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過ぎゆく夏、過ぎてしまった夏休み


 お元気でお過ごしのことと思います。

 けっきょく、どこにも出掛けない初めての夏休みとなってしまいました。ま、ひとり息子も受験生ですしね、親戚の子どもも3人ほど8日間泊まっていったりで、ゴロゴロして過ぎ去った夏休みでした。現在の居住地である岡山代表「理大付属」が高校野球で決勝まで行ってくれましたが、北海道出身であるワタシは高校野球で興奮したことはなし。(大昔から北海道代表が活躍したことが少なかったから)

 お盆を過ぎると、気のせいか日差しもリキをなくしつつあるような印象。盛夏の季節は、部屋にこもって音楽を聴く、ってな気持ちになれませんよね。一日中家にいても、せいぜいCD一枚分くらいが限度かな。(いま聴いてるムラヴィンスキーのMozart も、鋭すぎて疲れる)
 で、ビデオ屋さんへ行ってつぎつぎと借りてきました。

 「アルマゲドン」(まぁまぁかな)、「Xファイル」(映画のほう、期待はずれ)、「踊る大走査線」(これはgood)、「のど自慢」(日本文化が生み出した最高のケッサク)、「E.R.」(完全にハマった状態。先はながい。特定の主人公がいない、ちょうど「渡る世間は鬼ばかり」パターン)なんか楽しみました。スポーツクラブは一日おきくらいにかよってまじめなもの。

 すぐ近所にオープンしたそれなりにおおきな本屋にいっても、これといった興味がわかなかったのはワタシの精神的弛緩のせい。引っ越しの度、本の大部分は処分していましたが、手元に残した古田武彦さんの「邪馬台(壱)国」もの、角川文庫5冊、講談社文庫4冊がおもしろい。(もちろん全部読みかえしたわけじゃないですよ)ヘタな推理小説の比ではない詳細な証明。

 ビデオ屋さんに行ったついでに、念願の「太陽とシスコムーン」第1弾〜第3弾シングルを借りて、最近流行っている中ではとても気に入っているHysteric Blueの「なぜ」、KINKIの「フラワー」もついでにカセットに納めました。車でボリュームを上げて聴くと最高。(プロデューサーであるつんくの詳細な仕事ぶりが、細部まで徹底されていて感心するばかり)

 と、いうわけで♪ KechiKechi Classics ♪は、休業状態。更新履歴を見るとなんとなく継続してるように見えますが、あれは「ストック」の放出なんです。まだ精神的夏バテは続いていて、これからは「夏休みボケ」の克服に努めなくてはいけません。

 (株)音楽出版社「歴伝クラシック洋楽名盤宝典」−精選「LP手帳」月評1957→1966(1,600円)は、まさにステレオLPが出現せん、といった時期の当時の評論目白押しで、おもしろいこと限りなし。ワタシはこの世代ではないのに、取り上げれている演奏はほとんど熟知しているといった感じ。当時の評論スタイルも何とも云えない。お勧めです。 

 


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written by wabisuke hayashi