道後温泉に行ってまいりました

ご存知道後温泉本館。若いカップルが多い。2001年4月29日

 4月は久々に忙しくなって、まともに音楽も聴けない月となりました。移動に時間のかかる四国に比べると、山陽道は新幹線で少々時間的に楽なものの、日帰り出張ばかりとなって、遅くまで残業するから、どちらが楽かは一概には言えないもの。あまりのストレスに酒量は増えるし、カラダに良くないこと夥しい。

 事務所にいるときには、ずっとPCディスプレイと睨めっこだから、眼が疲れてひどいんですよ。だから、ウチにいるときの趣味のHP作業も遅れがち。でも、5月連休は昨年より楽です。2000年は休日出張もあったし、尿管結石の発作もあって「休んだ」というイメージはありませんでした。

 で、今年は4月28日29日と道後温泉に行ってまいりました。つい最近まで月に2回は行っていました。ま、馴染みのところですが、女房と息子は行ったことはないし、仕事の合間に行くのと、ホントのお休みは気分が違います。けっこう堪能しました。

 「連休はどこへ行っても混むし、高いからなぁ」なんて、思うでしょ?ワタシもそう思っていました。でも、中四国エリアだと、ひどい渋滞もないみたいだし、不況だから、空いているはず、とインターネットで検索してみたら、いろいろとありましたね。

 山陰地方も狙い目だけれど、「あっちは冬のカニだね」ということで、昨年夏の高知に続いて四国シリーズ・松山は道後温泉を選択。岡山だと直通の高速バスが便利で、往復で一人6,400円くらいだし、渋滞することも、混雑することもないんです。(2時間半ほど。ジャッキー・チェンのビデオを見てしまった)

 道後温泉では、いつも坊ちゃん風呂(道後温泉本館)真横の「ホテル・パティオ道後」に泊まっていたし、(やや高級なビジネス・ホテル。7,300円ほど)ご飯は大街道のほうまでタクシーで行っても知れてるな(少々お金がかかっても、そのほうがおいしいものが食べられる)、なんて考えつつ、インターネットで検索すると、いろいろとほかにも出てくるもの。

 で、一泊2食付き一人11,500円で「ホテル・ルナ・パーク」というところに申し込み。まぁまぁきれい、かつ立派なホテルで、洋室を希望。PM3:00過ぎには到着したので、おみやげ店を冷やかしたり、坊ちゃん風呂に入ったりして時間をつぶしました。(さすが連休初日、そうとうな混み具合)

 ホテルの屋上にある露天風呂に入って(なぜか五右衛門風呂がある)みたり、部屋から見える崩れたホテル(先日の地震で)をながめつつ夕食を待ちました。(このあたりで、眼の疲労はかなり回復)

 こういう有名な観光地、しかもGW連休中でしょ。松山は食べものがおいしいところだけれど、食事はあまり期待しちゃいけません。夜7:00少し前に、大広間「石槌の間」に行ってみると、案の定、お刺し身の盛り合わせがあらかじめセットされて、ありがちのやや乾き状態。(鮮度そのものは悪くなかったが)

 もともとがそんなに高い料金じゃないので、そうそう料理は期待はしていなかったんですよ。でも、意外と工夫の跡が見られて、感心しました。そうだなぁ、きっと「できるだけ暖かいものを」という配慮でしょうね。高級商材、ということでもないが、おいしくいただきました。

 最初、テーブルにはお刺し身と、お通し、みたいなもの、そして小さなコンロに陶器の鍋が乗っていて(これは味噌仕立ての鯛)これはありがちでしょ?で、女房とワタシはビール、息子はオレンジ・ジュースなどを飲んでいたけれど、なかなか次の料理が出てこない。

 まず、鯛のアラ煮登場。これは家族中の好物だし、暖かくって、目の周りなんか旨いんですよ。茶碗蒸しが熱いのはあたりまえだけれど、とろみのあるダシがはってあるのは冷めない工夫でしょう。

 あつあつの春巻き風の天ぷらが出てきました。皮がパリっとしてるし、中身がもっちりとして不思議な触感。よくよく観察すると、皮はサツマイモを薄くスライスしたもの、内容は餅かチーズか?あと、お漬物に鯛飯、赤だし、メロンで終了。質素といえば質素。

 でも、食い切れないほど出してほしい時代でもないし、冷え切ったエビフライとか、衣が湿った天ぷらなど登場しないのが見識。冷静に考えれば、鯛はお刺し身、アラ煮、小鍋の具、鯛飯に使いまわしていて、ムダがない。それでも食べきれなくて、鯛飯は箸を付けたくらいで、ほとんど残しました。(行儀悪くてすみません)

 翌朝は、ありがちなバイキング形式。ま、これはこれで悪くない。品数も多かったし。もう一度、名残惜しく温泉に入って、ほかにどこといって行くあてもないので、市電に乗ってバス乗り場まで行って、9:32発岡山行きが空いていたので、昼過ぎには自宅に戻りました。

松山の電車。150円。風情たっぷり。2001年4月29日

 ふだん寝付きが悪く、しかも早起きのワタシとしてはずいぶんと熟睡しました。お土産はメジャーな「坊ちゃん団子」「一六タルト」を外して「労研饅頭(まんとう)」をセレクト。(ただし、帰ってすぐ遊びに来た息子の友人に、あっという間に消化されてしまう)

 道後温泉も、昨年の「しまなみ街道ブーム」があっと言う間に去って、しかも先日の地震、この引き続く不況で苦しいことでしょう。でも、意外と若いカップルも多くてまだまだ期待が持てると思いました。あまり俗っぽくないこと、繁華街にも近いことが有利な条件でしょう。宿泊施設もちゃんとしたところが多い。おみやげものはひと工夫必要です。

 帰宅後、シノーポリを偲んで、1987年サントリー・ホール・ライヴの「復活」を(ウツラウツラしながら)聴きました。女房は上げ膳据膳の温泉を堪能したことでしょう。お付き会いしてくれた高校生の息子もエラい。(2001年4月30日)


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written by wabisuke hayashi