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良い季節になって参りました。


 いつもいつもHPを見ていただき、ありがとうございます。心より感謝します。

 スポーツクラブに置いてあった雑誌に「半日絶食法」というのが載っていて、なかなか説得力があったので、ここ2週間くらい朝食はトマトジュースのみ、といった生活を送っております。休日はワタシが一番早起きなので、自分でしっかりと朝食を作って食べます。1週間でリズムが出てきたせいか、ひさびさに1kg減でようやく夏前の体重に。(さ、勝負はこれからだ!→その後あえなく敗退)
 夜はしっかり飲み行ったりしてますが、それでもなんとなく調子は良いみたい。

 引き続き「読書の秋」で、柳田邦男「犠牲−わが息子・脳死の11日」(ようやく文庫化された−文春文庫−ので)は、ズーンと重くて、ページをうかつにめくれない。立花隆「脳死3部作」に衝撃を受けて、それ以来ドナーカードは肌身離さず持っていますが、そんな方面の話しと少々違っていて、精神を病んだ次男が自殺に至る(本人の)苦しみ、それを見守る父親としての苦悩がそくそくと迫ってきて並の「ドキュメント」じゃない。「脳死」には自分なりの確信はもっているつもりだったけれど、それに直面する肉親の思いは複雑すぎてなんとも云いようがない。

 そんな本ばかりではズッシリと重苦しいので、椎名誠「カープ島サカナ作戦」(文春文庫)で中和。このひとのエッセイは何から何まで好きで、もう10数年楽しみっぱなし。ワタシが食いしん坊になった一因もそこにあると想像しております。いつまでも元気で、エネルギッシュに東奔西走しつつビールを飲んでいただきたいと願います。

 閑話休題・・・・。

 シューベルトのピアノ・ソナタ第20番ハ短調D959という曲をご存じでしょうか。
 晩年(といっても若くして亡くなっていますが)のほかの作品と同じように、40数分に及ぶ大曲なんですが、第2楽章「アンダンテ」に打ちのめされました。ためしに聴いてみて下さい。日の暮れかけた一本道をトボトボと肩を落として歩いていくよう。過ぎ去りし日の楽しい思い出、苦い失敗、がつぎつぎと脳裏をかすめては、つい涙ぐんでしまう。
 シューベルトのピアノ・ソナタをこころ静かに聴けるなんて、やはり季節なんでしょうねぇ。数年ぶりに聴いた曲です。(ワタシの手元にあったのはクリーンの演奏でVOX CDX5174。音色に泣きが入っている)

 モーツァルトのピアノ曲 ロンド イ短調K511は、「貴方の一番お好きな曲は?」と訊かれたら、きっと思い出す曲。ムダを一切そぎ落として、短調ではあるけれどシンプルな「悲しみ」の表現ではない、もっと淡々として、それでいてジワリとなにかがこみ上げてくる。子どものころから好きな曲だけれど、もったいなくて滅多に聴けません。
 演奏はなんでもよくて、最近買ったCDに、ブレンデルが有名になる前1968年に録音した、真っ白に輝く磁器のような光沢のある演奏がありました。(BRILLIANT99353-ヴァンガード録音)

 Bachのカンタータも、もう何年も聴いていませんでした。LP時代、エラートのヴェルナー盤をずいぶん集めたのですが、CDに替えるときにNAXOSの数枚を揃えただけ。(久々に聴いたら、自分自身の演奏評価が厳しくなっていることを自覚)
 「主よ、人の望みの喜びよ」は、モーツァルトのロンドに負けないくらい好きで、ヘスによるピアノ版も含めてたくさん編曲もあります。カソリックの幼稚園に通っていた頃の記憶がよみがえって、心が洗われます。「幸せとはなにか」と思い惑います。どんな演奏でもかまいませんが、アンタール/ファイロニ室内管ほか(NAXOS 8.550642)のCD カンタータ第147番「心と口と行いと生活で」(題名だけでも痺れるほど)の合唱が素敵でした。

 「クラシックCDの名盤」(宇野功芳、中野雄、福島章恭、共著。またまた文春新書)選ばれている録音がかなりクセがあって、充分楽しめます。福島さんの論評がワタシと世代が近いせいもあってか、一番共感。宇野さんは例の独断的な言い回しに磨きがかかってきて、ますますクセものになっていますね。人間年齢を重ねたらそのくらい個性的でいかないと。

 10月に事故で亡くなったティントナーは、NAXOSへのBruckner録音は既に完了している、との情報を得ました。ひとまず安堵。そして合掌。

 


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written by wabisuke hayashi