Sunday Monning〜光あふれる時〜続;へんなCDをみつけてしまいました
Boccherini メヌエット
Handel パッサカーリア(組曲第7番ト長調より)
Marcello オーボエ協奏曲ハ短調よりアレグロ
Vivaldi 協奏曲イ長調RV159よりアレグロ
Strauss.J.J. 円舞曲「ウィーン気質」
Bach ブランデンブルク協奏曲第3・4番 FELISSIMO MUSIC FMCD0004 デシタル録音(らしい) 中古で350円
1994年、通販かなんかで発売された「ヒーリングもの」のシリーズの一枚。すべてオリジナル音源とのこと。しかも国内盤。3枚分同時購入。 これ、やっぱりなんかへんなCDで、見つけたときに「絶対買わなくちゃ」と思いました。いわゆる「現代ロシアの演奏家によるバロック音楽集」とおもったら、なぜか「ロシアのウィンナ・ワルツ」が一曲のみ割り込み。むかし、ロジェストヴェンスキー(?記憶曖昧)のウィンナ・ワルツ集のLPを買い損ねたトラウマが、ワタシの潜在意識をくすぐります。 ルネッサンス室内管、「クラシック音楽スタジオ」管弦楽団は、録音用にアルバイトを集めたんじゃないかな。サンクトペテルブルグ放送交響楽団は、ロシア方面に詳しい人、ぜひその実在性を確認してお知らせ下さい。 有名なボッケリーニの「メヌエット」。どうということもないフツウの演奏です。録音のせいか、鮮明だけどずいぶんと音が硬い。ヘンデルのパッサカーリアはもともとクラヴィア曲で、グルダなんかが素敵な録音を残してくれていました。ライロフの編曲版は生真面目すぎて、面白くない。 マルチェルロのオーボエ協は、短い楽章が一曲のみ収録がもったいない出来。オシナカエフは鋭い切れ味で、はっとするような鮮やかさ。「海の嵐」は全曲収録で、アルト・リコーダーによる演奏は新鮮。引き締まったアンサンブルも悪くない。 ・・・・・で、ここまではありがちな「バロック名曲集」でしょ。そこに「ウィーン気質」が、唐突に。このCDの編集者は、なんか変ですよ。でも、ワタシは嬉しい。 肝心の演奏もなかなか。小編成ながら、意外とゆったりとムーディー。ちょっと直進型ではあるけれど、予想外の柔らかなリズム感もあって楽しめます。録音が新しいのもありがたい。・・・・・が、ほんとうはロシア風のえげつなくも、脂ぎった演奏を期待していた(ロシア気質みたいな)のに、ある意味期待はずれ。音だけ聴かせたら、ロシアの団体とは気付かない。 残りのバッハは、ちゃんと全曲収録です。安定したテンポ、きっちりとしたアンサンブルで正攻法。いまどき、特別に録音するほどの個性でもないでしょうが、充分楽しめます。ま、バッハですから、まじめに演奏すれば全部感動するんです。現代楽器使用。第4番は、珍しいフルート使用。鮮明な録音。なんの説明にもコメントにもなっていませんか。
マルチェルロは全曲収録して、バッハをもう一曲持ってくるような工夫が欲しかったなぁ。でも、「ウィーン気質」の異質な紛れ混みは悪くない。ま、希少価値盤を自慢するような悪趣味はないですが、このCDはまず持っている人はいないでしょう。
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