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CD処分



 1990年代の中盤はLPを最終処分し、かつて無定見なるLP購入(中古、廉価盤中心)を反省し、CDでも一定の期間で処分をし続けておりました。一時「同じ曲に二種類も必要ないや」なんて、当時はまだCDも高価だったし、たとえば「惑星」〜ボウルト/ウィーン国立歌劇場管弦楽団なんかを売ってしまって、後悔したものです。もちろん、処分して儲けよう!なんて今も昔も、露ほども思っておりません。

 2004年3月に「駅売海賊盤」の件でずいぶんと反省し、また、主にビニールケースに収納していたことも良くないな、と考え直し、週末の度にCD棚の整理に勤(いそ)しんでおりました。すると、ああもうコレ聴かないな、というCDが目についてしょうがない。久々ある日、100枚ほど処分〜空いた隙間を埋めるべく棚整理整頓(並べ替え)したら、ああ、これももう聴かないかも・・・と翌日200枚ほど処分しちゃいました。

 ご近所BOOK・OFFは機械的な値付け(新しいものしか値が付かない)から、1/3は「無価値」との査定。でも、逆にここではずいぶんたくさん安く買ってきたし、今回売ったウチ1/4はもともとBOOK・OFFで買ったもの。二束三文だし、若い人にあげたほうが良いのかも知れないが、こうして市場に再び出回って、新しい価値を見いだす人もいることでしょう。それでいいんです。お金じゃない。音楽とCDに対する愛情のつもりです。


 自分なりの在庫処分の基準を・・・

 LASERLIGT COCO-78340 300円Suppe'序曲ばかり9曲集めたCD〜ヤーノシュ・シャンドール/ハンガリー国立歌劇場管弦楽団の演奏(1987年録音)。けっして悪い演奏でもないし、楽しめると思うが、同種のCDは複数必要ありません。デュトワ/モントリオール響(1984年)のがあるし、「軽騎兵」と「詩人と農夫」だったら、バーンスタインのもマリナーのもある・・・と、ここまで書いて、嗚呼失敗した!シャンドール盤を残すべきだったんだな、どうせ値段なんか付かないし。しかたがない。

 音楽はなるべく、幅広く、好き嫌いを越えて聴くようにしているし、それなりの有名無名曲も手許に置くようにしております。但し、一度聴いて”お蔵入り”というのは存在しまして、数年置いて(聴き手の)熟成を待つが、ついに醗酵せず!というCDはこの度処分しました。(今回で言うと、ヴァイオリニストとして有名だったJoachimのヴァイオリン協奏曲など)あと、ダブり買いだけれど、ほんの一部だけダブらない在庫・・・というのは今回思い切って処分。

 BRILLIANT  6430 4枚組 1,480円逆にたっくさん異演を持っている作品だけれど、さすがにこれはもう聴かないな・・・というもの。正直言うと、インバルのRavel 全集は処分しました。演奏はともかく「録音の質」がとにかく気にくわない。音量レベルが低く、スカスカっぽい〜おそらく超高級オーディオで聴けば、もっと違う世界が広がるんでしょうが。ティントナーのBruckner全曲は残しました。

 先ほどBOOK・OFF売り場で、ワタシが以前処分したCDが500円で売られており、「それを処分した」という記憶が抜け落ちていたので、少々ショックでした。(ダブり勘違い)でも、後悔したってかまわない。いったん預けただけですからね。数年後、どうしてもそれが聴きたい!という心境に至ったら、また(探して)買えばいいんです。むしろ、手持ち在庫整理されて、(棚奥に)隠れていた名盤が日の目を見る(おお、こんなん買っていたのか?!)ことがめでたいくらい。


 イタリアのオーボエ協奏曲集好き嫌いあるけれど、一通り有名作品は手許に置いておくべきです。できるだけ録音状態のよろしいヤツでね。だから、NAXOSとかARTE-NOVAとか、BRILLIANTはとてもありがたい。さきほど海老沢敏さんの「巨匠の肖像」(中公文庫)を読んでいたら、A.Marcello オーボエ協奏曲ニ長調が出てきました。しばらく聴いていないな、と思ってNAXOS盤のオーボエ協奏曲集を取り出したら、記憶違いで収録されていない。

 あれ?〜と記憶をたどったら、馴染みの旋律はFMエア・チェックだったのか、と不安になりながら探し出したのが、「Romantic OBOE CONCERTOS」(なんだ、この題名は!浪漫派なんてウソばっかり。ロウマンティックな、という意か。99525二枚組。寄せ集め演奏家)〜ありました。ロビン・ウィリアムス(ob)/ハイデルベルク室内管のしっとりとした演奏で。ついでにRosettiも聴いちゃった〜グレッツナー(ob)/プンド/オランダ・フィル〜これ、剽軽で軽快な美しい作品でした。

 いったん見つかると続々登場するもんです。グラッツィ(ob)/イル・ジャルディーノ・アルモニコ(録音年不明だけれど2000年頃?)の切れ味良い溌剌演奏。1楽章のみコルチン/オシナカエフ(ob)/ルネッサンス室内管というのもありました・・・つまり、ああこの作品、どんなんだっけ?とか、久々聴いてみたいな、と思ったら即取り出せる状況、というのが望ましいわけです。

 油断していると、加速度的に在庫は増えます。「望ましい状況」と経済的負担の限度、限りある時間、そのバランスを考えて処分していかないと。新しい(中古でも良いが)ものを購入することは、知的興味の発露なので止めるわけにはいかないんです。(2004年4月25日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi