ち並ぶところ、1968年入居開始、歩いている人々はほとんど高齢者、なんせぼちぼち半生記の歴史ですから。日本の縮図みたいなものか。見た目立派なマンションもあちこち傷んでいるのかも。エエ見学になりました。

昨夜、滅多に名古屋中心街には行かぬので散々迷って酒席会場へ。集まった諸先輩はいろいろ、病で早期退職された方、エラくなって先日95歳の父親を送った方、やはり出世はしたけれど奥様寝たきり、自らも大腸がんを患った方(幸い全快したみたい)40年を経ても上下関係は変わらず、ワタシは出来の悪い(けど可愛い)後輩として説教されるのも嬉しいもの。酒の作法を教えてくださった方々であります。次回は5月連休明けの集まりとなります。今朝、早朝決起して【♪ KechiKechi Classics ♪】 定例更新済、ミニ・ジョギングも実施。昨日、いよいよ開花ピークに入りました。

昨夜は酔ってぐったり眠ってしまって音楽拝聴ならず。思い立って「10円玉インシュレーター」実施。人様に誇れぬ激安オーディオは、小さなTOPPING デジタルアンプM1+スピーカーはONKYO D-102EX、DVDプレーヤー(SONYDVP-NS715P 中古840円)、ここ最近はパソコンからデータを飛ばして(ラトックシステム USB Wireless Audio Adapter REX-Link2S)音楽を聴くことが過半となりました。ほんまは音質どーのなんて恥ずかしくって云々できぬ・・・のが実情でっせ。

ま、アンプの上にダンベル置いたり、スピーカーを載せる台はしっかり固いのにしている程度。「10円玉インシュレーター」(総経費80円+両面テープ)の効果はけっこうあって、音のキレ、解像度、低音が増した印象有。仮にそれがカンチガイでも、ま、キモチの問題ですから。

これはSICC-363Stravinsky バレエ音楽「火の鳥」(1910年版全曲)〜ピエール・ブーレーズ/ニューヨーク・フィルハーモニック(1975年)・・・ブーレーズはお気に入り、新旧録音は大多数耳にしているけれど、これは初耳。数年前オークション落札、届いたCD内容はメータ/ニューヨーク・フィルの「春の祭典」でした(残念)〜縁がなかったのだな。シカゴ交響楽団との1992年録音は聴いていて、世評曰く「ブーレーズは穏健になってダメになった」という声には賛同できず、浪漫の残滓を一掃して解脱しきった表現も悪くないと考えております。こちら、情熱熱風粗野なバーンスタイン時代を過ぎ、バランス重視なアンサンブルを実現したブーレーズ時代(1971-1977)〜評判はよろしくなかったそうな〜明るく骨太なサウンドのまま、繊細緻密洗練+豪快な響きを実現してこれが壮年(50歳)の表現意欲なんやな、と納得の美しい、わかりやすい演奏でした。今回はデータ拝聴、昔馴染みの「春の祭典」(1969年/これがすべての刷り込み)を再確認したくなりました。

もう一発、Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜ピエール・ブーレーズ/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1968年)・・・これって当時話題騒然!史上最遅の「運命」って、繰り返しを勘案するとフェレンツ・フリッチャイのほうが遅いらしいけれど、音楽って「速い遅い」で価値は決まらんでしょうが。おそらくは半世紀ぶりFMにて拝聴して以来の再会でした。これも「浪漫の残滓を一掃して解脱しきった表現」であって、前時代の代表例として唯一Beethoven を録音したのでしょう。おそるべきクール!というか思い入れも情熱も感じさせぬ分析的表現、オーケストラとの微妙な齟齬もあって、古楽器隆盛の現代にはますます別方向な違和感がありました。問題提起ではあっても幾度聴いて堪能するものに非ず。そんなところでしょうか。もうちょっと聴き込み(お勉強)を深めましょう。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

ONKYO CDプレイヤー/iPodドッグ CBX-Z10昨日昼間は暖かく、午前中残務処理、昼からの取引先との定例商談を早々に終え、帰りBOOK・OFFにて書籍も仕入れて早々に帰宅、サボりみたいなもんでっせ。カンタンな夕食仕込みつつ、ONKYO CDプレイヤー/iPodドッグ CBX-Z10にてElgar エニグマ変奏曲〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル(1970年)など拝聴。剛直かつ繊細、悠々としたスケールを誇る盤石演奏に感動したのは当たり前、すでに製造停止となった”なんちゃってBOZE Wave music system”は抜群に音質というか解像度がよろしい。以前Brahms 交響曲第2番ニ長調〜スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ/ハレ管弦楽団(1987年)にも同様の印象を得て、この機器と音源の相性に感心した記憶もあります。わずか中古6,000円ほど、エエ買い物をしたな。唯一の弱点は操作ボタンのわかりにくさ(リモコンも)これってけっこう致命的弱点だったかも。

一昨日、おそらくは10年ぶり?徳島ラーメンをいただきました。1999-2007年岡山在住時、中四国エリアを毎日営業で飛び回っておりました。香川岡山はうどん文化圏、広島のつけ麺とやらは残念、口に合わず。ラーメンは山口迄行けば九州ラーメン、特色ある個性派ラーメンは徳島だけだったと記憶します。濁った醤油とんこつ+甘辛く味付けした肉は少々お下品、けっこう好きでしたよ。ご当地、名古屋エリアに転居して丸2年、毎月一回は必ず所要で通る途中に「徳島ラーメン」が・・・ずっと気になっておりました。ここ5年ほどすっかり”お昼は弁当派”(経済問題もちろん昼にお仕事したり外食に飽きたり、で)、最近女房殿のお仕事朝が早くて自分でおにぎり作ったりしているけれど(職場付近は外食不如意)たまたまご飯が切れていて、とうとう念願の!訪問機会を得ました。

これが・・・どーもいけん。お昼時、混んでいるとはいえ空席も有、人員不足ともいえぬ配置、なのに空席の片づけができておりません。周りを眺めると待っている人多数、つまりなかなか出てこない。食べ終わる時間が待ち時間より短い感じ。ワタシの席にもよーやく到着、懐かしい濁った汁、麺質が粉っぽいのも馴染み也。記憶にある”徳島ラーメン”に間違いないけど、彼(か)のお下品なパンチが足りない、甘辛い肉のトッピング含め、やや上品に洗練され個性が薄くなっているのは、他エリア都会に進出時の配慮なのか。それに温度がやや低いような・・・ずばり、美味しくない、というか好き嫌いを超えた個性を感じられない。片付け、待ち時間も含めてオペレーションに問題あるんじゃないか。

10年前の衝撃感動はありませんでした。もしかしたら華麗なる加齢による味覚の退化、食欲の低下(若くてハラ減っていればなんでも旨いっすよ)の問題かも。世の中全体にチェーン店のコストカットが行き過ぎているのかもしれません。

PHILIPS Philips 454346-2 Bach カンタータ「天のいと高きところには神に栄光あれ 」BWV191 (イレアナ・コトルバス(s)/ユリア・ハマリ(a)/クルト・エクヴィルツ(t)/ディーター・エレンバーグ(t)/モーリス・アンドレ(tp)/ロベルト・ドーン(fl)1971年)/「その人は幸い也」BWV57(エリー・アメリンク(s)/ヘルマン・プライ(t)1970年)/「甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり」BWV151(アグネス・ギーベル(s)/ビルギット・フィンニラ(a)/ハンス・イェルゲン・メーリング(fl)1968年)〜ヘルムート・ヴィンシャーマン/ドイツ・バッハ・ゾリスデン・・・ぼちぼち半世紀前の録音也。著名一流メンバーがずらり、ヴィンシャーマンの人望が伺えます。(詳細リーフレットを眺めていたら、合唱指揮の一部に懐かしいペーター・シュヴァルツの名前も)第191番って、ミサ曲ロ短調と同じ旋律じゃん。若い頃はカンタータをお腹いっぱい聴く!そんな経済力はなくて、フリッツ・ヴェルナーの廉価盤LPを少々、本格的にまとめて聴いたのは21世紀に入ってからもちろんディジタル時代、古楽器隆盛になってから。ここのところBach の声楽作品を連続して聴いていて、カール・フォルスターの「ヨハネ」を除いて、ほとんど最近技術的洗練極まった古楽器系ばかり。

ああちょいとノイジーな音質やな、器楽アンサンブルは上手いけど音も表現も硬い、歌い手の個性が強くてリズムがユルいというか、なんというか〜でもね。そんなこんな聴き手の勝手な言い種乗り越えて、なんて愉しい音楽なんだ!声楽器楽とも緻密なアンサンブル、引き締まったリズムばかり聴いて(しかも音質極上)こんな情感こもって愉悦に充ちた演奏も悪くないな、と。Bach の魅力は演奏スタイルを問わぬのは当たり前の前提でした。

Chabrier 「スペイン」/絵画風小品集(10曲)/シパイの行進曲〜アレクサンドル・タロー(p)(1997/8年)・・・Chabrier(エマニュエル・シャブリエ1841-94)は小粋で大好き。レナ・キリアコウはLP時代よりの愛聴盤、全集とは看板に偽り有、著名な交響詩「スペイン」のピアノ版は初耳でした。1968年生まれ仏蘭西の中堅というべき世代か、キリアコウは時にゆったりとしたテンポが浪漫、特異な個性が素敵だけど、音質含めさすがに少々昔風となりました。こちら小粋に余裕たっぷり、技術的な手抜きはないけれど、あまり力まず流れの良い気品を感じさせました。最高。

若い頃から身体頑強屈強とは云えず、十数年前より左膝に不調も抱えたまま。唯一柔軟性と腰だけは大丈夫と思ってきたけれど、昨夜来、鈍く不調を感じます。例の、馴染みの結石かなぁ、命に別状ないけれど、彼(か)の痛みは強烈ですから。

では、行ってきます。帰宅は深夜か。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

今朝も3度C、昼には19度になるらしい。いよいよほんまの春でっせ。昨日のお仕事はまずまず順調、トラブルの処理を抱えつつ、取引先との商談も有、気になっていた少々の残務もクリア、早々に帰宅すると女房殿はお仕事関係で不在、カンタンな料理など作りに掛かって冷凍食品の素材の封を切る時に一緒に左親指先を深く切ってしまいました・・・片手で調理というのはムツかしいですよ。なんとかしたけれど。昨日の朝日新聞に寄稿された小熊英二(慶応大)教授の「ネトウヨ」の件、「その数はネット利用者の1%に満たない。調査時期よりネットが一般化していることを考えれば、この比率はもっと低下しているだろう」・・・私見ではこの実感に近いけれど、ネット上では実態に合わないとの声も。日本人はけっこう噂話が好きだし、一旦ネットに流れてしまえば(申し訳ない表現だけど)付和雷同も多いのかな、と思います。ちょっと論点は違うんだけど「あなたを誹謗中傷・攻撃してくる匿名アカウントの「中の人」は、病気なんです」にもネット上の危うさ、対処療法が載って納得いたしました。

 あっという間に週末、明日は行事があって職場が空になるので留守番役、ほんの電話番出勤〜夜は40年に迫るお付き合いの諸先輩との酒(これで3週連続って、数年前まで毎日呑んでいたじゃないか)。

CCSSA25007Bach ミサ曲ロ短調 BWV.232〜ヨス・ファン・フェルトホーフェン/オランダ・バッハ協会管弦楽団/合唱団/ドロシー・ミールズ(s)/ヨハネッテ・ゾマー(s)/マシュー・ホワイト(c-t)/チャールズ・ダニエルズ(t)/ピーター・ハーヴェイ(b)(2006年)・・・3ヶ月前に冒頭「キリエ」のみエラく感動したのにそれっきり、深く反省して全曲拝聴しました。「マタイ」「ヨハネ」も大好き、でもこのミサ曲は旋律のわかりやすさ親しみやすさピカイチ!短調?訝るほどに活き活きと躍動する喜びにあふれた作品であります。ジョシュア・リフキン(1981/2年)の衝撃以来、声楽一パート一人の鮮烈な手法、こちら四半世紀を経、古楽器アンサンブルの技術的洗練、声楽の表情も情感も豊かなこと!往年の大歌手のようなヴィヴラートに非ず、声は自然に妖しく揺れるんです。歌い崩しに非ず、正確かつ人の温もりを感じさせ、血の通った個性色合いの表出。小編成だから当然テンポはさっぱり速め、軽快なリズム、器楽声楽ともほとんど超絶技巧のアンサンブルに敬虔清廉な祈りを感じる・・・まさにヴェリ・ベスト。時代が進むほどよろしくなる〜そんな安易な人生観は持っていないけれど、新しいものはちゃんと押さえておくべきものですね。

温故知新。昨日取引先行き車中音楽はBartok 管弦楽のための協奏曲〜フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団(1957年)・・・ぎりぎりステレオに間に合っていないけれど音質は充分、 病に倒れた(1914-1963年)ためステレオ初期時代迄の録音はかつて廉価盤LPに多く流用され、貧しかった若者(=ワシ)に大きな影響を与えたものです。音の厚み深み、厳しいリズムのキレ、どれもとっても驚異的な集中力に仰け反るばかり。こうしてみるとこのオーケストラ(現ベルリン・ドイツ響)は歴代実力派指揮者を据え、立派な演奏を残していることが理解できます。ベルリン・フィルより質実、甘さ控えめといった感じ。ゲーザ・アンダとのピアノ協奏曲やらBartokの作品はけっこう録音が残って、どれも21世紀に現役の価値を保っておりました。

では、行ってきます。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

今朝も2度C。パンとヨーグルトが切れていたのでご近所コンビニ迄ちょろウォーキング再開。昨日はフクザツ多岐なお仕事ほぼクリアできました。朝一番段階では日常定例のお仕事、にわかに降って湧いたトラブル処理、お詫び、小さな残務処理、飛び込み案件・・・若い頃だったら不祥事起こしたメーカーをどやしつけたろうなぁ、アホやったから。今回の処理は常にクール、温和に”たいへんですね”、”もうしわけないが、こうしてくれると助かります”〜かえってお相手窓口は恐縮され、東京本丸の担当もお詫びとフォローを気遣って下さいました。ご迷惑をかけたお客(取引先)ご担当もことを荒立てることもない・・・これって日常の積み重ねなんだな、信頼感関係の。今朝、朝刊到着が遅れ、朝のスケジュールが押しております。

西垣千春「老後の生活破綻〜身近に潜むリスクと解決策」(中公新書)・・・2011年の発行、4年を経、おそらく事態は先鋭化していることでしょう。社会構造の変化、若い人が減るとか、それ以上にこどもの未婚化による同居率のアップ(自活できない)どころか、子連れで娘が出戻ってきて老後は一気に生活破綻。伴侶を失って、金があってもそれを受け取るすべ(手続き)を失う、そしてお馴染み老人向けの種々様々な詐欺・・・現在の政府の施策をすべて批判するのではなく(負担が多いとか従事者の労働環境給与水準問題ありつつ)介護を公的なものとして制度化したことを評価しつつ、実態の改善を冷静に提言しております。事例が豊富であって、自分もそうなるんだろうか?経済観念がなくて、収入は夫婦で全部使っちまう、現役時代はそれでも大丈夫だけど、老後収入が途絶えても生活スタイルを変えないから一気に困窮する、そして病、衰えは必ずやってくる・・・ワタシら夫婦は現役なのに既に老後のような慎ましい生活を送っております。

UCCD-1260/1Bach マタイ受難曲 BWV244〜リッカルド・シャイー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団/テルツ少年合唱団(ゲルハルト・シュミット=ガーデン)/ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団(ゲオルク・クリストフ・ビラー)/ヨハネス・クム((t)福音史家)/ハンノ・ミュラー=ブラッハマン((b)イエス)/クリスティーナ・ラントシャマー(s)/マリー=クロード・シャピュイ(a)/マクシミリアン・シュミット(t)/トーマス・クヴァストホフ(b)/クラウス・ヘーガー((b)ピラト、ペテロ、ユダ)(2009年ライヴ)・・・すっかり”肉声”の虜となって、歌声の入らない管弦楽に物足りない気がしております。歌声にはしっかり情感を受け取れる〜噂ばかり、おそらくは伊太利亜のカトリックであるリッカルド・シャイーが独逸プロテスタントの総本山で「マタイ」を演る!これもまた一興。メンゲルベルクはしっかり棚中にCD保存して、真摯な経緯を払っているけれど、音質問題、それ以上にあまりの情感過多は聴き手は精神的に重苦しいものです。イメージとしてはあまりに決まりすぎた演歌のこぶしか。快速テンポ、さっぱりとした旋律の歌、冒頭「来たれ、娘たちよ、われとともに嘆け (Kommt, ihr Tochter, helft mir klagen)」(なんとフクザツな重唱!)から長年ノーミソ中に温めていた理想的クリア、わかりやすい世界が繰り広げられCD2枚分に収まるのもありがたい。声楽の洗練極まって合唱の透明な響きに痺れ(ゲルハルト・シュミット=ガーデンって未だ現役なんですね)ソロも前時代的大仰な表情に非ず、節度を以って個性不足ではない。ゲヴァントハウスはほとんど古楽奏法であって、「憐れみ給え、わが神よ」(Erbarme dich/泣ける旋律)にオブリガートするヴァイオリン・ソロにヴィヴラートは少なく、そして充分瑞々しい。(時間切れ)


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

今朝2度C。寒いので連続ウォーキング休止中、もうすぐ4月花見時なのにね。昨日は週次定例作業のピーク、前任の持ち分の1.5倍しかも1.5人2−3日掛かりのお仕事物量をたった一人、一日で仕上げる!そんな仕組みを走りながら作って一年、昨日は半日でほぼ完了、順調と思って昼から野暮用の会議に出掛けてから・・・運勢はおかしな方向に走り始めました。まさに乱高下、ちょいと大事な商品トラブル発生、それなりに状況押さえて対応、東京本丸の担当は所要外出にて連絡つかず、メーカー担当にも連絡出来、すべては明日朝一番仕切りなおし、そう考えて帰宅したら上司よりケータイ有、事態は予想以上に悪化して広がっていると。仕方がなく職場に戻り(なんせ至近なので)再度取引先に再連絡して小一時間サービス労働。事態を甘く見た自分の責任か、自分の直接の責任ではないにせよ、前回一年ほど前大事になって新聞を賑わせた事件の実被害もワタシの担当エリアでした。仕方がない。嬉しくもない、オモロくもないけど、なんのドラマもない眠い日々よりエエではないか。

生活のリズムを崩されたことに、なんとなく鬱々としております。精神的にすっかり引退モードやなぁ。新人事制度になって(年収ダウン〜たいしたことはない)名刺にシニア*ナントかとかいう肩書付きました。一瞬”シルバー?”見間違って、なんかガッカリ。自分の意志で前向きにトラブル処理、残業は厭わぬけれど、状況に振り回されたり、指示強制されるのはイヤなんです。若いもののミスを一緒に処理して、一段落ついたら酒を奢ってあげる、みたいな日々が懐かしい。

Berlin Classics BC 3011-2昨日移動中音楽。Bruckner 交響曲第5番変ロ長調〜ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団(旧東)(1983年)・・・ほんまに久々、10年は聴いていなかったかも。LP時代クナッパーツブッシュ(1956年)を聴いていたし、若いころFMで聴いたハイティンク/ウィーン・フィル(1988年)には心底感動して、作品にもハイティンクにも目覚めた記憶有。CD時代に至って20世紀中当時、このレーグナーが一番安かったんです。2001年に亡くなって、既に忘れられた感のある独逸の名匠の快速・アツい情熱演奏を堪能いたしました。

とにかく速い!巨大なる作品が68:11。前のめりの推進力、リズムはノリノリ、オーケストラはテンション高く、金管は鋭く鳴り響いてアンサンブルも優秀。冷たいメカニックじゃなくて、独墺系の深々とした厚みサウンドが基本となります。第2楽章「Adagio, Sehr langsam」(14:41)にスウィングするリズムをしっかり聴き取れるのも驚異的。Brucknerのキモである「スケルツォ」第3楽章「Scherzo: Molto vivace」の爆発にも文句なし。速いが軽量に非ず、個性的アクセントも頻出!重厚長大に縁遠い異形演奏かも知れぬけれど、賞賛すべきカッコ良い個性を再確認いたしました。

さらにBruckner 交響曲第6番イ長調〜ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団(旧東)(1980年)・・・Brucknerは第5番以降がお気に入り、第6番のみいまいち全貌を捉えられぬ・・・そんな状況は20年以上継続中。基本快速路線は変わらぬけれど(録音会場の違いのせいか、音質個性は異なる)こちらもっと未整理(?)、多彩な作品旋律リズムを浮き立たさせて”オモロく”聴けることに気づきました。

では行ってきます。日常業務は粛々と完遂、種々トラブルをキレイに、美しく収束させたいもの。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

昨日はお仕事の流れもあって通常出勤(あたりまえでしょ)、お仕事段取りとの関係で昼からかなりヒマだったのは、本来昼から帰るつもりで午前中集中していたから。ミーティングであと2年で引退のことを上司が云うので、老後の経済的なことを考えておりました。現在読み進めている老後のリアルな経済破綻レポートした書籍の影響もあります。ウチは夫婦とも節約家、浪費贅沢とは縁は薄く、一攫千金博打的投資にも一切興味なし、借金も資産もないけれど、課題はそれなりの健康やろなぁ、なんとか上手に老いていかなくちゃ。今朝も冷え込んで、ムリせずウォーキングは休止。

BC0261Hindemith ウェーバーの主題による交響的変容(1967年)/Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」(1962年)〜オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ドレスデン・・・「交響的変容」はヴィヴィッドな躍動+貫禄というのか、独逸の誇りみたいなものを感じさせる立派なもの、最近聴いた中でもベスト。第2楽章「トゥーランドット」は変奏曲?シンプルな音型の繰り返しは独逸版ボレロか、旋律より音色や楽器の変化が興奮を呼びます。問題は数度拝聴して違和感から抜け出せぬ「春の祭典」也。人様の嗜好を云々すべきではないけれど、粗野なバーバリズムに無理矢理歌心+微妙な色彩の変化を持ち込んで、妙に生暖かい風情が不思議、ゾンダーマンと類推されるティンパニがやたらと活躍し(浮い)て、時代のせいか?オーケストラは作品に慣れていない。リズムが途中テンション下がっちまうところも散見されます。音質はおみごと、旧東独逸ってかなりエエ感じの録音残ってますよ。

Pergoresiスターバト・マーテル/サルヴェ・レジーナ ハ短調〜ティモシー・ブラウン(or)/アンガラード・グラフィッド・ジョーンズ(s)/ローレンス・ザッゾ(ct)/ジュリア・ビショップ、ジョアンナ・パーカー(v)/ピーター・ウィスキン(va)/ジョアンナ・レヴァイン(vc)/マーク・レヴィ(ヴィオローネ)(1997年)・・・これも幾度聴いて、昔馴染み。幾度聴いても心洗われ、深く静かな感銘が押し寄せます。今月は「歌もの」に凝っていて、とくにローレンス・ザッゾのカウンター・テナーの柔らかく、幅広い声に感動ひとしお、古雅な器楽アンサンブル、美しい旋律に幾種入手済の同一作品音源に浮気できません。画像付きDVDやら、NMLでも拝聴可能。(Zazzo Instrumental Ensembleはおそらく表記間違い)

では、行ってきます。今週も(珍しく)スケジュール目白押し+土曜出勤電話番〜そのまま夜大先輩との酒席となります。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

本日休みだけれど、ちょっと出勤を逡巡して中途半端なキモチ、本日より新年度転勤異動ちょうど丸2年経過+月曜は職場全体課題調整もあって、しかも本日より転入者二人迎えます(顔見知り)。よう眠れて体調はなんとか、辛くも維持して今朝、ミニ・ジョギング実施。ちょいと肌寒いですね。本日明日と気温は低くて、週末は一気に暖かくなるとのこと。

ここしばらく”ちょろ聴き”しているWagner「リング」は、概ねショルティ以前の歴史的録音だったらネットから種々音源入手可能、永遠の初心者はネット評を参考にして、ちょいと困ったことが・・・ネット上にコメントを寄せる方々はほとんどが熟練マニア、正規音源出現前より劣悪海賊LPなど聴いていて、それとの比較で「驚くほど音質改善!」の声有。それはその通り、例えばフルトヴェングラー/RAIの「黄昏」(かなり怪しい出目音源でも)意外なほど良好な音質に感心・・・することもありました。

でもね。それは以前との比較、時代やらその芸術的価値を勘案して、ということでしょ。そのことにまったく異議はないけれど、やはりド・シロウトにはその音質水準はツラくて、ショルティ、ベーム以降にやっと安心できる・・・クナッパーツブッシュの「黄昏」(1951年)カールショウの経過はオモロく拝読し、立派な音楽、圧巻の歌い手の貫禄に感心しつつ、そんなことを考えたものです。ルドルフ・ケンペ/コヴェント・ガーデンの「リング」(1957年ライヴ)がネット上に登場したけれど、その音質のことを勘案するとダウンロードする勇気も出ない・・・(きっとちゃんと聴けない)

GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY 7243 5 75962 2 0 2枚組購入価格失念Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調〜ジョージ・セル/ケルン放送交響楽団(1966年)・・・甘美な旋律、憂愁な風情、素敵なホルン・ソロ(第2楽章)Tchaikovskyはけっこうお気に入りとなりました。どちらかと言うとアクの強い、露西亜臭ぷんぷんな演奏が好きだけれど、こちら独墺系かっちりとした交響曲として盤石の構成を狙った立派な演奏です。クリーヴランド管弦楽団は立派なオーケストラに間違いないけれど、オーケストラが替わってもジョージ・セルの峻厳なる集中力に寸分の変化なし。アンサンブルの縦線の合い方、テンション高いリズムのキレ、洗練、圧巻の爆発に聴き手は居住まいを糺し、背筋を伸ばして拝聴するしかない!疲れまっせ、途中中断などありえぬ”正しい”演奏にひたすら打たれました。

では、行ってきます。状況によっては午後半休(代休)するかも。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

ここ5-10年スパンで深酒できる体力はなくなったと自覚して、もとより”いくらでも!”みたいな呑み方は20年以上前に卒業しておりました。それでも、どーしてもといったお付き合い時には”呑める”と思ってきたけれど、いよいよアウト。昨日はヘロヘロ、昼に坂道精力的に20分ほど、新しく訪問した(博多)ラーメン屋に並んでチャーシュー麺を注文したのも誤り、昼からずっと気分悪く、季節の変わり目に咽も痛い・・・このまま倒れるのか?咽と首筋にしっかり膏薬を貼って眠ったら、今朝意外と快復しておりました。そういえば2度ほど訪問した和風ファミリーレストラン(意外と美味しかった)消えて、ローソン変身に驚き。切れていた書籍は無事入手済。BOOK・OFFはカード会員を復活させたんですね。レシート金券戻し→Tカード→ケータイ会員(これは登録しなかった)→カードへ、なかなかめまぐるしい。金券戻しというのがいちばんよろしかったような?次回購入意欲も高まったような気もします。

川北義則「引き際の美学」(朝日新書)・・・上手い構成になっていて、お仕事やスポーツマンの引き際から始まって、戦争の引き際、男女関係の引き際、そして人生の引き際について、日本人らしい淡白謙虚な人生観を敷衍(ふえん)して気軽に読みやすい。著名人の事例をたくさん引いて、それは往年の偉人から、身近な芸能人まで広がりを持ちます。”男は終わった恋に寡黙であれ”というのは金言、但し残念、当方経験が薄いのでなんとも・・・

これは国内盤一枚物Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ヘルベルト・ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデン(1976年)・・・第5番に素っ気ないコメント付けてしまって「英雄」しっかり拝聴いたしました。今月4度目?の「英雄」〜シャイーアバドジンマンに続き4本目か。Beeやんアレルギーもほぼクリアできたとするべきでしょう。音質云々は気にならない。中庸なテンポと厚み、オーソドックス、バランス感覚抜群な演奏、って、こう云っちゃうとほんまにこれで終わっちまう。暖かい音色、といったコメントを多く見受けて、たしかに切れるような怜悧硬質サウンドに非ず、但し、これは基本クールなブルー系”ドレスデン・サウンド”でっせ。ペーター・ダムは降り番だったらしいけれど、ホルンの深み、染みるようなオーボエ、フルートの存在感、そしてブルー系な弦、いずれを取っても惚れ惚れするほど・・・終楽章迄、嗚呼名曲を堪能した!満足感高い演奏也。

今更旧態とした巨匠時代大仰な表現でもないでしょ、かといって最近の軽薄快速骨と皮ばかりの演奏もねぇ、といった音楽ファンが依るべき規範なのでしょうね。しかし、ワタシはもっと新しいもの、刺激的なものが欲しいな、と。

Mozart 交響曲第1番 変ホ長調K. 16〜ジェフリー・テイト/イギリス室内管弦楽団(1984-1993年)・・・全集音源入手して数年、未聴放置プレイも極まったもの、その1曲めのみ拝聴。わずか9歳天才の作品に「ジュピター音型」が出現する驚きの名作!ディジタル時代の全集なのに、なぜか冷や飯を喰ったような印象があるのは、ホグウッド全集を先頭に古楽器演奏の隆盛を迎えたからでしょうか。颯爽として細部ニュアンスに富んで爽やか、デリカシー溢れる演奏であります。ちゃんと全曲聴いてあげないと罰が当たりそう・・・テイトは現在ハンブルク交響楽団のシェフでしたっけ?ハンディキャップのせいか、錚々たる経歴のワリに地味なポストですね。

Mozart 交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」(1959年)/交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」(1966年)/交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」(1959年)〜カール・ベーム/ベルリン・フィル・・・LP時代の全集は宝物(記憶では中古壱万円入手)CD時代に至って駅売海賊盤を入手。「ハフナー」との出会いは小学生ベームの17cmLPでっせ。ミュンヒンガーの「アイネ・ク」と並んでMozart への嗜好を決定付けた出会いだったのでしょう。いちおう敬意を以って全集押さえてあるんだけど、上記ジェフリー・テイト以上に縁遠く感じる今日この頃、オーソドックスな昔馴染みを再確認すべく久々の再会でした。カラヤンの時代に入ったベルリン・フィルは甘美なレガートサウンドとは無縁、細部までしっかり描き込んで盤石に構成され、しかし豊かに歌うものではない。もっと端正、生真面目、清潔なフレージング、この方向が一時けっこう女性のファンを惹きつけたとの話題もありました。久々の拝聴はある意味記憶通り、音質も現役水準、もちろんオーケストラも美しい・・・けど、あまりに予定調和、当たり前、これが一番飽きがこない、というのも一理有。

しかし、もうエエでしょ?じつは数日前に拝聴したオトマール・スウィトナーにも似たような手応え有(表現個性は違っても)若いころ、あれほど愛したブルーノ・ワルターを再聴する勇気も出ない・・・といった不遜な聴き手の精神でした。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

昨日の行事対応はけっこうボロボロ(準備エエ加減だから)、それでもヴェテランはその場凌ぎの術は身につけて乗り切りました。夕方早々に親しい取引先の方と職場を抜けて、最寄りの駅前で酒、早々に切り上げようと思ったら上司よりケータイ有、自分も合流したいと。それから更に呑み直しとなって・・・呑み過ぎました。最悪。スポンサー登場は有り難いけどね。タクシーにて帰宅(1,000円也)風呂も入らずそのまま就寝、悪夢にうなされ3時ころ覚醒、入浴して二度寝したけど(やはり)悪夢の続き〜朝からBach 「ヨハネ受難曲」をしっかり拝聴して神の前に昨夜の深酒を懺悔しておりました(ウソ)。日曜出勤から続いた一週間ようやく終了!今朝、ウォーキングをサボったので、これから昼食がてら坂道を登ってやや遠いラーメン屋を目指すつもり。書籍も仕入れないとな。

今月頭にネット環境総入れ替え、ついでに女房殿パソコンの交換(自分の7マシンと)、Aspire5750(6gb)のOS3度目?のクリーン・インストゥール(結局8.1へ)、5つくらい確保したネットストレージに預けてある大切なデータを戻したり云々、四苦八苦してようやく安定的な環境が戻りました。Zolin-Linuxを入れ(直し)た2台も用途を限定すればさほどに不自由なく稼働快調です。

そんなこんなで昨夜は音楽なし。今週聴いて言及し忘れた落ち穂拾い。Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜ヘルベルト・ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデン(1977年)・・・久々の拝聴。もう10年以上前、BRILLIANTから激安ボックス発売され、興奮して入手した出張先広島の売り場光景を思いまします。ものすごく恥ずかしい当時の駄文も【♪ KechiKechi Classics ♪】に残っております。

この演奏、とても見通しがヨロしい。例の「運命の動機」が残響に映えて美しい。運命はドアを叩かない、自然と鳴っている。ホルンの柔らかい魅力、強面じゃない第1楽章。でも、ユルくないところもニクいバランスか。第2楽章は、ドレスデンの得意とする地味渋系の世界爆発で期待通り。第3楽章「スケルツォ」〜諧謔曲?ウソ言え!いくらでもモノモノしく演奏できそうだけれど、抑制された大人の表現也。

 終楽章もいつになく、押しつけがましさが存在しない。特別な節回し、タメはないが、これはこれで充分Beethoven 状態。音楽はついぞ怒濤の喧噪と混乱に埋もれることはない。

当時から勝手なことを云っておりまんな。世評はとても高く、BRILLIANT全集は音質的にはやや難があるらしい。(たしかに期待ほどの音質に非ず)演奏はオーソドックス、悪くない・・・といった不遜なもの。ユーザーレビューに「コンヴィチュニーと並ぶ独逸伝統の・・・」みたいな趣旨があったけれど、どっしりとして地味渋なサウンド、ワタシの嗜好の方向に非ずということか。あまり先入観、思い込みを固定させず聴き勧めてみましょう。

体調整え、有意義な週末にしたいものです。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

本日取引先を招いて行事対応(半分は自分の担当)準備はできていなくて、資料と段取り表のみ完成。実物サンプル照合もしていなくて到着伝票のみ、あとは本番力で乗り切りましょう。日常業務のケリは付いているはずなので、朝一番に残務点検して準備に入ります。そのまま夜、酒席有。昨日、取引先商談後そのまま眼科へ定例検診、眼圧正常コントロール出来、右目の視野は上方やや欠損有、なんとか日常生活継続できるよう寿命まで保ってくれ!

OC412昨日はやや遠方へドライブ、往復車内音楽はMahler を選択。Mahler 交響曲第5番ハ短調〜グスターボ・ドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース管弦楽団(2006年)・・・若者達に期待し、応援を惜しまぬつもり。しかし技術的に充分でも旋律サウンドの意味合いとか色付けに不足して、全然オモロない。申し訳ないけれど第2楽章途中で止めました。Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜シモーネ・ヤング/ハンブルク州立フィル/ミヒャエラ・カウネ(s)/ダグマル・ペチコヴァー(a)/北ドイツ放送合唱団/ラトヴィア国立合唱団(2010年)・・・三度拝聴して印象イマイチ、4度目の挑戦でようやく目覚めました。表現としては情念系に非ず、流れよくオーソドックス系、”彼(か)のカルベルトのオーケストラ?”と訝(いぶか)るほどに洗練され、美しく変身しております。メリハリある迫力充分、リズムはキレがあって軽快、表情ニュアンスもおみごと、流石オペラの人、声楽の扱い、オーケストラとのバランスは抜群の完成度であります。音質も極上。ちょっと目覚めました。

帰宅してからMahler 交響曲「大地の歌」〜サイモン・ラトル/バーミンガム・シティ交響楽団/マグダレーナ・コジェナ(ms)/ミヒャエル・シャーデ(t)(2011年6月12日オールドバラ音楽祭/スネープ・モルティングス・ライヴ)・・・これは演奏直後にネットから音源入手していたもの。メジャーな流行りものを敬遠する天邪鬼的性癖有、それでもラトルはかなり聴いていて(申し訳ないけど)一連のMahler に全面賞賛はできず。古巣への久々の登場だったのかな?音質極上、オーケストラとの信頼を感じさせる充実したサウンド(上手くなったなぁ)歌い手はのびのび爽快なこと!ブルーノ・ワルターの1952年盤に永遠の価値を認めるに吝(やぶさ)かではないけれど、一種独特の時代の証言的異様な雰囲気に非ず、半世紀以上を経て「大地の歌」も日常愉しむべき音源へと変身しました。異国情緒とか永遠の別れ、諦念に非ず、美しい普段着の音楽へ。

つい先日、ネット環境の全面変更に伴って無線LANルーターなどオークション(一時復活させ)処分しました。その時(ついでに)ワルター/フェリアの1948年ニューヨーク・ライヴを棚より拠出したものです。もう、音質芳しくない昔の音源CD幾種残しても仕方がないかな?と。

では、行ってきます。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

体調重く、いつもより更に早目に出勤した昨日、おそらくは記憶にある限り最大量の”作業実務量”をこなしたと思います。お仕事量目を測ってスケジュールを組んで、その通り消化するのは快感!お客(取引先)あってのお仕事故、飛び込み案件はあってあたりまえ、それでも途中加速させ、省略すべきは省略し、とにかく定時迄にクリアすること。世間には”いかにも忙しそうにする”残念な人もおるけど、自分はそれはキラい。「お忙しいでしょ」と電話があれば「ヒマでヒマで・・・この電話で昼寝から目覚めました」と応えるのは常、それでも流石に昨日は鬼気迫る雰囲気(集中力)あったと思いますよ。マウス腱鞘炎な肘腕は少々痛むけれど、精神的には爽快です。帰宅して、ネットから入手した某音源、各種ストレージの扱いに失敗して諦めかけたのもの無事復活出来。これも(純趣味として)嬉しい。

今朝は小雨を押してウォーキング・ミニ・ジョギング再開。昨夜は春の到来に盛大な鼻水有。

OPD1504 Opera Doro音楽の方は長大な作品を狙うから中途半端ばかり。往年のオペラ音源はネットから(無料)入手可能だからどんどこ貯まります。Wagner 楽劇「ラインの黄金」〜クレメンス・クラウス/バイロイト音楽祭/ハンス・ホッター(ヴォータン)/エーリヒ・ヴィッテ(ローゲ)/グスタフ・ナイトリンガー(アルベリヒ)他(1953年ライヴ)・・・これ以前CD持ってましたよ。LP時代のフルトヴェングラー/スカラ座ライヴもそうなんだけど、CDも大昔の音源が安かったんです。様子がようワカラん太古録音に初心者は歯が立たず、「リング」への目覚めはギュンター・ノイホルト/カールスルーエ・バーデン州立歌劇場(1993-95年)との出会い迄お預け。やがて著名なショルティやらカール・ベームに馴染んで、ノイホルト盤はオーケストラも声楽陣も弱いな、そんな生意気不遜な感想を抱くようになったものです。

クレメンス・クラウスとの再会は音質それなり、オーケストラがやや引っ込んでいるけれど歌い手中心、前面に迫り出した風情圧巻(半分しか聴いていないけど)。この間、クナッパーツブッシュの悠揚迫らざる巨魁なスケールに痺れたけれど、こちらもっと明快クリア、スタイリッシュな明るさもありました。ライヴの熱気、ノリはびんびんに伝わります。ここ最近、新旧「リング」音源取り揃えて、いったいどこから手を付けたら良いか・・・贅沢な悩みとなっております。

今朝、Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」〜ルネ・レイボヴィッツ/ロイヤル・フィル(1961年)・・・音質、演奏スタイルとも”新し過ぎた”全集より。楽譜問題は当時の水準かな?ド・シロウトにはあまり関係ないけど。颯爽として速めのテンポ、それも出会いがウィリアム・スタインバーグ(かなりの快速)だからまったくフツウに感じます。ミハイル・プレトニョフだったらもっと滅茶苦茶!(にカッコ良いと思う)、こちらモダーンなセンス、整って颯爽と切れ味さえ感じさせるアンサンブル、怜悧な推進力、まったく素晴らしい。

では、行ってきます。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

なんや知らんけどやたらと体調がよろしくない。カラダが重い。朝起きだすのにしばらく決意が必要なのは珍しいし、ウォーキングはもちろん中止〜パンが切れているということで、至近のコンビニに迄よろよろ出掛けたくらい。せっかく暖かくなったのに、季節の変わり目?花粉症の一種かも(くしゃみや目の痒みはさほどにヒドくないけど全身倦怠感有。頭痛節々の痛みも)。休みたいくらいの不調だけれど(珍しく)そうもいかんお仕事段取有。頑張って出掛けましょう。

昨日言及途中となったMahler 交響曲第8番 変ホ長調〜ドナルド・ラニクルズ/BBCスコティッシュ交響楽団/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/エディンバラ音楽祭合唱団/独唱者略(2010年ライヴ)・・・の件。雑誌の付録にこの作品とは剛毅なもの。音質はいかにもライヴっぽく肌理も粗いけど、臨場感は抜群、充分”聴ける”水準であります。驚いたのは”バランス感覚”、ライヴ音源だからマルチマイク調整音質とは無縁と想像、ところが巨大巨魁なる作品の見通し抜群。全体で80分ぎりぎり、CD一枚に収まるけれどテンポは中庸、声楽の扱いが抜群、オーケストラとのバランス、声楽ソロの存在感、合唱が大編成オーケストラに隠れず混濁せず、各々見せ場を上手に主張するんです。結果、器楽各パート、声楽それぞれ美しい旋律が浮き立って、特別強烈な主張をしていないのに、スケール感も自然な立派な演奏ができあがる・・・といったところか。

祝祭的な特別な演奏機会に間違いはないけれど、一世一代の晴れ舞台に力み!みたいのとはちょっと違う、わかりやすい世界。声楽ソロの独逸語云々はさておき(語学の素養のない自分の範疇に非ず)幾度繰り返して聴きたい親密さもありました。

Vanguard ATM-CD-1612 Satie バレエ音楽「パラード」/「メルキュール」/風変わりな美女/本日休演(ラルーシュ)〜モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団・・・この録音とも昔馴染み、若い頃から背伸びもあってマニアックな音楽ばかり聴いておりました。VANGUARD原盤1960年台?音質鮮度抜群、現役水準也。1917年に初演された「パラード」は当時の前衛芸術の粋を集めて世間に衝撃を与えたとのこと。音楽のみいきなり聴いても、無定見気紛れな情景の羅列、起承転結皆無、独墺系規律や形式美を求める人には相容れないものでしょう。”サイレンやタイプライター、ラジオの雑音、ピストル、回転式のくじ引き装置、空き瓶やパイプを叩く音など、騒音”あちこち頻出して、音楽はだらだら流れていくのみ。(今朝も時間切れ)


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

まずはそれなり順調な一週間の開始、今週は金曜迄スケジュール目白押しというのも珍しい。フツウはこれが当たり前。同じお仕事2年もやっていれば、通常の流れは完全合理化済、なんせ時代はコンピューターとネットの時代ですから。+余裕余力を以ていかにオモロく仕上げるかでしょう。ぼちぼちご当地転居二周年也。本日明日の最高気温は20度を超えるとのこと。いよいよ春でっせ。

ARTE NOVA 74321 592142Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜デイヴィッド・ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(1998年)・・・発売当時、その新鮮な風情に毎月新しく発売される廉価盤CDを愉しみに入手しておりました。それが本来の、正しい”音楽愛好”の姿なのだろうな。ネットで検索、瞬時(安価)に音源データ入手、場合によっても無料、みたいな時代がやってくるなんて夢のよう。一昨日「アバドの英雄」を聴いて思い出したのは、馴染みのこの演奏〜快速・軽快・疾走。オーボエなどに装飾音が付加されたり、終楽章の弦がソロに置き換わったり、ジンマンならではのアイデアが盛り込まれ(それを嫌う方も多い)オリジナルの「ベーレンライター版」ではないそうですね。基本、アバドの路線と似ているけれど、こちらオーケストラの響きが明るくさっぱり、更に細部クリア明晰、各パート要らぬ色気や個性表出が少ない分、いっそう爽快な風が吹き抜けるような風情を感じさせます。前時代的重厚長大独墺伝統の響きとは一線を画した新時代の演奏!新鮮そのもの!オーケストラは上手いもんですよ。

古楽器を使うかどうかは別にして、自分にとってBeeやんはこれがリファレンス、逆に旧態とした立派な演奏へのアレルギーがしばらく続いたものです。色々聴いて挙句、カラヤンの1962年録音辺りもちゃんと聴けるようになりました。子供の頃、終楽章の変奏曲のカッコよさに痺れた記憶も蘇っております(パウル・クレツキの演奏だったかなぁ?コンサートホール・レーベルの。記憶曖昧)

BBCMagazineMahler 交響曲第8番 変ホ長調〜ドナルド・ラニクルズ/BBCスコティッシュ交響楽団/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/エディンバラ音楽祭合唱団/独唱者略(2010年ライヴ)・・・これはBBCMagazineの贅沢付録CD也。ラニクルズ(1954-)は主にオペラ畑で活躍するスコットランド出身の中堅。以前Brucknerの第7番?第8番だっけ、ネットより放送音源入手して拝聴、そのあまりにオーソドックス(過ぎる)ジミな演奏に閉口した記憶有(今聴けばどんな印象になるか不明)このライヴ音源には驚かされました・・・(時間切れ)


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

昨日は朝7:50出勤、帰宅は午後4時前、肉体系労働は年に数回、腰が痛くて難儀しております(機能的な問題に非ず筋肉痛≒運動不足)。早々に就寝、眠り浅かったけれど途中覚醒はなかったから、ふだんの睡眠不如意は運動不足だったんですね。今週金曜日は取引先を呼んで内部行事(その後酒に誘われている)〜三連休となります。会社の仕組で土曜休日が祝日になると月曜に振り替える仕組みを知りませんでしたよ。行ったり来たりじょじょに空気は緩んできて、気温より風の体感が冷たくない。久々、ウォーキング(ミニ・ジョギング)再開、昨夜の健康番組によると手足のストレッチ+軽く心肺に負担を掛けることは健康によろしいとのこと。明日最高気温予測は21度Cなんだそう。

昨夜はご近所「銀のくら」濃厚な(辛)味噌ラーメンを喰ったけれど、麺質ぷりぷりして良好、しっかり主張のある深い味付けは最高!但し、続けて常食(ワタシ)はムリ、たまに行くのがよろしいようで。女房殿と訪問時、狭い店内は若い女性でいっぱい!思わず息子の写真を配りたくなりました。ラーメンってなんとなくオトコの喰いもん的イメージあるけれど、女性も好きなんですね。

これは一枚物のジャケットBeethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜クラウディオ・アバド/ベルリン・フィル(2000年)・・・再録音全集より。アバドはメジャーな王道を歩んだせいか、ベルリン・フィル時代以降ほとんど聴いておりません。いろいろと噂ばかり、ベーレンライター版を採用、ベルリン・フィルは重厚さを捨て、軽快なサウンドに至った云々・・・伝統を墨守すること、改革していくことも両方たいへんでっせ。快速第1楽章「Allegro con brio」はキレもよろしく、オーケストラの艶、厚み、威力そのままリズミカル、鬱蒼とした重さは一掃されております。デイヴィッド・ジンマン(1998年)以来自分にとってこのテンポは標準、なんの違和感もなし。第2楽章「Marcia funebre: Adagio assai」には荘厳重厚なテイストはなくなって、これも自分の嗜好から外れない。しかし、世代変わってもベルリン・フィルはベルリン・フィル、管楽器各パートの際立つ個性、存在感に色気充分、それが微妙に”違う”との印象深めました。

第3楽章 「Scherzo: Allegro vivace」の推進力、第4楽章 「Finale: Allegro molto」の流れの良さにも納得、古楽器さておきサイモン・ラトルとかティーレマン、ダニエル・バレンボイムいずれも”イマイチ印象”つきまとったけれど、全体の構成や(快速)テンポ設定には納得できる完成度でした。但し、”各パートの際立つ個性、存在感に色気”、オーケストラが上手すぎて安易に音が出る〜そんな微妙な違和感ないでもない・・・贅沢者。もちろん音質良好。

他、ちょろ聴きばかり。パソコンからコンポに電波を飛ばす音質調整(ラウドネス・イコライゼーションを掛けると繊細さ自然さを少々犠牲にしても、音像はわかりやすくなる)の水準です。Wagner 楽劇「神々の黄昏」より「夜明けとジークフリートのラインへの旅立ち」「葬送行進曲」〜ハンス・クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィル(1957年)・・・(時間切れ)

一丁前のサラリーマンらしくそれなり懸案事項3-4つ残有、昼過ぎには無事クリアできました。朝暖かく上着必要なし、帰りは薄ら寒い雨模様・・・ど〜もで良い四方山話さておき

これはLPのジャケットWagner 楽劇「神々の黄昏」より「夜明けとジークフリートのラインへの旅立ち」「葬送行進曲」〜ハンス・クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィル(1957年)・・・その前に「神々の黄昏」(1958年ライヴ)一枚目聴いていて、音質云々乗り越えて音楽の巨大さに打たれておりました。ウィーン・フィルとの管弦楽録音はLP時代、CD時代に至ってもちゃんと所有済。15年前のオメデタい文書にあるように、ワタシのこの辺りの旋律大好きです。ジョージ・セルは大好きだけど、あまりに筋肉質過ぎて最近彼のWagnerを好んで聴けません。クナッパーツブッシュの息の長さ、悠揚迫らざるスケールと余裕、ウィーン・フィルの音色の濃さ、これでもうちょっと音質がよろしかったら・・・なんて、今回某ネットから入手したデータ(CDとまったく同じ内容)を聴いたら、内声部の詳細がよく理解できる!一皮もふた皮も剥けたような鮮度!重厚な低音に痺れました。

ワタシ如きクナ初心者(+オーディオ門外漢)が云々する資格はないけれど、Wagnerってけっこう時代の証言を反映しているみたいですね。お粗末。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

本日日曜出勤行事対応。明日も仕事、そう思うとキモチ的に前日もゆっくりできぬもの。その前夜は酒席、昼間ずっと眠くて、昨夜は妙な夢を見ました。なにかの研究をしていて、ある事象からとてもシンプルな結論を類推する・・・これはいったいなんの反映なのでしょう。昼は”うどんが喰いたい!”と思い立って、ウォーキングがてら有名うどんチェーン店にて少々贅沢トッピングに満足〜BOOK・OFFに興味ある書籍を見つけられなかったのは自分のノーミソ状態の反映でしょう。夜、お仕事から戻ってきた女房殿とデニーズへ。餃子の王将も”食材すべて国産化”メニューの見直ししたけれど(味も改善)、デニーズも1,000円以下メニューほとんどなし、やや高級化(野菜は国産化)に変身しておりました。1,600円もしたビーフシチューに価格ほどの価値は見出だせず。しかし、この路線もひとつのあり方かと。

NAXOSRavel 道化師の朝の歌/亡き王女のためのパヴァーヌ/スペイン狂詩曲/ハバネラ形式による小品/シェヘラザード〜おとぎ話への序曲/古風なメヌエット/ボレロ 〜レナード・スラットキン/フランス国立リヨン管弦楽団(2011年)・・・現在デトロイト交響楽団とリヨン管のシェフを兼任するスラットキンも70歳。昨年2014年に来日しているのに、このCDはほとんど話題になっておりません。もうCDって音楽ファンの話題に上らなくなっている?それとも新しいものには興味がないのか。HMVのレビューも2件のみ、1件は発売前の期待(レビューちゃうじゃん)もう1件はボロカス。低音が効いて奥行き空間有、しっとりとした情感漂って仏蘭西の香りがするサウンド、アンサンブルもしっかり微妙なニュアンスもあります。オーケストラの威力を以て乗り切らない個性ある演奏、キラキラ華やかさとか色彩とは方向は違うような・・・もうちょっと聴き込んでみましょう。

Bach マタイ受難曲/ヨハネ受難曲/ロ短調ミサ曲より〜ルネ・ヤーコプス(ct)/グスタフ・レオンハルト/シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンド(1985〜1989年)・・・SONYから出ているRene Jacobos10枚セットより。1946年生まれだから、ここ最近は指揮者として著名宗教的作品を録音しておりました。彼の声・歌云々するような立派な聴き手に非ず、馴染みの名旋律を小編成の古楽器伴奏にて堪能、但し、あちこち抜粋はやはり隔靴掻痒状態を免れぬ中途半端。全曲ちゃんと腰をしっかり据えて聴きたいな、と。

Wagner 楽劇「神々の黄昏」〜マレク・ヤノフスキ/シュターツカペレ・ドレスデン/ルネ・コロ(ジークフリート)/ジャニーヌ・アルトマイヤー(ブリュンヒルデ)(1983年)1枚目のみ。先月拝聴してスカみたいな印象だったことを反省してリベンジのつもり。昨日のクナッパーツブッシュがきっかけ?音質条件云々乗り越えて音楽の姿がわかりやすいことに驚きというか発見、作品の魅力そのものへ目覚めがありました。(今朝1958年ライヴ拝聴中)こちらディジタル時代に至ったドレスデンのサウンドがクリア、美しい。歌い手は一流どころ、往年のライヴに比べアクが少ない印象があるのはセッション録音故でしょう。若かったヤノフスキの表現が素直過ぎな感じはあるけれど、サウンドの美しさ、作品の魅力はしっかり受け止められそうです・・・

では、行ってきます。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

昨夜帰宅は10時半頃?学生時代から大人数の宴会というのは苦手、少人数仲良しと呑むのが好みでした。前日迄に当初予定のお仕事処理を終えてヒマな週末だったはず、昼から夕方に掛けて怒涛のトラブル処理、土壇場追加依頼などあって、けっこう四苦八苦(忙しいのは有り難いこと)。栄の店は豆腐豆乳がメイン(というかほとんどそれのみ)C/Pでは悪くないけど、だいたい名物のないところに「豆腐料理」は多くて、それなり美味しかったけれど”湯豆腐”がないのは時節柄不満、おそらくありきたりを嫌っているのでしょう。こちら名古屋は果汁たっぷり多彩なポン酢文化圏でもないし。日本酒の味はまぁまぁ。耐え難いほどマズいこともなし、ちょっとしか呑んでません。若く優秀な二人が東京方面に旅立っていきました。

じつはパソコン(家庭内)入れ替え時、誤って削除した(クラウドストレージに移動失敗)某ネットからの音源(CD10枚分)再び時間を掛けてダウンロード済、ぼちぼちCDRにまとめて焼こうかな?と思ったら・・・ない?もう保存済かと思って、最近のDVDを確認しても見当たらず、再び誤って削除したらしい。昨夜職場でお仕事しつつ三度ダウンロード→クラウドストレージへ。ま、お仕事の合間にさほどサボっていたワケじゃない(クサい言い訳)我が職場はセキュリティかなり厳しく、それを見極めながらいろいろ遊べる範囲で遊ぶ、というのも愉しみのうち。Gメールはアウト、でもYahoo!メールはなぜか使える、GoogleドライブもOK。Chromeも導入可能(現在はKinza)だからブラウザ環境は自宅とほぼ一緒(Gメール除く)。「音楽日誌」の誤字脱字を発見したらDropboxより当該ファイルをダウンロードして修正、再びアップロードしておきます。但し、FTPはセキュリティに引っかかって更新は帰宅してから。

昨夜は帰宅が遅かったし、予約録画したドラマなど眺めたので、深夜音量小さくちょっぴり音楽拝聴、というか、クラウドストレージからの音源ダウンロード確認迄の時間つぶし。 Wagner 楽劇「神々の黄昏」〜「ジークフリートの葬送行進曲」+その辺り〜ハンス・クナッパーツブッシュ/バイロイト音楽祭管弦楽団(1957年)・・・1958年ライヴ(未聴)の4枚目、オマケに収録されたもの。音質は時代相応なのでしょう。この辺りの作品はクリアな音質がとくに望ましいし、深夜に音量低く、といった環境でしょ?これが慌てず騒がず、悠々として理想的なスケールを誇って充分”深い”。大昔の巨匠時代を徒に称揚するつもりはないけれど、こりゃ圧巻でっせ。ウィーン・フィルとの1957年「ラインへの旅立ち」「葬送行進曲」ってあるでしょ?あれは音質も演奏もみごとだけれど、いかんせん中途半端な一部のみ収録が隔靴掻痒状態、こちらちゃんと全曲の流れ、歌い手もありますから。1958年全曲拝聴が愉しみでっせ。

COCQ-84477/8今朝、昨日の流れMahler 交響曲第9番ニ長調〜カレル・アンチェル/チェコ・フィル(1966年)・・・拝聴中。これがここしばらくの「音楽不調」を吹き飛ばすほどの快演!音質かなり良好、現役水準でしょう。CD一枚に収まる78:58テンポはほぼ中庸、粘着質情念系に非ず、基本さっぱりとして淡々、ストレート系表現は瑞々しい情感に溢れます。チェコ・フィルの非洗練系素朴なサウンド、例のヴィヴラートたっぷりなホルンには痺れました(露西亜系ほど暑苦しくエッチでもない)。2001年のディジタル録音とは比べられぬ音質のハズ、こちらのほうが味わい深いサウンドに感じるのは「1968年」(プラハへのソヴィエット軍侵攻)前だからですか?それともアンチェルの表現成果なのか。終楽章「Adagio」の(これも淡々デリケートな)歌に万感胸に迫って浄化されました。世評高い歴代名盤の数々を凌駕してヴェリ・ベストと確信いたしました。

女房殿の新しいお仕事準備絡みで、10年物熟成ガラケーは鳴りっ放し。

自分の業務用ガラケーは歴代5-6代目?どーせオジサンにはお仕事トラブルしか連絡はないし、佳きイメージなし、ネット生活はもっぱらパソコン、2年前に入手したドスタブ(なんちゃってNexus7化済)も一週間に一回電源いれるかどうか・・・といった頻度であります(Andoloidのお勉強。いちおうSMARTalkは入れてある)。自分はあと2年で業務用ケータイは返上するから、それはそれでその時に考えましょう。

もともと女房殿は経理のスペシャリスト、そろばんの腕も凄いけど今時は経理のパッケージソフトでしょう。それなりにパソコンを使えるほうだと思っていたけれど、新しいお仕事絡みで使うOffiiceソフトやネットワーク、クラウド関係の理解は全然ダメ。自分もド・シロウトに毛が生えたくらい、もうちょっとマシなのは(いちおう)現代の現役サラリーマンだからでしょう。テンキー入力もみごとなAU熟成ガラケーは人前に出すのも恥ずかしいほど旧型、そもそも物理的に限界が接近している(崩壊は近い)と思われます。大阪婆さんのまとめて契約は、先日ご近所AUショップのお姉さんに「単独契約に修正してから解約したら」と助言されておりました。使用頻度が高いのなら、スマホへの転換も視野に入れるべき、時は熟しました。

 検案すべき課題はいくつか。

(1) スマホはバッテリーの保ちがよろしくない?一日一回の充電で大丈夫ですか?
(2) この際、現在の番号もezwebのメールも捨てて、激安IP電話アプリ、Gメールに替えることを考えているけれど、それで知り合いの連絡、引継ぎは大丈夫?
(3) そもそもAndroidケータイを使いこなせるのか。欲張って使いこなすことを目指さずに通話+メールのみ、余裕があれば・・・他の機能もということか?
(4) スマホの機種をどーするか。パソコンだったらスペック対比自分が使うべき水準と価格バランスは見極められる(中古相場もそれなり知っている)けれど、スマホは全然わっからな〜い。iPhoneは身分不相応な贅沢品なので視野になし。(息子はずっとiPhone一筋な贅沢者)
(5) SIMMの契約は激安の(税込1,000円以下)を探しているけれど、最低限ので大丈夫か。実用的か。

4月末くらいに新しいお仕事の先が見えるので、軌道に乗ればスマホ導入、自家用車復活も視野に入れております。現在、自宅のネット環境はNTTとの契約解除済、ポケットWifiに変更、この先スマホとの共用を検討しなくては。ま、ワタシはいつも連絡してくるようなお友達はいませんから(寂)自分には関係ないお話でした。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

3月も中盤に入って寒いのはかなんなぁ、本日は若く将来を嘱望される二人の職場お別れ会。栄の中心街に出掛けるのはメンドーだけど、こんな機会がないと人里に出かける機会はないから、有り難いことかも。あっという間の一週間だけど明日土曜休んで、日曜は取引先行事対応となります。昨夜は深夜途中覚醒、睡眠不如意状態。修行僧のような秋田の老医師のブログは尊敬の念を以って毎日拝見していて「認知症・ボケ 2015(4):ついにボケた? 12月中旬の経験」には胸を突かれる思い有。つい先日90歳になる北海道の親父の集中力に驚いたもの、こちら福田先生は1945年生まれ70歳かな、脳梗塞を克服された現役医師、MacやiPhoneをばりばり使い、立派な文書を毎日執筆されている方のリアルな実体験に驚かされたものです。こうして自らを冷静に分析される姿勢を深く学びたいと思います。こちら40-50(後半も極まった)はハナタレ小僧、電子カルテの入力に四苦八苦、看護婦に悟られないように診察室から追い出した、なんて”男の沽券”っぽい行動もキモチわかりますよ。

マネージャー職を降ろされてまる2年、同時にまったく違う土地、新しい職場に移動になったのはある意味、配慮だったと今ならそう思えます。職場の位置関係(担当部局)運営の歴史、文化への理解、取引先との人間関係作り、そして順実務的な習熟に1年半ほど掛かったのは華麗なる加齢故なのか、誰でも必要な時間だったのか。兵隊として使われる再体験は、引退への道筋として必要と思うし、お仕事超・快速処理技術は(内容は全然違うけれど)前任時代の手応え蘇ってきました。これってすべて”ノーミソ再編成”じゃないの?サラリーマン晩年を迎えて環境がガラリ変わるのは心身ともにストレスだけど佳き勉強、オトコ世界は油断すると視野狭く、ノーミソ固くなりがち、身近にも頑迷にその姿勢を変えぬ(悲惨な)オヤジがいますもの。

これは素敵なデザイン。RCAの単発ものRimsky-Korsakov交響組曲「シェヘラザード」〜レオポルド・ストコフスキー/ロイヤル・フィルハーモニー/エリック・グルーエンバーグ(v)(1975年)・・・【♪ KechiKechi Classics ♪】にも頓珍漢、恥ずかしいコメントをいくつか載せているけれど久々の拝聴。93歳の記録也。1964年録音はアクが強い”いかにも”的表現が人気、こちらはずいぶんと枯れてバランス演奏になって様子が異なりました。これはこれで個性的な押し出しの強い演奏なんだけど、前録音のイメージからすると枯れているのかも。全楽章アタッカでつないでシミジミとした語り口、終楽章「バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲」の力強い爆発に至るオリエンタルな旋律魅力たっぷり引き出しておりました。一部世評に「オーケストラが弱い」との声があるのは前録音のごりごり鳴るPhase4録音と比較?それと高齢故、細部アンサンブルのツメの甘さを指摘されたものかと。

フィル・アップは「ロシアの謝肉祭」序曲(シカゴ交響楽団1968年)・・・こちらはオーケストラのグラマラスな響き、厚みが魅力的。

OVCL-51Mahler 交響曲第6番イ短調〜ウラディミール・アシュケナージ/チェコ・フィル(2001年)・・・シドニー交響楽団との全集が既に完成しているから、これはEXTONへの旧録音也。けっこう評判高いんですね。速めのテンポ、直截飾りの少ない表現、ぐいぐいと推進力たっぷりに進めてCD一枚に収まりました。優秀録音とのこと、自分の安物オーディオとの相性はあまりよろしくなくて、響きがクリアではない、洗練されないと感じるのはチェコ・フィルの音そのものなのでしょうか。一般にこのオーケストラの粗野な?少なくとも都会風ではないサウンドは好み、作品の相性かも知れません。ノイマンの録音を確認しなくては。今月聴いていたレヴァインとかの記憶と比較しているのかも。

では、行ってきます。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

昨日朝は雪、今朝も1度C、明日も寒いらしい。ムリせず早朝ウォーキングは休止中、継続も大切、ムリしないことも肝要でしょう。お仕事は(またまた)大きな見込み違いをしでかして納品すべき商品大幅不足→落ち着いて代替品、次善の策を調整いたしました。そういえば今週日曜出勤、取引先行事対応をすっかり失念しておりました。ま、ヒマですから。体調は年中ダルい、そんな感じ。新人事制度が始まって年収ダウン〜なのは当たり前、もうマネージャーじゃないですもん。時間給に計算したら貰いすぎ?限りある原資は若い人、こどもを育てている人たちに多く割り当てていただきたいもの。こちら借金もないですし。音楽拝聴は苦戦続き。スッキリせんなぁ、ノンビリとして悪くない日々なんだけど。

MSR Classics MS1415Bach ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052/Hindemith「4つの気質」(ピアノと弦楽のための主題と4つの変奏)(カペラ・イストロポリターナ)Bloch 合奏協奏曲第1番(弦楽とピアノのオブリガートのための)〜ジョシュア・ピアース(p)/カーク・トレヴァー/スロヴァキア放送交響楽団(2007-08年)・・・カペラ・イストロポリターナってNAXOSの録音用団体?(常設団体みたいですね)しばらく見ないなぁ、久々の拝聴。ジョシュア・ピアース(1950-)は近現代を得意とするピアニストなんだそう。Bach +それにインスパイアされた(らしい)近現代の作品を集めた意欲的録音也。最初の2曲はオン・マイクっぽくて潤いや空間に不足する音質、Bach は居並ぶ歴代録音に新たな存在を示すには少々物足りないフツウな演奏、あくまで残り2曲の規範として開始されました。最近俄にお気に入りな”退廃音楽”Hindemith、この辺りになるとピアースの範疇であって、馴染みの辛気臭い知的な主題(画家マティスの風情を連想)から4回の変奏が続くパターン、彼は変奏曲は多いですよね。ピアノはShostakovich辺りを連想させる無感情な躍動有、時代的にどちらが先なんでしたっけ?

Bloch (1880-1959)って未だあまり聴く機会を得ないけれど、時代からの想像よりずっと大衆的でわかりやすい”合奏協奏曲”、擬バロック的各パートの掛け合いが楽しいもの。こういった”新しい音楽”、現役演奏家を聴いてあげることも大切でしょう。

もうCDを入手することも滅多にないけれど、数ヶ月前ご近所BOOK・OFFにて見逃した某4枚組(一晩考えて再訪したらなくなっていた)音源、昨夜ネットより入手出来。人生そんなもんでっせ、慌てることはない。では本日も元気で出勤してきましょう。

・・・ちょっぴり追加。現在4台のノートパソコン稼働中(女房殿用含+ドスタブ)いずれも順調だけどほぼ4年経過(中古入手のものは正確に経年はわからないけど似たようなもの)、これが5-10年前だったらどれか処分して新しいのを一台買っていたろうな。新しいものにときめかないのは時代の変遷なのか、それとも物欲枯れ果てた華麗なる加齢故でしょうか。CPUのパワーさておきデザイン的にも目新しいものは見当たらない。時代ですか?主眼はスマホでしょうか。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

2015年3月ご近所季節外れの雪「3.11」からまる4年。20年前の阪神大震災時は間近で色々体験し、その印象は強烈だったのに、幾度東北に訪問機会はあっても、直接出掛ける勇気は出ません。お仕事関係も含め、できるだけ応援はしてきたつもり、亡くなられた人、被災された方、未だに見つからない方々、放射能の影響、そんなことに比べられぬけれど、当時40日ほどお仕事は休みなくイレギュラー処理が続いたんじゃなかったか。今朝の朝日新聞、奥様、二人のお子様を失った若い農家の方の述懐に胸が詰まりました。こちらは予報通り季節外れの雪、冷えております。富山出身の小説家、山内マリコさんのコラム「東京にときめかない」は、画一化され合理化され整然とした街に魅力を感じない、いくら寂れても故郷に叶わない、この間読んだ幾種かの書籍、そして自分の感じたことと共通します。街に限らず、すべてが合理化され、画一化され便利になることが近代化なんだろうけど、”その先”があるはず。

PHILIPS 現在CDは入手難?音楽の方はここしばらく、明らかに精神的スランプ、後退ばかり。マレク・ヤノフスキ(1980年)に全然ぴん!と来なかったWagner 楽劇「ラインの黄金」〜ピエール・ブーレーズ/バイロイト音楽祭/ドナルド・マッキンタイア/マルティン・エーゲル/ジークフリート・イェルザレム/ハインツ・ツェドニク他(1980年ライヴ)・・・借り物。CD一枚目聴いてヤノフスキ同様、全然音楽がカラダに入ってこない、集中できない。音質のせい?歌い手の存在感も、オーケストラの質感も軽すぎて全然ダメ。ここしばらく”ハズレ”(そう感じる)音源ばかり出会うのは、音楽のせいではなくきっと自分の感性(体調も)問題なんやな。今朝、確認のため「ラインの黄金」(抜粋)〜ジョージ・ショルティ/ウィーン・フィル/ジョージ・ロンドン/キルステン・フラグスタート(1958年)を再確認して、少なくともわかりやすい(デフォルメした)英DECCAの録音+LP板起こし?の臨場感は受け止めました。(途切れ途切れな抜粋には閉口気味)安易な耳あたりの良い音楽ばかり求めてもあきまへんで。

ヤノフスキも含め、もうちょっと体調整えて、時期を改めて再挑戦いたしましょう。

では、行ってきます。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

昨日は三日職場を空けたに相応しい残務量+トラブル発生有、自分の担当分が全体に影響を与えた結果であり、ミスでも失敗でも悪行でもなく、規定の方針通りの結果がそうなっただけ。だから叱責はされぬけれど、ちょいと責任を感じます。女房殿にお願いしたfonルーター送付の件、郵便窓口厳密運用のオババに断られたとのこと。ゆうメールはもともと冊子小包という書籍系を送るべきもの、5−6年前に自分も断られたことがあって、お隣の郵便局にそのまま持って行って受理されたものです。(ポストに入るものならもっとカンタン)同じ局で前日、同じものを休日受付してもらったのにね。本日昼休み、別なところに散歩がてら、持って行きましょう。昨日、職場に出産育休中の辣腕スタッフ女性がこどもを連れてきて、可愛いこと!たしか結婚10年、こどもはできないのかな?諦めていた頃に妊娠したはず。少子化はまず未婚化が前提にあって、それは経済的困窮がおおもとにあるらしい。なんとかならぬか、こどもがたくさんいること、若い人が多いことが社会の活力の源であります。

今朝の朝日新聞読者投稿欄、七ヶ月の息子に毎日「愛している」「生まれてくれてありがとう」言霊を伝えている、そんな心暖まるお母さんの一文がありました。

SICC-241 単品発売時の素敵なデザインMahler 交響曲第1番ニ長調〜ロリン・マゼール/ウィーン・フィル(1985年)・・・第1楽章「朝の野辺を歩けば」主題が昼からずっとノーミソに鳴り続け、トランペットの溌剌とした音色をイメージしておりました。ここ最近、音質を気にする贅沢病亢進、Mahler だったらとくに!マゼール最初の全集は合格点でしょう。ところが・・・数日前のSibelius と似たような印象有。こちらウィーン・フィルのサウンドは洗練され深みもあるけれど、微妙なテンポの揺れが有機的に受け止められぬ不自然さ、キモチのよい爆発!みたいなものが感じられぬ・・・上手いけれど、青春の傷み、憧憬みたいなものじゃなく、考えすぎ。一年前には意外と好印象だった記憶もあったから、ちょっと仕切りなおしましょう。

安易にコメントを付けられぬSchulhoff バレエ組曲「オゲララ」作品64/組曲 作品37(オリヴァー・ドホナーニ)/交響曲第2番(マルチェロ・ヴィオッティ)〜ザールブリュッケン放送交響楽団(1993年)・・・今朝二度目の拝聴中。えも云われぬ暗さ、打楽器の使い方、ジャズの影響を受けたリズム、Stravinskyのようなバーバリズムも花火のように華やかな炸裂もなくて、もっと知的な音楽也。彼は1942年収容所で亡くなるけれど、望み通りソヴィエットに亡命できてもスターリンの粛清を受けたんじゃないか。まだ、お勉強中なのでこれも再挑戦いたします。

オークションのfonルーターは無事、昼休み最寄りの郵便局から送付できました。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

2015年3月ご近所 最近サボり癖亢進して久々の出勤、お仕事うまいこと快復させましょう。昨日はすっかりぽかぽか春の風情、しかし寒気が戻って今週は雪の可能性もあるらしい。今朝ミニ・ジョギングして戻ったら、んもう鼻水ぼろぼろ・・・花粉症最盛期な春がやってきております。先週、朝日新聞のコラムに「自己責任」と「自業自得」を履き違えている!膝を叩きましたよ。例の哀しい結末に至った後藤さんの件、あれを未だに「自己責任」(≒自業自得の意か)と言っている人がいるのだな。10年前の高遠さんの時と同じ論調でっせ。イジメを「言論の自由」と強弁するのと逆パターンか、どーもおかしい。薬物やって滅茶苦茶運転した挙句事故で怪我しても、ちゃんと治療はするでしょ?それでも「自業自得」と放置しないでしょ、「自業自得」ってもともと仏罰のことでっせ。

NTTと縁を切って、使わなくなった関連機器全部オークション送付済(CDも計5枚落札有。全合計3,500円ほどの実入り)不安定だった「8.1」マシン(AcerAspire5750)もOS入れ替えたら、勝手に再起動することもなくなって安定、通常の環境に戻りました。女房殿用マシンの入れ替え(eMachines E732Z/7/64bit/メモリ4gb)時に一部誤って消滅させてた音源データ、無事一週間掛けて再ダウンロード出来。これで気分的に一区切り。

BIS-CD-751 CATBach カンタータ「キリストは死の縄目につき給えりBWV4/「主よ、われ汝を求む」BWV150/「主はわれらを思う給う」BWV196〜鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン/来栖由美子(s)/太刀川昭(ct)/片野耕喜(t)/ペーター・コーイ(b)(1995年神戸)・・・これが全集最初の録音かな?15年ほど前のコメントは失礼千万2年ほど前に反省しておりました。片野耕喜さんの独逸語発声がどーのとかエラそうなことを云える身分じゃないけど、ほぼ完璧なアンサンブル、音質。名曲。敬虔な気分に溢れ、器楽声楽とも20年前に驚くべき高水準にて日本のBach を世界に示したものです。祝・全集完成。残り余生を掛けて全部拝聴できるでしょうか。(なんという高価なんや

Schubert 幻想曲 ハ長調 D.760「さすらい人」(1965年)/即興曲 変ト長調/変イ長調(1961年)/ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960(1965年)〜アルトゥール・ルービンシュタイン(p)・・・管弦楽作品は種々多様に幅広く聴くよう心掛けているつもり。ピアノ作品は最近あまり聴いていない・・・このCDはたしか”全集買ったから・・・”といただいたもの。(p)1989/定価3,200円でっせ(遠い目)、躍動する「さすらい人」、人懐こい旋律が耳を擽(くすぐ)る「即興曲」、長大かつ静謐な歌に溢れた変ロ長調ソナタ・・・どれも大好き!とくにソナタは若いころスコダのLPを持っていて(モダーン楽器でした)深遠な眠りから徐々に覚醒するような第1楽章「Molto moderato」、途方に暮れた黄昏の歩みを連想させる第2楽章「Andante sostenuto」、第3/4楽章は対照的に明るい開放感・・・ルービンシュタインは暖かい、豊満なタッチ、余裕の技量で聴かせてくださいました。音質も上々、昔馴染みやからなぁ、彼のピアノにいつもほっといたします。

懐かしい国内盤 HELIODOR-MH5051Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン・フィル(1960年)・・・昔から著名な音源、交響曲第7番もBeethoven のトリプル・コンチェルト/Brahms ダブル・コンチェルトもそうなんだけど、いつでも聴けるワイ、そんな思いのまま幾十年余年、史上最遅の「運命」は初耳かも。なんせ永遠の価値に輝くBeeやんの交響曲、古今東西の著名録音犇(ひし)めいて、ぴっかぴかの新しい音源にも事欠きません。同時期のベルリン・フィルにはクリュイタンス、カラヤンが同一作品を録音して、各々個性が際立つってオモロいものですね。これが噂に違わずなかなか凄い、というか暗い、重苦しい雰囲気充満して、テンポの遅さに説得力充分。軽快なリズムに乗ってクリアなスタイルが好きだけれど、この深刻な悲劇は時代の証言なのかなぁ、日本人が一般に求めるところの「運命」はまさにここに有、といった個性的存在を主張する一枚!次の第7番を続けて聴けない、恐ろしい演奏でした。

他、「退廃音楽」Ervin Schulhoff(1894-1942)の音楽など。では、行ってきます。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

昼間しっかりカラダを動かしたせいか、それなりに眠れて体調もまずまず。今朝はオークション締め切り、その前に「即決」にてCD一枚落札有、入手10年ほど前、幾度聴いても好きになれなかったBeethoven 協奏曲の某古楽演奏でした。今となっては入手難、それなり知名度高いメジャーレーベルもの。ほかCD一枚入札有、fonのルーターも終了を待っているところ。ほんまに売れて欲しかった”ガッカリCD”計4枚分、予想通りしっかり売れ残りました。継続出品一応するけど入札はないでしょう。知名度低いものはまず売れない。CD計5枚、使わなくなったフツウの電話機、fonルーター2台、当初の目的通り有効資源利用されました。死蔵させれば場所ふさぎ、廃棄すれば資源の無駄、環境問題有、数百円の世界でもちゃんと入金有、手間暇さえ厭わなければ、ということでっせ。

おとといのテレビドラマ「結婚に一番近くて遠い女」はイモトの達者な演技に感心いたしました。筋書きも素直、ここ最近ムリムリな筋立て、キャラの不調和が気になる粗雑なドラマが増えた中では良心的なものでしょう。異常犯罪者役ばかりの城田優もエエ役だったし、佐々木希も女優として充分やっていける実力を付けましたね。但し、”見た目よろしくない女性=心根は美しい”v.s.”別嬪はんは根性ババ”みたいなステレオ・タイプはテレビ・ドラマとは云えちょいと類型的というかウソっぽいかも。整形済美人の嫁はんに対して、婿はんは頭髪偽装であった!というのが笑えました。ドラマにはユーモアや息抜き必須。

三浦展「東京は郊外から消えていく!首都圏高齢化・未婚化・空き家地図」(光文社新書)・・・”地域という概念が曖昧でバラバラ””云々系という分類が恣意的でわからない”、”似たような書籍ばかり出している”みたいなカスタマー評価はいろいろ、けっこう手厳しい。書籍は読者が主体的に問題提起を受けるべきもの、想像力を働かせてノーミソ内に刺激を受けるものであって、ノウハウ実用本ばかり求めるから評価は厳しくなるんです。結果世間一般の風潮として”確信を以って言い切り型”怪しげ新興宗教風啓示本がもて囃されることに・・・恣意的なのは主張、仮説、問題提起だから当たり前。自分は東京首都圏の具体的イメージは持っていないし(関西周辺なら熟知体感している)なんとなく少子高齢化、人口減の影響は一番ラストじゃないの?そう思っていたけれど、エリアごとのブランド個性を詳細なデータに基づいて衰退予測、これからのあり方を分析してお勉強になります。ニュータウン(30年経って)→オールドタウン(これがほぼ現在)→(遠くない将来)ゴーストタウン(2030年には空き家率40%!)〜これをどうクリアしていくか。

都心は便利だけれど、つまらなくなった、という一文はサラリーマン生活(ワリと最近迄)ほぼ毎月東京に出張していて実感したこと。東京に特別な情報はなくなって、画一化されたチェーン店ばかり。ま、現在居住している新興の街・長久手(住みやすさ全国No.5とか)もそうなんだけど、猥雑うねうねしたなにがあるかわからん!(前居住地の尼崎が典型)そんな要素って欲しいですよ。いずれ、空き家率は首都圏でも15%?地方都市や田舎だったらもっと高いでしょう。相変わらず新築は継続していて、それは政府の政策ですから。もうぼちぼち不動産暴落がやってきております。さて、自分はどうしましょうか。(中座)

昨日から復活、ミニ・ジョギング行ってまいりました。朝締め切りのオークション終了、早速一件連絡有、新システムでは落札者側より連絡があるので、昼迄待って郵便局に参りましょう。

今朝、Sibelius 交響曲第3番ハ長調/カレリア組曲/交響詩「トゥオネラのレンミンカイネン/悲しいワルツ/交響詩「フィンランディア」〜ロリン・マゼール・ピッツバーグ交響楽団(1990/92年)昨年来再聴。早朝音量小さく、と云った環境のせいか、どーも印象よろしくない。亜米利加の実力派オーケストラを自在に操って、というか技と理が勝って情が足りない、巧いんだけどなぁ、といったところ。自分の先入観かも知れんが、Sibelius には一種清涼とした叙情みたいなものって欲しいところ。未だ聴きこみが浅いのかも。先日カラヤンの第5番だっけ?(1964-65年)久々に拝聴したら、瑞々しくも豊かなサウンドに感心したもの。

GCDSA922201Stravinsky バレエ音楽「火の鳥」全曲(1910年版)/交響詩「ナイチンゲール(夜鶯)の歌」〜ヨエル・レヴィ/フランダース放送管弦楽団(Flemish Radio Orchestra/2005年録音)・・・これって昔懐かしいBRTフィル(アレクサンダー・ラハバリ率いる)のこと?やや音量レベルは低いけれど極めて解像度の高い音質、アンサンブルは洗練され、やや線の細さや迫力に足りぬとは云え、驚くべき完成度の高さ。アンセルメの演奏に馴染んできた世代としては、リズム感の良さ、キレ、清潔清廉な色気に時代の変遷を深く感じます。「ナイチンゲール」の花火のような激しく儚げな作品も大好き、オペラの要素をうまくまとめております。

蛇足。交響詩「ナイチンゲール(夜鶯)の歌」〜ロバート・クラフト/コロムビア交響楽団(1967)もついでに聴いておきました。自作自演22CDに含まれるもの。ハリウッドの録音みたいだからロサンゼルス在住の音楽家による録音用オーケストラ(ワルターでお馴染み)はめっぽう上手くて、切れ味充分。これもなかなかよろしい。

ここまで更新したら突然「警告」有「8.1アップデートの準備ができました」って、舞台裏で着々と情報収集は進んでおったのだな。現在延々と再起動更新真っ最中。これはAspireOne(Zolin)にて執筆中、FTPソフトを入れ忘れたので導入しつつ更新いたしましょう。なんとかオーディオ部屋にLinuxマシン導入を狙っていたけれど、コンポに電波を飛ばす機器のドライバが認識できないとの調査結果でした。残念。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

嬉しくもない誕生日、後期中年世代真っ最中、体調不良な日々。さすがに昨夜はよう眠れましたよ。前日睡眠時間4時間ですから(昼寝もせず)。せめて6時には明るくなったご近所をちょっぴり走ってきました。カラダを動かしたのは一週間ぶりか、早朝の運動復活させましょう。すったもんだしたノートパソコン2台分OS入れ替え(「8」とZolinLinux-Light)ようやく思った水準に完了、Mega(クラウド)にごっそり貯めていた音源データも無事ダウンロード出来、ここ数日の中途半端な不快はクリアされました。継続中のお仕事トラブル対応は、上司が上手いこと東京本丸と調整してくれていて助かりました。

これはNEWTON CLASSICS版Bach ゴールトベルク変奏曲〜チャールズ・ローゼン(p)(1967年)・・・知名度あまりない往年の亜米利加のピアニスト(1927-2012)教育者、研究者の21枚組ボックス出ました。きっと売れんやろなぁ、この”ゴールドベルク”とStravinsky自演ボックスに入っていた”ムーヴメンツ”くらいしか聴いたことはない、というか、他は存在さえ知らんかったほど。CBSには御大グレン・グールドのベストセラーがあったし、まさに日陰者的音源復活を喜びましょう。これがGGの奇矯かつ個性的表現明晰なタッチ(素っ気なく繰り返しなし)とは正反対のオーソドックス、全75:53ちょうどCDサイズのバランス演奏というか、各々の変奏と全体構成がとてもわかりやすい。際立った美音とか特異な表現を聴かせるといった方向ではない、Bach の抽象的な芸術をわかりやすく、ラストまで集中させる説得力充分。

それにしても名曲やなぁ、この作品はニュアンスの多様性という意味でピアノが優れて愉しめると思います。

CHAN 8956/7Mahler 交響曲第6番イ短調〜レイフ・セーゲルスタム/デンマーク放送交響楽団(1990年)・・・ややゆったり目なテンポ、慌てず全1:27:58。なんとNMLにも出てこない不遇な音源(探し方が悪いのか)たしか全集になってましたよね。たしかこの第6番は最初の録音、極めて見通しのよろしいクリアな音質でした。ここ最近、新しいMahler を聴いて思うことは”オーケストラはどこも上手くなった”、Sibelius が似合いそうなクールな個性を維持しつつ、オーケストラの爽快な鳴りっぷり、各パートの誠実な歌、弦の透明な響き・・・油断すると重苦しく深刻になり過ぎるかも知れぬ作品は細部明晰、清々しく拝聴しました。第2楽章「Scherzo」はかなり自在にテンポを動かしてそこが不自然だとか、各楽章ラスト辺りのアッチェレランド云々な声もあるけれど、アンサンブルの精緻には驚くばかり。熱狂怒涛の最終楽章(ハンマー三度登場)スケール大きく迫力充分でも、威圧感を伴わぬバランス有。エエもん聴きました。

「葬礼」はこれより拝聴いたしましょう。

ヤフオクは明日締め切り、既にCD3枚送付済。フツウの電話機(電源不要)入札有、不要になった2台のfonルーターにも今朝入札ありました。CD残り計6枚はアウトかな?仕方がない、時代が時代なので。

【♪ KechiKechi Classics ♪】 無事定例更新して、定例馴染みの床屋、腕利きオヤジに短く刈っていただきました。坂道を片道速歩き15分、ちょうど佳き運動となります。帰り道3度目のラーメン屋、毎回メニューを替えて今回は「まぜそば」マズかったなぁ、混ぜ方が足りんかったのか。大量の生にんにくはキライじゃないけど、気分は悪くなって味は中途半端で残念。昨夜は女房殿と誕生祝い前夜祭(のつもり)ご近所の焼き鳥屋へ。ま、悪くないし値段もフツウ、高級な品質を!とは云わんけど、もっと美味くできそうな気がする・・・いつもそんな中途半端な感想。

AspireOneのOS入れ替え(Zolinへ戻し)たのは印刷設定が何故か?消えてしまったから。無事すべての機能を設定してラスト、プリンター(HP/無線機能故障)にUSB接続したら・・・思い出しました。設定画面を順繰りとたどっていけばカンタンなはず。ところがディスプレイが小さくて、最下段にあるはずの、OKとか戻る、キャンセルのボタンが隠れて見えません。ウィザード画面の変更不可、そういえば前回は外付けディスプレイで乗り切ったっけ。今回は五回ほどトライしてタブキー押す回数を工夫して、カンに頼って設定いたしました。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

一年前中古3,240円(税込)也にて(再)入手したAspireOne(Atom/1gb)はZolin(日本語変換に何故か?不備有)→LinuxBeanにて快調に稼働しておりました。ところが印刷設定が消えてしまって、ド・シロウトなワタシにはなんともならぬ・・・ので、昨夜再度Zolinに再挑戦。これがどーもソフトの設定で落ちたり、あちこちうまくいかぬ・・・深夜迄掛かって諦め、就寝したけれど3時過ぎに目覚めてしまう・・・お仕事残務(たいしたことはないほんの5分ほど)のこと、Aspire5750へ「8」再(々々々?)セットアップのこと(一部機能がうまく稼働していない)気になりまして。Zolinへのソフト導入は再起動後順調だったが、日本語入力が消えている・・・

・・・そんなこんなで、音楽にまったく集中できず。一旦職場に向かいます。フツウの電話機(電源不要)にオークション入札有!なにが売れるかワカラんもんですなぁ。主眼は金額の多寡に非ず。

職住接近にも程がある!徒歩5分の職場、掃除のおっちゃんに挨拶しつつパソコンを取り出して作業アクセス(メールは自宅で、というかブラウザにて捕獲返信可能)商品手配、上司への連絡済ませ、更にメールを眺めると”既に存在しない商品の企画”発見!急ぎ取引先に連絡しておきました。滞在おそらく15分ほど、素早く職場を辞去、往復速歩エエ運動になりましたよ。Aspire5750へ「8」再(々々々?)セットアップ、無事にアップデートも完了して(8.1にはしていない)クラウドへのアクセスなど改善いたしました。起動は遅いなぁ、未だシステム更新中だからでしょうか。これよりAspireOneへのLinux再導入再度トライヤルいたしましょう。

8.570584Sergei Ivanovich Taneyev(セルゲイ・イヴァノヴィチ・タネーエフ1856-1915)は断片的に(CDフィル・アップなど)聴いていたのみ。集中できん精神状態の中、音源発見、拝聴。歌劇「オレステイア」作品6〜序曲/第3幕 間奏曲「デルポイのアポロ神殿」/アダージョ ハ長調/ロシアの主題による序曲/モスクワのプーシキン記念館の除幕のためのカンタータ/カンツォーナ(スタニスラフ・ヤンコフスキー(cl))/序曲 ニ短調〜トーマス・ザンデルリンク /ノヴォシビルスク・アカデミー交響楽団/ノヴォシビルスク国立フィルハーモニー室内合唱団 (2007年)・・・Tchaikovskyの弟子筋に当たり、師匠同様保守的な作風、但し甘さ控えめといった風情でした。息子ザンデルリンクはたしか露西亜で生まれ育ったはず(独逸人)Taneyevの系統的(交響曲管弦楽協奏曲)な録音をしていたのですね。

ノヴォシビルスクのオーケストラは初耳(・・・と思う)この辺り(珍しい)オーケストラを探すNAXOSの慧眼ぶりは健在、やや粗野、肌理の粗いサウンドも期待通り、馴染みの薄い、親しみやすい旋律をしっかり愉しませてくださいました。(なんせ集中力失っているので、この程度)

他、Wagner 歌劇「タンホイザー」序曲/ヴェーヌスブルクの音楽〜ジェラルド・シュウォーツ/シアトル交響楽団(1986-1992年)・・・ご当地には日本人も多いし、けっこう実力派!との情報も得ていたけど、このCDを聴く限りオーケストラのサウンドに味が足りないな、機能的に整っているのみ、そんな印象を得て1曲で止めました。他、いくつかの音源も似たような感想ばかり、残念な聴き手の現状であります。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

本日明日と寒さは戻るようです。一進一退、春は一直線に来ないけれど、花粉症だけはしっかり季節の到来を告げております。自分の場合季節問わず、種々アレルギーがあるみたいだけれど。昨日のお仕事も順調というか、いろいろお仕事チョンボを関連部局がフォローしてくださって感謝。ミスをしないための努力工夫は必要、でも内外笑顔でフォローできるというのも悪くない。今朝の新聞広告「女性セブン」”優香も浅田舞もやっているノーパン云々〜肩こりに!”〜これはぜひ流行っていただきたい!週刊誌ならではの脱力系記事は通院先待合室で読まなくては。

昨日帰宅後、今やメイン機器であるAspire5750(8.1/メモリ6gb)どーにも不安定で起動が異常に遅い、起動したあとも動作不安定、シャットダウンするとブルー画面となって再起動・・・もう限界!当面必要なデータをバックアップさせ(ほとんどはクラウドにあるけど)クリーンで「8」入れなおしました。「8.1」には時間が掛かるのと、動作が不安なので(ドライバが対応していない?)アップデートさせておりません。安定稼働といった点ではLinuxはほんまようできていて、あとは使い勝手と慣れなんでしょうね。

積年の悩みである”耳鳴り”〜昨夜NHK番組にて解題有、聴力の落ちた耳の機能をノーミソが過剰に反応修正しているとのこと。補聴器で治るんですってね、いよいよ耐えられなくなったら佳き病院を探しましょう。

Phoenix Edition PE135Prokofiev 交響曲第2番 作品40/第3番 作品44〜ドミトリー・キタエンコ/ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団(2005-2007ライヴ)・・・近代露西亜の工場騒音というか、バリバリ過激に鳴り渡る”第2番”最高。専門筋によるとBeethoven のピアノ・ソナタ第32番ハ短調の構造を意識したらしいけど、こちらド・シロウトには爽快なほど暴力的に響き渡るサウンドに身を委ねるしかない。第3番は歌劇「炎の天使」の素材を使っているだそうで、後のわかりやすい第5番に比べこれも前衛性が目立つハードな作品。キタエンコってこんなすごい指揮者、ギュルツェニヒ管ってこんな上手いオーケストラでしたっけ?驚くほど鮮明クリアな音質、切れ味に驚かされました。

2年前こちらに転居した時、体調がうんと悪くて慣れぬ土地と職場、仕事、人間関係のストレスかと思っていたけど、あれは花粉症の悪化だったんだな、きっと。現在の体調は全身倦怠感+咽の微妙な違和感、例の鼻水とか目の痒みとか、それは意外なほどなくて、これからかもしれません。お仕事は商品の品質トラブル対応(これがけっこうたいへん!幾度経験しても)他、日常の業務、それなり中期的先行きの準備、どれも順調なのにどーも気分が乗らぬ、気分が落ち込む・・・ほとんど捨てる有給休暇消化を思い立ちました。ちょっぴり残業して帰宅したら(キライな)ケータイが追いかけてくる!明日朝一番、誰も出勤せぬ前に出掛けて処理してきましょう。そして即消える。

Windows7(DELL用)ディスク届きました。ところが(旧)女房殿マシン赤には残念、セットアップならず千円弱ムダにしました。それでも後悔はない・・・のは、不安定重いWindowsマシンに比べ、こちら(Zolin)なんと動きスムース軽快!もうちょっと機能を使いこなせたらなぁ、云うことないのに。なんとか無線で音源飛ばせんか、誰かカンタンな方法教えてくれ!

帰宅してAspire5750へ「8」再(々々々?)セットアップの続き、必要なソフト導入など継続、起動がどーも重いというか不安定なのは変わらず、メモリ6gbも積んでなんやねん!そもそも4年を迎えるハードそのものがあかんのか。女房殿に譲ったeMachines(7)は順調だそうです。中古ヘロ・マシンなのにね。

そんなこんなで音楽にも全然集中できず。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

風邪?花粉症かようワカラん怠い症状続いて、昨夜はオモロいテレビも見当たらず早々に就寝、ところが地震発生・・・けっこう揺れたと思ったけれど、今朝ネットにて確認するとご当地は震度2だったのですね。寝入り端だったし、あとはうつらうつら熟睡できず、4時半頃起床〜ここずっとウォーキングはサボりっ放し、腹筋背筋腰のカルいストレッチのみ継続中。地震情報を調べようとネットを眺めたら、ヤフオクよりたくさんメールが届いて〜今回はすべて即決価格を入れたのでCD3枚(計900円)落札されました。新システムは柔軟性に欠けて使いづらいなぁ、まとめて送付決済がムツかしい。自主CD(重量制限ぎりぎり)オマケ同封させ、まとめて送付しますよ。これにて金額的には今回の本旨達成満足、あとは”使わなくなったネット機器”が一掃されれば、ということです。フツウの電話機(電源不要)100円は今朝時点ウォッチリスト7人へ!もう値段はエエからさっさと売れてくれ。

今朝の朝日新聞、子連れの女性と再婚したジョーイ(タレント)の心温まる親子関係に感動いたしました。

SONY 88697686092  10枚組 2,490円Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ジェームズ・レヴァイン/シカゴ交響楽団/合唱団(マーガレット・ヒリス)/グレン・エリン児童合唱団(ドリーン・レイオ)/マリリン・ホーン(ms)/アドルフ・ハーセス(ポストホルン)(1975年)・・・これもエエなぁ、第6番の更に2年前(32歳)か、例の硬質なキレのあるシカゴ交響楽団はショルティ全盛期、彼(か)の強引な風情微塵もなくて、スリム爽やかな印象全編を支配して快い。彼はメトロポリタンのオーケストラを立派な水準に引き上げたオーケストラ・ビルダーだけど、こうして実力あるオーケストラをうまくまとめ上げる力量も充分、嗜好としてはロンドン交響楽団の響きに暖かさと余裕をいっそう感じさせ、こちら少々スリムに冷たいサウンドも悪くありません。いつもながらの感想だけど、厚みや迫力充分、明るく深刻な印象を感じさせない、巨魁なる大曲に挑む!といった姿勢に非ず、日常に至ったMahler でしょう。最終楽章「ゆるやかに、安らぎに満ちて、感情を込めて (Langsam. Ruhevoll. Empfunden)」の清廉さに感極まります。

Mahler 交響曲第9番ニ長調〜ジェームズ・レヴァイン/ミュンヘン・フィル(1999年ライヴ)・・・久々の拝聴〜第1楽章第2楽章のみ中断。以前ほどの違和感はなかったけれど、明晰さを欠く音質、芯のないオーケストラのサウンド+20年前の鮮度は失われているかも・・・体調も悪かったので、再挑戦いたしましょう。

他、Mozart 交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」〜アダム・フィッシャー/デンマーク国立室内管弦楽団(2013年)の新鮮極まりない過激演奏など。では、行ってきます。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

寒の戻りってやつですかね、けっこう冷えます。今朝は体調の悪化はなくて、それなり。ここ数日のニュースで一番気になったことは、厚生年金基金「特例解散」〜仕組みがわかりにくいし、給付は下がるどころか、追加負担があるとの報道も・・・ウチは大丈夫か?一人息子が大学出て就職して8年、それから積立はぐっと増やしたからなぁ、その辺りFP女房殿に任せっきりです。資産もないけど、借金もない、というのが妙な自慢です。物欲はもとより少ない性格。

尼崎時代だったかなぁ、詳細経緯は忘れたけれど(おそらくFAX付き電話は不要と判断して)一番安いフツウの電話機(電源不要)を入手、今回のNTT縁切りにてそれさえ不要になって、試しにオークション100円出品してみました(送料は350円)。これが今朝時点ウォッチ・リスト5人、売れるかもしれません。100円だし、手間暇考えたら捨てたほうがラクかも知れんけど、そんな問題じゃない。使えるものはしっかり使い回す、そんな思想がたいせつなんです。

これはRCAのオリジナル・デザインMahler 交響曲第6番イ短調〜ジェームズ・レヴァイン/ロンドン交響楽団(1977年)・・・RCAが消滅して第2番第8番録音ならず、全集は完成しなったのは残念なボックス、入手したのが5年ほど前2010年10月のこと。先月バルビローリを聴いて(かつて大好きだった)作品自体に微妙に不満な感触を得ておりました。こちら若きレヴァイン(34歳)最高!まず極めて鮮明な音質、一般にMahler には優秀録音も多いけれど、これほど快い、爽やかな空間奥行きを感じさせる音も珍しい。それは演奏そのものの印象もあって、この作品少々どろどろと重苦しいところも基底にあるはずなのに、極めて細部明快クリア、響きが濁らない。

ずしん!と低音もたっぷり迫力、なのに鈍重さ皆無、スケール大きく明るく、自然なニュアンスに富んで微妙なテンポの揺れ、テンポは慌てず歌心いっぱい!プレヴィン時代のロンドン交響楽団も柔軟な対応+高度に充実したアンサンブルに相性の良さを感じさせました。フィナーレ「Allegro moderato」は10年以上前、テンシュテット入魂の絶叫に入れ込んだ記憶もあるけれど、もうそんな熱狂大爆発にはついていけない華麗なる加齢、レヴァインは音量を上げ、テンション高くとも涼やかな爽やかさを失わぬ・・・これが求めていたものだ!

その後、ミュンヘン・フィルとの第9番に少々失望し、ネット音源入手済の第2/8番を聴く勇気も出まへん。彼の表現方向は変わってしまったんです。(続けてシカゴ交響楽団との第3番も拝聴中、最高っす)


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

朝6時にはぼちぼち明るく、いよいよ春接近なのに・・・連続睡眠不如意に昨日は終日気分がよろしくない・・・肌寒い雨模様に外に出る意欲も体力もなく、ウォーキング再開ならず。新しいネット環境は順調だけど、その家庭内ネットワーク整備+女房殿用マシンの交換(Windowsへ戻すため)時にいくつか保存用データを消失させたのは痛かった!Linuxマシンはド・シロウトにとって日常ネット拝見+ちょっとした文書作成、メール確認くらいにはエエけど、もちょっと高度な作業に至ると手に負えぬ感じ、未だ補助的な使い方しかできません。Windows7起動しなくなって、バックアップ復元方法忘れたDELL赤マシンにZolinを入れて、それはそれで使えぬことはない快速、色々逡巡してオークション「DELL用Windows7ディスク」680円ほどにて入手、なんせ正規ライセンス番号は持ってますから。これでWindowsに後退します。USB一穴死んでるだけの現役マシンですから。数日したら届くことでしょう。他、amazonにてプリンタのインク注文済、有線エルゴノミクス・マウスが動かなくなってあわてて注文、数時間後に動作再確認できてあわてて注文取り消したものです。

一ヶ月限定オークション復活させました。目標はプレミアム会員費用を埋めるべく数百円分動いてくだされば、という水準です。死蔵させている”自主CD整理分”ムリヤリ添付予定も検討中。

昨日はいろいろショックというか、感慨深い発見というか・・・LP時代懐かしい峻厳快速ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団によるBeethoven 交響曲全集、1970年頃の録音だから未だパブリック・ドメインに非ず、ネットより第1/5/6/8/9番(おそらく不法)入手済、CDは、ま、カネさえ払えば全集入手可能なんでしょう。でも今更ねぇ・・・といったところ。これが偶然発見!youtubeで全曲拝聴可能です。うまい具合に各楽章連続再生になっていて、手持ち音源音質比較の意味も含め、交響曲第8番ヘ長調/第9番ニ短調「合唱」しっかり拝聴(パソコンからデータを愛用コンポに飛ばして)まずまずやな、少し前ならデータ音源を落として自主CD化していたことでしょう。峻厳快速、重量感があってサウンドは明るく金属的な切れ味有、古楽器系を多く聴いて嗜好は変化したけど、これが若い頃の好みでした。なんせ、ほんの子供の頃「運命/田園」はこれが刷り込みですから。

いろいろショックというか、感慨深い・・・のは、こうしていつでも誰でも無料で望んだものを聴けるのなら、所有すること、消費することの意味合いを失うということでっせ。ネット環境とか知識は必要ですよ。更に色々考えさせられたのは・・・

SONY SMM5054072Mahler 交響曲第2番「復活」ハ短調〜ブルーノ・ワルター/ニューヨーク・フィルハーモニック/ウェストミンスター合唱団/エミリア・クンダリ(s)モーリン・フォレスター(a)(1957/8年録音)・・・(ここで時間切れ。帰宅後加筆予定)

出勤してしまえばなんということもなく、粛々と諸宿題を快速クリアしつつ、職場に向かうのはけっして嬉しくはない。ちゃんと毎朝一番、8時には出勤してブレはないけれど。きょうも体調よろしくないなぁ、インフルエンザ初期症状?一年前もこんな感じだったっけ?ウィルスいただくような外出はしていないはず・・・って、大型ショッピングセンターにいったな、数日前に。数日後にWindows7のディスクが届くけれど、Zolin-Linux稼働させているDELL-Inspiron N5110は軽快やなぁ。「8.1」入れているAspire5750(メモリ6gbも積んで)よりずっと快速!動きは素直。かたや起動鈍く、シャットダウンするとブルーバックの再起動が掛かる症状発生率90%ほど、大丈夫かい!慣れと機能活用問題でっせ、課題は。

今朝途中となった”ワルターの「復活」”の件、おそらくは10年ぶりの拝聴。既にCDは処分したんだけど、なんせパブリック・ドメインですから。演奏にはほとんど不満なし、ぽってりとした響き、情熱を込めた推進力、旋律の語り口の上手さ、穏健なスケール・・・問題は(時代的に当たり前の少々肌理の粗い)音質でっせ。巨匠時代のワルターがこんな立派なステレオ録音を残してくださったことに感謝するのは基本、それでもさんざん新しい録音を聴いたあとに、わざわざ今更ワルターを聴くべき意味を見いだせぬ横着者に成り果てました。贅沢病悪化の一途。堕落しましたよ。


2015年3月某日/後始末発想転換の日々

変わり映えせぬ日々の生活にも、春の兆しが近づく気配はあります。これで3日連続3時覚醒、夜11時半頃床に入っても〜昨日は昼間しっかりカラダ動かして汗かいて昼寝もしていないのに・・・困ったもんでっせ。体調はさほどに悪くはない。昨夜はご近所ショッピングセンター内の中華料理屋(超高級・王将に非ず)にて上品な味をいただきました。週末は外食ってな贅沢生活はいつまで続けられるでしょうか。NTT回線の廃止、ネット環境の変更により機器も余ったのでオークション処分を考えております。ヤフオク登録一ヶ月限定、ついでにCDも出品するけど、きっと売れんやろなぁ、クロネコメール便は3月いっぱいでしたっけ。クリックポスト(一律164円)にするか、2枚セットで。

哀しい少年殺人事件、これでも凶悪事件全体は減っているんだそう。なんか救いようのない時代を感じるなぁ。最近の話題では”表に出ない妻→夫へのモラハラ”、女性へのDVもヒドいもんだし、シングルマザーの悲惨な生活もたいへんだけど、家に帰るのが怖くて家族が寝静まる迄時間をツブして帰宅する・・・なんて、サラリーマン、夫の端くれとして涙を禁じ得ない・・・他、関連本をいろいろ読み進めているけど「空き家問題」→「不動産相場崩壊」→「住環境破壊」→「地域社会崩壊」〜人口減の実態、団塊の世代は多く持ち家を確保しているだろうけど、その家に団塊ジュニアが住む条件が整っているワケでもなし。地域ごとにバラつきはあっても15-20%の世界でしょ?既に。北海道白老の両親も5月に引き払って札幌マンション(改装済)に完全移転するとのこと、あんな不便なところ誰も買い手は付きませんよ、お兄ちゃんなんとか始末してくれ。

自分は1995年大阪→博多への転勤時、マンションを売り払ってそのまま借家(社宅扱い賃貸マンション)住まい、女房殿お仕事軌道に乗ればそのままここに生活せざるを得ないけれど、2年後退職ここのマンションは退去、買うのか借りる(空き家が増えて賃貸相場も下落気味らしい)のか悩ましい宿題が待っております。

例えばマルセル・メイエ(1897-1958)とか、時に歴史的録音にも得難い感銘を受けることもあるけれど、ここしばらく”音質”をとても気にするようになりました。世界中のオーケストラの技量は一般に上がっている手応えはあるけれど、その辺りにも興味があって、かつて”どんなヘロ演奏にも美点を発見する!”そんな謙虚な視点から離れて謙虚さを失っている自覚あります。あまり経済的な出費を伴わず、いろいろ自由自在に音源を選べるようになったからでしょうか。聴き手の集中力劣化、わかりやすいものを安易に求めているだけかも。

BVCC-34147Bruckner 交響曲第5番 変ロ長調〜ギュンター・ヴァント/ベルリン・フィル(1996年ライヴ)・・・一年前同様の深い感銘有。彼の最初の全集と出会って以来、Brucknerの聴き方が変わってしまいました。盤石に構成され、細部明晰に鳴り渡って曖昧さ皆無な硬派演奏。この時点84歳の爺さんでしょ?信じられぬほどハイ・テンション緊張感を維持して、テンポも引き締まってやや速め、カラヤン逝去後のベルリン・フィルに甘美レガートの残滓一掃、オーケストラは鳴り切って世界一のド迫力+艶を誇ります。音質も(エエ加減オーディオ環境でも)文句なし。以前、オーケストラが上手過ぎ、洗練され過ぎ、艶々易々と音が出過ぎるんやな、とか勝手なことを書いたけれど、要らぬコメントでしたよ。

英DECCA 4783492Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜リッカルド・シャイー/ゲヴァントハウス管弦楽団(2008年)・・・3年ほど前話題の新録音から「田園」を聴いて?状態、そのまま放置してたもの。コンセルトヘボウ→ゲヴァントハウス、伊太利亜の個性は独墺音楽界を席巻しております。ゲヴァントハウス管弦楽団はヴァーツラフ・ノイマン以外、あまりお気に入りの録音はなくて、拝聴機会の少ないもの。古楽器系快速テンポ、軽妙なリズム、推進力が世間標準となっている現在、これは特異な個性を発揮して超・快速。しかし”軽妙なリズム、推進力”に非ず、響きは重く、低く、所謂ド・シロウトが想像するところの分厚い独逸の音のまま疾走するBeethoven 。センスはモダーン、無味乾燥な骨と皮ばかりの演奏に非ず、彼特有の歌というか節回しも健在、内声部の旋律もクリア(対向配置)42:20一気に駆け抜けます(繰り返し有)。CD一枚に+第4番+「フィデリオ」序曲も収録されるお徳用。もう最近は”Beeやん苦手”とは云わぬけれど、こんな新鮮な気持ちで馴染みの「英雄」を聴いたのも久しい記憶、ベーレンライター盤ではないらしい。

さて、なんとか【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新を目指しましょう。

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi


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