音楽日誌
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2005年3月某日


今朝、メインのデスクトップ・パソコンが3回連続でフリーズしたり(どうもおかしい。今度の休みに電源交換必要か?)、BBSのサーバーが落ちていた(現在回復)り、で精神衛生上よろしくない。本日で3月終了だというのに、朝晩肌寒いですね。それでももう桜の季節だ。

昨夜、広島〜山口〜岡山移動中聴いた音楽の続き。Chopin ピアノ・ソナタ第1/2/3番〜ニキタ・マガロフ(p)(1978年)は、文句なし。暖かく、優しく、包み込むようなピアノの響きは希有の存在か。鋭さや、威圧感の欠片もない。若い頃にこんなChopin と出会っていたら、音楽人生変わっていたかもね。引き続きMozart 「小夜曲」「ポストホルン」セレナード〜レヴァイン/ウィーン・フィル(1982年)を。

馴染みの「小夜曲」はちゃんと繰り返しをして下さっているし、「ポストホルン」も弦の内声部(第2ヴァイオリンやらヴィオラ)が活躍して美しいオーケストラだと思います。(対向配置かな?)でもね、これ録音悪くありませんか?個々の楽器の音は鮮明みたいだけれど、全体として会場残響を生かした奥行きとか潤いに欠けます。ま、ワタシの安物オーディオが悪いだけかも知れないが、ポータブルCDプレーヤーでも自宅でも同様の印象でした。「ディジタル収録だから」とか「録音が相対的に新しいから」とか、それだけの理由で無条件に良い音、とはならないのは当たり前。

問題は”音録りの思想”なんです。ラスト、「Best of French Ballet」〜DELIBESバレエ組曲「コッペリア」「シルヴィア」「泉」+「逸楽の王」、歌劇「カッシア」〜「トレパック」〜レナルト/スロヴァキア放送交響楽団(1988/89年)。ほら、ウィーン・フィルとは(ご近所ブラティスラヴァだけど)少々オーケストラが緩いかも知れないが、ちゃんと広がり、奥行きに自然な響きがあるじゃない。フツウ「DG vs NAXOS」「レヴァイン vs レナルト」「ウィーン・フィル vs スロヴァキア放響」といったら、無条件に前者支持!なんだろうけど、そうもと言えないオモロさがここにあります。

珍しい作品も含め、気軽に楽しめる一枚。演奏にも不満はほとんどないんです。今朝聴いたTchaikovsky 「悲愴」〜カラヤン/ベルリン・フィル(1964年)は、オーケストラの威力抜群の雄弁なる演奏でした。ちょっとカラヤン色が出過ぎている、というか、強面乱暴(アンサンブルの意味ではない)な印象がありました。

2005年3月某日


良い天気、一気に春めいてきて開花も近いでしょうか。花粉症は寝覚めの鼻水以外これといった症状もないが、現役継続苦渋経験者の解題によると「それが始まり・・・やがて・・・」とのこと。おそろしい。風邪は治まってきたみたい。気持ち、張ってます。

他のサイト関連でウィリアム・ボートン(BOUGHTON)/English String Orchestra(なんて訳すの?イギリス弦楽交響楽団?)/English Symphony Orchestraを久々。イギリス音楽はほんまに人気ないみたいで、日本ではナマ演奏機会も少ないし、CDの話題もあまり盛り上がらない。(ワタシのサイトでのNAXOS無名中心のイギリス音楽集話題は希有な出来事か)先日(ワタシなりの入魂更新のつもりの)Elgarだってまったく反応なし!(寂しい)でして、うぅっ(涙)・・・。

The Sprit of England(ウィリアム・ボートン)Elgar「コケイン」序曲に少々元気ないが、Delius「夏の夜」、Butterworth2曲(作品名和訳調査未)、Finzi 組曲「(名和訳調査未)」+クラリネット協奏曲(アラン・ハッカー)、Vaunghan Williams「雲雀は飛んでいく」(Bochmann、ボクマン?)+オーボエ協奏曲(モーリス・ブールグ)など、ジミだけれどしっとり落ち着いた音楽が続きます。全4枚組(NIMBUS Ni5210/3)中2枚分。録音は1984-89年らしい。協奏曲2作品など、多彩でラプソディックなソロ旋律も多いのに、結果としての印象はやはり滋味深いものでした。

さて、お出掛けです。朝から遅くまでいろいろ・・・だけれど、移動時間にはしっかり音楽を楽しむつもり。

自宅から直接出張の場合、自宅を出たところから既に音楽モードであって、バス待ち停留所、バス移動中、駅で新幹線待ち〜そして列車中、目的地に到着する迄音楽三昧。時間にムダがありません。Smetana「わが祖国」(全曲)〜ヴェラー/イスラエル・フィル(1978年)は、演奏者のネーム・ヴァリューや作品地域イメージから遠いこともあって、ほとんど話題にならなかった録音だと思います。更に「ディジタル化直前」(んなこと音質問題に関係もないんだけれど)というのも不運だったか?ワタシもBOOK・OFF@250CDじゃなかったら、一生聴かなかったかもね。

こだわりのない、さっぱり速めのテンポ、意外と弦を中心として優美に歌う演奏でして、全曲通して聴きやすい印象でしたね。「高い城」「モルダウ」迄が有名で、あと4曲が(おそらくトータル長さ的に)縁遠くなりがち、更にラスト2曲はかなりチカラの入った作品故聴き疲れしがちなんです。ヴェラー盤ならそこはクリア、もっと「民族自決!」的思い入れを望む人には物足りないか。

引き続き(購入して丸2年放置した)Schubert 交響曲第8/9番〜シノーポリ/シュターツカペレ・ドレスデン(1992年)を。先入観は禁物ながら、ほとんど想像通りでして、もしかしてFMで聴いていたのかな?劇的、強烈なメリハリ(ティンパニ大爆発)も芝居っけもたっぷり雄弁。奥深いオーケストラの響きの魅力健在だけれど、オーケストラの個性(地味渋系)とも作品(これはワタシの嗜好でしょう)とも少々違和感有。

そうだなぁ、もっとクリップスみたいな「ほとんどなにもしてまへん」系、ほんわか優しい説得力を好みます。先日聴いた(あまり人気ないらしい)グッドマン/ハノーヴァー・バンドの素朴な響きも好ましく感じました。でも、シノーポリの最終楽章に於ける圧倒的推進力には感心しきり。(ここまで出先空き時間に執筆)

・・・帰宅して続きを書こうかな、と思ったら、寺尾 聰「ルビーの指環」ご本人が歌ってました。皺も髭も薄くなった髪も、カッコ良い!もう60歳近いんでしょ?これは心掛けと努力と生き方の問題だな。バックも滅茶苦茶上手くて文句なし。歌い手の衰えもまったく感じさせない。こうでなくっちゃ。

日本/バーレーン戦・・・なんじゃい。相手オウン・ゴールで勝利か。なんかすっきりしない。

2005年3月某日


きついね。松山往復、先週くらいからトラブル、というかお客様からの大きな宿題(物流システム絡み)があって、直接ワタシの担当ではないとはいえ、人事異動の余波もあって全体経緯を知っているのは自分だけ、お客様とも顔見知り、と言うこともあって各部署動員に大わらわ。先週異動したバカが、じつは何もしていなかったと言うことが締め切り直前で発覚!そこをなんとか!仕切直し、問題はどこだ!的大汗で・・・クリアできそうです。これに通常のお仕事やら、引継やら絡んじゃう。明日早朝から広島〜夕方から山口へ。

嗚呼疲れた。まだ今週始まったばっかりでっせ。ツカれた。帰宅して一部サイトの更新というか、出先で更新した分をデスクトップでダウンロードしようとしたら、サーバーのファイルが表示されない。試しに(同一ファイルを)アップロードしてみたら、上書き確認されずに更新されます。これはおかしい。先日アクセスできない事象が2時間ほど続いたけれど、ヤバいな。

音楽に全然集中できません。明日、新幹線移動時間にしっかり聴きましょう。

2005年3月某日


どんより雨模様でやはり肌寒い。体調完全回復とはいかず、昨夜ご近所オープンの大型回転寿司屋に行った(満員で他に変えたが)以外、二日間外出まったくせず。不健康だなぁ。本日から本格的新年度出張連続の毎日が始まるが、体調維持に充分気を付けないと。今晩からクルマで松山。しかもメンバー・チェンジで、半分くらいは運転しなくちゃいけない。

先日、中古CDを大量取得したが、ムリして全部集中!はできないにせよ、少しずつ新たな発見をしたいもの。Dvora'kの弦楽四重奏曲ニ長調(第3番?作品番号なし)〜シュターミツ弦楽四重奏団(1993年)は72分に及ぶ大曲だけれど、懐かしく暖かい旋律の魅力には比類がない。ネット検索掛けてみたけれど、少なくとも日本語サイトでは作品解説などは登場しないし、そもそも売ってますか?この作品。飽きさせない、聴き疲れしない音質、演奏表現にも感銘深く、この間数回繰り返し聴いております。

だから「高い/安い」じゃないって。でもさ、定価で4,491円10枚物・ボックスにはフツウ簡単に手は出ないでしょ。これが1,650円だったから新たな出会いや、発見が生まれちゃう。他の方のサイトBBSでゴルシュマンの話題が出ていたので、手持ち在庫を調べたら、Vivaldi「ラ・チェトラ」(VANGUARD 08 6101 72)〜ウィーン国立歌劇場室内管弦楽団(ソロはマカノヴィツキー)出現。音質良好(信じられないくらい)、穏健しっとりとした暖かいアンサンブル・ソロにすっかり魅了されました。

同じシリーズで「調和の霊感」(ヤン・トマソウ)を探しているんですけどね。LP時代はほんまに楽しませていただきました。最近の古楽器系スリムなリズム感も悪くないが、子供時代からの馴染み・刷り込みは恐ろしいものでして、思わず和んでしまう平和な響きが欲しいもの。(ボスコフスキーが参加していたから、本物のウィーン国立歌劇場管弦楽団〜フォルクス・オーパーに非ず〜だったんでしょう、きっと)

今朝、今月二回目のBartok 管弦楽のための協奏曲(1963年)「弦・打・チェレスタ」(1965年)〜ショルティ/ロンドン交響楽団を。強面ではち切れそうな緊張感と集中力は、この作品にピタリ!というか、これも12歳で聴いていた録音ですから。ワタシにとってBartokは嫌いな作曲家じゃないが、いつなにを聴いても恐ろしい、というか、ゆったり和んで楽しめる・・・ということにならない。

では、行ってきます。出張中は音楽は聴けないでしょう。

(在松山)じっくり考えて政策的なお仕事をしたいのか?実際は、細かい諸作業質問トラブル宿題連続で追われる・・・これが自分に似合っているのかな?午後4時には無理矢理クルマで出発〜実際上ワタシはラスト40分ほど運転しただけで松山入り。いつもの親しい取引先担当(ご夫婦)と久々楽しく飲んで(バリ島旅行報告)とおみやげいただく。

ああ、おいしいね、松山は。

2005年3月某日


いつものように早朝目覚め、外の空気を深呼吸したら鼻水連続!って、コレやっぱり花粉症ですか?良い天気だけれど。すぐ治まりました。

昨夜、Stravinsky 「春の祭典」〜デ・ブルゴス/ニュー・フィルハーモニア管を。LP時代からお気に入りでした。情報をネットで探したがわからない。((p)1963との表記だけれど、フィルハーモニア管が自主団体として再出発するのは1964年だから矛盾しておる。早速情報いただき、(p)1968の誤植ではないか、とのこと。初出LPは1968年)いつも自分の好みに合わないEMI録音だけれど、やや低音の甘さはいつも通り(これもオリジナルLPでは低音がしっかりしている、とのこと。ウチのオーディオ問題でした)ながら、鮮明な分離と各パートの位置関係も明確な音質に魅了されます。オーケストラの技量は特筆すべき切れ味だけれど、清廉でややカルい響きも魅力的。クールで細部ていねいな仕上げであり、バーバリズムとは無縁の、品の良さ。

所有のCD(D classics BX 705072)では、次にBartok 管弦楽のための協奏曲〜小澤征爾/シカゴ交響楽団(1969年)が組み合わされました。別に意識したワケじゃないが、「SEIJI OZAWA The EMI Recordings」7枚組(DB 905103)とダブったのはご愛敬。オーケストラが上手い、コントロール自由自在の指揮ぶりにも才気がある、表現がサッパリしすぎて「間」に不足するが、若々しいテンションがある・・・最近、この作品に対する混迷を深めている(いったいどんな演奏が自分の好みなんだろうか?)が、これは生真面目で悪くない演奏、と思っております。

今朝、アニー・フィッシャー(p)でSchumann「子供の情景」「クライスレリアーナ」(1964年)を。Schumannのピアノ作品は大好き(というか、交響曲以外なら!)でして、しっかりとした技巧とムダのない集中力、リリカルな味わいがたまらない。知的でスリム、しかも上品ですね。久々の確認だけれど、録音状態に難有り、と感じてきたが、これに限りそんなことはない。(もう一枚のBeethoven のほうか、問題は)引き続く、Bartok ピアノ協奏曲第3番(バックはマルケヴィッチ/ロンドン交響楽団 1955年ステレオ)も同様(音もそうわるくない)。

EMI 7243 5 68733 2 2強面で難解ではなく、あくまで美しい近代作品として淡々と、瑞々しく仕上げております。スリーヴの彼女の写真はとても美しい。

2005年3月某日


ヤク(「バッサリンA」という凄い名前の解熱鎮痛剤を購入)が効いて、じょじょに体調回復。昨夜偶然、説教クサさがたまらない反発心を生む「金八先生」最終回見ちゃう・・・たしか、前回のクール(上戸綾が出ていた)も最終回のみ見た記憶有。今回は生徒から覚醒剤使用者を生んでしまう、というたいへんな題材(実際に教育現場で発生しているのでしょう)だけれど、現実離れした感動的な卒業式情景、強烈雄弁なる本音「答辞」(説得力ありすぎ)、最後のホームルームで、ひとりひとりに対する「一文字」プレゼント。うむ、クサさもここまで徹底すればひとつの美学だ。

で、ラスト河原の土手で「ソーラン節」(伊藤多喜雄の躍動する最高の歌で)3年B組全員(ワケあって一人抜け)で激舞!って、前回とまったく同じだけれど、「所詮、お伽噺さ」と反発しつつ正直ぐっと来る。「こうあって欲しい」という希望・夢かな?ひとりひとりの存在を大切にすることの当たり前さ。卒業式に於ける父兄のベタな下町的声援、卒業式でも生徒同士の(楽しい、じつにツボを押さえた)野次、全部ぜ〜んぶウソです。でも、こんな素敵なウソを多くの人々が求めているのかも。

イラン/日本戦は2-1で惜敗!というか、(言いにくかったが)事前から意気込みとか、骨太さとか、の脅威を感じていたし、実戦では高さも馬力体力にも差がありました。残念。深夜に至ったが、気持ちを鎮めるべくSchubert ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D960〜ケンプ(p)(1967年)を。息の長い素敵な旋律が延々と続く作品は、ケンプの穏健な表現で粛々と説得されて安寧な世界が広がりました。

今朝、ケンプ続きで「5つのピアノ小品集」D459/459A(1969年)、更にBeethoven ピアノ・ソナタ第32番ハ短調(1964年)/ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」(バックはライトナー/ベルリン・フィル 1961年)を。この人はテクニック表出タイプではないが、技術的な不備で細部表現にムリが出たり、表情がカタくなってしまうことがないんです。リリカルで暖かい、すべての作品が成功するわけではないが、ワタシのなが〜い「Beeやんスランプ」中でも唯一聴けるピアニストであり続けました。

昨夜より体調改善だけれど、大事をとって終日コタツで動かず。それにしても花粉症はどうなった?状態で、その後ワリと症状治まっております。今朝、2時間ほど無料で借りている、サイト・スペースのサーバーがダウンしておりました。珍しい。

その後、で思い出したが、ライブドア問題。フジテレビ防衛問題でソフトバンク(の子会社)登場したり、一部芸能人が「ニッポン放送には出ない」とか、やや混迷を深めて、食傷気味となって参りました。どうなるんだろう?「カネがすべてか」みたいな皮相な論議はどーでも良いんだけど、放送業界の再編成やら新たな萌芽に結びつくような展開が見えない限り、もう飽きました。堀江さん大丈夫なの?本体の経営のほうは。

2002年に発売された「Great Conductors of The 20th Century」シリーズより、フリッツ・ブッシュ(1890〜1951)二枚組を。この人は活躍時期やら場所が悪くて(自分も含め)聴かれる機会が少ない往年の巨匠の一人だと思います。「リンツ」(1949年)やらBrahms 交響曲第2番ニ長調(1947年)は、驚くほど直裁で現代的な表現でした。まったくセンス的に旧くない!デンマーク王立放響のジミで奥深い響きも特筆すべきでしょう。

2005年に入ってすっかり入れ込んでいるSibelius 今月再度「歴史的情景」作品25/66+「エン・サガ」作品9〜ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(1985年)を。寂しげちょっと憂鬱なワン・パターン旋律はまったく日本人(代表=ワタシ)好み!洗練されすぎない、やや粗野ではあるが野蛮ではない、迫力ある冷涼な響きに魅せられて(発売当時)定価3,600円/入手500円の価値充分にありました。録音も極上。

2005年3月某日


今朝も寒いなぁ。いかんいかん。いつものサイト定例更新実施。

今朝、FMで目覚めたらBach 管弦楽組曲第2番ロ短調が鳴り出して、各パートほとんど一人(に聞こえる)小編成、とつとつとして室内楽的な親密さに溢れます。ベルリン古楽アカデミーの演奏だったかな?この作品は子供時分、カザルス(1966年)とかマゼール(1965年)のかなり浪漫的、濃厚な演奏で馴染んだ作品であって、作品的に少々”重い”といった先入観あります。先頃聴いたアーノンクール盤(1983年)でもそうだったが、演奏スタイルがガラリ変わって、これほど印象一変の作品群も滅多にないでしょう。軽快で、リズム感が快い。

Dvora'kへの視野を広げようと少しずつ・・・交響的変奏曲 作品78〜クチャル/ヤナーチェク・フィル(2004年録音、ああ昨年8月じゃない)を。素朴で優しい風合いが素敵な作品であり、演奏だけれど、初耳ではない。かなり以前にダリア・アトラス/フィルハーモニア・フンガリカ((p)1994と表記)を聴いていて、その時には「?」状態でした。いろいろ聴いてみて、音楽への接点を探る重要性を再認識いたしましたね。

数少ない愛聴盤のひとつである、Bach パルティータ第3/4/5番〜ヴォルフ・ハーデン(p)(1985年)を。なんども再コメントを試みてはいるが、この白磁の柔らかい輝きをなんと表現したらよいのか・・・。流麗ではない、作品に距離を置きすぎず、一方で入れ込み過ぎない冷静さもある。けっして冷たくはない・・・(NAXOS 8.550312 既に廃盤のようです)

なんやら久々に落ち着いてお仕事諸作業整理した!といったところだけれど、体調の方が昼からどんどこ悪くなって風邪か?インフルエンザか?早々に帰宅。食欲は落ちていないが、胃腸の調子はよろしくない。休み前〜休みはいつもこうだ。精神が弛んどる。最近、ブログ花盛りでそれなりに”おおっ”といった見所のあるサイトをいくつか発見していたけれど、いきなり削除されていたりするんだねぇ。どんな事情があったのかは知らぬが、やはり継続は難しいものです。

で、Dvora'k 交響的変奏曲 作品78はダリア・アトラス/フィルハーモニア・フンガリカ盤を確認。ああ、これも悪くないじゃない。もう少し硬質な響き、おカタい表現ではあるけれど、聴き手の問題なんだね、楽しめなかったのは。昨年来、棚で眠っているYedangClassicsからMendelssohn イタリア/Saint-Sae"ns 交響曲第3番イ長調〜スヴェトラーノフ/ソヴィエット国立響(1982年)を。「オルガン」はSCRIBENDUM盤と同じですか?

大騒ぎするほどの異形なる演奏なのか(ウワサで先入観を持ってしまったか?)。たしかに第2楽章第2部の重量感たっぷり、鈍牛の如き遅い歩みは迫力満点だけど、あちこち聴いたことのないようなパートの突出(例えばハープ)が目立つのはたしかだけど・・・ま、たしかにこんな粘着質な(アクの強い)金管って、そう出会えないか。後半に至るほど、暑苦しさはいや増すばかり。(Mendelssohnのことは、正直ようわかりまへん)

2005年3月某日


コタツ温源部帰宅。まだ寒かったり、暖かかったり、で、体調崩しやすい時期なので気を付けないと。桜はあちこち見掛けるようになってきたけど。なんか精神的にどんより重い。不眠気味。

Dvora'k 交響曲第8番ト長調をいくつか。LP時代(子供時代)からカラヤン/ウィーン・フィル(1961年)で馴染んだお気に入りの作品であり、ペーター・シュヴァルツ/札幌交響楽団のナマでも楽しんだものだけど、ここ最近、聴く機会が減っております。バルビローリ盤(1957年)を数回聴き込んだけれど、様子がイマイチ?状態だし、ミュンシュ/ボストン響(1961年)に至っては昨年1994年に購入したまま一度聴いたきり。で、メニューイン/ロイヤル・フィル(1994年BRILLIANT)を(これも久々)確認。

録音極上だし、金管の鳴りっぷりもアンサンブルも立派、熱演だと思います。でも、この空虚さ、こだわりのなさはなんだろう?(サイト用原稿に)で、今朝、クーベリック/ベルリン・フィル(1966年)を(昨年2004年末に購入して以来)取り出しました。オーケストラの圧倒的威力、千変万化する表情付け、燃えるような情熱・・・いや、もう最高です。凄い。でも、何故ベルリン・フィルなんだろう。音録りの問題かも知れないが、弦があまりに硬質に輝いて派手すぎ。それはフィル・アップの「謝肉祭」「野鳩」に於けるバイエルン放響(1976/74年)のしっとり瑞々しい響きで、明快に比較対照されました。

世間並みの残業ですか?午前中、地元取引先へ出掛け昼からしっかりお仕事。新しいチーム・メンバーはヴェテランで意欲的だし、諸実務に慣れればお仕事は軌道に乗るでしょう。正直、(数値見通し暗いが)ずいぶん精神的に楽。帰り、目の前でバスが出てしまった(このパターンは多いね)が、とても寒くて油断禁物です。

流れでDvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」〜クーベリック/ウィーン・フィル(1956年)を。英DECCA初期ステレオ録音特有の、ぼわんと洞穴で鳴っているような(デリカシーに欠ける)音質だけれど、これはこれで浮き立つような若々しい演奏でしょうか。(イスラエル・フィルとのセレナードは聴かず)引き続きHaydn 交響曲第100番ト長調「軍隊」〜マーク/イタリア放送ミラノ交響楽団(1979年ライヴ)・・・粗野な躍動感!叩き付けるようなメリハリ(ティンパニ強烈に炸裂)。いや、もう最高です。古楽器みたいな味わい有。最後はお祭り騒ぎ大爆発!の水準でした。こんなに楽しいHaydnにも滅多にお目に掛かれない。

明日一日乗り切れば今週お仕事終了。あともう一息。

2005年3月某日


昨日は終日しとしと雨だったけれど、お陰で花粉症状ほぼ出現せず。今朝ちょっと鼻水っぽいが、この程度であれば日常生活に支障ないな。これ以上進行しないでちょうだい!

やたらと眠くて、ちゃんと眠れるのは嬉しいが、寝覚めがよろしくない・・・って、これが本来の姿なのかな?昨夜、他サイトでも話題のSibelius に影響受けて交響曲第5(1966年)/6(1968年)/7番(1966年)〜マゼール/ウィーン・フィル・・・LP時代からお気に入りでした。全集は購入しておりません。明るく、前向きで、たくさん語りたいことがある!自由にオーケストラを動かしたい!その気むんむん、といった感じの演奏ですね。やはり若々しい、ということで、寂寥感とか、そういものとは無縁だけれど、エエじゃないですか、こういのも。(録音は不自然っぽい明瞭さが極上)

しつこく、Sibelius 、こんどは交響曲第2/3番〜アブラヴァネル/ユタ交響楽団(1975/76年)を。マゼールのかなり機能的な演奏を聴いた直後だと、少々オーケストラがもっさり聞こえるが、これは誠実な雰囲気ある演奏です。第3番ハ長調の終楽章など、けっこうアッチェランドもあってアツい。

松山までバスで往復しました。(新担当同行)こちらもお相手も担当変更で、引継ぎ日程が本日しか取れない。往復4時間半〜邪馬台国関係の本を読み出したら、酔ってしまって気分最悪・・・音楽だけにしましょう。聴いても聴いても宿題が残っちゃうSibelius 交響曲第1/4番〜アブラヴァネル/ユタ交響楽団(1975/76年)を。細部にアンサンブルの乱れやら、テンションが落ちる場面散見される(つまりオーケストラが少々弱い)けど、全体として寂寥とした味わい深くて立派な存在感ある演奏だと思います。とくに第4番イ短調は混沌混迷深く、リズムもたついて、どんよりとした感じがたまらない。

今月始めに通販購入した「Romantic Ensembles」(BRILLIANT 6枚組 92294)の消化に着手。Spohrはワタシの贔屓作曲家(1784年生まれWeberと同年)でして、9重奏曲ヘ長調 作品31/八重奏曲ホ長調 作品32〜ナッシュ・アンサンブル(1979年)から。予想通りの親しみやすい、素朴快活な旋律頻出!楽しい・・・と眠りの世界へ進んでいくと、妙に馴染みな旋律が顔を出して驚き。八重奏曲の第3楽章変奏曲の主題は「調子の良い鍛冶屋」(Handel )なんですね。それが見え隠れして、どんどん姿を変えていくんです。

(憾みのダブり購入99599-7)Schubert 八重奏曲ヘ長調D803〜(サシュコ・ガヴリーロフ率いる)ベルリン・フィルハーモニック八重奏団(1998年)を。ワタシはこの作品大好きです。延々と楽しげな歌が溢れて、もう止まらないよ、と壱時間以上に至っちゃう喜び。往年のフランス名手達、ボスコフスキー率いるウィーン八重奏団、二種のCDで以前から楽しんできたが、明快な録音も鮮やかなる技巧の冴えもこちら圧倒的です。

でもさぁ、なんか違うんだよね。艶々しすぎるというか、上手すぎるというか。ザイフェルトの抑制の利いた清明なるホルンに文句はないが、ブランドホーファーのクラリネットの高音が鋭すぎる(中低音は、ヴィヴラートもほとんどないのに美しく深い音色)とか、全体表現として雄弁が過ぎるとか、ちょっと余計な文句を付けたくなっちゃう。いえいえ、これだけ聴いていればきっとなんの不満もない立派な演奏!でしょう。きっと。

2005年3月某日


やや花粉症、女房体調イマイチ、コタツ故障(もうかなり暖かいけど。修理に出てます)、そしてなにより本日から新年度体制スタートで、いきなり朝一番から地元お取引先へ出掛け(大仕事有)、昼には内部会議(資料間に合わないか)、明日も松山に日帰り出張だから、本日連休中の溜まった宿題を遅くまで消化と予想されて、どんよりした気分。(そういえば伝票関係の締めもある)

今朝の音楽はBartok。ワタシはこの作曲家に対して自分なりの機軸が持てなくて、ある意味どれも素敵に聞こえ、別な意味でどれも集中できません。 管弦楽のための協奏曲〜ショルティ/ロンドン交響楽団(1963年)は中学生時代に聴いていた(当然当時はLP。たしか輸入盤で1,200円だった)原点なんです。モントゥー〜ケルテス時代のマイルドなロンドン響のイメージ一変で、厳しく集中したアンサンブルを聴かせて下さいました。LP時代のフィル・アップは「舞踊組曲」だったが、このCDでは「弦・打・チェレスタ」(1965年)。

これも強面で、恐ろしくリキんだ演奏です。作品には似合った表現か。録音極上。

いやぁ、こんなシンドイ一日もあるんだねぇ。目が回るとはこんなことを言うのか。いやぁ、これでもか!というくらい電話は来るは、メールは来るは、しょうもないトラブルは発生するは・・・で、ひとつ処理する途中に次が発生して、Windows2000大活躍〜いくら窓を開けても落ちないのが嬉しい。机の上の伏魔殿をひとつ崩すと、新たな矛盾が発見される・・・チームの新メンバーから質問があり、その説明の最中に電話が入り、電話の最中にケータイが鳴り、更にメールが入る・・・

明日、松山です。元気です。ああ、そういえば本日、4月の北海道出張予定おじゃんになりました。残念。

2005年3月某日


明日から始まる新年度のことを考えると、連休も憂鬱です。それに花粉症が”泣き面に蜂”状態。鼻水、目のかゆみもたいへんだけれど、強烈なる頭痛がたまりまへん。今朝は、いまのところちょっとマシか。九州の地震はエラいことでして、新潟も予想外だったが、次は北部九州とはねぇ、地震予知ってやっぱりムリなんだろうか。被害が最小限であることを願います。お見舞い申し上げます。

昨夜、思い立ってPC/オーディオ部屋の模様替え実行。今回の主眼はスピーカーの移動(置き場所位置変更)です。ウチの弱点は低音だな。でも、音質のためにこれ以上経費を掛けるつもりはない。既にアンプも10年選手となり、スピーカーは15年以上か、限界まで使います。

BBS書き込み関連でTelemann 「食卓の音楽」第2集を。黄金時代管弦楽団(NAXOS/イギリス・マンチェスターの古楽器団体。1995年録音)の演奏を聴き出すと、なぜ第2集のみで他を買わなかったのか理解できましたね。古雅で素朴な味わいはタップリだけれど、躍動感とか、ずばりテクニック的に少々弱い(ワザと、かも知れない)、洗練が足りない感じで、眠くなるんです。作品的には大好き方面で、PILZ怪しげ音源以来一生懸命聴いていた音楽(大Bach にそっくり!)なんだけど。

アリシア・デ・ラローチャ(p)のBach 残り、ピアノ・ソロのあとに協奏曲2曲含まれるお徳用盤(収録78分以上)、バックはデイヴィッド・ジンマン/ロンドン・シンフォニエッタ(1979/80年)で。Bach 協奏曲ヘ短調BWV1056/Haydn 協奏曲ニ長調は、明るくしなやかで抑制あります。10年ほど前、Haydnの作品はミケランジェリ(p)/シュトゥウツ/チューリヒ室内管を聴いたけれど、立派過ぎ、なまなまし過ぎでご遠慮申し上げた記憶があるが、これなら親しげで朝から気持ちがよい。

Bach が10:40、Haydnが18:45の収録〜LP時代だったら「これで一枚」というのもあったろうな。以前は「できるだけ詰め込んで欲しい!」と思っていたけれど、最近、聴き手の集中力が弱まってきて、区切りの良いところでいったん休憩、というパターンが多いですね。CDの価格もこなれてきたし、考えられた適度な収録を望みたい。(贅沢言ってる)

昨日に比べ花粉症状がずいぶんとカルい。頭痛もほぼ回復。本日は2回外出したが、そんな感じでこのくらいなら耐えられると思います。ぼんやり2時間ドラマ(の再放送)を眺めたり、本棚を片づけたり・・・で音楽はあまり聴いておりません。

R.Strauss 英雄の生涯〜カラヤン/ベルリン・フィル/シュヴァルベ(v)(1974年)・・・2回目、EMIとの最盛期録音。自然体で、リキみなく自信に満ち溢れて美しい。先日聴いた「ドン・キホーテ」(1965年)と同質性を感じさせるが、こちらはいっそう完成度が高く、説得力が深い。引き続き、「メタモルフォーゼン」〜クレンペラー/フィルハーモニア管(1961年)の明快で骨太なる寂寥感!

更に「四つの最後歌」〜シュヴァルツコップ(s)/セル/ベルリン放響(1965年)は、かつて彼女の(濃厚なる)声質が好みではなかったが、今なら細部に渡る入念な表現に驚くばかり。セルはベルリン放響(現ベルリン・ドイツ響)から信じられないような集中力を生み出しました。

Beethoven チェロ・ソナタ第3番イ長調/第4番ハ長調/第5番ニ長調〜クルステフ(vc)/ヴォデニチャロフ(p)・・・これはもう10年ほど前に購入したBRILLIANTの一枚だけれど、ルーマニア系の名前(読み方いい加減)ですか?やや小ぶりだけれど、作品を味わうに充分なる技巧と表現で楽しみました。

2005年3月某日


やられた・・・初花粉症。昨日の京都・銀閣寺散策の辺りからか。帰りの新幹線で目がカユい。昨夜〜今朝、鼻水盛大です。でも、想像するに症状はカルいほうじゃないか、と思います。しかたがない。例年の10倍花粉が飛んでいるそうだし。

ガリー・ベルティーニ逝去。77歳だったらウチの親父(しぶとく元気)より若いじゃないか。数多くのサイト・ブログ・BBSで哀悼の意連続しております。東京都響で素晴らしいMahler を演っていたそうだし、ケルン放響との録音はFM+CDで楽しみました。精緻で神経質なアンサンブルを実現する人でしたね。ワタシも遅ればせながら(昨年2004年7月に購入した)Mahler 5枚組(EMI 7243 8 26406 2 2)〜第1/2番(ケルン放響1986-91年)を再聴。

これはもっぱら聴き手の体調問題だけれど、クールで淡々とした(ほとんど旋律にシナ=品を作らない)引き締まった集中力に少々カタが凝ります。美しいが冷たい。「復活」ラストでようやく溜飲を下げた、というか、ワタシはもっとゆるゆるとか、素朴とか、自然体とか、暖かさ、みたいなものを求めたのかも知れません。それでも、第6-10番/大地の歌の後半作品収録(ケルン放響)は欲しい。手許にはFMエア・チェックMDで第8/10番、大地の歌ありますが。

九州北部で大地震発生!被害はどんなもんだろう。かつての居住地であり、馴染みの土地なので、とくに心配です。

約一ヶ月ぶりに、スポーツ・クラブへ。ぼんやり出不精(デブ症?)状態なので。まず、いつもの自転車こぎBeethoven ヴァイオリン協奏曲ニ長調全曲(45分)分〜シェリング/シュミット・イッセルシュテット/ロンドン交響楽団(1965年)・・・しばらくぶりの運動なので、そうとうキツい。第1楽章途中で既に息が苦しい。閑話休題(それはさておき)なんという上品で、クセのないヴァイオリンか。「ソロもオーケストラも灰汁の無い音色なので 私としてはそこが物足りないところ」そんなメールでの感想もいただきました。

ロンドン響はジミに鳴っていて、ま、オーソドックスというか、こういうのが永く聴き続けるには一番なのですよ、と言いたい。あわてず、騒がず、激高せず、粛々淡々。ヘロヘロになりながら、EFX(トレッドミル?)へ。交響曲第5番ハ短調〜シュミット・イッセルシュテット/ウィーン・フィル(1965年-69年)・・・これは第1楽章のみでチカラ尽きました。(8分ほど)音質もオーケストラの艶も期待ほどではないし、「間」にも少々不足気味だけれど、これも王道を歩む「偉大なるフツウ演奏」か・・・な?(鼻水・頭痛がひどい)

先日しょうもない意味もない一文更新してしまったが、【♪ KechiKechi Classics ♪】のありかた問題で少々考えてしまいました。(考えただけで、なにをするつもりもないが)曰く(他のサイトBBS上にて)

探すために森に入ってもどこに何があるのかわからないっていうか。入り口がいくつかあるんだけど、どういう部屋に分類されてるのか「??」状態っていうか。レーベル別になっているらしいけど、それがよくわからないっていうか。トップページでしばらく考え込んで結局やめちゃうっていうか。作曲家別になっていると助かるんだけど。っていうか
なるほど。「探すため」ね。そんな人もいるんだ。【♪ KechiKechi Classics ♪】には資料的意味合いを期待させるつもりもないので、粛々と思いつきで更新するのみ、というか、日常聴いている音楽を更新しているのみです。作曲家別って、そんなメンドーなことできるワケないじゃん。でも、作曲家はすべて原語(風)綴りになっているから、表紙下の検索窓▼
を利用してください。(そういえば昨年12月に移転した旧サイトのトップページ「移転しました」は昨日、最終的に削除しました)また、「本で聴く音楽」(実質放置サイト)をちょっとだけ改装しました。

2005年3月某日


東京〜京都より帰岡しました。女房そのまま大阪の友人及び実家行き。昨夜の居酒屋(甥同行)+10年ぶりの馴染み贅沢寿司屋おいしかったですよ。三条烏丸ホテル京都最高です。(大浴場付、庭が素晴らしい)部屋の作りの高級度、空気清浄機、最新型大型液晶テレビ+DVDプレーヤー(持参したCDを聴いたけれど音質かなりのもの)、価格もリーズナブルというより、安い。西陣織会館(女房の希望。土産いっぱい買ってました)〜銀閣寺(庭の美しさ超絶)へ。京都・銀閣寺2005年3月

小さな不満やら事件、お仕事上のトラブル(これはサラリーマン生活が続く限り絶えぬ)、それとは逆の小さな解決と悦びで埋められていく毎日。今回はヘッドホンの右が切れてしまったので、移動中ほとんど音楽聴けず。(これは些細なる精神的なささくれに)ほかいろいろ。でもあと二日間ゆっくりしましょう。

縄張り外音楽であるR.Strauss 歌劇「エレクトラ」〜小澤/ボストン響/ルートヴィヒ/ベーレンス(1998年ライヴ)を前半半分のみ。筋とか旋律の動きとか、これからお勉強です。非常に鮮明な録音だけれど、残響少な目でやたらと金管が鳴る、といった印象か。まだ全然わっかりません。ワケあって出目を明らかに出来ない(正直わからない。リーダーズ・ダイジェスト録音か?いただきもの)音源だけれど、「美しく青きドナウ」〜ゲルハルト/ウィーン・プロムナード管/合唱団(合唱付きが嬉しい)、「春の声」〜レオ・グルーバー/ウィーン国立歌劇場管(キリっとしたリズム感が明快)、「ウィーンの森の物語」〜ホーレンシュタイン/ウィーン国立歌劇場管(味わい充分で立派)、そして「ウィーン、我が夢の街」・・・

「私の心はいつもウィーンの事で夢中になっている。泣いているウィーン、笑っているウィーン、私はそれを我が家のようによく知っている・・・」〜パトリシア・クラーク(s)/ギャムリー/RCAヴィクター交響楽団。懐かしくて、切ない憧れに充ちた作品であり、ソプラノの清楚な歌に泣けちゃう。更に、「舞踏会の妖精」〜レオ・グルーバー/ウィーン国立歌劇場管の粋で甘い味わい、オーストリアの村燕/天体の音楽〜ウィンター/ビーチャム・プロムナード管の(演奏団体名からは想像も付かない)ムーディーで美しいアンサンブル・・・

久々、ウィンナ・ワルツを堪能しましたね。引き続き、アリシア・デ・ラローチャのBach を。イタリア協奏曲/フランス組曲第6番ホ長調/「最愛のイエス、われらここにあり」「汝の慈愛により、われらを死なせたまえ」/シャコンヌ(Busoni編)〜いや、これは泣けましたね。音楽に華がある。音色が美しいが華美にならず、威圧感は与えない。スケールを旨とせず、いくらでも煽れそうな「シャコンヌ」は抑制が利いて、節度と品を失わない。

2005年3月某日


昨夜、本部よりお客様関係のお仕事支援で二人やってきたり、職場異動仲良し二人出勤ラストということで、久々痛飲!やっちゃった・・・激しい頭痛・・・。昼から東京だけど、それまでに回復できるだろうか?音楽を聴く状況ではない・・・きょうはおとなしくしてましょう。

(東京ホテル入り。残念ながら無線LAN海賊ジャック失敗。今時、どんな地方ホテルでもネット環境があるのに、東京ではこれでも商売になるんやね)昨夜は風呂も入らず寝てしまい、今朝体調最悪(頭痛吐き気有ヤク使用)でシャワー。昼から出張だから定時に出勤しないと(ほんまはフレックス・タイムなんだけど)。午前中から涼しげな顔をしつつ着々とお仕事消化していくが、そこに驚くべきトラブル(というか、早急に処理すべき案件)が!

そこはヴェテラン、お取引先、商品在庫確保、あちこち指示で昼休みもツブし・・・更にヤク使用し、新幹線へ。居眠りしつつ目覚めつつ名古屋辺りから頭痛解消方向。東京着時点ではほぼ快復へ。でも夕食はうどんでカルく(酒は連続して飲まない主義)・・・で、いつもの五反田BOOK・OFFへ。これは単なる風習です。ところが・・・とんでもない出物が!「ワタシはこんなに安くCD買いました!」的意味のない自慢話しは趣味じゃないが、サイトにまとめたいくらい。

ポータブルCDプレーヤーで音楽聴こうと思ったら、右チャンネル死んでます。ヘッドホンかな?それとも本体か。フランソワのChopin ピアノ・ソナタ第2番を少々聴いただけ。相変わらず録音悪いな・・・というくらいで、ちゃんと聴けておりません。ホテルでゆっくりしました。明日終日会議。夜、京都途中下車で女房孝行。ところで愛機DynaBookSS3000どうも動きが鈍いような気がする。ハードディスク寿命か?

2005年3月某日


いやはや久々に出勤すると、さすがのヴェテランもそれなり作業消化に時間喰いますな。世間サラリーマン並の残業しちゃった。ビミョーに風邪かインフルエンザ?(微熱、胃腸の調子やや落ちる)状態だけれど、朝から気持ちが引き締まって背筋しゃきっとします。う〜む、精神的にユルんでぼんやりするのと、少々の体調不良なんのその!お仕事に勤しむのと、どちらが人間らしいのか?それにしてもサブいこと。こんな時期なのに。

「転妻よしこ」さまよりメール有。どーせこんな日誌見てないべ、とタカを括っていたらしっかりチェックされてました。他の方のサイトで拝見したが、「サイトを開設したのでご高説賜りたい」・・・そこのウェブ・マスターは人間性ができていて誠実な書き込みをされたみたいだけれど、ワタシだったらいろいろ言いたいことがある(なにも言わなかったが。ま、ワタシのサイトの不備を棚の最上段に上げて)。と思ったら、別途サイト開設前のご相談メールであって、やっぱりエラそうなこと(それでも半分くらいの思い)返事しちゃいました。

どうなんだろう?ワタシのサイトは自分勝手気儘にやってきたし、自分が楽しめばいいんでないの?でも、ほとんどのサイトの実質寿命は7ヶ月みたいです。つまり継続できない。

寒いのでSibelius 継続。交響曲第5/6番(7番時間切れで聴けず)〜アブラヴァネル/ユタ交響楽団(1975/76年)こそ、どこかのサイトで「アマオケ並」と評された当該CDです。カッコよくないし、ややどんよりもっさりしているかも知れないが、清涼で誠実な存在感しっかりあると感じました。(他のサイトBBSで書き込んだけれど)ワタシの嗜好としては「ローカルな世界」を望んでいるのかな?Sibelius に独墺系のしっかりとした構成感を求める方も多いようで、ザンデルリンクがよい例かな?ワタシはちょっと敬遠気味なので、真面目に再聴が必要です。

これも別サイトの書き込み関係でBartok「舞踏組曲」CDの紹介を求められたので、アダム・フィッシャー盤を推挙。(←BRILLIANT。ワタシ所有はNIMBUS NI1771だけれど)入手しやすいのが前提ですから。スクロヴァチェフスキ辺りをお薦めしたかったが、入手簡単ですか?念のため再聴したが、ややオーケストラが大人しいか。でも、作品的にはモウレツに楽しい!西欧の旋律じゃないですよね。ノーミソの奥底にはショルティ/ロンドン響(子供時代に聴いていた)があるけれど、現在手許にないんです。(「管弦楽のための協奏曲」を購入したら、「弦・打・チェレスタ」が入っていた。残念)

2005年3月某日


昨夜は送別会、バカが一人いて(こいつも異動)大先輩が退職の挨拶している最中にバカ話し大笑いして、最後まで失礼なヤツでした。何度も前を通りがかって入ったことがなかった料理屋(というか居酒屋)貸し切りだったが、期待したほどの料理が出なかったのは予想通り。(それなりに凝っていたけれど素材が悪い)最後のほう、トイレがいっぱいで外に探しに行ったついでに、帰ってしまった自分はもっと失礼で非常識?本日、お仕事復帰。

プラド音楽祭ボックス(13枚組)よりBach チェロ・ソナタ ト長調BWV1027〜カザルス(vc)/ホルショフスキー(p)(1956年)・・・もうやたらと巨魁でカンロクのチェロと、枯れきって清明なピアノの妙、Brahms ピアノ・トリオ 変ロ長調〜メニューイン(v)/イストミン(p)カザルス(vc)(1955年)・・・室内楽に交響曲のようなスケールを感じるが憧れに充ちた、悦びの音楽でした。浪漫派の室内楽は素敵だな。

引き続き寒さ厳しい時期、ということで、Sibelius 交響曲第1番ホ短調〜アブラヴァネル/ユタ交響楽団(1975/76年)を。ここ一ヶ月ほど散々Sibelius ばかり聴いてきた耳にも、この清涼感と集中力には驚くばかり。正直で楽天的なMahler も悪くないが、こちら正統派の演奏に聞こえるが如何?引き続き晦渋なる第4番イ短調も聴いておくが、これもどんよりと暗鬱な雰囲気があって(新機軸とは言えなくても)悪くない味わいがあると思えるが・・・(ネット検索掛けると、酷評を発見できます)

2005年3月某日


まだ休み消化中。週始めはフツウ休めないからホンマの休み!的感慨有(但し、夜の送別会は出席してあげないと)カタ凝ってます。まだ本調子じゃない。なんだかとても寒いし。

昨夜、ゆらさんのサイト掲示板で、「お気に入りSibelius 募集」があったので、ここ最近印象に残ったものを(少々再生して印象のブレがないよう確認しつつ)投稿。

好みはどんどん変遷します。最近、聴いたもので・・・と言う限定付きなら、
交響曲第2番〜マッケラス/ロイヤル・フィル(1994年)清涼であり、スタイリッシュであり、勢いも、細心の配慮もある。
交響曲第6番〜ヤルヴィ/エーテボリ響(1983年)この度第7番以外入手して集中して聴いたけれど、ザラリとしたサウンドが表面だけを取り繕わない。疾走する「銀河鉄道」は素朴な夢を乗せて天空へ。
交響曲第7番〜バルビローリ/ハレ管(1966年)これぞ幻想曲です。誰もマネも説明も出来ないマジック。
「フィンランディア」「エン・サガ」ほか〜サージェント/ウィーン・フィル(1961年)もっさりとユルく少々重いが、ウィーン・フィルの充実した響きが魅力的。中学校の音楽室にあってこれで馴染んだからしかたがない。刷り込みです。
サージェント盤は(途中抜けがあったものの)30年間のお付き合いとなります。上記通りだけれど、久々の再聴はアンサンブルが精緻でないこと(=それが悪い、と言うことは別)がいっそう印象に残りました。録音の肌理の粗さは、ここ最近新しい録音を聴く機会が増えているから、そう思えるのかも。ヤルヴィ盤との出会いは「CDの価格云々」を越えた価値あるものだったと確信。(でも中古@500だったから、充分に安いが)

昨夜数年のインターヴァルで「ダブり買い」に気付いたSchubert 関連で、交響曲第8番ロ短調「未完成」〜グッドマン/ハノーヴァー・バンド(1990年)を。この12枚ボックス(4,090円税抜)は(p)1997となっていて、たしか交響曲は数枚バラ購入したあとに全集を買い直した記憶有。(出目が既にダブリ買いであった!)現在はBRILLIANTで入手可能。いえいえそういうことじゃなく・・・

久々痺れるような「未完成」だった(いままで何を聴いてきたんだ?)。この名曲は難物なんです。どんな演奏でも、痺れるように美しい旋律であることに変わりはない。一方で「この演奏でなくては」(いえいえ、好みは様々)という衝撃を与えて下さるものには滅多に出会えない、ということです。粗野で親しげな響き、息の短い旋律の歌、過度に刺激的強烈なリズム感ではないが、素材(旋律)の鮮度がそのまま提示され、新鮮そのもの。

第5番/第1番(1988年)へと進むが(ここ最近苦手度を加えていた)Schubert 交響曲への印象一変!編成的に初期の方が相性がよろしいのか?第9番ハ長調を確認しないと。*この後、自サイトを検索すると2004年8月の音楽日誌で絶賛してましたね・・・

体調悪く、夜まで自宅でぼんやり中。Schubert 交響曲第9番ハ長調〜グッドマン/ハノーヴァー・バンド(1989年)は、冒頭の頼りなさげなホルンから魅力一杯で、「小編成」「古楽器でやっている」という範疇を超えてワタシ好み。威圧感もご立派感もなくて、Schubert の生(き)の旋律の美しさがストレートに伝わります。ついでに弦楽四重奏曲第15番ト長調〜チリンギリアン弦楽四重奏団(1978年)+更にブランディス弦楽四重奏団(1995年)も聴いちゃって、この長大で(44分程か)話題にならない名曲を堪能。

先の交響曲も、ピアノ・ソナタもそうだけれど、ワタシはSchubert のあふれ出て止まらない歌う旋律が好きなんです。重厚なるフル・オーケストラの交響ではなく、もっと親密でわかりやすい、そんな世界を。

世間を騒がせている「ライブドア/フジテレビ」問題についてちょっとだけ(外野から)触れておきましょう。ワタシのホリエモン支持は不動。日枝会長(この人旧守派の代表に見える)に替わって亀淵社長がマスコミに露出しているのは、穏和なイメージ戦略(やることは焦土作戦だからねぇ、キツい)であり、日枝会長が「ぜひお話しを」みたいに(一見)態度を軟化させているのも、同様の意味合いです。

堀江社長のやりたいことは、もう少していねいに、わかりやすく国民に伝える努力は必要だけれど、基本は「やらせてみれば」ということだね。直接の「株の多数取得」「経営権の取得」はムリかも知れないし、場合によっては「ライブドア破綻」の可能性もなきにしも非ず、だけれど、日本のマスコミの体質というか、どうしようもない内向きの態度では、これ以上保たないのは明々白々でしょう。昨年のプロ野球騒動を連想しちゃう。

2005年3月某日


咳も鼻水、のどの症状がないので、どのくらい回復した?という状況がわかりにくいが、大丈夫みたいです。胃腸も正常。本日は演奏会行き決行予定。ぼんやりネットを眺めていると、時に「!」というのがあって、BBS書き込みでもなんでもそうだけれど、いくらカッコ付けても、その人となりがモロに出るものです。(要自重自戒)その知的興味の範囲、表現力、持続継続力(ココ重要!)に注目。ワタシが感心したのは「ポゴレリチ私的ファン・サイト”The Showcase”」(リンク済)のコンテンツ一部である「転妻よしこ の 道楽日記」

ブログの上手な使い方の見本でして、コメントが付けられないようになっております。純粋に自分の覚え書きとして、誰にもジャマされない!そんな思いと自由闊達なる素材と表現を絶賛したい。

いつものようにピタリ!5:58に目覚め(自然と)朝刊熟読しながら、コーヒーを入れてMozart 。ピアノ協奏曲第20/21番〜ルービンシュタイン(p)/ウォーレンシュタイン/RCAヴィクター交響楽団(1961年)を。良い意味で楽天的であり、ふっくらと豊満なMozart 、明るく、神経質になりすぎない。

更にSchubert 「さすらい人」(1965年)「即興曲2曲」(1961年)+(長大なる)ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調(1965年)を、引き続きルービンシュタインにて。ワタシはこの作品も大好きです。求道主義的集中力(そんなタイプの録音に出会うことも多い)ではなく、弾き手も楽しんで、聴き手も余裕を持って受容できるような、暖かい演奏でした。あちこち、ゆったりと景色の変化を眺めるような、そんな印象ですか。この間、自らの宿題となっているSibelius 交響曲第5/7番〜バルビローリ/ハレ管(1966年。昨年2004年7月に正規盤全集購入済 7243 5 67299 2 6 英国製)を。

駅売海賊盤に比べ、微妙に緻密な音質なのは当たり前として、そのまったり粘着質甘美な表現は本来Sibelius とは無縁そうなのに、存分なる清涼感とともに圧倒的説得力である不思議さ。重厚でないオーケストラの響きは似合っていると思うが、技量的に上手すぎない、安易に音が出過ぎないというのもすべてプラスになっておりました。「ペレアスとメリサンド」(1967年)はいっそう練り上げられ叙情的な表現の海に溺れそう。

2台ピアノによる「運命」「田園」という貴重なる演奏会に行って参りました。せっかくの休みは万全の体調で臨まないとほんまに意味がない。昨夜の「ヨハネ」断念は残念!夕方帰宅して、飯喰って風呂入って、ぼんやりCD棚を見ていたら「!」発見・・・ダブり買い。先日、通販で取り寄せた「Romantic Ensenbles」(92294 6枚組)絡みだけれど、Schubert CHANBER MUSIC(99599 7枚組1,760円)の背表紙に「Octet」と。なに?八重奏曲〜取り出すと紛れもなくベルリン・フィルハーモニー八重奏団(1998年 NIMBUS録音)じゃないの。んもう、がっくり。

・・・で、ついでに彼(か)の名曲弦楽五重奏曲ハ長調を見ていて驚愕!ブンランディス弦楽四重奏団+ヤン(vc)の演奏・・・って、NIMBUSの12枚組(NI 1176)に入ってましたよね。数年間気付かなかった・・・というか、違和感なく両方聴いていた(ような気がする)。呆然。

でも、本日素敵なCDを4枚もいただいたので幸せ、ナマで素敵な音楽も聴けたし、ということでご機嫌直しましょう。

2005年3月某日


もう一日自宅でじっとしているしかない。ぐったり脱力感。但し、食欲は落ちないのがツラい(ダイエットにならない)ところ。咳も鼻水も、のどの痛みもないが。「ヨハネ受難曲」ナマ断念!〜一生のウチ、なんどもないチャンスないんですけどね。明日も演奏会があるので、なんとか回復を目指したい。

Sibelius 歴史的情景 作品25/66、エン・サガ 作品9〜ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(1985年)を。荒涼として、ザラリとチカラ強い印象は感じられるが、聴き手の方が弱ってしまって集中力落ちっぱなし。なんのための休みか。残念。

昼、女房とご近所の生パスタ屋に行ったりしたが、基本おとなしくコタツにこもって回復に務めました。きょうは雪も降りましたね。ちょっとだけ音楽聴いたけれど、集中できません。先日、聴き残しのH.Rottで「前奏曲 ホ長調」「”ジュリアス・シーザー”への前奏曲」〜ヴァイクレ/ミュンヘン放送管(2003年)を。Wagnerに似てますね。なかなか聴き応え有。

せっかくの「ヨハネ」はおジャンになったが、自宅で・・・ということでグロスマン/ウィーン交響楽団を聴いたけれど大失敗。半分で止めました。これは体調の悪さだけではないでしょう。de Falla 恋は魔術師、Turina ロシオの行列 作品9、歌曲集「セビーリャの歌」 作品37、幻想的舞曲集 作品22〜ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ/マドリード交響楽団(1953年)で。エエ感じのスペイン風リズム、リヴァデネリアとかアラゴンとか(読み方エエ加減)泥臭い歌声が素敵です。

2005年3月某日


年度末の計画的お休みだけれど、昨日辺りから「計画的でなくても休まざるを得ない」体調になってきて、今朝も微熱有。情けない・・・中西議員(バカ)辞職。当たり前じゃ。

だから音楽にも集中できず。Shostakovich 「JAZZ & BALLET SUITES・FILM MUSIC」(BRILLIANT 三枚組)〜クチャル/ウクライナ国立響(録音情報不備で場所月日表示あるが、肝心の年がない)を少々。ヤブロンスキー/ロシア国立響(2001年録音)のが一枚あればいいか、とも思ったが、彼の親しい側面を表す未聴作品も含まれるので購入したもの。「安直哀愁の旋律」も素敵だけれど、「祝典序曲」の賑々しい楽しさも嬉しいな。

Beethoven 第4番 変ロ長調〜ノリントン/ロンドン・クラスカル・プレーヤーズ(1986-88年)を一部。前回聴いた第5番ハ短調ほどの違和感はなかったが、集中して聴けておりません。Dvora'k 交響曲第8番ト長調/スケルツォ・カプリチオーソ(1957年)/伝説曲第4/6/7番(1958年)〜バルビローリ/ハレ管は、意外とさっぱりとした表現と感じられたが、これも印象がまとまりません。

明日、高松まで「ヨハネ受難曲」を聴きに行こうと思っているが、体調悪化、動けなくなりつつあります。今回の症状は珍しく咽が痛くならずに、微熱と倦怠感と、とにかく眠い。終日どこにも出掛けず。音楽のほうはR.Strauss「ドン・キホーテ」を集中的に研究〜昨日「8種」と書いた手持ちCDはその後の発掘で計10種に増加・・・順繰り聴いてます。(サイト・ネタなので音楽日誌に書けません)

2005年3月某日


頭痛鎮痛剤の類を服用したら、肩凝りは軽減します。自覚はないが風邪の一種なのか?カラダがエラい。下痢気味でもある。昨夜も眠りが浅い。明日、お休みをいただきましょう。

昨日の出張音楽の続き。Janacek シンフォニエッタ/タラス・ブーリバ〜マッケラス/ウィーン・フィル(1981年?)は2度目の録音とのこと。最近、チェコ・フィルとの録音をしたらしいが。馴染みの作品で何度も聴いているが、(いつもながら)演奏者を意識して音源購入しないので、結果的に「十八番(おはこ)指揮者」+「有名実力オーケストラ(=ウィーン・フィル)」という組み合わせでは初耳となって、その圧倒的豊饒で厚みのある演奏に驚きました。(もちろん録音水準優秀なせいも有)いわゆる民族系土俗的な旋律のはずが、けっこう洗練されているのもマッケラスの個性なのか、ウィーン・フィル故か?

昨夜、R.Strauss「ドン・キホーテ」〜ジンマン/チュリッヒ・トーンハレ管弦楽団/グロッセンバッハー(vc)(2003年)を。ワタシはR.Straussの音楽をたくさん聴いていると思うが、あまり理解できておりません。とくに、この長大なる変奏曲の全体像が把握できない。ところがジンマン盤では、まず録音が極上に鮮明で繊細、細部まで作品の様子がよくわかる(ような気がする)。雄弁ではなくて、静謐なオーケストラの響きが透明、リズムにキレがあってわかりやすい。なるほど!

で、この作品の在庫を棚中より検索すると全部で8種発見(情けない)〜で、マルクソン/アイルランド国立響/ルーディン(vc)(NAXOS 1997年)を(一部)聴いてみると、ややリズムが平板でオーケストラも大人しいが、するすると耳に入ります。ゆったり平安な変奏曲の全容が見えてきたような、そんな発見がありました。これも録音極上、奥行き広がり感が自然体。更に、今朝、ビーチャム/ニューヨーク・フィル/ウォーレンシュタイン(vc)(1932年)の歴史的録音で再確認しました。

この年代としては出色の音質でして、まったりふくよかで余裕の演奏です。ウォーレンシュタインは雄弁だけれど、全体としてはソロの巨匠制を前面に出すものではなくて、悠々とした旋律が美しい。ついでにDelius 「アパラチア」(これも変奏曲)〜ビーチャム/ロンドン・フィル/BBC合唱団(1938年)の、懐かしいアメリカ民謡の主題と合唱も入る変奏に(いつもながら)痺れたことを付記しておきましょう。

午前中、地元取引先との定例会議で(建前はともかく)無理難題を申し付けられ少々悩んじゃう。その後、ご担当と商談。珍しくバスで職場まで戻るが体調悪く、グッタリ状態でした。職場に戻り、机の上テンコ盛りの諸作業をばっさばっさとなで切りして、更に新チームメンバーと一時間ほど引継ぎ、打ち合わせ。疲れました。

夕方、専務(2年に一回ですな)来て「ビジョン」説明。事前論文も衝撃だったが、ウチの幹部は口悪く、いっそう説得力有、そのまま新幹線で東京に戻るまで中華料理屋(ここがビンボー臭い)で歓談しました。ワタシは自腹でタクシー帰宅。明日、休みます。疲労のピークなんです。タイムニッヒドの締めだけれど、今月も一日休みを残してしまった。

2005年3月某日


年度末処理やら、新しいメンバーへの引継、(もちろん日常業務は粛々と)進んでおります。昨日、昼から地元お取引先へ重要処理案件打ち合わせへ。その帰りにBOOK・OFFへ。YAMACHIKUからCD届いたばかりなのに、ああ、これは買っておかなくちゃ的出物と遭遇〜先日、まとめ買いしたヤルヴィ/エーテボリ響のSibelius 交響曲の追加、第3番ハ長調(1983年)。500円也。前回購入したところとは別な店だから、きっと別な人が処分したんでしょう。

@250CDのありがたさは”冒険”でしょうか。Boulez ピアノ・ソナタ第1/2/3番〜イディル・ビレット(p)(1995年NAXOS)は、レギュラー・プライスなら絶対に買わないだろうし、売り払った人の気持ちも理解できないわけではない。パーヴァリ・ユンパネンとかいうピアニストの新しい録音が出ているし、ポリーニやらエマールでも数曲録音があったはずだけれど、そんなに売れるとは思えません。ワタシ如きド・シロウトに精緻を極めた(んだそうだけれど)作品の構造など理解できるはずもないが、「静謐透明なる破壊」を感じさせて、恐るべき苦さの薬草もカラダに効く!的印象を受けました。(こればっかり聴くとビョーキになりそう)

女房専用ノートパソコンであるMEBIUS MN-5500(年代物ですな、1998年頃のものか)は、時々USBが効かなくなる(BIOSの設定が戻っちゃう)・・・マザーボードのボタン電池が切れかけていると想像されるが、ならば分解して100円ショップのボタン電池と交換してやろうじゃないか!と、データ・バック・アップ(これに時間を喰ってしまう)しまして、分解開始。結論的に(復元可能な水準での)開腹はムリと判断したが、メモリ状況にもいろいろ発見がありました。(32+64mbなのに、計64mbしか認識しない。64mbのみ差し込むと32mbしか認識しない・・・?)HDは自分で交換可能と判断(するつもりもないが)。しばらく、ほんまにダメになるまで、このまま使っていただきましょう。(一年ほど前に壱万円中古で購入したもの。定価ナント当時50万円)

ところが肝心のメイン・マシンAthlon1700+のデスク・トップが相変わらず原因不明なる不調続き。立ち上げると数分でフリーズ、これが2回ほど続いて、3回目くらいからなんともなくなる。日常挙動不審一切なし。安定してます。このままオシャカか?本日、広島へ出張。

・・・早々に帰宅いたしました。もうカタがバリバリなんですぅ(自分には珍しい症状)一見、いつも元気快活なので誰も心配して下さらない。(人徳か)きょうはほんまに暖かい。

今朝、「Ravel 'S GREATEST HITS」を聴きました〜「ボレロ」「道化師」「祭り」がバーンスタイン/ニューヨーク・フィル、「パヴァーヌ」「リゴードン」「ラ・ヴァルス」はオーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団。SONY SRCR 1519とは「ラ・ヴァルス」が音源ダブり。これは後者のほうが圧倒的にオーケストラが上手く、瑞々しい。この時期のバーンスタインはやや前のめりのアツさは実感できるが、粋とは言い難い。単独出張は音楽に集中できるのでちょっと嬉しいですね。

「マンハイム楽派その4」Dimmler、Winter、Tauschのクラリネット音楽(1994/95年)を久々。←このサイトでもかなり初期の更新で、演奏者/作曲家の読み名もわからない(ご指導仰ぎたい!)。じつは最近、5枚組1,500円くらいの中古を見掛け、遣る瀬ない気持ちになったので。Mozart テイストに充ちているのは当たり前の時代証言か。ソロ連中はバカ・テクと呼びたいくらい切れ味抜群の技量、シュレヒタのクラリネットは、少々冷たいようなヴィヴラートも官能的。この時代の作品表現としては、やや違和感ありますか。もっと、のんびりノビノビしてしたほうが望ましい・・・というのは贅沢な注文です。なんせ作品が珍しい。

ご存知、NYMAN(元祖ミニマル・ミュージック・・・ってなんですか?)「蜜蜂の踊るところ〜サキソフォーンと管弦楽のための」「ピアノ協奏曲」〜ハラーム(sax)/レネハン(p)/湯浅卓雄/アルスター管弦楽団(1997年)。いやはや、もうこんな音楽最高!なんというわかりやすさ!シンプルな音型の繰り返しが、刻一刻と変化していって(ちょうど映画の場面が切り替わっていくかのよう)、しかも切ない感情が切々と込められて涙出ました。最後までアツくして下さる、どんどんますます盛り上がって泣かせるカッコ良い音楽。大推薦!

Reger ピアノ音楽集「6つの小品 作品24」「シルエット 作品53」「葉っぱと花 作品58」(作品58って「6つのブルレスケ」じゃないのか?)〜ジャン・マルタン(p)(1994年)を。少々熟しすぎて苦みの出たChopin 、といった類の音楽でしょうか。旋律は甘く美しいが、聴き進むに連れ、言い様のない重苦しさとか息苦しさを感じるようであり、正直一枚聴き通すと肩凝りが悪化します。演奏はしっかりとした、曖昧さのないもの。

Chabrier ピアノ作品集(Vol.2)〜ジョルジュ・ロバール(p)で。「セポイの行進曲」「ジュリア・ワルツ 作品1」「即興曲ハ長調」「オバド」「田舎風の踊り」「カプリッチョ」、ワルツ「ブリューヌオの思い出」(1994年)。録音の加減か、ピアニストの個性かはわからないが、やや芯が甘いというか、ラフで散漫な感じはあるけれど、この作品には似合っていると思います。ワタシはChabrierの小粋で華やかな旋律が大好き!久々、キリアコウのCDが聴きたくなりました。

Sibelius 交響曲第3番ハ長調/組曲「クリスティアンU世」〜ヤルヴィ/エーテボリ響(1983年)を。これにも「標準小売価格3,600円」のシールが残っていて、妙に嬉しい。ほの暗い奥行きを感じさせるオーケストラが味わい深い。上手すぎない、華美にならないが、アンサンブルの水準もそれなりのものがあると思います。金管の迫力にも不足しない。@500。ワタシはこの全集がすっかり気に入りました。残りは第7番と管弦楽曲数枚だな、気長に探しましょう。

2005年3月某日


昨日出勤すると、新しいパソコンに変わっておりました。OSは2000になったし、スピード感は以前とは全然違うが、キーボードとマウスの安物ぶりには閉口(自腹で買おう)、データバックアップに少々失敗〜の件は超不人気・ブログ・ネタに最適か。昨夜は半分仕事、半分自主活動の仲介というか、人と人をつなぐ作業(たんなる酒だけれど)を。カタがバリバリに凝っていて体調ピンチです。そういえば女房は某資格試験に2度目のチャレンジで合格!これワタシの老後は優雅ヒモ生活が保障されたも同然。

Dvora'kは「新世界」「交響曲第8番」「スラヴ舞曲」「アメリカ」「チェロ協奏曲」「2曲のセレナード」などで子供時代からのお付き合いだけれど、それ以外の作品に馴染んでいるかというと、ちょろ聴き程度かな、と自覚しております。CDはそれなりに所有しているんですけどね、もっと楽しみの幅を広げたい〜と、いうことで「交響詩/序曲全集」3枚組〜クチャル/ヤナーチェク・フィルを購入。ぼちぼち聴き始めております。鄙びた味わいが良さげだけれど、録音が「20-28 August 2004, Ostrava , Slovenia」とはどういうことか?

ヤナーチェク・フィルって、チェコ共和国オストラヴァののオーケストラでしょ?これだとスロヴェニアにオストラヴァがあるように読めるが、それとも演奏旅行中、短期間に地元オストラヴァ〜スロヴェニアに巡回し相次いで録音した、ということか。単なる表記ミスか。いずれゆったりとした気分で楽しみたい田園的な音楽・演奏であります。数曲のみ拝聴。録音もオーケストラも良い感じ。

Gershwin ピアノ協奏曲ヘ調〜リシェ(p)/マーシャル/ベルリン放送交響楽団(2003年)を。昨日、プレヴィン(p)/コステラネッツ管(1960年)のスウィング感を楽しんだばかりだけれど、これは歯応えがありましたね。モウレツなスピードと重量感で押し寄せるオーケストラ、「ジャズ・テイストのクラシック」としてではなく、「20世紀のピアノ協奏曲 VOL U」と題したように、近現代の前衛的音楽としての硬派で明快な演奏です。

2005年3月某日


きょうは誕生日。でも、ちっともめでたくないなぁ、誕生日が楽しい子供がうらやましい。昨日は食器をまとめ買い〜安物ばかりだけれど、時の経過で中途半端な枚数の皿とか、デザインの整合性がないとか、「使えるのに」とガマンしていたけど、基本白くて形もシンプル、グラスも同様な味わいのものに揃えました。昼頃、YAMACHIKUよりCD到着。

これはBRILLIANT「Romantic Ensenbles」(92294 6枚組)が、ここ以外では探せなかったため。Spohr、Hummelらを中心にした6〜9重奏ばかり集めていて、Schubert 、Beethoven もあります。ワタシのお気に入り分野だけれど未聴、というか、これからじっくり楽しみましょう。送料問題があるので、ご近所や出張時でも購入できるめぼしいものも、ついで買い足しましたよ。例えば、BBSでも話題になっていたHans Rott(1858-1884) 交響曲第1番ホ長調〜(入手しやすさと価格問題で)ヴァイクレ/ミュンヘン放送管(2003年)。

かなり以前にFMで聴いて(セーゲルスタムだったか)いたけれど、楽しめる作品との記憶もあって全52分ほどの立派なもの。シンプルかつ神経質で洗練も整理もされないBrucknerという感じかな?終楽章の主題はBrahms 風ですか。演奏は、作品を知るのに充分なる技量だと思います。前半、時に弱さを感じたが、終楽章の金管の爆発(ここがBrucknerに酷似〜ラストMahler 風でもある)はなかなか。このオーケストラは解散でしたっけ?ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ/シャゼリゼ劇場管によるRavel 5曲を。

1889年ポルトガル出身の名指揮者は作曲者と親交があり、「直伝」と言われた録音の初CD化(EMI 7243 5 86474 2 6)(p)1957となっているから1950年代中盤の録音か(1953年でした)、想像以上に良好な音質でした。パリのオーケストラには粋な味わいと華やかさがあるが、基本ほんわかした世界とは無縁のきりり・カッチリとしたフレージングが自信に充ちて明快。弱いとか、線が細いということはありません。「ボレロ」は18:36掛かっていて、なんといいますか、辺りを睥睨するような貫禄と余裕を感じさせました。

2005年3月某日


良い天気です。いつものように早朝目覚めて、本日はスポーツ・クラブに行く気がしません。体調はなんとか維持だけれど。

昨夜、Brahms ハンガリー舞曲〜ショルツ/ロンドン・フェスティヴァル管(匿名指揮者団体だ)+ハイティンク/コンセルトヘボウ管(1980年)〜全曲聴かなかったが、かなり拝聴。ハイティンクは別として、ショルツ盤の演奏の質はともかく(たいしたことはない)全曲演奏は座右に置くべき、と思います。そんな思いでサイト用原稿一本執筆。

今朝は、長年馴染んだGershwin ラプソディ・イン・ブルー/ピアノ協奏曲ヘ調〜プレヴィン(p)/コステラネッツ管(1960年)を。ワタシのサイトではもっとも初期に更新したものだけど、ワタシのお気に入りの一枚なんです。なんとか印象を整理して加筆したいな、と悩むこと約壱年間。内容的にはともかく、思いだけはまとめて執筆。カタが凝りましたね。

Brahms 弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調作品67/Schumann ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44〜ブダペスト弦楽四重奏団+ルドルフ・ゼルキン(p)(1963年)を。Brahms はやはり室内楽やピアノ・ソロがしっくり来るなぁ、交響曲やピアノ協奏曲も素敵な作品だけど、自分には立派すぎ・・・第3番 変ロ長調の弦楽四重奏曲は、明るく生き生きとした楽想なのにどこか寂寥な味わいがありました。Schumannのほうは、ゼルキンのピアノが雄弁まるで協奏曲みたいな精気に溢れた楽曲・演奏。

・・・と、いうことでピアノ協奏曲イ短調〜ゼルキン(p)/オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(1964年)を。これは盤石の安定感でSHUMONNの気紛れで浪漫的な旋律の魅力を余すところなく、しっかり表現してくださいました。

2005年3月某日


昨日は午前中、予想外にお仕事苦戦し、昼からの現行PCデータ・バック・アップ作業になかなか入れません。夕方から、ウチの優秀若手(この度東京へ転勤)と、三年間お世話になった地元取引先担当二人とお別れ会。ま、親しい人ですから。先週、お母さんが亡くなったばかりなのに、ちゃんと来ていただけました。なんとなく「恐妻自慢大会」になって、おおいに盛り上がりましたね。そんなに飲んでいないから今朝は残っていないが、どうも疲労感が残っちゃう。

いつもの早朝に目覚め、いつになく盛り上がっているウチのBBSに自ら書き込むため、音源確認CDを数枚分(当然部分聴き)。お洗濯をしつつ、昨年来中途半端になっている、Haydnの弦楽四重奏曲数曲聴きながらサイト用原稿執筆〜いや、ほんまに最近遅筆ぶりが目立って・・・というか、何度も何度も繰り返して印象の確認作業をしないと、あとで後悔しちゃうから。もっと素直に音楽を楽しめれば良いんだけれど。

Bach 無伴奏チェロ組曲第1/4/5番〜ピエール・フルニエ(vc)(1959年ジュネーヴ・ライヴ)を。先日、トルトゥリエの演奏(1962年)が雄弁・立派過ぎに感じられて(体調かも知れない)閉口したが、こちらはなんと密やかでしっとり柔らかい演奏でしょうか。ギラギラした技巧だけが表出しない、説教臭くならない、軽やかに歌うような上品な演奏。こんなBach だったら、もっと親しくなれそう。

これから床屋さんです。

昼から無為無策、土曜の昼からは二時間ドラマの再放送を見つつ居眠りを・・・というのが至福な趣味。夕方、奥様と食材お買い物に行って、夕食調理。昨夜は風呂に入って髪も乾かないウチに寝ちゃったので、体調崩すかも、と思ったが大丈夫みたいです。久々、YMAMACHIKUに注文したCDは「本日発送しました」旨メール届きました。楽しみですな。

Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜ホーレンシュタイン/ウィーン・プロ・ムジカ管(1956年)を久々に。モノラルながら音質は聴きやすく、知的でバランスの良い演奏に少々驚きました。オーケストラの実体はわからない(ウィーン交響楽団なのだろうか?)が、ジミながらアンサンブルも悪くない。適度なテンポ感で、淡々とリキまず、異形なる解釈とは無縁の現代的センス。続く、「コリオラン」「エグモント」「レオノーレ第3番」序曲(1953年)にも同様の味わいがあります。(録音は少々落ちる)

CD8X 3602これ2001年に購入したVOXの8枚組(CD8X 3602)でして、3,990円也(税抜)・・・数日前中古屋で1,980円ほどで目撃したが、ぜひ購入すべきでしょうな。音楽愛好家なら。おもろいのは経費節減で(なんの説明書も付かないのは当たり前だけれど)全CD同じジャケット絵なんです。印刷経費を節約したのかな?

ああ、そういえばCD処分してきました。全35枚。気分爽快。

2005年3月某日


世の中の動きと自分の日常生活がリンクして見られると、ニュースも新聞もおもしろい。今朝の朝日新聞で「『階層』社会?」というお題で「三者三論」〜ようはするに「一億総中流」の幻想が崩れた現状についての論評だけれど、主張が違うようでじつは現状、将来に対する展望の厳しさになんらの変わりはない。「中流の親」に寄生する若者は「破綻の先送りに過ぎない」(東京学芸大山田教授)「『尊厳ある労働』を守れ」(内橋克人)。東京工業大橋爪教授は「日本では階層化のストレスより」「自由化が足りないためのストレスである」と。

まず現状の詳細分析が必要(いや、じつはこれが難しい)だけれど、なにから手を付けるか、どう展望を付けるか、が大切なんでしょう。息子は年金負担をすべき年齢になったが、支払う意欲失うと思いますよ、たしかに。一方でコクド元会長逮捕、との一面記事は「晩節を汚す」なんてもんじゃない、その出目から全部汚れたもんだったんでしょ?不正が不正として隠し通せない時代になったのか。ライブドア問題にしても、フジ・サンケイ・グループの悪しき保守主義に不快なイメージがあって、仮にライブドアの行為が今回に限り成功しなくても、形を変えていろんなところで噴出する矛盾だと思います。

一方で自分の職場を見ると(自分も含め)、たまたま世代的に安閑な暮らしとお仕事ができているが、緊張感のない、アリバイ的な毎日を過ごしている人間はかなりおりますよね。情勢をしっかり見る、誠実にお仕事に取り組む、工夫を継続する。それはもちろん経済的な裏付け問題だけれど、一方で「充実した人生を楽しむ」ことと裏腹だと思います。安易な現状追認(これをやると、ズルズル落ちていく)はイヤだな、ホリエモン頑張れ!一方で「具体的に何をするのか」の説明不足も感じます。(イメージばかり露出させるマスコミにも問題多いが)ことの成り行きが表に出っ放し、というのも好ましい、というか従来ないことだったんじゃないか。

BBS書き込みご指導で、Brahms ドイツ・レクイエム 作品65〜ヘルムート・コッホ/ベルリン放送交響楽団/合唱団(旧東)/アンナ・トモワ・シントウ(s)/ギュンター・ライブ(br)(1972年)を。正直、どんな曲だったか?と確認程度なのでなんともコメントできないが、作品旋律は良く知ってました。合唱の水準について、これはなかなかのものだと思います。昨日聴いた「寄せ集めぶった切り111曲CD」中、クリップス/ロンドン響の「第九」終楽章(の一部)の合唱(BBC合唱団だったか?記憶が薄い)が相当にひどかった。

「ひどい」ということがそれなりに理解できるようになってきて、それは正確な音程、アンサンブル、精気ある表情、声量に不足する、ということでしょう。ヘルムート・コッホは合唱が本職のハズだし、少なくとも自信に溢れ充実した声楽の扱いだったと思います。

2005年3月某日


昨夜は現行チーム・メンバーラストの出張で、高知に来ております。(ワタシはともかく)残りのメンバーはお仕事で高知に来ることはなくなるので、しっかりおいしいもの(季節外れだけれどカツオ、ほか、鯖、ウツボ・・・)いただきました。最近、酒量が減っていて、10年前のイメージでいうと1/5くらいか。飲めないんです。よろしいことです。(自宅ではもともと飲まないし)本日、朝も一本商談して、徳島へ移動。

昨日の広島往復で聴いた音楽の続き。ムーティの「ペトルーシュカ」「春の祭典」だけれど、録音情報を確認しようとGoogleで検索を掛けたらなかなか出ん・・・と思ったら

「Stravinsky「ペトルーシュカ」(1947年版/1981年録音)「春の祭典」(1978年録音)〜ムーティ/フィラデルフィア管。ムーティは音源を聴く機会が少なかったんです。結論的にこの演奏はまったく素晴らしい。速めのテンポで引き締まった集中力が最後迄持続します。細部正確に表現されるが、神経質ではなく、サウンドには常に暖かみがあって、むしろ骨太。洗練させすぎず、原始露西亜風野蛮方面でもない。とても楽しい。

不思議なのは録音でして、細部まで見通しの良い優秀録音のはずなのに、どうも会場残響奥行きが感じられない・・・これは一方的なワタシの好みでしょうね」

って、コレ2004年12月自分の音楽日誌じゃないの。執筆も、聴いた記憶も消えていたけれど、このコメントに言い尽くされて過不足なし・・・って、自分で書いたんだから、当たり前じゃ。

Schubert 交響曲第9番ハ長調〜テンシュテット/ベルリン・フィル(1983年)・・・これは購入以来初めて聴いたはず。ちょっと(良い意味で)ラフで硬派なベルリン・フィルになっていて、立派な演奏に間違いはない・・・しかし(純粋に嗜好問題でいまのところ)楽しめません。もっとふっくらとして、ゆったり歌うような演奏であって欲しい。いつもながらの感想だけれど、鮮明な録音なのに、どうも潤いに欠けるような印象もありました。

広島→(新幹線)→岡山→(クルマ)→高知(泊)→徳島→岡山という激ツアーを思いの外、早めに帰宅できて終了。しかし、明らかに風邪が近い。昨夜のホテルではエア・コンの空気が異様に乾燥していて(それが気になって)ほとんど眠れず。なんかここへ来て急に寒くなってますからね、なんとか乗り切りたいが。高知BOOK・OFFで4枚組550円というCDを購入、帰りのクルマの中でほとんど聴いて、残りも自宅で聴いてしまったが、これがたいへん珍しい、というかヘン、というか1990年頃まで存在したBescol(The Best Collection On Budget Compacts)というレーベル。

表紙には「Featuring The London Symphony Orchestra, The Vienna Symphony Orchestra, The London Philharmonic Orchestra, The Pittsburgh Symphony Orchestra and...」「Conducted by Leopold Stkowsky, Wlliam Steinberg, Sir Eugene Goossens, Sir Marcolm Sargent, Josef Krips, Sir Adrian Boult and...」となっております。裏にはナント111曲収録の明細が!題して「A Treasury Of Gorlden Classics」と。たしか、Everest系音源を多用していた(正規ライセンスかどうかは不明。きっと違うでしょ)レーベルでして、たとえ各楽章バラ収録でもこれは買わないと、とレジまで。

Bescol(The Best Collection On Budget Compacts) bscd-7で、中身を開けてびっくり(なんと曲毎の演奏クレジットが存在しない)、更に聴いてびっくり(途中ぶった切り、無惨な接続・・・というか鮮やかな短縮版に錯覚する出来映えも有)・・・ひどいもんですな。でも、けっこう楽しめました。Beethoven の交響曲(の一部抜き出し)はすべてクリップス/ロンドン交響楽団のものでして、これはとても暖かく、すっきりと柔らかい。ワタシ、全集を三回購入して三度売り払いました。(海賊盤ばかりでLP時代の音質が蘇らない)Everestの正規全集を格安で出現することを願って6年以上か。閑話休題、今週末売り払おう。(読者で欲しい人にはあげます。連絡請う)

「ムーティのBeethoven はツマらない」とのBBS書き込みを受けて、交響曲第5/1番(1985年)〜フィラデルフィア管弦楽団を確認。う〜むなるほど。悪くないが、やや印象が流れ気味というか、弱い感じ。テンションやらアンサンブルの問題じゃない(立派なもんです)ですよ。もしかしたら録音問題かな?もっと中低音に厚みがあったら感想が変わるかも知れません。

Mozart 「ハフナー・セレナード」ニ長調K.248b(250)〜ミュンヒンガー/ウィーン・フィル/ボスコフスキー(1960年)のCD出てきました。ネット検索したら「ウィーンらしいやわらかい演奏」とのコメントを拝見。いや、なんというか、元も子もない、というか「ウィーンらしい」と言う表現には有無を言わせぬ曖昧さがあって個人的には使いたくない表現です。(ちなみにワタシが”独逸的”と書くときは、ほぼあまりよろしくない意味合いなんです)第1楽章の表情がカタい、第2楽章以降は改善されて流れがよくなるが、ノリノリのリズムではない。ボスコフスキーのソロが豊かだし、たしかに「ウィーンらしい」というのは当たっているようだけれど、指揮者とオーケストラには溝がありませんか?

2005年3月某日


まだまだ簡単には暖かくなって下さらない朝。いつもより早く出なくっちゃ。昨夜、Mozart 「ハフナー・セレナード」(ミュンヒンガー盤)を聴こうと思ったが、30分以上棚探索をしてとうとうみつからない。どこに隠れたのか?で、偶然見つけた嬉遊曲第15番 変ロ長調K.287(271h)〜カラヤン/ベルリン・フィル(1965年)を。

第2楽章が優雅な変奏曲になっていて有名な旋律だけれど、いや、もう極上に磨き上げられて、しっとりと深みがあってセクシーなサウンド。絶賛されて然るべし!音質も良好。気品もあるし、容姿端麗だけれど、でも少々場違いかな?リズムがハズまないのと、全体としてどの部分も同じ味わい、歯触り(仮にどんなグルメであっても)ではツマらん、と贅沢を言いたくなりましたね。その流れだけれど、今朝、嬉遊曲第17番ニ長調K.334〜ザンデルリンク/レニングラード・フィル(195/51年)を

なぜか「アダージョ」と「第2メヌエット」抜けの短縮版だけれど、しっかりとした足取りで(安易な例えだけれど)”独逸的”、立派でガンコな演奏です。ここ最近、ザンデルリンクには立派すぎ、重すぎと感じられて気に食わないことが多かったが、実直な(流麗でない、しっかりとした歩みの)Mozart も楽しめます。(お次の「ジュピター」1948/50年は時間切れで聴けず)

昨夜、他のサイト記事を覗いていてBeethoven 「ハンマークラフィーア」〜アンネ・エランド(p)より第3楽章「アダージョ」(2002年)を確認作業。この長大な作品はLP時代からお気に入りでした。るり目のテンポ(これがフツウ?グルダの快速を聴き慣れているからか)、スケールを大きくせず、親密な味わいはまるでChopin  !を連想させる甘い旋律が響きました。では、行ってきます。

広島への移動中聴いた音楽。Sibelius 交響曲第4番イ短調〜カラヤン/フィルハーモニア管(1953年)〜終楽章のキンコンカンはチューブラーベルかな?爽やかさはあるが、やはり雄弁でわかりやすい。最終楽章に焦点がある構成感は流石。続いて第2番ニ長調(1960年)を。演奏云々は別として、ポータブルCDプレーヤー=ヘッドホンで聴くと「モノラル」か?

今更、といったところだけれど、どうもLP時代の記憶より音質が悪いな(なんせ駅売海賊盤故)なんて思ったが、これはおかしい。もともと正真正銘ステレオ録音だったはずだから。もしかして同じ組み合わせで、モノラル録音が別途存在するのか?いい加減な聴き方に、ちょっと反省もしました。引き続き、Stravinsky・・・(ここでチカラ尽きる高知の夜)

2005年3月某日


まだまだ朝は寒いですね。今年は花粉症の当たり年だけれど、起き抜けに鼻水が出るののはその兆候なのか?でも、すぐ治まるからそうでもないのかな。昨日のお仕事やる気のなさは、先行き不安か、冷静に考えたら次期体制用のお仕事マニュアルとかタップリ作らなくっちゃいけないのに、それを思い出さないようにしておりました。反省。

昨夜、就寝前に音楽を少々。Mahler 交響曲第7番ホ短調〜ロスバウト/ベルリン放送交響楽団(1952年)(←相変わらず曖昧なことを書いている)を久々に聴いたら、いや、もうオーケストラがもの凄くヘタクソで、ロスバウトといえば怜悧なアンサンブルが売り物なのにエラいことですな、状態。結果としては怪しい(妖しい?まだMahler 演ることが特殊だった時代か)濃密な空気がいっぱい漂うけど、この印象はその後、たくさん優秀オーケストラでこの作品を聴いた結果ですか。

購入以来ほとんど箱を開けていなかったSaint-Sae"ns6枚組(ERATO)よりヴァイオリン・ソナタニ短調〜シャルリエ(v)/ユボー(p)(1987年)を。この方、来日していて関西方面まで演奏しに来てていたんだなぁ、昨年(1994年)。ちょっと細身で神経質っぽいように聞こえるけど、上品で気品がある。Saint-Sae"nsといえば交響曲第3番とかピアノ協奏曲、ああ動物の謝肉祭が有名で、そんな印象だけど、室内楽が良いんじゃないかな。これまで聴いた作品では一番しっくりきちゃう。オーソドックスで、粋な旋律がこれもお気に入り。

2005年度の職場の体制が一日遅れ(上司は先週末ワタシと昼飯を喰ったあと、流行風邪に倒れた)、いざ発表されてみたら(ワタシのチームは事前に知っていたけれど)ひどいもんでして、やっぱり仕事の軽重とかヴォリュームが全然測れていない”バカの壁”状態か。知らんで、ワシ。なんとなく白けた雰囲気漂う職場・・・明日、現行チームラストの高知〜徳島ツァー、その前にワタシは広島で会議があってとんぼ返り。高知では解散式だな。

杉谷昭子さん(p)/オスカンプ/ベルリン交響楽団(旧西側 1993/4年)によるBeethoven ピアノ協奏曲は第1番ハ長調へ。いいですね、もともと苦手Beeやん中では相対的に好みの作品だったが、やわらかく、しっとりくすんで暖かい。どこにもリキみがない。アンネ・エランド(p)のBeethoven ピアノ・ソナタは第15/26/30番(1998年)へ。こじんまりして親しみを感じる演奏だと思うし、逆にそれが全然気に食わない、もっと勇壮さを求める方もいらっしゃるでしょう。第30番ホ長調にはあきらかなミスタッチというか、技術的な不備が散見されるけど、素直で聴きやすいと思います。最終楽章は表情が刻々と変わって、懐かしかったり、走ったり・・・楽しいもんです。

 

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi