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音楽日誌

2007年10月四条畷市の火葬場にて

●2007年12月某日

消滅したHDのデータ部分の大部分はバックアップがあるし、ま、いつかは大整理をとも考えていたので、それはそれでよろしいが、返す返すも「執筆済み/途中サイト用原稿」が無念であります。おそらくは5年ぶりくらいの経験で(前回はHDクラッシュだったが)エエ加減お気軽な趣味サイトとはいえ、けっこう集中して当該CDを聴いているから、接近して鮮度を以て再聴するということは不可能なんです。全部、やり直しだ。

それと京都国立美術館+清水寺の画像写真消滅もツラいなぁ。最近、デジカメは滅多に使わない、貴重なる画像データだったんです。オークションは計6枚落札され、本日送付します。中途半端に3枚分売れ残ってしまって、これも今年の自分の状況に相応しいなぁ。しみじみ。

で、デスクトップ・パソコン一応の体裁整えて、深夜テレビ眺めながら(サラリーマンNEO〜マニアックですな)件のノートパソン開いたら、これが激不調。無線LAN認識しない症状出たら、もう勝手に再起動、再起動してまたダウン〜そのうち起動しなくなりました。これって、OSの再々々セットアップ以前と同じ症状であって、やっぱり”ハード的な”問題なのか。昼間、何時間も稼働させ放しでもなんら痛痒なく順調にいっていたのに!見た目、こんなに美しいのに!

散々な大晦日であります。

HDのデータはムリだけれど、デジカメのSDカードはデータを消去しただけだから・・・ということで、復元ソフト使ったら先日母来阪時、京都に行った画像データ全部救えました。よかったぁ。現在、ワタシ入魂の欠礼ハガキ・データ(新年バージョン)印刷物より復元中(これは手作業にて)。ま、残るはサイト更新用データですよ。ノーミソにあるといえばあるんだけれど、少々錆び付いて機能落ちてますから、最近。時に再生不良。

いつものように早朝覚醒〜寝床で腹筋(カルく)40回、両足を上げて左右に振ること30回〜既に例外なく2年ほど毎日継続している習慣です。でも、ノーミソ後頭部薄ボンヤリとして体調はあまりよろしくない。

正しい日本人の年末なので「第九」(じつは昨日フルトヴェングラーの1942年ベルリン・ライヴを原稿執筆していた〜夢幻の如く也)ARTE NOVA 74321 654112 1998年録音 700円Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱」〜デヴィド・ジンマン/トーンハレ管弦楽団/スイス室内合唱団(フリッツ・ネフ指揮)/ツィーザク(s)/レマート(a)/ダヴィスリム(t)/ロート(b)(1998年)・・・ベーレンライター版による新機軸の演奏!を心待ちにして新譜CDを購入していた、あの”憧れ”はどこに行ってしまったのか。たった今現在、自分の体調不良による集中力の欠如と思われます。全然楽しくない。

1970年頃「永遠のベストセラー」であった、Vivaldi 協奏曲集「四季」作品8/1〜4〜フェリックス・アーヨ(v)/イ・ムジチ(1959年)・・・LP時代からお気に入りでした。="imusici.htm" TARGET="_blank">サイト初期にも更新済み。お恥ずかしい話しだけれど、既にこのCDは処分済みで、更に(わけあって別の)駅売海賊盤入手済み。カリっとした歯切れ良い、明るいイタリアの陽光のようなヴァイオリンは文句なく素晴らしいが、あまりに作品に馴染みすぎました。フィル・アップの協奏曲ホ短調「恋人」がしっとり魅力的古典的美人であります。

Holst 組曲「惑星」〜作曲者/ロンドン交響楽団(1926年)・・・三度目の挑戦にして、これは残念ながら全然ツマらない、と結論付けちゃいました。音質云々じゃなくて、表現としてあまりに乾いて、面白みがない・・・のはやはり体調故か?残念。


●2007年12月某日

無為無策、安易に時は流れて休みが消化されていきます。よく眠れました。昨夜は「すべらない話し」2時間タップリ〜松本人志が人選を行っているのか、しょうもない肉体型コントばかりの”瞬間芸お笑い”跋扈する中で、”しゃべくりの原点”を見せられるような、壮絶な、一見即興的な、じつは計算され尽くした、”話芸合戦”堪能できます。お客を配したというのが新機軸であって、箸がころげてもおかしい若い娘タレントばかりでなく、ヴェテラン俳優やら評論家にも絶賛させるところが上手い。ワタシも大好きです。ほっしゃんの、ケータイを届けて下さったタクシー運転手の話が素朴で素敵だった。それにしても”100%オトコ世界”ですな。

昨日、ヴァントのBrucknerが少々期待外れだったが、同じような大曲は連続して聴けません。Sibelius 交響曲第6番ニ短調/第1番ホ短調〜エイドリアン・リーパー/グラン・キャナリア・フィル(1996年)・・・おそらくはARTENOVAにて全集(再)録音が存在するはずだけれど、ワタシは他交響曲第5番/ヴァイオリン協奏曲しか入手できておりません。(交響曲第2/7番を通販注文したが、廃盤品切れであった)旧録音(スロヴァキア・フィル1990年NAXOS)以上に知られていない録音であって、スペインのオーケストラなんです。厚みとか、凄み、重み、には少々足りないが、明るく素直に整ったアンサンブルを聴かせて下さいました。ややパンチ不足ながら、清涼であり、ちょっと暖かいSibelius 也。

Gala/SONY 500693 2 @250/ツマらんデザインだなWagner管弦楽作品集「ワルハラ城への神々の入場」「ヴァルキューレの騎行」「魔の炎の音楽」「森の囁き」「夜明けとジークフリートのライへの旅立ち」「葬送行進曲と終曲」(1968年)+「マイスタージンガー」第1幕への前奏曲/「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死(1962年)〜ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団・・・前半6曲がオリジナル収録で、LP時代発売されて即購入、ワタシのWagner体験の原点となったもの。(蛇足だけれど、CD時代に入り駅売海賊盤にて購入/今年2007年1月にBOOK・OFF@250にて正規盤入手/ほぼ40年に至るお付き合い)・・・これが刷り込みであって、後、著名なショルティとかクナッパーツブッシュを聴いても”違和感”に悩まされたものです。

これがLP時代のオリジナル・デザイン/サイボーグ009みたいで素敵ところが、本日の(久々の聴取)印象には逆に違和感有。均整の取れた肉体には贅肉一切なし、アンサンブルの集中力にはクールな知性を感じさせ、非情であります。こども時代より細部まで馴染んだ演奏であり、感動するに吝かではないが、Wagnerって美食飽食の挙げ句メタボリックな響き、みたいな期待もあるんです。これはやはり偉大なるクナパーツブッシュの、巨魁なる怪しい演奏の影響が大きいのか。セルの解釈は整いすぎて、痩せすぎであり、真冬の寒風には少々寒すぎる・・・そんな感想がありました。「マイスタージンガー」/「トリスタンとイゾルデ」の研ぎ澄まされた洗練には、深い感動ちゃんとありましたよ。音質はいずれも”並”。

・・・やっちまいました。嗤って下され、メインのデスクトップ・マシンいじってHDもう一発増設していたら、誤って「データ保存分」全部消去。(増設分と既存分間違えて”開放”しちゃった/復元できず)消えて戻せないのは、本年分の画像データ(爺さん葬式分は義弟のところにCDROMがあるものの)全部消去(正月までの分はバックアップがある)。ここ4日間のサイト用原稿4本分ほど全滅〜どーしょう?おそらくは執筆時間10時間分くらいか(音楽確認している分含め/もう一度鮮度を持って聴き直すのは至難のワザ)。

欠礼原稿新年バージョン(知らせ損ねて賀状届いちゃった場合のお返事)も消滅。写真のスキャンから開始して作成必要です。こうしてみると、どーにもならんのは写真なのだね。いかにも一年の締めくくりに相応しいちょんぼでした。

ああ、オークションはそれなり入札入って、連絡だけしたが、送付意欲も盛り上がらない・・・そういえば一件、異常値が付いておりました。ムリせんでエエのに。お金もうけじゃないんだから。


●2007年12月某日

さて、珍しくどこにも旅行予定のない年末年始休みをどう充実させるか?書籍は一冊も開いていない、サイト用の原稿もほとんど手付かず、油断すると(記憶がうっすら残る)二時間ドラマ再放送に無駄な時間を費やしてしまう・・・外は寒いですし。

オークション出品CDは本日第1次締め切りを迎え、そこそに入札成果と見るべきか、苦戦続きと見るべきか。結果的に出品物は一部の例外除いて売れてしまうのが通例だけれど、希に売れ残りが出ます。記憶にある中ではDvora'k交響曲全集(BRILLIANT/コシュラー中心7枚)、そして今回はDG GCP-1013Brahms 交響曲第1番ハ短調〜レナード・バーンスタイン/ウィーン・フィル(1981年)・・・人気指揮者/作品で@300だったら簡単に出ると思ったら、ウォッチリストにさえ一件も入らず仕舞い。皆持っているということかな?こんな時には「神の啓示」(但し”ビンボー神”だけれど)と理解して、しっかり心を入れ替えて聴くようにしております。コシュラーのDvora'kだって、ちゃんとサイトに更新しております。(第1番ハ短調「ズロニツェの鐘」/交響曲第5/7番

今月はバーンスタインばかり聴いているが、壮年期のニューヨーク・フィル時代が(相対的に)お気に入りであります。この作品も1960年旧録音を既に愉しんでおりました。こちら20年後の録音も立派な演奏に間違いなし。じゃ、何故オークションに出したの?ということだけれど、とくに第1楽章に於ける、肌理の粗い響き(アンサンブル?)が好みじゃなかったんです。第2楽章「アンダンテ」の微細な味付け、蕩々とした歌には充分共感しつつ、(彼にしては抑え気味の)煽りが少々気になります。これはあくまでワタシの嗜好です。

悠然としたスケールの第3楽章は徐々にスピードを昂揚させていく語り口が上手く、終楽章への”ノリ”も”熱気”も”爆発”も充分。しかし、ワタシは「ウィーン・フィルだったら、もっと響きの洗練を!」求めたくなりました。(「悲劇的序曲」は好みの作品ではないが、これも間違いなく雄渾なる演奏です)

英DECCA録音/CC-1031 @250Mahler 交響曲第4番ト長調〜ジョージ・ショルティ/コンセルトヘボウ管弦楽団/スタールマン(s)/スティーヴン・スターリク(v)(1961年)・・・Mahler 作品中、結果的にこの作品が一番よくわからない〜と先日書いたばかりだし、ショルティは(ワタシにとって)苦手な指揮者の代表格だけれど、これは英DECCA録音チームとオーケストラの勝利ですねぇ。この時代はほとんどPHILIPSでしか聴けなかったコンセルトヘボウだけれど、金管(とくにホルン)の突出は不自然極まりない(優秀録音!だ)が、きわめて効果的であり、衝撃的でもあります。鋭角的な表現と、マイルドに鳴り渡るオーケストラのサウンドが融合して、これほど細部迄わかりやすい演奏はないでしょ。

シルヴィア・スタールマンって、よくわからないが、1960年前後のイタリア・オペラに録音が残っております。以前聴いたときには「ヴィヴラートありすぎ、表情濃すぎで、ワタシの好みに非ず」とのコメントが残っているが、所謂オペラの表現なのでしょう。おそらくはかつて聴いた「第4番」のヴェリ・ベスト。駅売海賊盤でも音質水準はちゃんと理解できます。BOOK・OFF@250にて頻繁に見掛ける(ジャケット違っても)CDでもあります。

室内でゴロゴロしていても仕方がない、最低限プリンタの黒インクだけでも買わないと、ということで出掛けました。梅田までは通勤経路なので交通費フリー。ヨドバシでインク購入(当然リサイクル品)、パソコンの相場を見て、コタツも物色するが思ったものはなし。日本橋迄足を伸ばしました・・・かなり様変わりしていて、アニメとかゲームソフトの街になってしまったんだね。さすが中古品(とくにノートパソコン)の相場は安いし、”出物”たくさんありました。無線LANルータなんか2,980円で売ってます。(我が家も数年前に似たような価格で購入して、無事稼働し続けているが)余っている3.5インチのHDを外付けに変換する機器のみ@980購入して帰宅したが、足取り異様に重い〜体調まだまだ不充分でしょうか。

女房報告によると、息子はひどい風邪をひいていて、お仕事休めず奮闘しているとのこと。社会人とは厳しいのだよ。

一昨日到着したCD拝聴。Bruckner 交響曲第8番ハ短調(ハース版)〜ギュンター・ヴァント/ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団(1971年ライヴ)・・・一部好事家にはLP時代からお気に入りでした。"http://www.hmv.co.jp/product/detail/680284" TARGET="_blank">現役。期待したんだけどなぁ、残響豊かながら鮮明な音質とは言えず、峻厳なる集中力演奏に間違いないが、オーケストラの深い魅力にやや不足するか、と感じます。約80分、一気に聴けて厭きさせないが、期待値ほどではない・・・もしかしたら、ヴァントは晩年に向けて熟成を深めたのか?それとも著名になるに従って、実力派オーケストラとの録音が増え、それが相乗効果となったのか。残念ながら、北ドイツ放送交響楽団との1993年録音に方向は似て、そして感銘は遙かに及ばない。


●2007年12月某日

パキスタンのブット元首相暗殺、佐世保で銃乱射、広がるワーキング・プア、底なしの年金不祥事、薬害肝炎和解へ・・・いろいろあるけど、問題は傘がない・・・若手お笑い芸人の”芸”にはいろいろ疑念がある(あの海パン一丁の一発芸は、それに相応しい季節まで保たないでしょう)が、先日の「M-1グランプリ」優勝の(苦労人)サンドイッチマンはお見事でした。期待の実力派・キングコングは、ネタも作っている西野が深く反省しているようだけれど、私見ではつっこみが「叫びすぎ」「騒ぎすぎ」「どつき過ぎ」「喧しい」〜こういったパターンが多いですね。飄々とした、自然体の”芸”を求めたい・・・何人かいますよ、そんな期待の若手も。

リンクを辿ってぼんやりネットを眺めていたら「呑む気父さんの“粋酔亭”」・・・どうやら同世代のようで、たいへんな料理技能と音楽知識に感心しつつ読み進むと、ことし2007年5月に奥様を乳ガンで亡くされていたのですね。息子さん二人は未だ社会人になっておらず、どの記事を読んでも胸が潰れるように痛みます。自分はこんなに恵まれているじゃないか、そんなことを考えました。

夕方、冷たい雨の中、女房と立花駅前の居酒屋へ。刺身も生麩の揚げ出しも、こんにゃくの田楽、キムチ鍋も旨かったですよ。世間ではおそらくお仕事ラスト、ということで狭い店内も混んできたので早々に退去、焼きたてパン(雨のせいか半額処分は時間が早かった)を購入して帰りました。帰宅して、パソコン/オーディオ部屋の模様替え・・・問題は(お手製)CDラック前のオーディオ・ボード位置でして、これをのけると収納に余裕ができる〜ことより、エエ加減作業のツケで一段外れていて、この修理が眼目だったんです。

ま、ちょっと雰囲気変わりました。明日、女房は(たのまれもしない)息子の部屋大掃除に向かうそう。


●2007年12月某日

昨日午前中、それなりに諸作業をこなし、予定通り取引先へ。会議2本こなすが。既に精神的に切れつつあって、やたらと眠い〜最初の会議はワタシが司会にも関わらず、長い報告事項聞きつつ2度ほど”落ちる”自覚有。昼食を摂りに出掛けたり、会議室まで階段を上ったりする行為でもやたらと足取りが重い・・・幸いトラブルらしいトラブルもなく、ほぼ通常業務時間にて会議は終了、そのままご近所の床屋にて短髪カット〜無事帰宅となりました。

一年間、ボロボロ状態だったけどこれでお仕事ご苦労さん。ぼんやりしております。左奥歯上下の鈍い痛みも癒え、風邪もほぼ完治、但し、早朝目覚めてしまう悪癖復活し、それでも2度寝を(それなりに)楽しみましょう。ノートパソコン再々々セットアップの件は、別途記述。こういう(理詰めではっきりとした)作業はノーミソ空にできるから、精神的にとてもエエんです。

今朝、レナード・バーンスタインのMahler を2本、定例サイト更新(これが年内ラスト)。夜には「YAMACHIKU」よりCD到着、これでバーンスタインのMahler 交響曲旧録音(第2/8番届いて)全部揃いました。昨日、通勤〜取引先往復中、CBS/SONY 73DC224〜6 3枚組定価7,300円!Mahler 交響曲第3番ニ短調〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーニック/スコラ・カントルム女声合唱団/トランス・フィギュレーション教会少年合唱団/マーサ・リプトン(s)/コリリアーノ(v)/ワロー(ポストホルン)(1961年)・・・長大大規模なる作品だけれど、明るく、希望に溢れ、大好きな作品であります。

おそらくはこの作品受容が未だ進まぬ時代、ほぼ最初期の録音であって、全編自信と意欲に溢れたスケール大きな演奏となっておりました。やや乾いてはいるが意外なる(それなり高)録音水準、アンサンブルも粗雑とは言えぬ集中力があります。骨太で明るい響きは小器用でも流麗でもないが、作品に対する愛情、熱血と情熱が胸を打つこと、間違いなし。声楽の完成度も特筆すべきでしょう。ワタシのいただきものCDは(p)1984年となっているが、20年以上を経て感動そのままの保存状態であります。

SONY 517493/2枚組 1,380円(昨夜届いた)Mahler 交響曲第8番 変ホ長調〜レナード・バーンスタイン/ロンドン交響楽団/合唱団/リーズ音楽祭合唱団/オービントン・ジュニア・シンガーズ/ハイゲート・スクール少年合唱団/フィンチレー児童音楽グループ/エレナ・スポーレンベルク(s)/ギネス・ジョーンズ(s)/ゲニス・アンニアー(s)/アンナ・レイノルズ(a) /ノーマ・プロクター(a)/ジョン・ミッチンソン(t)/ウラディミール・ルジャーク(br)/ドナルド・マッキンタイア(b)(1966年)・・・じつはワタシにとって曰く付きの録音であり、若く貧しかった日々、FMエア・チェック(カセットに)でこの巨魁なる作品と出会った記憶も鮮やか〜歯が立たなかったんです。混迷混沌阿鼻叫喚の渦に巻き込まれ、ちっとも愉しめなかった。LPで購入したミトロプーロス盤は音質悪すぎ(いかにも海賊盤っぽかった)、CD時代に至ってショルティ/シカゴ交響楽団(1971年)の威圧感に耐えきれず(最近、ずっと聴いていない)〜ついに”苦手作品”殿堂入り・・・ワタシの耳が未熟だったのでしょう、きっと。

やがて幾星霜。作品に対する苦手意識はかなり薄らぎました。おそらくは20年以上ぶりの感想は・・・記憶では音質が良好ではない、響きが濁って様子がわからないはずだったが、かなり整理された響き、分離良く各パートの様子が理解可能。ロンドン交響楽団というのは、おそらく売れっ子バーンスタインのスケジュール都合だろうが、(当時の)ニューヨーク・フィルよりアンサンブルが精緻であり、合唱の充実とともに、よく鳴りきって、壮年期のバーンスタインの推進力(晩年ほどの執着粘着質を感じさせない)に応えていると思います。

”混迷混沌阿鼻叫喚の渦”ではない、作品に溢れる祝祭的な熱気がしっかり伝わって、ラスト圧倒的な感銘の瞬間がやって参りました。

先ほど”バーンスタインのMahler 交響曲旧録音全部揃いました”と書いたけれど、よくよく到着物を確認すると交響曲第2番ハ短調「復活」は1973年録音のロンドン交響楽団盤であって、1963年ニューヨーク・フィル盤が抜けております。ま、あわてず、じっくり出会いを待ちましょう。

edel 0002442CCCハンガリーの名花/コロラトゥーラ・ソプラノのシルヴィア・ゲスティによるMozart 「コンサート・アリア集」〜オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ドレスデン・・・レチタティーヴォ「わが憧れの希望よ」とロンド「ああ、あなたはいかなる苦しみか知らない」K.416 アリア「私は小心な恋人の愛など気にかけぬ」K.74b、アリア「烈しい息切れとときめきのうちに」 K.88 、「今日ここに昇る太陽よ」 K.70(61c) 、「岸辺は近いと望んでいた」 K.368、「いえ、いえ、あなたにはご無理です」K.419・・・収録が珍しいこと、こんなに鮮やかで華やかなる技巧を誇る歌唱なのに、ネット検索してもほとんど情報が得 られません。(中古LPならいくつか出現する)オトマール・スウィトナーの「80歳記念ボックス」に含まれるもの(edel 0002442CCC(p)1971)。

忘却されるにはもったいない一枚なので、記録として残してきましょう。


●2007年12月某日

風邪も咳もほとんど癒えて、フツウに眠られることが幸いです。但し、発熱以来左奥歯上下に鈍い痛みがあって、虫歯はないことがわかっているから、熱の後遺症なのでしょう。(既にかなり治まっているが)本日はお仕事残務整理、机上机下整理整頓、昼前には職場を辞去して取引先へ。じつは作業的には未だ一件残っていて、これが中途半端に情報到着しちゃうと出先から戻っての段取り(やや残業)が必要となります。できれば会議終了後、床屋に行ってそのまま帰宅したいもの。大きなトラブルが出来(しゅったい)すれば明日も(予定変更で)出勤。

ず〜っと、どんより状態の2007年だったが、”機が熟す”のを待つべき時期もあるのでしょう。後戻りすること(たった今がそうか)だって(もちろん)有。

Mahler 交響曲第4番ト長調〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル/レリ・グリスト(s)(1960年)・・・これは旧全集中、最初の録音だったとは知らなかった。主にCD時代になってからのMahler お付き合いだけれど、結果的にこの作品が一番よくわからない。嫌いでも不快でもない、美しく、静かな旋律が素敵とは思う(とくに第3楽章)が、”こんな演奏を望みたい”という方向が出ません。時に壮年期のバーンスタインらしい、アツき爆発がアクセントになっていることだけ理解できました。レリ・グリストの声は可憐で、期待通り。

では行ってまいります。


●2007年12月某日

7章8敗で負け越しの昨日だったか。取引先へとの主たる取り組みはまぁまぁの成果、でもトラブルというかちょんぼが発生(発覚)して、これは既に数ヶ月前の結末なんだけど、未だにことの全貌が(発生した事象の根元として)理解できていない・・・職場に戻ると派遣さんからかなりご無体な申し出というか、この仕事は意味がない、みたいな話しもあって、困っちゃいました。ワタシの(現在の立場上)お仕事指示の幅を広げないようにしてきたんです。(昨年までは作業段取りはすべて自分が組んできた)放置していた罰だな。全体の改善を考えなくては。

昨夜は(久々)上司同僚若い者と酒。これはこれでとても楽しかった。本日のお仕事実務段取り消化を考えていて、今朝方その件で夢を見ました。お仕事消化量の大掴みな概要がわからんのです。明日は昼から取引先で会議、明後日は(できれば)休みをいただきたいので、本日一日が勝負。

音楽を心安らかに楽しめる心境じゃありません・・・が

Britten 「キャロルの祭典」(1953年)の件、情報引き続き。作曲者総指揮/モーゲンス・ウェルディケ指揮/コペンハーゲン少年合唱団が正しいらしい。マニアな作品、音源でも、ちゃんとした情報はネット上にあるものですな。教えていただきました。

イル・ジャルディーノ・アルモニコによる「Musica Barocca」(2001年録音)〜以前単発で購入して、昨年2006年7月にボックスで再購入したもの。収録は

Bach 管弦楽組曲第3番/ Albinoni オーボエ協奏曲ニ短調 op.9-2〜アダージョ/ Vivaldi ピッコロ協奏曲ハ長調 RV.443/ Albinoni ヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲〜アダージョ/ Marcelloオーボエ協奏曲ニ短調/ Telemann 2つのフルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲〜グラーヴェ/ Pachelbel3声のカノンとジーグ/ 伝承曲 グリーンスリーヴス ニ長調/ Purcell シャコンヌ ト短調/ Handel オラトリオ『ソロモン』〜シバの女王の入城/ Albinoni 2つのヴァイオリンと通奏低音のためのアダージョ
一見「通俗(著名)作品」ばかりに見えるが、演奏は”通俗”などとんでもない!先鋭意欲的なリズムにキレがあるもので、昔懐かしいLP時代の「バロック名曲集」をイメージすると、まったく別な作品に聞こえます。どれも胸打つ名曲揃いだけれど、ワタシの一押しは「Purcell シャコンヌ ト短調」の悲劇的な旋律であります。

当初見込み通りの諸作業終えたが、職場運営人間関係がどーも気に喰わない。もしかして自業自得?なにをやっても裏目に出る時ってありますよ、今年2007年はほとんどそうだったんじゃないか。なんとか・・・辛くも・・・しぶとく生き残ってきた、ということか。ほぼ定時で業務終了、昨日飲んだし、きょうは女房は実家泊まりだから、ラーメンだけ喰って早々に帰宅しました。

壱年半ほど愛用したノートパソコンが不調(勝手に落ちること有)で、再セットアップでもネットワーク関係が上手くいかず(つまり、ネットにつながらない)どこか機能的にあかんのか?ということでオークションに出していたけれど、出品相場を誤ったらしく入札一件もなし(ウォッチ・リストは仰山)。で、とにかくいったん出品取り下げて、再々度OSクリーンでセットアップにトライ〜結論的に、ネットワーク設定いじっているうちに無事、無線LAN接続復活しました。オークションに出すつもりでぴかぴかに磨いてたし、凄く得したような、そんな気分です。

重苦しい日々だけれど、ほんのちょっとした”佳きこと”で救われます。これは復活なったノートパソコンで執筆、更新しております。


●2007年12月某日

今週で今年のお仕事も終わり。未だ取引先との会議やらなんやら3本分残っているし、大きな作業締め切り(明日が勝負)あるし、で、落ち着きません。体調は日常の水準へ。オークション入札しようかな?と考えていた中古ノートパソコンは凄い競合となって、ワタシの参入を安易に許して下さいません。ワタシの廉価盤CDと異なって、凄い人気。日本橋に行ってみるか。

アマオケホルン吹きさんの情報によるとBritten 「キャロルの祭典」(1953年)録音は、作曲者の指揮ではなくモーゲンス・ウェルディケらしい。オリジナルLP情報のほうが正確であるような予想は付きます。コペンハーゲン少年合唱団の来英公演というのも説得力有。DOCUMENTSレーベルは時に情報が錯綜しますからね。

RCA BVCC-8820/中古334円にて購入Gershwin ラプソディ・イン・ブルー/パリのアメリカ人〜アール・ワイルド(p)/アーサー・フィードラー/ボストン・ポップス管弦楽団(1959/61年)・・・ワタシのこどもの頃はいっぱい録音が出ておりましたね。おそらくは実演では現在も大活躍なのでしょう。これは現役CDですな。「ラプソディ」はバーンスタイン旧盤が著名だけれど、あれはカットがあるし、演奏者の体臭がモロで(あれが刷り込みだけど)、こちらもっとシンフォニックでオーソドックス(カットなし)な演奏です。オーケストラは文句なく上手く、ゴージャスで端正な演奏と思います。(協奏曲ヘ調は第2/3楽章のみの収録だけれど、こちらのほうは音質含めいっそうノリノリの快演)

CAPRICCIO SMU12(10 804/3) 1,000円で購入Mozart ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453〜クリスティーネ・ショーンスハイム(fp)/ブルクハルト・グレッツナー/新バッハ・コレギウム・ムジクム(1989年)・・・夢見るように軽快な足取りの作品は、お気に入り中のお気に入り作品也。古楽器によるかそけき素朴な響き、切れ味あるソロの演奏をワタシは愛します。


●2007年12月某日

ずいぶんと久々、咳き込まずに(それなり)まとまった睡眠が取れて早朝決起。本日、おじさんであるワタシには無縁なるクリスマス・イヴだけれど、こんなにゆったりと音楽を愉しむべき心境に至ったのは久々でしょう。心身の調子に応じて、音楽の印象をがらり変えることは日常の体験です。音楽の価値に”絶対”などあり得ない。壱年半愛用したノートパソコンをオークションに出しているが、未だ入札一件もないまま、凝りもせずに次の(中古)マシン物色しております。(心境の変化)ワタシには安物が似合っているんですよ。

(では、昨日の落ち穂拾い)Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜ガリー・ベルティーニ/ケルン放送交響楽団(1991年ライヴ)第1楽章のみ・・・第1番の余白に収録され、そのまま続けたもの。線の細い録音印象のため、これは少々ボリュームを上げて聴いたほうが効果的でしょう。集中力と精緻さに於いて稀有な存在の演奏と実感できました。ライヴでしょ?エキセントリックな前のめりでも、威圧でも、神経質でもないんだけれど、聴き手の胸に刺さり込むような切れ味有。

Mozart 交響曲第38番ニ長調「プラハ」/交響曲39番 変ホ長調〜ヤープ・テル・リンデン/アムステルダム・モーツァルト・アカデミー(2002年)・・・彼の全集には賛否別れると思います。古楽器であること(それだけで嫌う人も存在する!)、しかも最右翼の穏健派表現であって、粛々と大人しい(何もしない?)解釈であること・・・ワタシは繰り返し実行も含め、すべての”ど真ん中”であります。これも少々ボリュームを上げ、しっかり細部まで愉しみましょう。愛しのヴィルフガングの音楽には余計な色付けせず、粛々淡々と古雅な響きで演って下されば文句はない。”いかにも切れ味”的技巧発揮に(一見)聞こえないが、じつは細部正確なテクニックに支えられている名人芸也。

BRILLIANT 92297/3枚組1,280円Dvora'kAは後期交響曲の知名度に比して、その他管弦楽作品/室内楽の魅力が知られておりません。(「アメリカ」くらいか)交響的変奏曲 作品78/序曲「謝肉祭」作品92〜テオドール・クチャル/ヤナーチェク・フィル(2004年)・・・チェコ共和国オストラヴァのオーケストラ(裏面表記SLOVENIAはきっと誤りでしょう)であって、地域経済の発展とともにオーケストラの技量も一気に上がっているみたい。生き生きとした躍動と、味わいが作品の魅力を余すところなく表出させてくださいました。(BRILLIANT 92297)

NHKドラマ「ハゲタカ」再々放送全6回終了。テーマは「贖罪」と見ました。行き着くところまで行き着いて、やるべきことをやって、泥だらけになってはいずり回って、到達すべき至高の地点。それは原点なのでしょう。ジョーダンもお笑いも色気も何もない、非情なるマネー・ドラマに人間の神髄が宿る。元気出ました。失敗して、後悔して、それでもやり直しましょう、なんども。前衛舞踏家・田中泯さんの眼光、存在感は尋常じゃないですよ。

洋服ダンスのハンガー・ポールの留め金が折れ、ホームセンターまで散歩がてら購入。期待の小さなテーブル乃至コタツは思ったものはなく、なにもせず(酒など喫して)一日終了です。今年も残り少なくなりました。


●2007年12月某日

自分なりの”再起”宣言(投薬中止)〜さすがにスポーツクラブは遠慮して、ご近所電気屋セールを覗くが期待のものは揃っていない。女房は高校時代の友人とお昼だそうで、ワタシは中華料理屋にて”再起のビール”+満腹食欲充足。大丈夫でしょう。渡辺武信「住まい方の実践」(中公新書)・・・かなり時間を掛けつつ、少しずつ愉しみながら読み進めていたもの。1997年既に10年を経た著作だけれど、生活を起点とした居住の在り方を”スタイル”ではなく、”実践”として明確にした名作中の名作です。帰りたくなる家、暮らすことを愉しむ家、こどもが育つ家、ノウハウとしてではなく”日常生活の哲学”について深く考えさせられます。自分は持ち家とは無縁だけれど、参考になることが一杯詰まっている一冊。

Mozart 交響曲第41番ハ長調「ジュピター」(1960年)〜ヘルベルト・カラヤン/ウィーン・フィル・・・再聴。この重さ、くどい粘着質レガート、曖昧模糊としたフレージング、鼻持ちならぬ自信たっぷりな節回し〜それでもこの圧巻なる推進力には(反発しつつ)説得力が(ちゃんと)あります。残響過剰な音質だけれど、じつは意外と(?)優秀録音か。こんな演奏を最初っから最後まで、ちゃんと聴き通せるようになった自分の受容に少々驚きもありました。駅売海賊盤(Goodays GCC-006 @250)。

クリスマスも近い、ということでBritten 「キャロルの祭典」 作品28(コペンハーゲン少年合唱団/エニド・シモン(hp)1953年)/「嬰児は生まれた」 作品3(ハートネット(s)/パーセル・シンガーズ/イングリッシュ・オペラ・グループ少年合唱団/マーガレット・ストリート・オール・セインツ女声合唱団1956年)〜作曲者自らの指揮。前者にはグレゴリオ聖歌が引用され、ハープの伴奏が喜ばしく支えます。コペンハーゲン少年合唱団は、ほんまに飾りのない無垢な少年合唱であって、その不安げな音程さえ胸を打つ敬虔さを伝えております。

「嬰児は生まれた」は超絶技巧による無伴奏合唱作品であって、各パートの壮絶な絡み合いが圧巻の感動を呼んでラストまで駆け抜けました。自作自演のステレオ録音ボックスが出ているようだけれど(DECCA 475 6040)これはモノラル旧録音の集成となります。(DOCUMENTS PC 324 LC12281/10枚組3,458円也)このCD2は収録がおかしくて、「キャロルの祭典」トラック1が19:44・・・つまり、トラック分けなしで全曲収録〜なのに、トラック2〜12迄また全曲繰り返される(つまり編集ミス)ということです。ご愛敬。素敵な音楽は二度繰り返され、堪能可能。

Britten 「ヘンリー・パーセルの主題による変奏曲とフーガ」作品34〜マルコム・サージェント/ロイヤル・リヴァプール・フィル(1946年)・・・いわゆる(文部省推薦)「青少年のための管弦楽入門」だけれど、こうして(解説なし)虚心に聴くと、じつに良くできた名曲です。ま、”歴史的録音の復刻!”なんてあり得ない作品だから、こんなモノラル録音も貴重でしょう。けっこうハードな、聴き応えある現代作品なんです。

NHKドラマ「ハゲタカ」再々放送引き続き。勝手に各自アカデミー賞ノミネートを忘れておりました。痺れますね。ベルティーニの「復活」(1991年)、Mozart 交響曲第38/39番〜ヤープ・テル・リンデン(2002年)、Dvora'k 交響的変奏曲〜テオドール・クチャル(2004年)・・・各々興味深く、感動を以て聴取したがその件は明日へ。

バーンスタインのMahler 旧録音、手持ちで抜けていた分を(贅沢にも)注文しちゃったので、オークションに追加出品しておきました(トータル在庫枚数調整のため)。さて、どうなるか?注文は入るでしょうか。


●2007年12月某日

本日も出勤、取引先で定例作業少々〜事務所に戻ります。差し迫った作業というか、段取りをしっかり考えるべき余裕を得たいもの。ま、トラブルさえなければノンビリとしたお留守番となります。三日分の「ステロイド」(飲み薬)今朝ラスト。吸入も本日で終了予定。夜半の咳込みは残っているが、体調はかなり戻っております。睡眠が(それなりに)取れるのはありがたい。健康でなければ、精神的な向上もなかなかむずかしい〜当たり前のことに気付かされます。

昨夜は早々に就寝(途中起き出したが)、それまでちょっとだけ音楽聴けました。Gershwin 「パリのアメリカ人」〜レナード・バーンスタイン/RCAヴィクター交響楽団(1949年)・・・31歳若き日の記録であって、明るく前向きに躍動する推進力は期待通り。目眩く多彩な旋律とリズムを誇る名曲中の名曲=シンフォニック・ジャズって言うんですか?ジャンル分けの無意味さを悟りますね。一般的なキャンベル/ワトソン改訂版なのか、原典版(どこがどう違うのか?)なのかもわかりませんが。

The Sprit of England(ウィリアム・ボートン)アメリカのお上りさんがパリできょろきょろ→ゆったり微笑みを浮かべながら散歩するロンドンっ子達へ・・・Elgar「コケイン」〜ウィリアム・ボートン/イギリス交響楽団(1984〜89年)・・・「The Sprit of England」という4枚組(NIMBUS Ni5210/3)は既に購入十数年を経、お気に入りとっておきの存在であります。(購入価格も失念/3,000円くらいか?)ウィリアム・ボートンはメリハリとか、リズムの切迫感に弱く、しかもジョン・バルビローリほどのグラマラスな歌に至らない〜せいかどうかは知らぬが、未だに(少なくとも日本では)メジャーな存在ではありません。激昂しない、横流れの穏健派表現をワタシは愛します。Delius「夏の夜」/Butterworth「シュロップシャーの若者」「緑の枝垂れ柳の岸辺」/Finzi組曲「恋の骨折り損」・・・1980年代の音源の寄せ集めだろうが、良くできた壱枚目です。

体調的には、もうほんまに時より咳のみ、といった状態で、お仕事粛々とこなして、けっこうな人数が職場に出てきたのを見計らって”留守居役”早々に御免(=早退)。本日は数ヶ月ぶりにポータブルCDプレーヤー持参して音楽聴きました(帰りは雨と荷物で断念)。Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ガリー・ベルティーニ/ケルン放送交響楽団(1991年ライヴ)・・・たしか日本での、そして(EMIからの資本撤退を決めた)東芝が録音を担当したはず。優秀緻密な音質だけれど、(ヘッドホンで聴く限り)線の細さと低音の弱さはやはり”いつものEMIサウンド系”に感じます。自宅コンポで空間に音を鳴らせたら、ずっと豊かな奥行き印象となりました。

ライヴとは思えぬ緻密で集中力あるアンサンブルであり、かといって胸がヒリヒリ痛むほどの神経質方向でもない。オーケストラの特質か、暖かく繊細であり、旋律表現にムリのない”穏健派”でしょうか。威圧感も大爆発もないけれど、とことんニュアンス豊かな細部に(やがて)聴き惚れ、陶然といたしました。第2楽章のリズム感のたしかさも絶品。第3楽章・魅惑のオーボエは宮本さんですか?終楽章は噛み締めるように足取りしっかり、急いて走らない。嗚呼、全集が欲しかったなぁ。仏EMIの5枚組(第1〜5番のみ)先に買っちゃって大失敗!オークションでも良く出品されているけど、まず売れないんです(二千円を割っても)。

Mahler の全集はクーベリック/ハイティンク(いずれも旧録音)をリファレンスとしているけど、このベルティーニとノイマン(旧録音)こそ座右に(いつかは)準備したい、と願っております。

本日夕方より、傑作NHKドラマ「ハゲタカ」再々放送開始。第1話は見損ねていたのでたっぷり堪能いたしました。大森南朋カッコ良い!麿赤児の息子さんですよね。


●2007年12月某日

昨日、取引先との商談を無事終え、病院へ寄ったあと職場に戻る予定を変更。「咳が止まらない」(従ってまともな睡眠も取れない)ということで、喘息ではないがそれに準じた処方を3日間のみ〜吸入と副腎皮質ホルモン(ステロイド)の飲み薬ですな。症状は劇的に改善したが、胃腸の調子がよろしくないのと、眠いのとでそのまま帰宅、ちょっと昼寝(夕寝)しました。お仕事は本日以降で快復できるでしょう。明日も出勤だし。定例サイト更新(なんとか!)実施。日曜にスポーツクラブへ行くほど快復して下さるか?

ヤク(ほんまもんの劇薬だ)のせいか、ぼんやりしつつ、ノートパソコンをいじっておりました。既に2回クリーンでOSセットアップし直しているが、どうもおかしい。ネットワーク関係(つまりはインターネットも)が上手くいかず。結論的にオークションに出してしまいました。こないだ小さい出張用パソコン買ったし、コタツ用として購入したものの既にコタツも存在しない・・・新品購入は検討せず、機会があれば中古ボロ激安で探しましょう。女房用25,000円ノート(OSもCDROMドライブもなし)は既に壱年半、なんの痛痒もなく稼働しております。電気製品は”当たりもの”なんです。

今朝、Elgar オラトリオ「使徒たち」」("The Apostles") 作品49〜エイドリアン・ボウルト/ロンドン・フィル/合唱団/シェーラ・アームスロング(s)/ヘレン・ワッツ(s)ほか(1973/74年)・・・知名度低いが感動的な声楽作品であって、もともと2枚組で所有していたもの(EMI CMS7642062)をオークション処分して、6枚組ボックスを再購入したもの。(ところがElgar30枚組ボックスが出てしまって、「ミュージック・メイカー」「使徒たち」「神の国」がダブっちゃう!)閑話休題(それはさておき)、感動的かつ強靱で分厚いオーケストラと声楽の劇的表現が続きます。最高です。

CRCB-6031お仕事粛々(爽快とは言い難いが)。営業成績は大幅に見通しを誤って、けっこうエエ線に至っております。体調も(劇薬の成果か)かなり回復基調。心身共に”音楽を聴くべき”状態へ接近しつつあります。帰宅してElgar 演奏会用序曲「南国にて」(1974年)/交響曲第1番イ長調(1983年いずれもライヴ)〜ジョン・プリッチャード/BBC交響楽団・・・もともと英国音楽は(日本に於いて)地味な存在だろうが、好事家はJ.P.のアツき演奏を称揚しておりました。骨太で豪快なる「南国にて」、蕩々と雄弁なうねりを感じさせ、スケール豊かな交響曲第1番。BBC交響楽団も絶好調の鳴りっぷりにも満足。けっして”ジミな”演奏じゃないですよ。第3楽章の黄昏具合も絶品也。音質良好。前者のほうに臨場感は勝っているか。

この調子だと年内完治かな?早く旨い酒が飲みたい。


●2007年12月某日

しつこい風邪で女房もついに病院へ。ワタシは夜半の咳に悩まされております。本日、ヤク切れで病院再訪問予定。取引先直行で朝ゆっくり・・・なんとか明日のサイト定例更新準備できぬものか・・・売れ残りオークションは一件入札が入って下さいました。ありがたい。

先月購入したBrahms 交響曲第2番ニ長調〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団(1956年)・・・再聴。ホルンはデニス・ブレインだそうですね。低音や潤いに不足する音質は年代を考慮すれば、文句を付ける筋合いのものではないでしょう。硬派で立派な演奏であって、「煽ったり、異形なるスケールを強調するものではなく、一歩引いた冷静なバランスから驚くべき説得力が沸き上がる」との前回印象そのままに、オーケストラの上手さ、クリアな響き(古色蒼然曖昧模糊とした世界ではない)に感心いたしました。駅売海賊盤(しかも中古)@250の愉悦也。

クレンペラーも悪くないが、もっと深々とした瑞々しいサウンドで聴きたいな、ということで、オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン(1984年)・・・このサイト初期BerlinClassics BC2137-2 4枚組1,490円/博多在住時に購入20世紀中に更新して以来の再会か。先日、彼のDvora'kにぴん!と来なかった記憶があるけれど、こちらBrahms なら理想的な中低音重視、艶消しに鈍く光るサウンドが堪能できます。

テンポは恣意的に揺れず、自然体の表現はマイルド、優しさに溢れました。全4曲中この作品がスウィトナーの個性に一番似合っているのか。陶然とさせて下さる一枚。

今朝、Mussorgsky/Ravel 組曲「展覧会の絵」〜ヘルベルト・ケーゲル/ライプツィヒ放送交響楽団((p)1968)・・・これも再コメント狙いたいところ。15枚ボックス購入してダブりだけれど、一枚物も手許にそのまま残してあります。ワタシはこの作品が大好きでして、ケーゲルは”「なんだバカヤロ」(懐かしの故・荒井注風に)方面演奏”だと・・・とにかく強面であって、旋律に色彩も歌も優雅もクソもない、強靱なる”怒り”を叩き付けるようなド迫力演奏!1960年代の録音だけれど、音質も鮮度タップリに細部まで鳴り渡ります。数多い「展覧会の絵」中、異形系No.1の説得力に圧倒されるばかり。

ダブり処分しないのは、Liszt 交響詩「前奏曲」/Smetana 交響詩「モルダウ」〜ヴァーツラフ・ノイマン/ゲヴァントハウス管弦楽団((p)1968)がフィル・アップされているから。ノイマン時代のゲヴァントハウスこそ全盛期だったのでは、と感じさせる繊細で緻密な”穏健派”演奏であります。強奏で少々響き濁るが、こんな洗練されたゲヴァントハウスは滅多に聴けません。


●2007年12月某日

咳続きます。とにかく睡眠がまともじゃないのがツラい。今朝でヤクが切れました。体調そのものは軽快方向、精神的にも安定しております。本日明日とお仕事段取り付けて、土月(祝日)と当番出勤なので前日に休みを取っておきたいところ。

DOCUMENTS 231752今朝、Schumann 「クライスレリアーナ」作品16/こどものための3つのソナタ 作品118〜イエルク・デムス(p)(1974年)・・・再聴。Schumannは(交響曲/管弦楽作品以外なら)大好きでして、変幻自在、甘美で気紛れな旋律が素敵です。デムスの演奏は素朴で飾りが少ない、楷書の表現ということでしょう。「クライスレリアーナ」はきゅっと胸を締め付けるような魅力的旋律目白押し作品だけれど、強い打鍵のところでデリカシーやら”キレ”に不足を感じます。技術的にはやや不満があって、(あくまで個人の嗜好だけれど)時にさらりと囁くように流す場面だってあって然るべし、と思います。馴染みの少ない後半作品含め、ゆったりと優しく歌うところでの生真面目不器用さは聴きもの。

とにかく、バラバラの演奏で少しずつ集まってきたCDとの比較対照+未知の作品との出会いが楽しみです。13枚組”オトナ買い”の対価が2,000円を切るとは!エエ時代になったものです。


●2007年12月某日

体調回復基調ながらスッキリしません。昨夜も断続的に咳き込んでたいへん(ヤクもあまり効かない/効いてこの水準か)だけれど、それでも少々眠れました。お仕事は(体調関係なく)完全に通常モードになっていて、年内いくつもの締め切りに追われております。明後日は取引先に伺うが、その時に病院に再訪しましょう。年末押し迫った、クリスマスも近い〜なんていう感触一切なくて、ただ単なる寒い灰色の毎日、といったところだけれど、そろそろ音楽を聴くべき意欲戻ってきております。問題は意欲、気持ちのテンションなんです。

今朝、Bach 管弦楽組曲第2番ロ短調/第3番ニ長調(1978年)/オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調1984年)〜トレヴァー・ピノック/イングリッシュ・コンサート/プレストン(トラヴェルソ)/スタンデイジ(v)/ライヒェンバーグ(ob)・・・へぇ、この録音は30年前のアナログ時代だったのか(旧録音)。先鋭的に弾むリズム、悠然としないテンポ設定、そして優秀でクリアな技術、前時代の浪漫の残滓を一掃するかのような、今までの譜面読みってなんだったんだ?と言う衝撃の記憶が蘇ります。やがて幾星霜、こちらが標準となって、例えば先日聴いたベイヌム盤(1955/56年)の分厚い、ガッチリとした演奏が新鮮に響く今日この頃であります。いや、それにしても、名曲!

オークションは売れ残って今年を越えそうですね。人生なかなか上手く、思うようには行かない。ドクター・ストップ(咳症状が悪化する)で酒も飲めない、健康回帰一筋の(ばたばたとした)年末であります。

純実務的にお仕事はかなりはかどった手応えありました。これで体調さえ平常に戻れば言うことなしだけれど〜早めに職場を出たが、通勤電車でカラダが暖まると咳が止まらなくなって、回りにご迷惑状態。まだまだ本調子じゃありません。

今週のサイト更新の原稿どーしょーか?ご近所硬派クラシック親父仲間であるSyzuoさんが、頷けることをブログに書いていらっしゃいました。曰く「更新というような自家発電的な行為は、読んでくれている人がいる…と実感できて、初めて意味を持つ。最近のネット界は醒めてしまったのか、そういうやりとりは少なくなった」「だらだらと更新してゆくだけでも、相当なエネルギーを必要とする」「何を書きたいのか、分からなくなった。ますます鈍感になる必要性があるのかも知れない」・・・体調快復したら酒に誘って、愚痴り合戦しないと。

FINLANDIA 4509-98995-2 @360Sibelius 弦楽オーケストラのための作品集〜ユハ・カンガス/オストロボスニア室内管弦楽団(1994/95年)・・・これはちょうど一年前2006年12月にオークションにて落札したもの。サイト内検索すると一年ぶりの聴取となります。 メロドラマ「孤独なシュプール」 /モノドラマ「伯爵夫人の肖像画」/劇付随音楽「とかげ」組曲 作品8/プレスト/アンダンテ・フェスティヴォ/組曲「恋人」 作品14/ロマンス 作品42/田園組曲 作品98b/即興曲/ヴァイオリンと弦楽のための組曲ニ短調 作品117〜半分ほど初耳で馴染み薄く、最初の2作品にはナレーションが入ります(世界初録音、とのこと)。これは手放した人の気持ちが理解できるような、寂しく、寒すぎる音楽が続きました。繊細だけれど、とにかく暗鬱。後ろ向き。で、絶望的に・・・美しい。「とかげ」組曲は絶品!まるで、妙齢の別嬪が耳元で嘆きを囁くように甘美であります。

「プレスト」は一転して明るい笑顔であり、あまり洗練されぬ弦のアンサブルも、良い意味で粗野な響きが魅力的。「アンダンテ・フェスティヴォ」はネーメ・ヤルヴィ(1982年)で馴染みの作品だけれど、こちらのほうがこぢんまりとして親密に感じました。「恋人」はわりと知名度高い作品かな?これも飾らない、化粧っけも、口数も少ない恋人でした。


●2007年12月某日

ブルーとかなんとか言ってられない月曜。咽も左膝も痛みは治まって、唯一咳だけが止まらないからほとんど徹夜状態。(横になって十数分で咳き込んじゃう)休日は昼寝を断続的にできるけど、お仕事ですから。マスクして、精神で保たせるしかない。本日の会議(ま、これはなんだったらサボっても〜)、内部行事(これはワタシ主催)、溜めた当面のお仕事+今週来週の段取りがあるんです。気持ちだけ張っております。

昨夜、ノートパソコンが断続的に不調となり、とうとうクリーンでOS再セットアップを決意。スケベ根性起こして「2000で行ってみるか」と実行したが、ディスプレイのドライバが適合せず16色しか出ない。無線LANカードも上手く稼働せず、なんとも打つ手なし。しかたがなく「XP」で入れ直し。深夜早朝断続的に咳き込んだ挙げ句(眠いが眠れず)起き出して、そんな設定やっておりました。時間つぶしには最適なんです。未だ作業途中だけれど、エエ感じに戻りそう。あと2年くらいは保って欲しい。

先週オークションにてヘルマン・シェルヘンのBeethoven 交響曲全集(1965年ライヴ)処分しました。これでいくつ嫁に出したか?6種か(+ハーノヴァー・バンド全集が盤質劣化でお釈迦に)。どれも売れ筋だから、オークションではちゃんと売れて下さいます。で、今朝は交響曲第9番ニ長調(第1楽章)をフランツ・コンヴィチュニー/ゲヴァントハウス管弦楽団(1959年〜1961年)・・・LP時代からお気に入りでした。VIRGIN 7243 5 61943 2 8 5枚組2,058円にて購入交響曲第1/2番、第7/8番をこの演奏で出会っておりました。しかし、CD時代を迎えてコンヴィチュニーが心の琴線に触れたことはついぞなし・・・マズアのような絶望はないけれど、この第1楽章も「うむ、ま、こんなもんかな」と不遜なる感想を抱いちゃいました。

残り、第2〜4楽章はロジャー・ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ(1986年〜1988年)で。いわゆる古楽器演奏だけれど、表現的テンポ的にも奇矯なことはなくて、響き薄く、軽量であり、ティンパニが頑張っておりました。終楽章はテンション落ちてますか?ロンドン・シュッツ合唱団はなかなか正確で充実(スタッカートの付け方が馴染みと異なります)。だけれど、月初めに聴いたブロムシュテット盤(1985年ライヴ)の感動に及ばないのは、おそらくは体調問題でしょう。

では、根性入れて出掛けてきましょう。


●2007年12月某日

なんせ横になって布団が暖まったとたん、咳が出るからまともに眠れんのです。症状は回復傾向だけれど、昼夜問わずちょっとウトウトしつつ横になっている状態。本はたくさん読めました。左膝痛復活は熱のせいか。咽の痛みはかなり取れました。きょうは法事だけれどワタシは欠席、仕方がない。明日はお仕事休めませんし。昨夜、オークション入札を様子見たが、締め切り直前で急に競合が始まったので参戦断念・・・ムリしません。

藤沢周平「隠し剣秋風抄」隠し剣孤影抄」(文春文庫)・・・病の床に伏せる前、いっぱい本買っておいて良かったぁ。短編集であって、「盲目剣谺返し」は映画化なった「武士の一分」の原作ですね。様々な状況で「秘剣」を使わざる得なくなる状況に説得力があって、結末は爽やかであったり、悲劇的であったり一様ではありません。しっかし巧いなぁ、主人公って絶対美男美女じゃないんです。眼前に不器用な顔つきが浮かびます。

今朝ちょっとだけ聴いた音楽はBerlioz 幻想交響曲〜ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー/ソヴィエット文化省交響楽団(1988年)・・・個人的”幻想交響曲あるべき姿”とは、1) 第2楽章にコルネット入り 2) 第1楽章/第4楽章繰り返し実行!であります。が、これは両方とも×・・・にもかかわらず、骨太でとてもわかりやすい、ヴィヴィッドな演奏けっこう満喫しました。ロシアのぎんぎん派手な金管爆発であって、しかし表現としてはそう異様なものでもなし。ラストまで飽きさせません。

今回の風邪は胃腸にほとんど来ませんでした。もっぱら痰と咳、咽の痛み。高熱ではなく微熱状態だったのはヤクの効果か。昼食後壱時間ほどスッキリ眠れ(久々)快復の手応え少々実感・・・サイト原稿尽きているし、一発音楽でも本格的に聴いてみるべか(今朝の「幻想」はリビングの聴き流し用BGM向けコンポだったし)〜まず、Beethoven ピアノ・ソナタ23番ヘ短調「熱情」〜フリードリヒ・グルダ(p)(1967年)・・・ま、Beeやん苦手と公言しているが、この終楽章は体調打診にはちょうどよろしい激しい音楽でしょう。念頭にはスヴァトスラフ・リヒテル(p)1960年カーネギー・ホール・ライヴ(FMで聴いた)があります。鬼気迫るというか、鬼神の如く、といった形容が相応しい驚愕の演奏だったはず・・・が、我らがグルダはなんとクリアに、リリカルに、美しく弾いていることか。逆に求めているものとは少々違う感慨有。ヤクの効能弱過ぎか。

先月聴いて心底感動したDvora'k 交響曲第9番ホ短調「新世界より」〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1981年)・・・これならサイト向け文書にできるかも、という期待を持ったが、全然ダメ。愉しめない。爽快なる空気が胸中に吹き込まない。ようはするに心身共にまったく快復してない。衣食足り、心身壮健であってこそ音楽を識ることができる、ということでしょう。


●2007年12月某日

寝込んではいるが、断続的な咳に悩まされてほとんど眠られず〜でも、ヤクが効いているのか体調はやや上向き傾向・・・頭痛はありません。こうやって起きあがってキーボード叩いている(お仕事連絡一件するため)が、音楽選定には気を付けないと。激しい爆発やら、晦渋だったり、暗鬱に後ろ向きになるような音楽は聴いてはいけない・・・もちろん”お祭り騒ぎ”も(ほんまは「Last Night of Proms」関係を数枚聴きたいんだけれど)オークションは入札入らぬまま、逆に落札しようかな、と目星を付け思案しているところ。懲りておりません。なんせ、どこにも出掛けられないし。

LONDON国内盤POCL-90019/@250にて購入CD棚はかなり余裕ができて、これも弛まぬ”処分”の成果〜すると!こんなCDあったのかっ、的発見がありました。Tchaikovsky バレエ音楽「白鳥の湖」(抜粋)〜アナトール・フィストラーリ/オランダ放送フィル/ルジェーロ・リッチ(v)(1973年)・・・いつ買ったんだろう?記憶なし/@250のBOOK・OFF値札のみ残。アナログ時代一世を風靡した”phase4”録音、だそうです。サイト内検索で2004年7月「音楽日誌」の言及発見〜今となっては音の劣化もあるし、各パートの定位も不自然。オーケストラにも少々不満はあるが、やはり熟練の聴かせワザみたいのはちゃんとあって、楽しめました・・・とは当時のコメント。(LONDON国内盤POCL-90019)”phase4”録音はストコフスキー辺りが売れ筋だったんだろうが、ワタシが後年購入したCDでは音源劣化が気になって(それこそオークションにて)ほとんど処分してしまいました。全曲録音(CD3枚分)からの抜粋。

ルジェーロ・リッチをソロ・ヴァイオリンに持ってきたのは当時の専属関係やら、宣伝のためか。全体として余裕な雰囲気があって、ツボを押さえたリズムがスムース軽快、華やかな演奏でした。現在の耳ならオーケストラに不満はそう感じない(当時は”艶”を求めていたのか?)し、ぼんやり聴き流すには音質的な不満だってありません。オリジナル・ジャケット・デザインかな?トゥシューズが素敵ですね。


●2007年12月某日

なんとか快復を、の願い空しく風邪症状一層悪化。夜半咳でほとんど眠られず、咽の痛み継続(悪化)、挙げ句左目に炎症を引き起こしております。本日予定変更で午前中仕上げるべき仕事は「誹謗中傷」激怒役員訪問面談で大狂い〜問題は事実ではなくて「怒り」ですから。ウンザリです。朝一番で最低限の商談準備して、そのまま出掛け、夕方の通常商談へ。事務所に戻る余裕(体力)もなし。気力で保たせますが、本日の(第3回)忘年会は申し訳ないがキャンセルさせていただいて病院へ行きましょう。手持ちありったけの売薬使い果たしたので。

こんな精神状況+体調では音楽を聴いても心底愉しめないのは自明の理。なんとかあり合わせ在庫原稿でサイト定例更新したが、年内残り2回分の準備は払底しております。困った。Mahler 交響曲第6番イ短調〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック(1967年)・・・先日オークションで落札したもの。殺伐とした雰囲気と推進力、粗野な熱気に溢れました。でも、オーケストラのアンサンブルの粗さが気になります。散漫なる印象は、現在の自分の体調+精神的状況を反映しているのでしょうか。快復後に再聴しなければ。

「Last Night of The Proms」〜チャールズ・グローヴス/ロイヤル・フィル(1990年スタジオ録音/CASTLE COMMUNICATIONS PACD 011)オークション全経費込600円ほどで入手今朝、「Last Night of Proms」よりWalton 戴冠行進曲「王冠」/Elgar「コケイン」/Hummel トランペット協奏曲(レイモンド・シモンズ(tp))・・・ここまで聴いてストップ〜チャールズ・グローヴス/ロイヤル・フィル(1990年)・・・とてもだけど祝祭的な気分に乗り切れず。Haydn 交響曲第101番ニ長調「時計」〜ギュンター・ヘルビッヒ/ドレスデン・フィル(1974年)・・・これも明るく爽快な作品、このコメントは帰宅後元気が残っていれば続けましょう。(他、デムスの「クラスレリアーナ」など)

いちおう仮釈放状態。このまま曖昧になって忘れて下さると有り難いのだけれど、そうもいかんでしょう。そのまま取引先に残って(いつもの)商談をしたが「ものすごく調子悪そうですね」と見破られてしまいました。出先にて通院・・・体調どん底也。朦朧としつつ帰宅。お茶の間でぼんやりしつつノートパソコン開いております。商談待ち時間にて藤沢周平「たそがれ清兵衛」(新潮文庫)読破。8人の下級武士(乃至隠居)は皆腕が立つんですね。ラストにちょっと一筋の救いがある短編集でした。音楽を聴けるような体調じゃありません。

で、思いだしコメントを。Schumann 「クライスレリアーナ」作品16/こどものための3つのソナタ 作品118〜イエルク・デムス(p)(1974年)・・・数日前に聴いたクララ・ヴュルツがあまりに鮮やか(技術的にも音質的にも)だったので、ずいぶんとジミでぱっとしない演奏に感じてしまう・・・作品118は初耳でした。じわじわと長く楽しむには、こんな演奏が良いのか。

Haydn 交響曲第101番ニ長調「時計」〜ギュンター・ヘルビッヒ/ドレスデン・フィル(1974年)・・・今朝、体調最悪で聴いてもサイコーです。ちょっとヒスっぽく融通の利かないサウンドのオーケストラを楽しげに、素朴に、ノリノリで聴かせて下さいました。全5枚のHaydn交響曲録音があるけれど、バラでぼちぼち購入していったので未だ一枚分未入手なのが残念。

Britten セレナード 作品31〜ピーター・ピアーズ(t)/デニス・ブレイン(hr)/ブリテン/ボイド・ニール弦楽オーケストラ(1944年)・・・待望の入手音源でして、この作品お気に入りなんです。ピアーズの端正というか、きまじめ一本な歌+豪放磊落なブレインのホルン最高!じつはピアーズ(t)/ブレイン(hr)/グーセンス/新交響楽団(1953年)の録音は入手済みだったんです。(英DECCA/これもエエでっせ)以前から所有しているケネス・クライン盤(1989年)は音質もアンサンブルも良好だけど、これを聴いちゃうと少々優等生的でおとなしいかな、と思います。

では、二日間寝込みます。


●2007年12月某日

咽の痛みが続きます。諸トラブルに翻弄されて精神的にも暗鬱、早々に帰宅し、早めに床に就いたけれど、睡眠の質はよろしくありません。オークションもめぼしいものは出てしまって、売れ残り2件のみ。なにもかもがどんよりしている感じ。本日は取引先へ直行直帰となります。散々な2007年の締めくくりだな。

藤沢周平「雪明かり」(講談社文庫)・・・こちら主に市井の町人達の物語となります。表題は映画「隠し剣 鬼の爪」の前半内容になっているそうです。(見たことはない/これは下級武士もの)世の中、ほとんど思うようにならず流されたり、身を持ち崩したり、うだつが上がらなかったりするが、そんな日常の中で出会う一輪の真実・・・みたいな、爽やかな読了感を残す佳作群でした。

昨日のイエルク・デムスの一枚(CD6)残り〜Schumann 4つの小品 作品27/ペダルフリューゲルのためのスケッチ 作品58/花の曲 作品19(1974年)・・・素朴な味わいがあり、時にはっとするような切ない旋律が浮かび上がる・・・が、音色の洗練、技術的なキレでは(やはり)不満ないわけもでない。未知の作品を紹介してくださって、全集としての価値は揺るがないが。BRILLIANT 99791 3枚組880円Schumann クライスレリアーナ〜クララ・ヴュルツ(p)(2001年)・・・華やか(だけではない、陰影もある)でキラキラ輝くようなタッチであり、甘美に揺れる心情を余すところなく表現して下さって、こちら充分満足であります。しっかり芯のあるピアノの響き(録音問題もあるのか)が快感です。

Britten カンタータ「聖ニコラス」作品42〜ブリテン/オールドパラ音楽祭管弦楽団/合唱団/ピアーズ(t)/ヘミングス(ボーイ・ソプラノ)(1955年)・・・「聖ニコラス」とはサンタクロースの原型になった人ですね。筋書き内容はわからないが、喜ばしい雰囲気横溢、どことなくBach を連想させるような楽しい作品でした。

なんとか体調維持目指しましょう。

朝から夕方迄商談3本、なんとか無事乗り切って帰宅。上司より連絡有〜明日「誹謗中傷」激怒役員訪問面談・・・なんとか誤解を解いて乗り切らないと、安閑なるサラリーマン生活は終わりです。ハラ決めて行きまっしょい。体調はなんと最悪の事態は回避だけれど、明日回復しているか?

待ち時間が中途半端に長かったので一冊読了。藤沢周平「光屋清左右衛門残日録」(文春文庫)・・・これも泣けました。ご隠居の美しくも輝かしい黄昏が広がりました。引退した空虚な毎日に耐えかね、様々なもめごとの解決に乗り出す日々の充実。昔なじみの友情の篤さ。人物個性の描き方秀逸で、眼前に人物像がクッキリ浮かびます。


●2007年12月某日

東京出張後、昨夜より風邪症状(主に咽の痛み+やや咳)有。会議主席者も含め、マスクだらけだったからね。お仕事は苦戦続きだけれど、またまた大事件勃発〜2ヶ月程前に自主活動として徳島でミニ講演会をしたが、その内容がねじ曲がって流出した(?)らしく、現取引先が「誹謗中傷」と役員クラスで問題に・・・濡れ衣だけれどどう収束が付けられるか・・・上司が大奮闘して下さっているが、フツウだったらクビでっせ(またはお役ご免/そうなるかも)。どうも今年は最初っから最後までついていない。のこり9年強のサラリーマン生活を安閑と遣り過ごしたいが・・・ムリか。

藤沢周平「麦屋町昼下がり」(文春文庫)・・・泣けました。出張先移動中で身じろぎもせず3度読み返し。下級〜中級の武士、しかもお役目失態による禄高を減らされているような武士(乃至妻)が主人公の短編集です。しかもいずれ剣の腕が立ちます。身分制度時代と現在とは異なるが、いずれ思わぬ運命に翻弄されつつ、筋目を通していく主人公に現在の自分を重ね合わせて励まされました。

来月(来年)到着予定だったHMV通販よりCDボックス二つ=計23枚到着。Schumann 交響的変奏曲 作品13/5つの変奏曲〜イェルク・デムス(p)(1974年)・・・DDD表示とは?おそらく間違い。デムス45歳の録音で(かつてFM放送で気になった)技術的な問題はそうないと感じました。才気走った切れ味で、変幻自在なるSchumannの旋律を鮮やかに・・・方面ではなく、ジミで淡々とした、作品にあまり色付けをしない表現。全曲13枚分、そのほうが聴き飽きしないかも。

Britten シンプル・シンフォニー/ブリッジの主題による変奏曲〜ボイド・ニール/ボイド・ニール弦楽オーケストラ(1938/39年)・・・音質は想像の範囲であり、躍動するアンサンブルは生き生きとした味わい溢れます。意外とありそうで、入手しにくい作品なんです。

では、意気軒昂に出掛けて参ります。本日は明日からの商談の資料他最終準備、お仕事段取りとなります。明後日(第3回目)忘年会だけれど、体調によっては休むことを視野に入れております。


●2007年12月某日

本日、母親は北海道に帰ります。パソコン/オーディオ部屋占有されているため「音楽日誌」更新不可。ま、母親をあちこち連れて行っていたし、音楽は聴いておりません。本日、通常業務後第2回忘年会〜東京へ。従って本日も更新ありません。


●2007年12月某日

昨日通常出勤、午前中はとにかく”当面のお仕事”のみ、とてもだけど”考え分析する”ことなど手に付きません。昼食後、早々に帰宅(キリがないのと精神的にキレているので/本来は休みですし)。夕方、息子も駆け付けて親子3代にて立花駅前ひょうたん寿司にて旨い魚(刺身/鍋/煮付/寿司)堪能いたしました。

LONDON POCL-3626/7音楽ほとんど聴く時間と機会はありません。昨日ちょっとだけ・・・Ravel 「ソナチネ」「高雅で感傷的なワルツ」(いつもながら悪訳だと思う。「上品でセンチメンタルな円舞曲」でしょう)〜パスカル・ロジェ(p)(1974年)・・・まぁ、お気に入りの作品であり、かつて”駄演”に出会ったこともないが、この演奏は特異に精緻であり、上品であり、粋な味わいに溢れます。”ユルさ”とは無縁だけれど、気詰まりなことはない。最高!

今朝、その流れでRavel ピアノ協奏曲ト長調〜ヴラド・ペルルミュテール(p)/ホーレンシュタイン/コンセール・コロンヌ(1955年)・・・アルゲリッチ(1967年)大好きですよ!でも、この(やや曖昧模糊とした)モノラル収録の演奏は得難い”脂粉漂う匂い/雰囲気”充満しております。時代か?世代なのか。エエ加減っぽいオーケストラのアンサンブルも味わい深くて、旧き佳き時代の憧憬いっぱい・・・


●2007年12月某日

昨夕、母来阪。ワタシのパソコン・オーディオ部屋を占有してゆっくり寝坊中のため、サイト更新ままなりません。ノートパソコン側にバック・アップしてあったデータ活用して一本のみ(先行)サイト定例更新。もちろん音楽も聴けない。本日、本来お休みを取っていたんだけれど、先日(左膝痛にて)休んだせいもあってお仕事不如意、とにかく一回出勤します。風邪症状悪化が心配です。今晩は息子も来て皆で外食也。


●2007年12月某日

左膝はほとんど快復したが、風邪症状が怪しいのが少々心配。お仕事は来週中旬の商談までこなすべき提案資料作り50%ほどであって、残された時間は実質一日・・・本日、午前中はおそらく差し迫った諸作業(マスター作成諸トラブル消化/実績拾い)をこなして、昼から取引先の「研究会」(そこは前半で抜けさせていただいて)病院へ。夕方、(例年行事の)北海道の母親来阪(週末接待/息子も来る)。明日はお休みいただいているが、午前中のみ出るか?と思案中(お仕事進捗次第)。土曜の朝一番の取引先訪問はさしたる負担ではないが、月曜定例内部会議〜夜(第2回)忘年会(これはお世話になっているメーカーさんと/義理で抜けられない)〜深夜バスで東京移動、翌日終日会議でとんぼ返り・・・大丈夫か?カラダ。

今週第1次締め切りのオークションは動き鈍いですね。ボーナス・シーズンだから心ある音楽ファンも”安物狙い”はしないのか。読者の支援乞う。

今朝、Mahler 交響曲第1番ニ長調〜ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1967年)・・・エエですね。派手なパフォーマンス、過激な表現や大爆発を旨としない、粛々穏健派の飾らない演奏だけれど、響きそのものに暖かさがある。ワタシのリファレンスはブルーノ・ワルター/コロムビア交響楽団(1961年)だけれど(なんせ小学生以来の刷り込みですから)その陰影豊かな青春の含羞に比べれば、一見極めて”フツウ”の表現也。こういうのが長くお付き合いして厭きないものなんです。

Dvora'k 交響曲第7番ニ短調〜ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィル(1981年)・・・この一枚のみ(入手後)聴き漏れておりました。わずかCD一枚分37分の贅沢収録。結論的にかつて聴いた録音中のヴェリ・ベスト。ジョージ・セル盤(1960年)のたくましい表現が唯一拮抗するが、オーケストラの清涼な個性+音質でこちらが上回ります。基本これも穏健派だけれど、過不足のない”入魂”が伝わりました。


●2007年12月某日

昨日は一日休んだ自らの作業フォロー、職場の若いもんのトラブル処理作業で午前中終了、昼から取引先へ定例会議(ほとんど内容皆無/空しい)から戻って最低限実務で職場忘年会(正確には予算連続達成祝勝会/来週に忘年会再度有)突入。楽しかったですよ。痛風発作直後なのに、鍋物酒なんてワタシゃ懲りておりません。左膝の痛みは消え、但し力入らずカクカクしております。本日こそ資料作業一気に仕上げたいが、ギリギリ宿題があって少々悩んでおります。

Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」 メータ/ウィーン・フィルハーモニー CC1017/18/1975年録音今朝からMahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜ズービン・メータ/ウィーン・フィル/ウィーン国立歌劇場合唱団/コトルバシュ/ルートヴィヒ(1975年)・・・朝からBBB(Beethoven /Brahms /Bruckner)は聴けないが、Mahler だったらOKという嗜好です。ここ最近のメータは(少なくとも日本のコアな音楽ファンには)人気薄でして、しかし実力派であり、巨匠なのでしょう、きっと。人気の最盛期は1970年前後、ロサンゼルス・フィル時代かな?この39歳の記録も世評高いもので、以前のワタシは「腰がカルい」と厳しい見方をしていたものだけれど、前のめりの切迫感と躍動、アンサンブルの集中力に於いて賞賛を惜しみません。若々しい勢いと、輝かしい艶々のウィーン・フィルが堪能できます。声楽陣も、録音もGood!特に終楽章の華々しい盛り上げの上手さは特筆もの。(5年前と正反対のコメント也/若々しさが今だったら眩しくうらやましい)

但し、(例の如し)ワタシの所有は駅売海賊盤でして、@1,000という立派な金額で入手、つまり計2,000円にて1990年頃入手しております、今は昔。愛とはけっして後悔しないこと。


●2007年12月某日

カクカクはするけどほぼ左膝は快復し、お仕事にも復帰です。真面目にやらなくっちゃ。気分を入れ替えてっ!

membran 222381 @1,775。フェルディナンド・グロスマンのBach  「ヨハネ」(1950年)「マタイ」(1959年)「クリスマス・オラトリオ」(1959年)「ミサ曲ロ短調」(1958年)計10枚組12月に聴くべき音楽はいろいろあるけれど、昨夜Bach クリスマス・オラトリオBWV248第1部スタート〜フェルディナント・グロスマン/ウィーン交響楽団/ウィーン・アカデミー室内合唱団/マイクト(t)/ルーン(s)/ヘルマン・ブラウン(a)/ワルター・ベリー(b)(1959年)・・・VOX原盤か。いろいろと購入まで経緯があった10枚組激安ボックスより。ナマ体験は大した効果で、もともとお気に入り作品であったことも拍車を掛けて、どこも馴染みの旋律を(存分に)愉しみました。グロスマンは合唱作品の大家だけれど、世代か時代故か”精密緻密軽快”な響きではなく、やや大味大掛かりな表現が無頼でした。音質的にも「座右に・・・」音源にはなりえぬか。バスのアリア「偉大なる主、強き王者」は素晴らしく強面であり、オブリガートするトランペットのたどたどしい動きがなんとも重苦しい。ウィーン交響楽団は一流オーケストラだし、これは何でしょ?ワタシは(どちらかというと)”古楽器派”、最近の軽快颯爽とした録音が欲しくなりました。

今朝、Beethoven 交響曲第5番ハ短調〜ウィルヘルム・フルトヴェングラー/イタリア放送ローマ交響楽団(1952年ライヴ )・・・LP時代所有していて、2005年に再購入したもの(ANDROMEDA ANDRCD 5010 6枚組2,930円)ワタシはブランド/世評一切気にしないが、やはり、これは壮絶な説得力を持った集中力演奏であって、カッコ良い!オーケストラがイタリアの客演であっても、変幻自在なるテンポの揺れ、うねるような節回し、一気呵成の推進力(ノリ)とニュアンス豊かな優しさが共存して文句なし!音質云々など関係ありません。ぐうの音も出ない。

・・・で、本日より忘年会シリーズに入って(例年より少ないとはいえ)酒席です・・・抑制が大切と自覚しましょう。


●2007年12月某日

左膝激痛は”痛風”症状と判断(ネット検索の結果)しました。最近お薬もサボっていたからなぁ。酒量も(体重も)増えていたし。風邪症状のほうはたいしたことはない(やたらと眠いだけ)し、左膝もフツウに歩けるくらい快復しつつあるが、ケータイ(自動)転送メール点検+自分の予定(資料づくりに手が着いていないが)勘案して本日自主休業決定〜上司にメール送信済み。病院へ行きましょう。

メールといえば「ビジネス・マナー」について先週は考えさせられました。取引先との打ち合わせ、会議中、次々とケータイに着信が入る(もちろん常にマナーモード)〜自分が司会したり、発言中だから出られず、放置しておいてあとで受信を見たら見知らぬ番号。おそらく、先週数十件ファックスしているサンプル送付依頼の詳細問い合わせ分メーカーさんよりの電話だと想像されます。(送付ファックスには電話ファックスケータイ番号メールアドレス住所全部載せている/ケータイメールアドレスは公表しない。以前流出してエラいことになったので)メールにしてくれないかな?もしくはファックスで。野口先生の「超・整理法」発売から10年以上経過し、当時ケータイはあまり普及していなかったが、事態は一層悪化しております。未だにファックスやメールは「失礼」で「正式ではない」と思っている人が多いのでしょう。取引先も、企画書チェックはカラーで印刷して送付が基本ですもの。

ワタシだったら添付ファイルで送ってもらった方が、ずっと(次の作業やら、引用やら)ラクだと思うのですが。未だ日本のホワイトカラーのお仕事合理化には程遠い〜どころか、セキュリティ対策情報漏洩対策と銘打って、ますます営業を事務所机(専用デスクトップ・パソコン)に縛り付ける仕組みが強化されております。本末転倒だ!

Scho"nberg 一幕のモノドラマ「期待」作品17〜ドロシー・ドウ(s)/ディミトリ・ミトロプーロス/ニューヨーク・フィル(1951年)・・・ハードだけれど甘美な味わいが残る作品です。「ここを入るのかしら?」「これはまだ道なのかしら?」「あそこに光が射してる!」「あの人はここにもいない」「月の光が」「でもあなたの目は妙よ」「あなたはまたあそこを見ているの?」「私にはいる場所がない」「大好きな人、大好きな人、朝がくるわ」〜筋はわからないが、一人芝居のことですよね。音質はやや厳しいが、未知の作品との出会いを楽しみました。

Beethoven ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 作品31−2「テンペスト」/第18番変ホ長調 作品31の3「狩り」〜ペーター・レーゼル(p)(1984年)・・・好んで日常聴く作品でもないが、13枚組1,900円某という有り難い(処分)価格故(ことし2007年8月)入手、少しずつ聴き進んでいるもの。(既存所有ダブり分2枚計分600円ほどで処分したのは余談)重心の低い、派手に昂揚しない、沈静した地味でしっとりしたピアノですね。著名なる「テンペスト」終楽章の旋律もこの表現なら映えます。ドレスデン・ルカ教会での録音は理想的。

病院から戻ったら、ケータイに着信有(当然病院にはケータイは持参できない)、それも職場より。今朝の「休み」メールが届いていなかったみたいで、”無断欠勤” になっておりました。慌てて電話。ちょっと昼寝して目覚めたら、ヤクが効いたのか、それとも病院支給の膏薬が強力なのか?はたまた自然治癒か知らぬが、一気に左膝快復!なんせ身動きできなかったからね。苦しくツラかった二日間也。明日よりお仕事フォロー頑張りまっしゅ(って、昔そんなCMあったっけ)。

あちこち痛い、ということは精神的にも萎えます。昨夜も(暇に任せていくつか)音楽を聴いたけれど、ほとんど記憶に残っていない・・・Bach 管弦楽組曲第2番ロ短調〜エドゥアルド・ファン・ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団/バルワーザー(fl)(1955年)・・・二昔前くらいの標準的どっしりとした貫禄演奏であって、ワタシがこどもの頃のBach は皆、こんなんだったんです。ゆったり重く着実な技巧とリズム、深い趣ある響き。異形に巨魁、詠嘆のルバートではなく、この時代のメジャーオーケストラとしてはむしろモダーンな方向を目指したんだと思います。(メンゲルベルクの「マタイ」を思い起こせ)大昔の映画、それもとびっきりの名作、美男美女が渋く登場するかのようなイメージ有。音質は悪くないと思います。

SONY 88697103112 CD20先月入手のBartok 舞踊組曲(のみ)〜ユッカ・ペッカ・サラステ/トロント交響楽団(1997年と判明)・・・再聴。神経質な集中力と”キレ”を感じさせて、線は細いがクリアで洗練された快感がありました。Stravinsky(自演全集より)宗教作品集 Vol. I「バッハの”高き天よりわれは来れり”によるコラール変奏曲の編曲」(1963年)/カンタータ「星の王」(1962年)/「アヴェ・マリア」(1964年)/「クレード」(1965年)/「パーテル・ノステル(主の祈り)」(1964年)/カンタータ(1965,66年)/ミサ曲(1960年)/カンタータ「バベル」(1962年)〜CBC交響楽団/トロント・フェスティヴァル合唱団/グレッグ・スミス合唱団/コロムビア室内アンサンブル他・・・いわゆる「新古典派」の簡素な響きであって、旧い宗教作品に題材を取って聴き手に違和を感じさせません。簡素で清冽かつ(少々)怪しい響き+正確な合唱でたっぷり楽しめます。とくにラスト「バベル」に於ける荘厳なる朗読と男声合唱の調和が胸を打ちました。言語理解できなくても、粗筋雰囲気はちゃんとわかる。

清水義範「行儀よくしろ。」(ちくま新書)・・・前月仕入れた書籍だけれど、あちこち摘み読みして途中になっていたもののひとつ。極めて”まとも”な内容でして、ワタシは「親父の説教」「ありきたりのキレイごと」が大嫌いなんです。傑作「国語入試問題必勝法」(名作中の名作!抱腹絶倒)の著者故、そんなありきたりなものでもなし、かといっておふざけでもないんです。「最近の若いもんは・・・」的感情的感傷的言い回しでもなく、衣食足りて礼節を識る、ということでガツガツしない若者もちゃんといる。学力の低下だって、状況は深刻なものではない。その辺りをちゃんと冷静に押さえて、あえて文化とか礼節の例を諸外国旅行の経験から比較しております。じんわりさせる、これぞ真の「美しい国」「品格」論議であります。


●2007年12月某日

早朝覚醒=生活リズムの大幅攪乱続きます。左膝激痛以外は体調そう悪くないんだけれど、昨日病院に行くべきだった、と後悔すべき状態であります。全然動けない。もちろんスポーツ・クラブなんてムリ。一昨日落札あったCDはすべて連絡が付き、新たにオークションへ出品したが、今回はレパートリー的に少々地味かな?動きはいかがなもんでしょうか。年末って(おそらく)出品は多く、落札者は忙しくて少ないのかも。

海堂尊「チーム・バチスタの栄光」(宝島社文庫上下)読了。BOOK・OFF100円中心の読書生活としては珍しいレパートリー(大ベストセラー)だけれど、職場の若い者が読了してプレゼントして下さったもの。医療ものは大好きだし(そういえば今週の「医龍」は飲んでいて見損ねた)、これは素晴らしく良くできたミステリーです。著者は現役の医者なんですね。医療現場の細部描き込みがまったく凄い。映画になるそうですね。大学病院の窓際精神科医である主人公(のひとり)田口を演じるのは竹内結子であって、男性→女性に原作から変更してあるのは、映像化に於ける”華”問題でしょう。おそらくキャラクターはまったく変わって、常識的な正義漢になるのでは?(厚生労働省官僚である)白鳥に阿部寛を配したのは、原作イメージにかなり近い感じ。

ヴェテラン看護婦の藤原が野際陽子かな?美人過ぎ(彼女こそ理想的な年齢の重ね方だ!大ファン)ワタシだったらもたいまさこにするが。ミステリーならぬコメディになっちまうか。(以上ネタバラシしません)

Goodays GCC-013 @250昨日のCD釣果より、Holst 組曲「惑星」〜エイドリアン・ボウルト/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1966年)・・・待望の入手であって、1978年ロンドン・フィルとのラスト録音は定評ある名盤としての地位揺るがないが、こちらLP時代長く人気のあった録音なんです。おそらく現在入手困難。但し、今回入手は(やはり)駅売海賊盤@250/おそらくはLP板起こし音質絶好調でして、オーケストラの清冽で歯切れ良く、明るい響きが良く捉えられていて上々です。ロンドン・フィル盤は、腰を割った盤石の横綱相撲的演奏だけれど、ボウルト77歳・若々しい(!)勢いが感じられて、別な魅力に溢れます。

Mozart ピアノ協奏曲第20(1965年)/26番(1962年)〜イングリット・ヘブラー(p)/ガリエラ(20番)/C.デイヴィス(26番)/ロンドン交響楽団・・・これもPHILIPSの駅売海賊盤@250也。LP時代Mozart はこの演奏で持っていたんです。例えば先日聴いたばかりのエフゲニ・キーシンなどと比べると、ノンビリしているというか、穏健派と言うべきか。もちろん太古歴史的巨匠時代のイメージとも全く異なって、良い意味で常識的な、ほっとするような暖かい演奏です。技術的な不備などあるはずもないが、少なくとも技巧のキレを前面に出す方向ではない。バックは若きコリン・デイヴィス(当時35歳!)が立派でした。これも音質良好。

Dvora'k 交響曲第7番ニ短調〜オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン(1977年)・・・先月のヴァーツラフ・ノイマン以来聴き進めている作品だけれど、チェコ・フィルとのサウンドの違いについて考えさせられました。シュターツカペレ・ベルリンだって大好きなオーケストラだし、ここでも惚れ惚れするような各パートの妙技を堪能できること、間違いなし。でも作品との相性では、草の香りが漂うような清涼なチェコ・フィルのイメージが残っていて、もっと濃密な、所謂”独墺的”サウンドになっていると思います。ま、嗜好ですな。ボックスではBrahms との全集セットになっていて、Dvora'kをBrahms 方面に振ったということでしょう。


●2007年12月某日

昨日は取引先との打ち合わせ、会議が予想よりずっと早く終わり、風邪気味だったこともあって早々に帰宅しました。その代わり、本日午前中朝一番に野暮用で再度訪問の必要有。ま、たいしたことはない。女房は実家に宿泊。苦渋に充ち、なんやら噛み合わなかった2007年もいよいよラストの月となりました。そう簡単に、一朝一夕に事態は改善しないだろうが、とにかく時は過ぎゆきます。オークションは大多数落札(思わぬ高価も有)され、売れ残り少々。連絡を待っているところです。

Beethoven 交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱」〜ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデン/ドレスデン交響合唱団(LASERLIGHT 18 826/1985年ゼンパーオーパーのコケラ落としライヴ録音 300円)12月は「第九」の月。Beethoven の交響曲全集は(ことし)ずいぶんと処分したが、棚中よりBeethoven 交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱」〜ブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデン/ドレスデン交響合唱団/エディット・ヴィーンズ/ウテ・ワルター/ライナー・ゴルトベルク/カール・ハインツ・シュトゥリチェク(LASERLIGHT 18 826/1985年ゼンパーオーパーのコケラ落としライヴ録音 300円)発見しました。作品的に聴く機会の少ないものだし、この演奏の様子もすっかり失念しておりました。

執筆意欲のわき上がらない「近況」を渋々書き進めつつ第1楽章が始まったら、すぐにグっときましたね。例えばフルトヴェングラー的熱狂怒濤の世界方向ではないにせよ、再建なったゼンパーオーパーへの祝祭的な意味合いを知らなくても、端正な表現を基調にしつつ、じわじわとアツき思いと雰囲気が伝わってまいります。サウンド/表現としてはグラマラスだったり、派手なところはないけれど、艶消しのクールなサウンドはいつになく燃えております。ティンパニが激しい効果を上げていて、ホルンの深みは類を見ないほど・・・

第1〜3楽章ともかく、第4楽章は食傷気味、しかも声楽作品としてムリムリな音域、作品全体の整合としてもバランスが悪い〜などというド・シロウトの戯れ言をあざ笑うような”入魂と感動”がひしひし伝わるライヴ(拍手なし)。「第九」でこれほど感動したのは何年ぶりだろう?体力、記憶力、素直な感性の受容力は衰えつつあるが、”耳”の熟成は進んでいるのか。

Mozart ピアノ・ソナタ第7番ハ長調K.309/幻想曲ハ短調K.475/ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457/第17(16?)番 変ロ長調K.570〜カルメン・ピアッツィーニ(p)・・・激安50枚組に含まれる一枚だけれど、ピアノ・ソナタ全集5枚だけでも充分価値あるもの。ピアノ協奏曲(全集/これもお見事)に於ける明るい推進力も楽しいが、幻想曲ハ短調K.475〜ハ短調ソナタK.457へとつながる、寂しげ、かつ劇的な作品表現は神妙神経質深刻になりすぎず、飾らず、リズム感よく、さらり味わいあるもの。(但し、この作品は間を空けず続けて欲しかったが/トラック間空けすぎ)変ロ長調ソナタK.570に於ける「アダージョ」の淡々寂寥なる表情も絶品。

(同セットに含まれる)Mozart 交響曲第31番ニ長調K.297a(300a)「パリ」/第33番 変ロ長調K.319/第35番ニ長調K.385〜エルネスト・ブール/バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団・・・オーケストラの特質か、録音問題か、金属的な響きが気に喰わなかった一連の交響曲録音であります。この3曲は”躍動”で共通していて、件(くだん)の問題はあまり気にならず。よくできたCD収録ですな。「パリ」はMozart としては”やや駄作”というか、旋律の作り方が”いかにもウケ狙い”っぽくていつもの天才的な閃(ひらめ)きに欠けるかも。でも、やっぱり大好き!ブールの表現は硬質というか、柔軟なる愉悦が足りないけれど、この一枚の出来は悪くないと思います。

1999年にスキーで傷めた左膝(靱帯一本切れたまま)が痛みます。久々。理由不明。でも、風邪症状は治まっております。朝一番に取引先へ。さっさと用事を済ませて帰り、オークション落札され住所連絡あったCD分送付し、西宮のBOOK・OFFへ〜@250CD3枚入手。まぁまぁの成果か。前回同様、安直で妙に旨いうどんいただきつつ帰宅して、早速釣果(出物CD)を試聴・・・Mozart 交響曲第40(1962年)/41番(1960年)〜ヘルベルト・カラヤン/ウィーン・フィル・・・1960年頃集中して英DECCAに録音した一連の成果です。カラヤン未だ40代壮年の勢いと輝き溢れる時期のものであります。(が、あまり出来のよろしくない駅売海賊盤=おそらくLP板起こしで、少々ぼんやりとした音質だけれど)

分厚く、重く、豪華ゴージャス、粘着質であり、ハナ持ちならぬ自信たっぷりレガート節回しに、若い頃に大反発した記憶蘇りました。現在なら、こんなのも有か?と(やや)納得できます。ワルターの豊満なるMozart に似て非なる世界でしょう。大きな呼吸、リズム感の違いでしょうか。それでもウィーン・フィルの華やかなサウンドを楽しみました。

 

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi