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音楽日誌●復活と整理の日々 復活整理の日々
2004年10年前のCD在庫。見えている80%は処分済
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2014年8月某日/復活整理の日々

8月も最終日、こどもたちは明日から新学期、どんよりしてやり残し宿題に苦戦していることでしょう。記憶では小学生時代「夏休み帳」みたいな宿題はあったけど、中学校では自由研究のみ、高校では薄い指定英語書籍全訳のみだったような・・・?社会人になって宿題から解放されると思ったら、毎日が”宿題”になっちまった・・・本日明日と最高気温は30度Cに届かず、薄曇りの空に夏の終わりを感じます。昨日は終日眠くて、夜も早々に床に就いたけど妙に寝苦しく、再度起きだして低く音楽を流しつつ、本など読んでおりました。

2014年6月より運用開始した日本郵便の「クリックポスト」、CDオークションは絶不調なのに既に13件活用しております。厚み3cm迄164円というのがクロネコメール便2cmとの有意な差であり、ネット事前決済、宛先自宅印刷ポストに投函、というのがラク。唯一住所に全角数字必須というのが鬱陶しいのみ。クロネコメールはコンビニ決済がメンドーだし、いまでも1cm以内82円で時々モメますもの。今週送付の2件とも、翌日到着は驚異的、たしか投函ポスト集荷は夕方3時半、夜半に当該エリア局に転送、翌日配達といった手順でしょうか。各々大阪府池田市、東京都武蔵野市〜都会は便が整っているのかな?北海道の北の方とか、阿蘇山の内陸方面とか、さすがに翌日着というのは経験しておりません。

Chesky CD-74Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」/交響曲第1番ハ長調〜ルネ・レイボヴィッツ/ロイヤル・フィル(1961年)・・・この間再聴して感銘深い全集より。「英雄」はわずか43分、おそらくは最速、通常イメージするテンポより10分ほど短い計算となります。速い遅いさておき、峻厳なる集中力、溌剌として贅肉を削ぎ落した清冽な響き、テンションの高さ、絶好調のロイヤル・フィル、マルチマイクの魔術師ケネス・ウィルキンソンによる(驚くほど鮮明な)録音・・・これだけ条件が揃って聴き手を興奮に誘います。もちろん時代的にベーレンライター版の前、旧来の楽譜使用だけど、例えば第1楽章ラストのトランペット旋律云々がどーの、というのは本質じゃない(もちろん大切なこと)と思うのですが・・・大切なのはその結果、本来の姿、演奏効果にどんな影響を与えるか。「ここは云々、そこはどーので中途半端」みたいな枝葉末節のみ、肝心のヴィヴィッドな音楽の躍動を受け止めずして、なんの意味があるのでしょうか・・・

昨日に引き続きBach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046/第4番ト長調BWV1049/第6番 変ロ長調BWV1051〜バーゼル・スコラ・カントルーム/アウグスト・ヴェンツィンガー(gamba)/エドゥアルド・ミュラー(cem)/グスタフ・シェック(rec)/ヘルムート・ヴィンシャーマン(ob)/Walter Ka"gi(v) (1953年)・・・ヴィンシャーマン33歳、若い頃諸先輩のセッションに参加し、やがて自ら主催する側となり、若い人を育てていく・・・といった流れなのでしょう。ヴィットリオ・グイの「フィガロ」(1955年)にレイモンド・レパード(cem)が参加し、レパードのBach チェンバロ協奏曲集にはアンドルー・デイヴィスやフィリップ・レッジャーが参加している・・・この録音のソロ情報を探すのに苦労しているけれど、たしかハンス・マルティン・リンデ(rec)もメンバーだったはず。LP時代愕然とした記憶は幻だったのか、典雅ノンビリ、ゆったりとしてマイルドな古楽器の響き、おちついた風情に癒やされます。技術的な切れ味やら成熟は時代的に仕方がない、音質は記憶よりずっと改善され、資料的な価値に留まらぬ味わいに溢れました。レコード会社としてはステレオ録音によるバウムガルトナー/ルツェルン(1959/60年)、そして現在でも世評高いカール・リヒター(1967年)を宣伝していくといった流れだったのでしょう。

佳き再会でした。

Vivaldi ヴァイオリン協奏曲ハ長調 RV186(マデルナ編)/協奏曲イ長調 RV350(マリピエロ編)/協奏曲イ長調 RV352(マデルナ編)(以上1962年)/協奏曲イ長調 RV343「スコルダトゥーラ(変則調弦)」(1966年)/協奏曲ニ長調 RV213/協奏曲イ長調 RV340/協奏曲ニ長調 RV233(以上マリピエロ編1963年)〜ナタン・ミルシテイン(v)/アンサンブル・・・やや入手難音源かも。デッドな音質、録音用臨時編成と類推されるアンサンブルも乾いてデリカシーを欠きます。ミルシテインの端正なソロが活かされていると言い難いのが残念。ま、こんなこともあるでしょう。イタリア・バロックには古楽器で!といったこだわりないつもりだけど、この方面は新しい活きの良いのがたくさん出ておりました。


2014年8月某日/復活整理の日々

順調に一週間を終え週末へ。一年半前転勤異動して一番順調だったかも〜若い頃から振り返って、お仕事変化がある度1年位はいつも大苦戦だったような記憶が・・・器用なようでじつはノーミソ硬いのかな。今朝もいっそう涼しくて、秋は深まります。ようやく過ごしやすくなったのに、来週には暑さぶり返すそう。ヤだね。広島がたいへんな時に、週刊誌ネタ恐縮、江角マキコがママ友グループ対立?云々からCM中止、女優タレント生命危ういとのこと。大ファン(美しくツヨい女)だったのに、なんとか苦境を乗り越えていただきたい。よほどの確執があったのか。

これはETERNA。オリジナルのデザイン気温も落ち着いてようやく音楽を聴くべき秋へ。R.Strauss 歌劇「サロメ」〜オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ドレスデン/クリステル・ゴルツ(サロメ)/ヘルムート・メルヒャート(ヘロデ)/シウ・エリクスドッター(ヘロディアス)/エルンスト・グートシュタイン(ヨハナーン)他(1963年)一枚目拝聴・・・CD入手10年以上?実質上初耳かも。「7つのヴェールの踊り」ばかり、R.Strauss一連のオペラはミトロプーロスの劣悪音質を安易に入手、ド・シロウトにはいかにもハードルが高かった・・・(処分済)歌い手は饒舌、華やかな管弦楽が絡み合って、これはそれなりの音質必須の作品群でしょう。オペラはまったくの門外漢、クリステル・ゴルツ(1912-2008)って往年のR.Strauss歌いなんですってね。「サロメ」には数種の録音有。充実と熱気を感じさせる歌手を揃え、ドレスデンのオーケストラは”我が作品”との自覚を以って深々と鳴り渡って音質も悪くない。ちゃんと全部聴いて、お勉強を深めましょう。

オークションCDは夏休み明け、よーやく動き有。小澤征爾DG盤出品分全部+売れ残っていた一連の駅売海賊盤オペラ無事送付できました。日々、徐々に減っていく棚を眺めつつ、もっと在庫整理を進めたい、大昔の音源に執着するのは止めにしよう・・・んなこと考えつつ、しばらく悩んで昨夜、とうとう歴史的音源自主CD化。これはオリジナルLPBach ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047/第3番ト長調BWV1048/第5番ニ長調BWV1050〜バーゼル・スコラ・カントルーム/アウグスト・ヴェンツィンガー(gamba)/エドゥアルド・ミュラー(cem)/ヨーゼフ・ポップ(fl)/グスタフ・シェック(rec)/アダム・ツェーヤー(tp)(1953年)・・・早速拝聴。幾度か言及したけど、LP時代けっこう苦労して入手、結果ガッカリして処分した記憶有。1990年頃当時の自分なりリファレンス(参照の基準)は既にレオンハルトとかクイケン兄弟、盛んにFMに流れていた有田正広(東京バッハ・モーツァルト・オーケストラのデビューは1989年)、それに比べ、あまりに素朴というか技術的な洗練から遠く、楽器の古雅な響きに不足して、もちろん音質的な不満もありました。

爾来四半世紀経過。華麗なる加齢を重ね、似非金満(後期)中年に至って”オトナ買い”〜種々拝聴して価値基準一巡したのか、もちろんオーディオ環境の(自分なり)改善もありました。フルートのヴィヴラートやチェンバロの音色が金属的、トランペットのバランスがおかしい(もちろんあまり上手くない)、リズムが全体にノンビリしている・・・けど、なんとも素朴な味わい、真摯な姿勢を感慨深く受け止めました。これだったら幾度聴いて味わいたい価値、たっぷり有。凄いね、もう60年前でっせ。


2014年8月某日/復活整理の日々

今朝は20度Cほど?一直線に素直な秋に向かうことはないらしいけど、涼しくてエエ感じですね。但し、空は曇ってスッキリとした秋空風情に非ず、未だ台風シーズンに至っていないし、ひと波乱あるでしょうか。滅多に見ないfacebookだけど、広島在住旧知の友人の様子を覗いたら、被災地へのボランティア活動の話題が連続しておりました。ニュースでは「今度は俺達の番」と岩手の方が応援に駆け付けていたのが印象的。世知辛い世情だけど、未だ日本は大丈夫かも知れない・・・自分はどーなんだ?安直な毎日、順調に週末を迎え、ずいぶん長かった?8月を無事終えられそう。

LONDON 820 480-2Bach ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調*/アリア(管弦楽組曲第3番)/平均律クラヴィア曲集第1巻第2番ハ短調「前奏曲」〜ジャック・ルーシェ・トリオ/ロイヤル・フィル*(1969年)・・・これ、LP発売時にずいぶんと話題となって、FMでも聴いたなぁ。Bach ってどんなに編曲しても背骨は揺るがない、使用楽器問わず各々魅力を種々放出して下さいます。ジョン・ルイスも大好き。協奏曲にはオーケストラがほとんどオリジナルの姿で参加(ジャズ・トリオの自在な演奏を挟むため、休止は調整される)ジャック・ルーシェ(p)の達者な技巧+トリオがまったく別なリズムを刻んで、やがてオーケストラとシンクロするという驚異的な趣向であります。ジャズは系統的に聴いていないし(それもエレクトリック系を相対的に聴いていた程度)オーソドックスなトリオは、こんなオトナの雰囲気+馴染みの旋律が頻出して、ゆったりと落ち着きました。管弦楽の制約がないほうが自由なテイストかも。(じつはジャック・ルーシェの音源はゴッソリ入手済/いつか拝聴する日を待っている状態)

Mozart 交響曲第39番 変ホ長調K.543(1956年ステレオ)/第41番ハ長調K.551「ジュピター」(1954年)/セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(1956年ステレオ)〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団・・・EMI一連のMozart 録音は音源情報が混乱していたけど、この度8枚組再発され新旧録音すべて収録されました。以前所有していたTestament盤では第39番はモノラルでした。世評高いですよ。自分はなぜかクレンペラーのEMI録音はあまり聴いていなくて(VOX旧録音は劣悪音質に耐えつつ拝聴していた)、ぼちぼち昨年くらいから再認識中。未だMozart 1/8枚、正直なところ苦戦中。オリジナルとかSACDとは縁がないけど、音質は時代相応、なんせ著名音源故あちこちネット上でのコメント拾えるけれど、「ジュピター」(1954年)はモノラルでも優秀録音!との声に賛同できず。低音がぜんぜん足りない、悪くないけど。

重苦しくなく、例の如し木管が浮き立って明晰だけど、愉悦とか軽快な躍動に欠ける?あくまで自分の嗜好問題でしょう。変ホ長調K.543「メヌエット」辺り素敵な、作品魅力の本質を浮き立たせるように感じます。「アイネ・ク」もほんま立派!〜でも、ワタシは最近の古楽器系に魅力を感じております。しかし早計なる判断結論は早いかも。

では、行ってきます。


2014年8月某日/復活整理の日々

9-10月の予報ではいつまでも暖かいらしい、それでも昨日同様今朝もすっかり秋めいて、夜半に雨も降ったようで、タオルケット一枚ではやや肌寒さを感じるほど。一年前はどうだっけ?2013年8月の「音楽日誌」を読んでも記憶蘇りません。九州大阪にて大雨があったこと、エアコンを掛けて就寝していること〜ことしは体感、たしかに昨年より過ごしやすく、そして雨天が多い。(一年前)オークションCDはそれなりに動いて、もう店仕舞い、なんて言っているけど、結局一年間細々継続したんだな。昨日今朝と計5件落札有、ありがたいことです。お仕事はすっかり落ち着いて、毎週前半に定例作業の山、後半に外出商談など+その他報告書のリズムができあがりました。単純なトラブルも滅多になくなったなぁ、個別実務作業に習熟+全貌や他とのつながりが見えてきた、ということ。ドラマはあまりないけどね。

昨日の続きRimsky-Korsakov交響組曲「シェヘラザード」/Borodin 交響詩「中央アジアの高原にて」/Balakirev 東洋風幻想曲「イスラメイ」〜ヴァレリー・ゲルギエフ/キーロフ歌劇場管弦楽団(2001年)・・・「シェヘラザード」終楽章「バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲」世評によるとここが不満との声有。かつてない快速、オーケストラのサウンドは洗練されぬけれど、アンサンブルの縦線の見事さ(+ヴィヴィッドなリズム熱気は前提)、穏やかな終結に深い感銘を受けました。哲学的な名曲!と確信する「中央アジア」はかつて経験したことのないオリエンタルな風情に溢れておりました。

問題は「イスラメイ」(Lyapunov編)。これは超絶技巧必須、いかにも異国情緒たっぷり旋律が変幻自在に展開されるピアノ曲からの編曲となります。ドキドキするほどの名曲、最近人気ない(録音も少ない)けどBalakirevの代表作。あるレビュー”私は初めて聴く曲ですがマァマァといった感じに留まりました・・・スミマセン”〜この方は謙虚やけど、やや知名度の低い作品になると、いきなり拝聴拒否といったパターンはよくあるんです。例えばVivaldiの「四季」作品8/1-4に対して、作品8/5-12(こちらも名曲)、ヒラリー・ハーンがBeethoven のヴァイオリン協奏曲に組み合わせたのはBernsteinのセレナーデ〜あるブログにて彼女への絶賛と同時に「セレナーデはどうでも良い」旨あったことに愕然といたしました。カップリングへの違和感は嗜好問題だけど”馴染みではない=聴く価値はない”というのはあまりに乱暴・・・自戒したいものです。

久々、ジャック・ルーシェのBach を聴いて痺れておりました。ここで時間切れ。(最近筆が遅くて・・・)


2014年8月某日/復活整理の日々

昼間は30度Cを超えるからまだまだ残暑、それでも朝夕の涼しさは秋の風情であります。昨日、夕方一気に降って、雨が上がると気温もぐっと下がってエエ感じ。夜も過ごしやすくてよう眠れます。お仕事はそれなり充実して手応えも有、このままあと数年、さしたる動き、ドラマもなく終わっていくのかな。開店休業状態のオークションCD処分は、一週間に1件落札、といった感じ。丸ボウズよりはマシ、ちょっとずつ在庫を減らしていきたいけど、プレミアム会員費用無料サービスは、もうぼちぼち終わるんじゃなかったっけ?儲けは考えていないけど、赤字は避けたいところ。

昨日のBeethoven 交響曲第4番変ロ長調/交響曲第5番ハ短調〜クリスチャン・ティーレマン/ウィーン・フィル(2009年ライヴ)・・・の件、昨夜帰宅してからしっかり再聴(第5番)。第1楽章、終楽章繰り返し有、楽譜版の詳細は門外漢だけど、快速ではない(遅いとは感じない)、管楽器より弦楽器主体の豊かな響きに安定感抜群。フルトヴェングラーを尊敬しているとのこと、しかし音質印象か、時代の違いか、デモーニッシュ劇的な緊張感はないと感じました。馴染みの作品旋律は、しっかり満足して受け止め、恣意的なテンポの揺れ、間云々についてはマゼールより不自然さを感じません。これは独墺系伝統を愛する日本には支持者が多いやろうなぁ・・・そういえばこの人、1996年にフィルハーモニア管弦楽団と交響曲第5番第7番録音してますよね。評判けっこうよろしくて、豊かに鳴り響いて揺れ動くBeeやん!を皆求めているのだろうなぁ、それも聴いてみたい。(自分は快速、溌剌、贅肉なし古楽器系も大好きです)

UCCP-1060Rimsky-Korsakov交響組曲「シェヘラザード」/Borodin 交響詩「中央アジアの高原にて」/Balakirev 東洋風幻想曲「イスラメイ」〜ヴァレリー・ゲルギエフ/キーロフ歌劇場管弦楽団(2001年)・・・ティーレマンもそうだけど、ここ10年程話題の現役録音はほとんど聴いていない?久々、というかこれほどクサい土俗的な「シェヘラザード」は初体験かも。硬質洗練されぬオーケストラの響き(ド・シロウトが期待する所謂露西亜風)、甘美なヴィオリン・ソロも辛口に個性的、時に極端なテンポの落とし方に凄い説得力有!〜というのは賛否あるでしょ、と聴いていたら案の定世評は賛否割れておりますね。カラヤンもオーマンディも大好き、彼(か)の豊満優雅なサウンド旋律に酔いしれると、こちらあまりに田舎臭い爆発に、聴いてられない・・・かも。音質はあまりよろしくないな、我が激安ecoオーディオのせいか、と思ったら、ちゃんとオーディオに対する芳しくない評価もありました。あまりに予定調和、美しく構築された演奏を聴き慣れ、ゲルギエフに出会うと仰け反ること必定〜ワタシはたっぷり愉しみましたよ。

「イスラメイ」についてちょっと・・・(時間切れ)


2014年8月某日/復活整理の日々

まるで梅雨時のような曇天+小雨続き+蒸し暑さ継続するのは未だ8月中だからあたりまえ。昨日久々の出勤は、なんということもなく日常に戻って(休み中トラブルらしいトラブルもなく)もとよりたいした質量のお仕事でもないんです。体調もそう悪くない。眠りやや浅いけど、とんでもない時間に途中覚醒もありません。じつは一週間ほど、鈍い痛みを感じていた右下奥歯治療あと(歯茎?)は一生懸命意識して磨いていたらほぼ快復いたしました。歯並びはよろしくないけど、歯周病はありませんから。

音楽を聴くべき意欲高まらなくて、お気に入り小品集など〜例えばSatie 「おまえが欲しい」(クセニア・クノーレ(p))、Ravel 「クープランの墓」(前田あんぬ(p)1989年)、他、Rachmaninov 交響曲第2番ホ短調〜エフゲニ・スヴェトラーノフ/ボリショイ劇場管弦楽団(1964年)〜第2楽章「Largo」甘美旋律とか、短い、儚い音楽”ちょろ聴き”ばかり。こんなんではあきまへんで・・・精神的スランプには原点帰り必須でしょう。

SICC-20140/6 これはBlu-spec CDとやら(最近あまり”苦手”ではなくなった)Beethoven 交響曲第4番変ロ長調/交響曲第5番ハ短調〜クリスチャン・ティーレマン/ウィーン・フィル(2009年ライヴ)・・・ネットより音源入手。オペラハウスでの見習いを経た、久々独墺系カペルマイスターは現在55歳(1959年生)初耳。もっと若いのかと思っておりました。ハインリヒ・ホルライザーとかホルスト・シュタインの弟子筋と自認しているのも、いかにも硬派。昨今の古楽器系、快速体脂肪の低い筋肉質溌剌演奏に耳慣れていると、伝統的堂々としてフルトヴェングラー回帰系演奏〜との噂の真相は如何?天下のウィーン・フィル、しかもライヴ。第4番はテンポやや遅め、快速に疾走しないけれど、”往年の巨匠風に遅い”と感じないのは、サウンドが重くないからでしょう(重心は低い)。時にテンポのタメ、曰くありげな間(アゴーギク Agogikというのか)が凄く効果的!とは思えぬけれど、落ち着いて豊かな風情、音響の渦をたっぷり堪能いたしました。美しいオーケストラの余裕は快いもの。(ここで時間切れ)


2014年8月某日/復活整理の日々

これでほんまに、心身とも夏休み終了。2014年も実質上残り4ヶ月となりました。昨夜は疲労のバランスがよろしかったのか、早々に眠くなって朝迄〜久々の早朝ご近所(ちょろ)ウォーキングは、蝉ならぬ主役は秋の虫の声に交代いたしました。まだムシムシと暑いけどね。音楽を聴くべき意欲失せていて、いくつかCDを取り出しても集中できておりません。

今回の大阪〜京都ツァー、旧知の先輩同輩の生活をあれこれ伺って、感慨深く自分の生活を振り返ることになりました。やれ出世したとか、年収云々とか、そのあたりを羨むことはないんです。好き放題やって、上手にサボって幾十年、金銭に執着する性癖もなし、ある範囲内で暮らしておりますから。親の財産を当てにする思想もなし(もとより資産家じゃないし)人それぞれ。生活不如意の方々、ご両親の介護に苦労されている人も世代的に多いはず(当然遠方OB会には参加できない)、家庭的にすべて順風満帆とは云えぬかも知れません。ご当地で親しくしている先輩は出世とか収入は多いけど、奥様は病で寝たきり既に10年、家事はすべてこなしているらしい。ご本人も一昨年末大腸がんの手術を受けておりました(幸い快癒、定期的な検査継続中)。別な先輩(学生時代一番親しかった)は、10年以上うつ病にて苦しんでおります(お仕事早期退職された)。

18歳大学一年生からの旧知であるKは、お互い経緯もあって現在同じ会社に在職中、職場結婚した奥様が大出世、もとより資産家の家(とくに奥様の実家)+ダブルインカム凄い収入!〜んなことはどーでもよろしい。彼は食事料理先頭に家事全部引き受けて(もちろんお仕事はフツウに〜ワタシ以上にしっかりと)+スポーツジム、テニスクラブ、サッカーの熱心な応援、ジャズのライヴ・・・息子二人は社会人となって長男は結婚、ぼちぼち孫もできるとのこと。家族でLINEの遣り取りしているんですよね。もちろん60歳完全引退予定、あくせく働くことより、やるべきこと(愉しむべき人生の事柄)はたくさんある!

自分は節約を趣味として、それはそれで資源(現在あるもの)を無駄なく活用したり、ほんまに必要なこと?自問しつつ暮らしております。身辺整理もじょじょに進めていて、但し旧友Kのように家庭内外全力全霊、種々人生を愉しんでいるとは言い難い、ちょっと内向きに引き隠っている自覚もあります。転勤の巡り合わせ、馴染みのない土地に越したということもありますし。ここ数年体調もあまりよろしくなく(今年の夏はずいぶんとまし)、まずダイエット(これは精神の緩みと自覚)健康から打開策をかんがえなくては、そんなことをシミジミ考えたものです。

昨夜、女子バレーブラジルに完敗!金メダル金メダルと騒ぎ過ぎ、恥ずかしくないのか。もっと謙虚に挑戦者としての自覚を以って臨まないと。新しい一週間始まります。気持ちを入れ替えましょう。音楽拝聴も仕切りなおし。


2014年8月某日/復活整理の日々

天龍寺庭園大阪〜京都、宇治。前職場の朋友、お付き合い40年に及ぶお付き合いの諸先輩、大先輩(記憶違い最高齢92歳!)とのOB会に行ってまいりました。けっこうな出費ができるメンバーが揃った、ということでしょうね。学生時代京都4年在住、関西方面に長く居住したのに行ったことのない天龍寺(庭が素敵)、広隆寺初訪問。(半跏思惟像は実物の華奢で儚い風情最高)改装なった宇治平等院鳳凰堂にも数十年ぶり、昨年に続いて黄檗宗萬福寺にも再訪問できました。

蒸し暑かったけれどまずまず天候に恵まれ、外人さんが多かったな、関係よろしくない隣国の方々もたくさん、韓国の若い女性は見た目、日本人とまったく変わらない。久々の大阪の公共交通機関では女性のファッションに原色系が多いこと、男性のヅラがあちこちけっこう気になって、さすが大阪!妙に感心いたしました。初日、一年ぶりの前職場側の馴染みの店で痛飲、フツウの家庭料理も旨かったな。安かったし。前居住地近所ふくずみ温泉(フツウの銭湯)にも久々訪問(410円)、電気風呂を堪能。尼崎立花商店街では、転居前既に一年以上”店仕舞いセール”していた靴屋、未だ継続中でしたよ。


2014年8月某日/復活整理の日々

広島の被害甚大、再びの避難指示だそうです。本日から二度目の夏休み、昨年に続き大阪の朋友と酒〜明日、京都にてOB会、って言ってもこの間名古屋にて幾度呑んでいるメンバー主体で代わり映えしないけど。最長老はたしか90歳、大先輩のために集まっているみたいなもんでっせ。親の介護とか経済的な問題もあって、年々集まりは悪くなってくるのも仕方がないことでしょう。昨日職場でちょっと失敗して(商品在庫の絞りこみ過ぎてあちこちご迷惑)やや落ち込み、体調はそう悪くもないけど、痰が絡んで咳き込む(アレルギー?)症状悪化して熟睡できぬのが気掛かりです。

応援している”別嬪揃い”女子バレーは、トルコにストレート圧勝。前日、トルコはブラジルに金星だったから心配しておりました。どのチームも世代交代して、次の体制を整えるのに苦労していることでしょう。中国チームに”戦慄の重戦車”王一梅(おういめい、ワン・イーメイ)の顔が見えませんもんね。日本でもお馴染みキム・ヨンギョン(金軟景)は主将で現役。隣国との関係は微妙でも、スポーツでは気持よく戦って欲しいもの。それにしても我が日本チームは強い!サーブ・レシーブは以前から凄かったけれど、スパイクは速く重く、ブロックの決まり方に大きな成長が見られます。竹下は世界一の名人だったけど、セッター宮下は177cm、ブロックもお見事。痺れました。

EMI 0264862女子バレーを見ていると音楽を聴く時間がなくなりました。今朝、早朝覚醒して拝聴(先日言及しそこねた一枚再聴)。Brahms 交響曲第1番ハ短調〜ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団(1956年ステレオ)・・・後年の全集とは別もの(リンク先CDは処分済)記憶ではこちらのほうが音質良好。ストレート系、この作品特有の大柄勇壮さを強調せず、テンポの恣意的な動きはほとんどなくて素っ気ないほど、やや速めのテンポに推進力充分。オーケストラの響きは明るいが軽くはない、やや金属的なサウンドは新録音より気になりませんでした。全曲、一気呵成に聴かせる熱気に溢れました。(第4番にVanguard1958年別録音有)

自主CDフィル・アップはRavel 逝ける女王のためのパヴァーヌ/ボレロ/ラ・ヴァルス(1958年)・・・こちらいっそう音質状態良好。目隠しで聴かせれば亜米利加のオーケストラとは俄に信じられぬほど、色気があって繊細な仕上がりでした。

では行ってきます。二日間ネットとはおさらば(・・・のつもり)【♪ KechiKechi Classics ♪】 の更新も不可。お仕事の憂さも一瞬忘れたい。


2014年8月某日/復活整理の日々

広島の大災害は(うっすらとした記憶では)緑井辺りは行ったことがあるし、可部辺りには知人が住まっているはず(大丈夫か?)、お亡くなりになった方々は悲惨だけれど、家を失ってこれから生活が成り立たない人も多いことでしょう。東日本大震災は遠方にて後方支援ばかりだったけれど、阪神大震災時はほんのお隣、幾度現地に入って被災地目の当たりにしたことを思い出しました。ほんの昨日までの”フツウに幸せな日々”は、大自然の気紛れによって一瞬に崩れ去るものなのですね。合掌。今尚、救助活動に尽力される人々に感謝。

女子バレー・グランド・チャンピオン決勝ラウンド、かつて大ファンだった大相撲、野球をすっかり見なくなって、サッカーにもこれといって贔屓のチームもなし、唯一のスポーツ観戦となってしまいました。対露西亜戦圧勝!予選ラウンドもいくつか見たけど、メンバー入れ替え若手中心、他国と比べていかにも背が小さく(実際は大柄な女性なんでしょう、なんせ他国が大きい!露西亜との平均身長差は12.5cm)ハイブリッド6という新機軸はうまく機能しておりませんでした。昨夜は強靭な攻撃力(スパイク)、強烈なスパイクを拾う守備力(佐野って、やはり世界No.1リベロ)、ブロックも凄い。そして魔法のように決まるサーブ。残る課題はセッター宮下(19歳!)のいっそうの成長か。ワタシの(似非)理論では”別嬪はんの多いチームは強い!”〜日本もエエ感じです。

そんなこんなで昨夜、音楽拝聴機会を失いました。昨日もお仕事消化順調。昨夜も蒸し暑く、エアコン必須〜自宅を失って避難されている方々は、この蒸し暑さを避ける術もなし、風呂だって入れないでしょう。自分の恵まれた生活を感謝しなければ。

SONY 88697553562今朝拝聴中音楽は、R.Strauss 交響詩「ドン・キホーテ」/Scho"nberg チェロ協奏曲ニ長調〜小澤征爾/ボストン交響楽団/ヨー・ヨー・マ(vc)(1984年)・・・1980年ディジタル導入後は新録音、そんなイメージから抜けられないけど、もう30年でっせ。想像通り豪快さより緻密、ユーモラスより生真面目、オーケストラもソロも技術的洗練は最高級。ソロとオーケストラの関係は、対抗ではなくアンサンブルに融け合う方面か。あとは好みの問題でしょう。ワタシは悪くないな、といった印象でした。Scho"nbergは生真面目に演るほど(異様な)効果の上がる(バロックを元にした)作品、最高です。


2014年8月某日/復活整理の日々

昨日久々のお仕事再開、途中野暮用で小一時間出勤した時に、飛び込みメール案件など確認していたので、全体残務物量つかんでおりました。いつもより更に早く出勤したこともあって、作業進捗は順調そのもの、翌日予定分も含めかなり消化出来、ノーミソ稼働は順調であります。ここ2ヶ月ほど進めてきたシーズン性商品の在庫管理+消化もほぼ理想的な結果に。トラブルもほぼ皆無、営業取引先との関係も良好、日常順調なお仕事は過去作業の積み重ねであって、ここ数ヶ月の苦労の結果なのでしょう、たった今安閑と油断していると、近い将来また大きなトラブルとなるのかも。

昼間そうとう暑く、夕方には雷鳴有〜しかし、雨はなく湿っぽいのみ。最低気温25度Cとのネット表記、朝のウォーキング体感はもっと爽やかです。

Wagner 楽劇「神々の黄昏」より第1幕(CD一枚目のみ)〜カール・ベーム/バイロイト音楽祭/ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)/ヴォルフガング・ヴィントガッセン(ジークフリート)(1967年ライヴ)・・・「ジークフリートのラインへの旅」が大好きだけど、管弦楽版は種々、もちろんカットとか接続部分が編曲されております。その”カットとか接続部分”がどーも気に喰わず、結局全曲盤を取り出すことに。LP時代抜粋一枚物廉価盤以来のお付き合い、ようやく”リング”入手したのは2009年3月とのメモ有、幾度か聴いていたはずだけど、これほど音質が優れているとは・・・発見でした。オーケストラは臨時編成、名手たちの集まりなのでしょう。マイルド滋味深いサウンド、ニルソン圧巻の貫禄、ヘルデンテノールという意味合いをカラダで教えていただけるヴィットガッセンの輝かしさ。ユルい晩年の記憶しか残っていないカール・ベーム全盛期畢生のテンションに痺れました。

BRILLIANT 99629/1-4  14枚組  $27.86廉価盤一筋に音楽を聴いて、それは現在の嗜好の元を醸成しているけど(おそらく)是々非々。ド・シロウトがフルトヴェングラーの太古録音(スカラ座ライヴ)に手を出しちゃいけまへんで。21世紀に廉価盤の時代がやってきて格安入手(ようやくちゃんと)”リング”全曲拝聴した懐かしい録音で再確認しました。Wagner 楽劇「神々の黄昏」より第1幕(CD一枚目のみ)〜ギュンター・ノイホルト/カールスルーエ・バーデン州立歌劇場管弦楽団/エドワード・クック(ジークフリート)/カルラ・ポール(ブリュンヒルデ)(1994年〜1995年ライヴ)・・・まずは音質状態のよろしいものでしっかり全曲拝聴する、そんな趣旨だったと記憶します。久々の印象は”本場独逸のローカル・オペラハウスの日常”といったところ。作ったところのない”ほとんどそのまんま”風劇場の空気雰囲気、そりゃ世界最高峰のバイロイトのオーケストラ、歴史的名人Wagner歌いと比較できまへんて。オーケストラの技量、緊張感、歌い手の貫禄テンションともお話にならぬ水準〜でもね。

それなり良好な音質で作品を味わうというのは基本のキ。震えるほど感動しないかもしれないけど、貧しい若者(=昔のワシ)にはフルトヴェングラーの敷居は高かったと思います。

他、Berlioz 幻想交響曲〜シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団(1954年)など。ここで時間切れです。*熱気溢れる荒削り演奏。同時期のライナーほどの音質成果に非ず(但し.mp3からの自主CDなのでオリジナル確認必要)。オーケストラは豪快に鳴り渡り、自信に溢れ、勢いで聴かせる演奏かも。ニュアンスとか陰影とか変化とか、それは別な演奏に求めるべきでしょう。精神的に元気だったらたっぷり愉しめます。


2014年8月某日/復活整理の日々

夜気温が落ち着いてちゃんと眠れるのがありがたい、昨夜も途中覚醒なし。本日よりお仕事再開、但し今週末京都行きがあります。昨夜は一年ぶり?ご近所”王将”へ〜なんか微妙に味付け違うんだよね、イメージと。フランス・ブリュッヘンが盆前に逝去されたとのこと、享年79歳。残念。今年は知っている音楽家次々とあちらの世界に渡っております。18世紀オーケストラを結成したのが1981年、その頃FMエア・チェック(カセット)を熱心に行って、彼の斬新な演奏も耳にしておりました。DVDに保存している彼の(ネット入手)音源をいくつか見つけたけど、取り出す意欲は盛り上がりません。

WPCS-6202棚中在庫探って取り出したのは、Telemann リコーダー・ソナタと幻想曲集〜フランス・ブリュッヘン(rec)/アンナー・ビルスマ(vc)/グスタフ・レオンハルト(cem)(1969/71年)・・・自分なりのイメージとしてはレオンハルトのブランデンブルク協奏曲(1979年)第5番フラウト・トラヴェルソ。無垢な磁器の肌触りを思わせる温かい音色に、古楽器への開眼を誘って下さったと記憶します。ここでのリコーダーも変幻自在、技術的に整っているのはもちろん、時に躍動する音型に音が乱れることさえ厭わない。馴染みの名手による通奏低音の滋味深い響き、胸に染み入る、心洗われるひとときであります。蒸し暑い夏の部屋も、気温が下がっ(たような気がし)て静寂が支配いたしました。

OC412Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜シモーネ・ヤング/ハンブルク州立フィル/ミヒャエラ・カウネ(s)/ダグマル・ペチコヴァー(a)/北ドイツ放送合唱団/ラトヴィア国立合唱団(2010年)・・・3度めの挑戦。この人のBrucknerは、ほんまに新鮮でした。自然な音質、やや渋い音色のオーケストラのアンサンブルはていねい緻密な仕上げ、声楽も充実〜しかし何かが足りない。バーンスタインやテンシュテットの情念情熱?とは言わぬけれど、BrucknerとMahler では表現のあり方が違うのかも。シンプルに着実に虚飾を付け加えぬ表現だけでは、Mahler の色気が表出されぬのかも・・・

他、忘れぬうちにメモのみ。Wagner 楽劇「神々の黄昏」より第1幕(CD一枚目のみ)2種拝聴、久々震えるほどの感激有。上記、「復活」の評価コメントを求めてネットを探ったら、種々詳細に幾種もコメントしたサイト拝見〜不遜傲慢とのお叱り覚悟、自分と異なってちゃんと細部拝聴され、コメントされても”音楽を聴く喜び、感動”はさっぱり伝わらない。最終的に☆数評価が載って、それがなんなの?といったところ。ド・シロウト(=ワシ)の領分は別に有、そんなことを感じたものです。


2014年8月某日/復活整理の日々

昨夜は過ごしやすく、断続的な雨が降ったようです。隣県高山にて水害有、せっかくのお盆時期に辛いことでしょう。本日より世間も職場も休み明け、お仕事再開。ワタシはお仕事サイクル上もう一日お休み、今週末も大学OB会があって更にお休みいただきます。マネージャーじゃないし、お気楽なもの。だらだらと休みを浪費して、音楽もこれといって集中した成果、発見なし。この間(ようやく)読了した書籍など記録を残しておきましょう。

小池清治「源氏物語」と「枕草子」〜謎解き平安ミステリー(PHP新書)・・・副題は(売らんがためのムリヤリ)余計。きわめてまっとうな分析、作品への切り口大胆な仮設であって、この最古の女流長編小説の成り立ち、所為を浮かび上がらせてお勉強になりました。清少納言の方は”物語の時代”に特異な存在感を示して〜しかも、それが現代まで残っている!日本ってすごい国でっせ。

岩崎夏海「まずいラーメン屋はどこへ消えた?」(小学館101新書)・・・昨年2013年の著作だから最近のもの。「もしドラ」の人ですよね。平易に実例を上げて、情報社会の”競争原理”を解題してくださっております。競争してはいけない、勝っても負けても良い結果を生まないから、新しいイノベーションを作るしかない。あっという間に読める一冊。

中川恵一「専門書が伝えないがんと患者の物語」(新潮社508)・・・これも昨年2013年の新しい出版。東大の先生でっせ。内容は実践的な「物語」であって、治療にまつわる”カネ”のこと、原発事故に伴う放射能影響の件(ここ極めてデリケート、曖昧な基準が多い)、チェルノブイリではあまりに厳しく基準を設けて移住させたら、居住環境の変化によってかえって住民の寿命が減ってしまった事実が印象的でした。子宮頸がんと性行為との関係もバブル世代のリアルな物語に仕上げ、プレイボーイ先生の放漫経営による病院破綻迄描いておりました。時勢に乗った新しい、高尚な内容をわかりやすく読ませて下さいました。

東谷暁「困ったときの情報整理」(文春新書)・・・これはナント2001年の著作。情報整理「術」でないことがミソ。十数年を経、内容はまったく現役、とくにOA機器(含むケータイ・スマホ)ネット環境は大きく変わっているのに、そんな環境変化に左右されぬ真髄ばかり。この著作に出てくる歴史的情報整理本〜知的生産の方法、京大式カード、KJ法、山根一眞氏の「スーパー書斎の仕事術」、ほとんど自分のサラリーマン人生後半を支配した「超・整理法」の野口先生、知の巨人・立花隆〜ほとんど全部(かつて)読んで、実践した記憶ありますよ。

結論。情報整理は手段であって目的ではない=つまりワタシ如き市井のサラリーマンが管理すべき”情報”など知れていること。5年程前より、当面の課題の紙袋にまとめ(山根一眞氏の手法)、使ったものを引き出し一番上(超・整理法では縦になってるけど)、やがて使わなくなった一番下の袋ごと(ある日)捨てる・・・現在は関連書類は少なくなったし、メール、職場公文書の検索がカンタンなので透明リフィルにちょっぴりストックに変更〜超・整理手帳をいっぱいにするほど複雑多岐なお仕事はなくなったので(メモのみ使用)→googleカレンダーへ・・・みたいな感じでしょうか。机上は常にクリア(キーボードディスプレイ電話以外なし)、付箋紙は当面の記憶保持だから全部クリアして帰る(常備すべき情報は別途保存する)、資料は終われば捨てるから机の中は常にすかすか・・・

ブーム去って、残骸みたいな日々。ネットから音源ダウンロードして、無定見に順繰り焼いていったDVDの整理もまともにできないんです。


2014年8月某日/復活整理の日々

暑いのと時よりの雨から、せっかくの夏休みもいっそう出不精状態。朝の(ちょろ)ウォーキングのみが外出です。幸い冷蔵庫冷凍庫食材在庫はたっぷりあるんです。今朝の朝日新聞定例日曜書評にNATROMさんの”「ニセ医学」に騙されないために”(メタモル出版)があって、現役医者、ブログも頻繁に更新されております。近藤先生の引用資料にも批判的で、たしかにちょっと問題あるなぁ、支持派のワタシも納得。多くの都市伝説的娯楽が、科学的な装いを纏って世間を惑わせているみたい。これはぜひ読んでみなければ。

毎週のことだけど、毎日の「音楽日誌」とは別の(週一回)【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新に苦戦しております。もともと十数年前、毎日拝聴する音楽の思いをシンプルに綴ったド・シロウト感想文、それだけのサイトだったのに、やがて”ちょろ聴き”〜それも含めて、ぜんぶ「音楽日誌」に吸収させちゃいました。なぜ定例更新(難行苦行)継続しているかというと、しっかり音楽を聴く、繰り返して集中する、幾度も聴き直す、(要らぬ薀蓄披瀝にならぬ程度の)正しい関連情報を調べる、そんな真摯な姿勢を維持するため。安易な聴き流しばかりになってしまうから。自分なりのケジメ、自戒のつもりです。

新しい音楽へのトライヤル、見知らぬ演奏家との出会い、若手の演奏を聴いてあげること、機会あれば実演に多く触れること(これは最近頻度が落ちて大反省)そう心掛けているけれど、ネットに昔懐かしいフリー音源が次々登場するのも悩ましい・・・ウィリアム・スタインバーグ(William Steinberg, 1899-1978)はLP時代廉価盤との出会いから、親しみを感じる指揮者。主なオーケストラは亜米利加のピッツバーグ交響楽団(ボストン交響楽団のシェフでもあった)、独墺偏重評価の日本に於いてはいまいち人気なし〜メジャーレーベルへの録音も少なかったですし(DG、RCAにもちゃんとあるけど)。もともとこの人、ヴィルヘルム・シュタインベルク(Hans Wilhelm Steinberg)〜戦争がなければ欧州で活躍したであろう独逸系の方(ケルン生まれ)なんです。ピッツバーグ交響楽団がいかにも明るく(録音印象か)金属的、パワフルな輝き(亜米利加風)だけど、剛直かつ正統派ストレートな表現はじつは独墺系正統派(かも)。

昨日だけで4枚分も自主CDつくってしまいました。EMI 0264862Capital Recordings20CD(モノラルステレオ混在)は、ほとんどパブリック・ドメイン、その気にればいつでも聴ける・・・から安易に昔馴染みに触手が伸びちまう・・・(昨日拝聴は2枚のみ)

Brahms ピアノ協奏曲第1番ニ短調(ルドルフ・フィルクシュニー(p)1956年)/Wolf イタリアのセレナーデ(1959年)/Mendelssohn ヴァイオリン協奏曲ホ短調(ナタン・ミルシテイン(v)1953年)〜ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団・・・Brahms は冒頭第1楽章 Maestoso(堂々と、威厳をもって)との指示通り、オーケストラは劇的圧巻の威圧を以って響き渡る〜これが少々聴き手を悩ませる・・・1956年開始されたはずのステレオならぬモノラル録音はやや混濁して(オリジナルはもっと改善されているのか)充分重い、アツい〜ここを我慢すると、ピアノソロは意外と甘美静謐、落ち着いた旋律〜けっこう好きでっせ。フィルクシュニー(1912-1994)はヤナーチェクの弟子、チェコから亜米利加に帰化した名手、母国系の作品ばかりと思ったら、こんな独墺系王道のレパートリーもあったのですね。(「皇帝」も有/未聴)

音質さておき(それもやがて気にならなくなる)、オーケストラの緊張感集中力は充分、中庸のテンポ、ピアノは纏綿と揺れ、滋味深い音色にしっかりとした技巧、決然としたタッチの対比もお見事〜アツい燃えるような第1楽章であります。第2楽章 「Adagio」”あなたの穏やかな肖像画を描きたいと思って書いた”〜それってクララ未亡人への恋文じゃん。華麗なる加齢は加速度的に緩徐楽章への嗜好を強めております。いつもは剛直一直線なるイメージばかりのスタインバーグはもちろん、フィルクシュニーのデリカシー極限の安寧であります。これって、甘美な愛のノクターンですよね、ほとんど。終楽章「Rondo: Allegro non troppo」はまるで蒸気機関車の疾走でっせ。やがてニ短調から長調への変化は、厚い雲が途切れて日が差すようなような明るい気持ちへ〜第1楽章後半同様どんどこアツく、情熱的に疾走して・・・重い。これは資料的価値に留まらぬ、日常聴きに相応しい価値ある演奏でした。

(以下勝手な自主CD収録配列)イタリアのセレナーデは気紛れ、変幻自在剽軽な弦楽アンサンブル(と記憶していたけれど、管楽器が入っている・・・あとで確認したけどエイドリアン・ボウルト1957年も管弦楽版でした)わずか6分ほど。ゴドフリー・レイエフスキーというヴィオラ・ソロがクレジットされ、もしかしたらその辺りの活躍がキモですか?音質はかなり改善され(なぜか音像遠いオフ・マイクっぽい)、オーケストラの技量をたっぷり堪能可能。Mendelssohnは音質状態良好、8枚組に収録されたのはレオン・バージン/フィルハーモニア管弦楽団(1959年)だったので、こちらぜひ聴きたかった旧録音也。端正、背筋が伸びて気品のある音色はいつも通り、甘さ控えめな演奏は旋律の甘美をいっそう際立たせる・・・スタインバーグとの相性は抜群、こちらのほうがかなり上出来かと。(もう一枚言及する意欲萎えました)


2014年8月某日/復活整理の日々

無為無策なるお盆休み継続。猛暑は昨年ほどではないと体感するけど、時々降る雨に不快な湿度継続しております。昨夜、再びご狙いの近所ラーメン屋へ、ネットにて開店時間を確認して訪問して、10分過ぎてもシャッターは開かず、とくにお盆休業の張り紙もなし、開店遅れが通例?待ちきれず別の(著名な)チェーン店へ。ここは転居以来幾度訪問していて、それなりの水準を誇るもの。

パソコンオーディオ部屋にエアコン入れれば快適環境、それでも肝心の聴き手は少々(精神的)夏バテ状態也。喰い過ぎ?胃も重い。CD一枚分集中して聴くのに少々難儀しております。挙句、昨日夕方、取引先幹部より商品の問い合わせ有(ご担当が休みのため)扱いアイテム膨大故、即答できるほど記憶力なし、職場に電話して最低限の情報を聞き取るけど、如何ともしがたく小一時間休日出勤(ま、職場超至近ですから)。

RCA BVCC-7354Bartok ピアノ協奏曲第1番Sz.83/第3番Sz.119〜ピーター・ゼルキン(p)/小澤征爾/シカゴ交響楽団(1965/66年)・・・たしかピーター17歳、小澤30歳、ニューヨーク・フィルとのバロック協奏曲の次、2度めの正規録音と記憶します。人気の人だからもっと系統的に音源入手できるようにすれば良いのに、これはおそらく入手難。期待して拝聴したけれど、どーもぴん!と来ません。聴き手のノーミソ問題もあり得るから再聴して、それでも馴染みのハードな怪しさイメージが蘇らない。やや遅めのテンポな開始、ソロもオーケストラもていねい緻密正確な細部描き込み、しかし、迫力も情熱も不足、リズムが軽快?ぃぇぃぇ”カルい”というか薄味。洗練と評価できるかも知れぬけど、第1番はもっと土俗的なリズムに興奮しまっせ、ほとんど別作品に聴こえるほどクール。第3番も同傾向、小さくまとまって”上手い”演奏也。

数日前夜から聴きだして、ちょっとスランプ気味。今朝、Bartok ピアノ協奏曲第1番Sz.83〜ゾルターン・コチシュ(p)/ジョルジ・レーヘル/ブダペスト交響楽団(1971年)・・・念のため比較確認。ほら、リズムのノリ、熱、興奮度合いがぜんぜん違う!さらにBartokつながりから珍しい音源?バレエ組曲「かかし王子」作品13〜ルカ・ファフ(Luca Pfaff)/イタリア放送トリノ交響楽団(1993年)・・・ 全曲(約55分)に非ず22分ほどの組曲也。指揮者は初耳、華やか、明るい響き、予想よりずっと整ったアンサンブルを聴かせて下さいました。音質も極上。「マンダリン」とかBartokの舞台音楽って、どれもハード、ユーモラス、そして繊細に美しい作品ばかり。

Beethoven 交響曲第6番ヘ長調「田園」〜ルネ・レイボヴィッツ/ロイヤル・フィル(1961年)・・・ここ最近、ようやく苦手系作品の代表も心安らかに聴けるように・・・作品の基本刷り込みは子供の頃(懐かしい)ウィリアム・スタインバーグだから速めのテンポは馴染み。スッキリとしてスリムな響き、淡々とした表現であります。第1楽章提示部繰り返し(あたりまえか)、激しさとか激情と無縁のスリムにバランス演奏也。


2014年8月某日/復活整理の日々

せっかくの東海エリア在住、ということで、お隣岐阜に行ってまいりました。歴代天皇さんも泊まる(らしい)由緒正しい立派なホテル(部屋も豪華)2食付きプラン、大浴場も堪能いたしました。岐阜迄は東海道線新快速で二駅、通勤圏だからあっという間に到着、昼食を駅ビルにて摂ろうと時間を狙っておりました。吉野家とかサイゼリヤとか全国各地ありがちなチェーン店は避け、奥美濃地鶏云々の親子丼は濃厚美味、たっぷり堪能したけれど、さすがに味が濃いというか、毎日食していると血圧計が心配になりそうな気もしました。駅スーパーにてご当地の珍しい野菜など眺め、女房殿の”晴れ女”宣言を嘲笑うように雨脚は強まります。

雨中岐阜城に到着できず雨中、バスから落ち着いた街並みを眺めつつ金華山・岐阜城を目指しつつ、到着時にはジャジャ降り状態、ビンボー症夫婦は”せっかくここまで来て・・・”と往復1,000円(税抜)のロープーウェイにて頂上を目指します。わずか数分、豪雨最高潮、傘さしても全身ずぶ濡れ、挙句上司よりケータイに商品トラブルの連絡が入るが、電波は切れたりつながったり〜状態。とうとうお城手前にてUターン、辛くも駅に戻ってせめて濡れた身を拭います・・・運動靴内部までぐっしょり濡れたら打つ手なし。

安閑として美しい景色を見るより、思い出、記憶にはしっかり刻まれるであろう、散々な観光でありました。長良川もホテルの窓からちょろりと眺めただけ。夕食(朝食も)は大会場にてカフェテリア形式、ビーフシチュー、ステーキ、牛シャブ、ローストビーフなど肉類が充実、ほか種々ごちそうは並んで、ふだん肉食は少ない(嗜好は魚系)のでしっかり脂っこいものをいただきましたよ。夏野菜のテリーヌというのが美しく、一番のお気に入り。お盆故、大家族三(四?)世代、小さい子供もたくさん(みな可愛い!)、朝同じテーブルに付いた高校大学?男の子二人兄弟の4人家族、愉しそうに”親父の七色のいびき”をネタに大笑いしておりました。エエ家族やな。未だ日本は大丈夫。

朝、雨は上がっていたけど、雲は低くどんより、そのまま長良川を眺めつつ駅に戻りました。河畔には水害対策いろいろあるんですね。駅から新快速に乗ったら、あっという間に名古屋〜長久手〜暑いなぁ、湿っぽいなぁ、午前中には帰宅しました。パソコンオーディオ部屋のクローゼットからカビ臭さ気になって、服を全部出して対策中。エアコンを入れ、涼んでおります。エエ休みでっせ。


2014年8月某日/復活整理の日々

昨日一昨日体調は快復と自覚したけれど、咽やや痛んで体調いまいち+不快な湿度も睡眠不如意極まって深夜2時半覚醒、どーせ休みだしと開き直って、パソコンオーディオ部屋閉めきってエアコン入れ、音量小さく音楽聴いております。半期折り返してシミジミ、最年末発生大トラブル(新聞沙汰になった事件の余波、その対策)、2月大雪による商品大量未着、3月末消費増税前の商品調達不如意〜いろいろありました。この道20年大ヴェテランのパートさん引退→人員補充なし、そのまま全部お仕事上乗せ(ヒマだったからちょうど良かった)歴代担当の持ち分1.5倍+その諸実務に慣れる(軌道に乗せる)まで数ヶ月、毎日チョンボの連続だったなぁ。やがてお仕事習熟して落ち着くものですよ。昨年2013年異動した職場、なんかおかしいな?と違和感あった取引先との関係、諸慣習慣例は一年でほぼクリアできたかな?数十年の積み重ねた歴史だから、一年ほどで沈静化できたのは快速というべきでしょう。

Chesky CD17Beethoven 序曲「レオノーレ」第3番/交響曲第2番ニ長調/交響曲第5番ハ短調〜ルネ・レイボヴィッツ/ロイヤル・フィル(1961年)・・・LP時代からお気に入りでした。より。英DECCAのケネス・ウィルキンソンが録音担当、現代隆盛の古楽器風快速溌剌リズム演奏のハシリであります。驚くべき良好な音質と感じるけれど、演奏嗜好のみならず、その評価さえ割れるのが不思議。曰く”残念な事は録音がイマイチ”、一方で”音の良さに驚きました。最新録音のSACDと言われても納得”〜マルチマイクの不自然さを嫌うとか、それならわかるけど、天と地ほどの差有。この辺り、ビーチャム逝去直後のロイヤル・フィルは絶頂期なんだそう。たしかに冒頭序曲が始まった途端、その充実した響きに驚かされます。第2番も第5番(28:32!)も快速、ノリノリ、爽快、但し優雅な第2番は少々強面力み過ぎか、第5番は繰り返し実行なしが残念。いずれ凡百旧態とした水準に非ず、しばらく棚中に眠っていたCD(全集)再発見の時はやってきました。

ちょっぴり二度寝してやや寝坊、どんより暗く小雨模様にウォーキング不可。湿っぽく気温も高く、不快です。これより岐阜・長良川へ。せっかくの名古屋(付近)住まい、ご近所は経験してみようといった趣旨〜実際はホテル予約がそこしか取れなかったということでっせ。岐阜という街、イメージも持っていなくて、見どころってあるのでしょうか。そういえば、職場用新エルゴノミクス・マウス(やや小さい、背が低い)一日で自宅愛用無線のと交換しました。自宅では”膨大データ処理”はありませんから。

EMI HQCD盤Beethoven 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」〜オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団/合唱団/オーゼ・ノルドモ=レフベルイ(s)/クリスタ・ルートヴィヒ(ms)/ワルデマール・クメント(t)/ハンス・ホッター(b)(1957年)・・・これは3-4年程前?自主CD初期の製作。当時は.flacや.ape音源の扱い方がわからず、ファイルサイズが小さく扱いやすいといった意味で安易に.mp3データを.wav変換しておりました。(現在では例外的、それしか入手できないという時のみ)それでも半世紀以上前の音質は想像以上に立派、細部かなり明快であります(さすがに終楽章の合唱には少々濁り有〜オリジナルは?)。最近クレンペラーを連続聴きして、世代に反して重苦しい情念や浪漫に流されぬ、明晰かつクールな表現に驚愕連続であります。テンポは(この時期)中庸、もちろん現代主流の軽快軽妙ではないが、オーケストラの(録音?)個性もあって響きはむしろ明るく、各パートの動きがわかりやすく(とくに木管)テンポは恣意的に揺れず節度を保ったもの。呼吸リズムはしっかりとした足取り、構えは立派だけれど鈍重に非ず。

神秘的なものが宇宙から降ってくる第1楽章、激しくも熱狂的なリズムに支配される第2楽章、深遠な瞑想の変奏曲、ホルン大活躍する第3楽章〜いずれ、情感は先に立たず醒めたバランス感覚が光ります。終楽章の声楽扱いもおみごと、ラスト迄一歩引いた落ち着き有、背後から眼光を放つような貫禄でした。(写真はEMIのHQCD盤)


2014年8月某日/復活整理の日々

今朝はずいぶんと涼しく、爽やか、盛夏真っ最中とは思えぬほど、おそらく昨日気温があまり上がらず、その予熱が少ないのでしょう。雨も上がって、湿っぽくありません。本日通常業務をこなして明日から夏休み、体感2014年半分過ぎたといった区切り(けじめ)でしょう。睡眠不如意っぽく、眠りは浅いけど体調は快復傾向です。オークションCDは先週来、また動き止まって完全夏枯れ状態へ、時代は”BOXオトナ買い”の時代やからなぁ、自分も10年程続けて(単品処分して激安ボックス再購入パターン)ついに”処分のみ”に至りました。巨大ボックスって、結局全部は聴かないんですよね。聴ける環境を整える(所有する)満足感のみ、”積ん読”ならぬ”積んCD”状態、摘み聴きしても集中力は落ちるばかり。結局、必要に応じてネットよりデータを入手(またはストリーミング拝聴)する、といったパターンが増えております。

Linn CKD452ベンジャミン・ザンダー(1939-)って、最近”スーパー・プレゼンテーション”が話題、以前ボストン・フィル(交響楽団に非ず)とのMahler やBeethoven 録音をあちこち見かけて、怪しくも胡散臭いヤツ、と思っておりました(失礼)。そのうちフィルハーモニア管弦楽団との(再)録音が始まって(TELARC→LINN)この度ようやく拝聴機会を得ました。Mahler 交響曲第2番ハ短調「復活」〜ベンジャミン・ザンダー/フィルハーモニア管弦楽団/合唱団/ミア・パーション(s)/サラ・コノリー(ms)(2012年)〜もちろん、言うまでもなく、残念ながらSACD環境に非ず、NMLにて拝聴可能。アナログ時代から名録音を多く輩出したMahler 録音は、つくったところのない(各パートの質感、存在感、ニュアンス、会場残響、聴き疲れしない)自然なもの。それこそLINNの高級オーディオ向けなのでしょう。こちら貧者のオーディオ環境、その片鱗は類推想像するのみ。ボリューム思いっきり上げるとエエ感じ。

CD一枚に収まる演奏もけっこうあるから、全90分というのは遅いテンポなのでしょう。大仰エキセントリックに非ず、よく整ったアンサンブルの仕上げ、中庸の音量は最終盤に焦点を当てた配慮、前のめり扇情的表現皆無、細部ていねいに描き込んでマイルド、オーソドックス演奏であります。声楽の扱い、バランスもよろしい。テンポの頻繁な揺れは少なく、激情を求める方には御不満でしょうか。終楽章ラストに山場を狙った大音響有、それまでは落ち着いた抑制演奏であり、ホルン動機〜木管も遥か遠くに低く響きます。それを受けて夜明けのごとく弦、金管のさわさわと広がる呼応も同様、解像度はおみごと、これが優秀録音の所以なのだな。ティンパニもズシン!と突出することはない、適度な存在感(低音をゴリゴリ強調しない)。クリア、一点の曇りもない金管の爽快な盛り上がり、テンポ・アップは最低限、異様なスケール強調ヒステリック大爆発に非ず。フツウといえばフツウかも。夾雑物、濁りを感じさせぬサウンド続きます。

緊張感が足らぬ、情熱はもっと欲しい、そう思われる人もいることでしょう。(時間切れ)

いつにもまして早く出勤、もうほとんど製造メーカーさんはお休み、それでも営業先からは何件か電話ありました。いつもの定例作業も慣れたもの、別件のシーズン性作業もほぼ先が見えて(体調あまりよろしくなく)早々に帰宅。先日来、気に入っているラーメン屋に女房殿と行ってみると、ナント!定休日。しかも雨も降ってきたので帰宅、冷蔵庫在庫にて発泡ワインなど喫して夕食を済ませました。

今朝の続き。終楽章「Im Tempo des Scherzos(スケルツォのテンポで、荒野を進むように)」とくに声楽導入以降について再聴いたしました。前半の金管も遠く静謐、声楽はよりいっそうデリケートにそっと、ほとんど聞こえないくらいの音量〜ラスト壮絶な爆発の威力は文句なし。繰り返すが、響きが濁らんのです。きっと高級オーディオだったらさぞや!効果的と思われます。でもね

これがオリジナルのデザイン先ほど、Mahler 交響曲第10番 嬰ヘ長調(クック版第3稿第1版)〜ジェームズ・レヴァイン/フィラデルフィア管弦楽団(1978/80年)の第4/5楽章辺り聴いていて、例の大太鼓の一撃(第4楽章ラスト)+一撃(第5楽章冒頭)はズドン!とハラに響きます。レヴァインの表現方法+フィラデルフィア管弦楽団の明るい、瑞々しい響きを前提として、デフォルメだとしても打楽器の低音が効いたほうがド・シロウトにはわかりやすい。オーディオ環境の限界もありますし。いずれベンジャミン・ザンダーの「復活」、上品な響きを堪能いたしました。


2014年8月某日/復活整理の日々

月に一回は体調やや崩しているみたいな感じ?深酒の結果かも。半日ゆっくりして、やや快復傾向(ヤクは服用せず自然治癒目指す)、睡眠やや浅い自覚ありつつ今朝ウォーキングしようと思ったらけっこう激しい雨模様に断念、昨日朝(のみ雨が残っていた)に続き連続休止であります。本日は最高気温30度に届かぬらしい。湿度は高くて爽やかとは言い難い日々、本日明日と通常業務こなして(各自勝手に段取り付けて取得する)お盆休みへ。好天を祈りましょう。

NOVALIS 150-156-2ここしばらく系統聴き、関連一気聴き断念して、無定見に気になった音楽を拝聴する日々。Mahler 交響曲第4番ト長調(Erwin Stein(1885-1958)室内楽編曲版)〜ハワード・グリフィス/ノーザン・シンフォニア/ダニエル・ヘルマン(bs)(1999年)・・・Mahler 作品中、安寧親密な雰囲気、優しい風情にあふれる作品。その室内楽版(フルート、オーボエ、クラリネット、弦楽五重奏、ピアノ、ハルモニウム2名、打楽器)+清冽なボーイ・ソプラノによる演奏であります。「大地の歌」室内楽版は幾度拝聴してお気に入り、作品の先鋭さ、無常の本質(骨格)が剥き出しになったようなテイストを堪能したものです。こちら金管を編成に欠いて、ややテンポは速め、いつもの親密さはいっそう濃縮されたような優しさ。フクザツ大規模な管弦楽作品は小編成に整理されることにより、各パート各声部の美しい旋律が際立ちます。終楽章ボーイ・ソプラノ起用に賛否あるけれど(バーンスタイン1987年録音など)ここでは見事な調和に至って、この選択は必須であったと確信いたしました。

VOX ACD8154(ちゃんと全部聴いていないけど)Renaissance Brass Music/Samuel Scheidt (ザムエル・シャイト /1587-1654)音楽の遊戯 第1巻 - 第29番 5声のカンツォン / ベネディカムス・ドミノ(主を賛美しよう) SSWV 158 / 音楽の戯れ 第1巻 - 第21番 5声のガイヤルド・バッターリャ / Wendet euch um ihr Aderlein / カンツォン / 音楽の遊戯 第1巻 - 第26番 「ベルガマスカ・アングリカ」の模倣によるカンツォン /Thomas Weelkes (トマス・ウィールクス/1575-1623) イン・ザ・プライド・オブ・メイ / 「不安は重く心を閉ざし」 / 「座ってお歌い」 / デス・ヘイス・ディプライヴド・ミー / アズ・ウォントン・バーズ / William Simmes (ウィリアム・シムズ /1607-1616)幻想曲 / 4つの音のパヴァンAlfonso Ferrabosco II (アルフォンソ・フェラボスコII世 /1575-1628) / Antony Holborne (アントニー・ホルボーン /1545-1602)ガイヤルド / John O'Koever(?)幻想曲 / オルランド・ギボンズ( Orlando Gibbons/1583-1625)5声のイン・ノミネ(以上イーストマン・ブラス・クィンテット) /Giovanni Gabrieli (ジョヴァンニ・ガブリエリ/1554-1612) シンフォニア・サクラ第1巻 (4曲)/ マドリガルとリチェルカーレ(3曲)(以上フローリアン・ホーラード/パリ器楽アンサンブル)・・・録音情報不明。音楽史的な意味合いは一切わからぬけれど、Giovanni Gabrieli辺り、若い頃拝聴して一発で気に入りました。シンプル淡々とした金管旋律の絡み合いは、まさに嗜好のツボ。〜その辺りの経緯は【♪ KechiKechi Classics ♪】にも言及残っております(ぐずぐず内容薄いけど/ナント14年前のコメント)。

驚くべきは14年前より関連CD3枚(シカゴ+クリーヴランドの金管アンサンブル/アンドルー・パロットによる古楽器演奏+そしてこのCD)そのまま棚中に残っていること。ド・シロウトはBach の「フーガの技法」を連想いたしました。イーストマン・ブラス・クィンテットの朗々のびのびとしたモダーン楽器の響き(音質も良好)、パリ器楽アンサンブルはやや線が細く、音質もちょっぴり落ちるけど、こちら作品も馴染み、木管アンサンブル(オーボエ、ファゴット)の作品もあって、響きの変化が愉しめます。(時間切れ)


2014年8月某日/復活整理の日々

昨日は激しい雨、風、夜半には治まって女房殿も無事大阪より帰宅、今朝は台風一過!とはならず、しとしと雨模様継続しております。奴は北海道東岸辺りを北上しているらしい。気温は低いけれど、湿度は高く不快です。こちらやや高いところにあるマンションなので、豪雨被害とは縁が薄いのはラッキーでした。昨夜よく眠れたけれど、体調不良(かなり絶不調)三日前の呑み過ぎ、週末は引き隠って家庭内在庫あるもの喰い過ぎたか、それとも(例の、いつもの)夏風邪っぽいのかも(寝冷え?)。とにかく一旦出勤してお仕事様子をみましょう。

この間、読書もいくつか進んでいるけれど、コメントする元気もありません。ふだん肩こり知らずなのに首、肩バリバリ。

Debussy 牧神の午後への前奏曲/Bartok 弦、打楽器、チェレスタのための音楽/Honegger 交響曲第3番「礼拝」〜エフゲニ・ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル(1965年ライヴ)・・・ムラヴィンスキー(1903-1988)はディジタル時代まで存命だったのに、音質には恵まれなかった録音ばかり。その世評に反してあまり聴いていないのは、LP以来廉価盤にあまり登場しなかったという理由でしょう。これは著名な演奏会ライヴ、驚くほどリアルに会場雰囲気を捉えて、怜悧クールなオーケストラの響き、冷酷と云ってよいほどの厳しいアンサンブルに驚かされます。「牧神」には澄み切った、冷たい洗練がありました。「弦打チェレ」の無慈悲なほどの集中力、恐ろしさはかつて経験しなかったもの。お気に入り作品だから種々いろいろ聴いてきたけど、この演奏は別格の個性と魅力を誇って、ヴェリ・ベストと評したいところ。

「礼拝」(典礼風)は数カ月前に聴いて、不協和音がカッコよい名曲と再認識しておりました。激しい無情な爆発と静寂が対比され、レニングラード・フィルの硬質強靭な響きは圧倒的破壊力、そして静謐なところでの緊張感の持続が凄い。この作品はオーケストラを選ぶのかもしれません。これもヴェリ・ベスト。

では、行ってきます。

やや頭痛(眼の奥も痛い)、咽の違和感、倦怠感もあり、当初予定のお仕事をクリアし(たつもり)、昼から辞去しました。職場は2/3休み、明日明後日は定例の作業があって休めませんので。せっかく半日休みいただいても音楽のボリュームを上げられぬ体調也。職場用のエルゴノミクス・マウスが寿命を迎えamazonの一番安い有線のを入手済、本日デビューさせたら”やや小さい、背が低い”違和感有。しばらく使ってあかんかったら、自宅のと交換しなくっちゃ。なんせ稼働時間長いので。

ちょっと余話・・・Bach のブランデンブルク協奏曲は子供の頃から大好き、世評高いカール・リヒターはあまりに峻厳なるテンションが苦手になったけれど、たいていどんな演奏でも楽しく拝聴できます。古楽器に目覚めたのはクイケン兄弟+レオンハルトによる1979年録音に衝撃を受けたから。現状一番のお気に入りはNaive OP30412アレッサンドリーニ(2005年)かな?軽快軽妙、さらりとした演奏。もう重厚長大は受け付けないカラダ(年齢)になっちまいました。(第5番のピアノ版は大好き)昨日偶然にレイモンド・レパードの第5番(1974年)聴いたら、なんということもないフツウのモダーン楽器、チェンバロも最近の音色とはちょっと風情が違う(リヒターよりずっと控えめだけど)演奏に、シミジミ感動いたしました。LP時代が懐かしい。

困ったのはいくらでも(無料)入手できるようになった歴史的音源。アドルフ・ブッシュ(1935年)、アルフレッド・コルトー(1932年)の音源はデータ入手したまま眠っております。キリがないんです。一昨日夜、ネットをぼんやり探っていたら、古楽器の祖・アウグスト・ヴェンツィンガーの音源(1953年/ピッチ415)出現しました。データは落としておいたけど、どーしようかなぁ。大昔LP時代欲しくて欲しくて、数年かけてLP2枚揃えていざ聴いたらガッカリ、音質的にも演奏技量的、リズム感ともう〜む・・・みたいな記憶有。

もしかしたら音質改善されているかもしれないし、聴き手の耳も進歩(嗜好変化)している可能性もありえます。ホーレンシュタインのモノラル録音(1954年)はほんまに立派でした。ヘルマン・シェルヘン/セント・ソリ(1954年)はノンビリとした風情、明るい仏蘭西管楽器が素敵だったし、カール・ハース/ロンドン・バロック・アンサンブル(1952年)にも好感を以って拝聴いたしました。そこに太古モノラル録音+昔の古楽器ねぇ・・・どーしましょ。これも道楽、贅沢な悩みでしょうか。


2014年8月某日/復活整理の日々

昨日は終日雨、涼しく過ごしやすい気温、昼にご近所お気に入りのラーメン屋(黒胡椒バター味噌拉麺絶品!オークションCDポスト投函ついで)に行ったくらいで、終日ぼんやりしておりました。今朝、台風は高知県安芸市に上陸、お隣三重県はあちこち避難警告が出ていて、交通網も大混乱〜本日大阪(あちらも大雨)より戻る予定の女房殿も帰宅は微妙でしょう。こちら生暖かい強風に雨はほとんどなくて早朝ウォーキング、蝉が啼いております。せっかくの夏休み旅行など予定されていた方は残念でしょう。

cms7643422精神的に弛緩して【♪ KechiKechi Classics ♪】 定例更新もやっとこさ、状態。昨夜はよう眠れました。なんとか聴いた音楽は・・・R.Strauss ブルレスケ ニ短調(マルコム・フレージャー(p)1975年)/左手のためのピアノ協奏曲「家庭交響曲余録」作品73/交響的練習曲「アテネの大祭」作品74(ペーター・レーゼル(p)1976年)〜ルドルフ・ケンペ/シュターツカペレ・ドレスデン・・・Malcom Frager(1931-1991)はたしか亜米利加のピアニスト、どういった経緯でケンペの録音に参加したのか、レーゼルだったら(旧)東独逸の人だから納得いきますよ。たまたま演奏会に呼ばれたのか。「ブルレスケ」は変幻自在ファンキーな名曲!華やか(いかにも超絶技巧)明晰なピアノ、ティンパニ大活躍(ゾンダーマンですか?)強烈な存在感、オーケストラはしっとり優雅に歌っております。変幻自在陰影たっぷりスパイスまぶしたLiszt風か、幾度聴いている作品だけど、こんなにヴィヴィッドに躍動する演奏初体験、最高。ゴージャス、愉しくてほとんど別作品みたい。残り2作品は、せいぜい耳にした程度、実質上初めてちゃんと聴いたもの。

余禄 (parergon)の初演はドレスデン(1925年)だったのか・・・左手用の作品を多く委嘱したヴィットゲンシュタイン( 1887-1961)のための作品とのこと(「アテネの大祭」も。初演は1928年)。ブルレスケから一転して、暗い曲調、モノローグ風ピアノ・ソロが徐々に熱を帯びる、といった風情であります。前作にくらべ少々ジミかな?音質もちょっぴり落ちます。「アテネの大祭」は録音が少ないですね。勇壮なファンファーレから次々と短い変奏曲が展開される、明るくわかりやすい”パッサカーリア”。幻想的、美しい瞬間が頻出いたします。大御所ペーター・レーゼルも当時31歳の若手でした。


2014年8月某日/復活整理の日々

小雨模様涼しい土曜の朝、二日酔い気味頭痛有。昨夜は諸先輩と(店がわからず、高湿度猛暑中うろうろ、挙句激しい雨に濡れ・・・)呑み過ぎ、へろへろになって帰宅は午前様、入浴も叶わずそのままダウン。今朝ウォーキング(超短縮版)強行〜朝風呂、朝食はしっかり摂りました。(朝からトイレ駆け込むこと幾度繰り返し)最近いっそう調子よろしくないCDオークションは今朝4件9枚落札有、まぁまぁの成果。

Supraphon SU4140今朝どんより気味なノーミソに喝!入れるべく拝聴中なのは、Mozart 交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」/アダージョホ長調K.261(ヨゼフ・スーク(v))/交響曲第40番ト短調K.550〜ヴォルフガング・サヴァリッシュ/チェコ・フィル(1980年ライヴ)・・・セッション録音とは別のライヴ。やや乾き気味だけど音質はかなり良好、アンサンブルの乱れは殆ど見られぬ楷書体の演奏であります。このようなオーソドックス、一切の添加物を加えぬ表現は、弦主体ざらりとジミなチェコ・フィルの個性を引き立ててほっとさせるもの。アーノンクールとの衝撃的出会いはもう30年前?ワルターの豊満豊穣、ベームの謹厳実直とも疎遠になって最近古楽器ばかり、久々フツウのしっかりとした演奏も妙に感慨深い。ちゃんと繰り返し実行も彼らしい几帳面さでしょう。おそらくコンサートでは協奏曲を演っていたはずのスークは当時51歳、気品のある落ち着いた音色であります。

ここ数日拝聴、音楽の落穂拾い。Brahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調〜スヴャトスラフ・リヒテル(p)/ロリン・マゼール/パリ管弦楽団(1969年)・・・交響曲連続聴きは少々ツラいけど、なぜかこの巨大長大な協奏曲は別格、若い頃からのお気に入り作品でした(出会いはルービンシュタイン1958年)。これは著名な音源なのに未聴、一連のマゼール追悼の意味を込めて入手したもの。もともとリヒテルのファンでしたし。音質状態整って、興が乗った時のリヒテルはほんまに素晴らしい〜強靭、濃厚、漆黒、重心は低く、魂を揺さぶられるような詠嘆に溢れます。数ヶ月前拝聴したギレリスはとても好印象(曰く、リヒテルと異なって、叙情的、情熱的(恣意的?)表現とは一線を画した、バランス感覚抜群の完成度、と)、こちら”重さ”を予想して敬遠していたもの。聴き手の精神的な問題もあるのか、入念に濃い味付けもしっかり受け止めて、これぞ浪漫!といった手応え充分。最近の嗜好はギレリスだけど、昔馴染みのリヒテルもさすが強烈な技巧に圧倒されました。

ギレリス1958年録音はライナー/シカゴという黄金のバック+RCAの驚異的な音質は鮮度たっぷり、マゼール/パリ管は”オーケストラが弱い”といった(あてにならぬ)世評もあって、ならば自分の耳で確認せん〜冒頭の生暖かいヴィヴラート満載ホルンに魅了され、所謂仏蘭西風味オーケストラを自在に操るマゼールは立派なサポートぶりでした。久々ラインスドルフとの同曲1960年録音を聴きたくなりました(大昔処分したCDは音質芳しくない記憶有/ほんまか?)


2014年8月某日/復活整理の日々

週末を迎えいっそう蒸し暑いですね。大型台風接近中。本日は雨になりそう。昨夜BSニュース番組特集を見ていて、自分の症状は”鼻炎”であることをしっかり自覚、鼻づまりからくる睡眠不如意(昼間の強い眠け+集中力の欠如)が体調不良の根本かも、と類推いたしました。毎週定期的な通院と抗アレルギー薬の副作用を嫌って放置しているけど、アカンかな?あとは歯並びの悪さの矯正が課題でしょう(虫歯は治療済、ちゃんとしたブラッシング+定期的な歯石除去=歯槽膿漏皆無)。お仕事基本ヒマやし、通勤時間も短いから前向きに考えても良いかも。そんなところにお金を掛けるのも有意義なのでしょう。

ここ最近、夏バテ気味、音楽は馴染みのものを安易に聴いて、そのまま忘れているもの有。Bach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV1046/第3番ト長調 BWV1048〜ヘルマン・シェルヘン/セント・ソリ管弦楽団(1954年)・・・ベルナールとかバルボトゥ、往年の仏蘭西ホルンの名手など揃えた録音より。ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1960年)とのCDは以前所有して【♪ KechiKechi Classics ♪】にも言及したはず〜(と思ったら)削除済、検索しても出てきません。ま、内容なかったからな。ゆったりとユルいテンポとリズム、仏蘭西系明るくカルい管楽器の響きを堪能すべき演奏であります。音質まずまずな自主CD、じつは2枚目フィル・アップはMozart セレナーデ第10番 変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」〜エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1955年)〜期待の英DECCA録音は(オリジナルは知らぬけれど)期待したほどに非ず、予想通り技術的には”上手くない”ユルい演奏也。以前CD所有していて”やや素っ気ない表情とあまり冴えない技巧が何とも期待通り”とのコメント有、今回印象はなんともコシのカルい、薄い、明るい音色、ヘロヘロのアンサンブル・・・まったりとした風情は意外と悪くない。現代社会はちょいと急ぎすぎでっせ。

Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」〜チャールズ・マッケラス/ロンドン・フィル(1987年)・・・録音はディジタル以降、時に大爆発を見せるロンドン・フィルは期待通りの迫力、地鳴りする打楽器群の大活躍はしっかり堪能可能です。非情なくらいの先鋭でもない、バーバリズムを強調したものにも非ず、とてもバランスよく名曲を聴かせて下さった、という手応え有。いずれ猛暑中心身ともテンション下がっている中、子供の頃より馴染みの作品を拝聴した、という安易な選曲でした。(以上、早起きの余禄コメント也/以下、真面目に聴いたもの)

LSO0669MAHER 交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」〜ワレリー・ゲルギエフ/ロンドン交響楽団/合唱団/エルサム・カレッジ少年合唱団/ワシントン・コーラル・アーツ・ソサエティ/ヴィクトリヤ・ヤーストレボワ(s-T 罪深き女)/アイリッシュ・タイナン(s-U 贖罪の女)/リュドミラ・ドゥディーノワ(s-V 栄光の聖母)/リリ・パーシキヴィ(ms-T サマリアの女)/ズラータ・ブルィチェワ(ms-U エジプトのマリア)/セルゲイ・セミシクール(t マリア崇拝の博士)/アレクセイ・マルコフ(br 法悦の神父)/エフゲニー・ニキティン(b 瞑想の神父)(2008年ロンドン、セント・ポール大聖堂ライヴ)・・・演奏個性への評価が割れるのはあたりまえ、評判のよろしくないのから拝聴着手いたしました。(自分には門外漢の)音質評価が割れるのはいったいどういうことなのでしょう。オーディオさえ絶対評価があり得ぬのなら、ワタシ如き貧者のオーディオ環境でも話題に参入できるということか。

閑話休題(それはさておき)、基本速めのテンポ+時に雄弁にテンポは動いて劇的であります。編成の大きな合唱作品、しかもライヴという条件のもと、細部迄各声部理解できるのは、豊かな残響乗り越え立派なものでしょう。この作品特有の巨魁な威圧感も阿鼻叫喚混沌混迷に至らない、作品旋律の美しさをわかりやすく表現して下さって、感銘深く拝聴いたしました。マリンスキー劇場から連れてきた?露西亜系声楽ソロは、種々往年の名手を聴いてきた耳にはやや色気不足を感じさせ、合唱の扱い、構築はみごとでした。自分の慣れかも知れんが、バーンスタイン(旧録音)ショルティに感じた威圧感はありませんでした。

夜は諸先輩との呑み会(ここ数回、金を払ったことはない/今日は支払うつもり)、遅くなります。


2014年8月某日/復活整理の日々

夕方に一雨(かなり激しい)、気温はかなり下がったけれど、湿度が高くてエアコン入れたまま就寝、早朝いったん起きだして扇風機に交代させました。二度寝後のウォーキングは爽快です。昨日一昨日朝一番職場のエルゴノミクス・マウス動きがそろそろ怪しかったり(新しいのを注文済)昨日昼食後、歯を磨いていたら前歯上部裏の詰め物が取れたり(夕方歯科医にて処置済)些事いろいろ。昨日は毎週定例取引先からの「仕入れ予定書」処理日、これが事前商談とかなり違う〜送付データ間違っているんじゃないの?連絡取り合って、再送再処理(半日お仕事ムダになりました)。昨日商品受注データに異常発見、取引先のマスター設定ミス有(その善後策)。昼から取引先を呼んで行事(お手伝い程度)対応、それでも快速処理通常水準の業務を終えました。

ま、慣れたということ+もとより、たいしてフクザツ高度なお仕事ではないんですよ。ツボさえ押さえればなんとかなるもの。本日より女房殿は大阪の母親の元へ、ご当地のお友達との交流も待っております。夏バテ気味ではあるが、体調まずまず、昨年とは格段の違いであります。例のケータイ・スパム・メール(From海外)対策は、ようやく(ネットにて)方法発見、昨日昼から戦いが始まっております。あちらは次々と姿を変えるんです(文面は同じ)。

PHILIPS UCCP-9080先月拝聴した流れ。Rodrigo アランフェス協奏曲(1978年)/ある貴紳のための幻想曲(1975年)〜ペペ・ロメロ(g)/ネヴィル・マリナー/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ・・・11枚組の1992年表記は間違いでしょうか?(新録音有かも)こちら恥ずかしい(懐かしい)駅売海賊盤。ギターってもともと音量小さい楽器であって、オーケストラとのバランスが難しいはず、その辺り、ほぼ理想的、自然な音質・音場に驚かされました。伴奏の仕上げが極上、ソロの個性云々するほどギターを聴き込んでいないけど、こちらのさっぱりとした洗練はイエペス(1958年)とはかなり異なる・・・”ある貴紳”という言葉(訳)には少々違和感有〜紳士ではいかんのか。いずれ西班牙の妖しい旋律をたっぷり堪能いたしました。

他、ゲルギエフのMahler 交響曲第8番とか、エドゥアルド・マータによるde Fallaとか、今朝は時間切れ。

順調な一日、あまりにお仕事”当たり”過ぎて少々ハシャいでしまったか、そんな反省をいたしました。昼から取引先に出掛けて、運転中に眠くて眠くて・・・途中コンビニに寄ってアイスクリームなどいただいて涼みました。帰宅して一人、ぼんやりしております。

車中移動は音楽を聴けるからありがたい。但し、カーステレオに相性良し悪しありますよ。今日の選択は如何。EMI Classics 7243 5 56118 2 Brahms 交響曲第3番ヘ長調/第4番ロ短調〜ロジャー・ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレーヤーズ(1995年)・・・旧録音。Brahms を古楽器で聴きたい!と熱心に思わないけれど、珍しい録音にまちがいなし。他にはジョン・エリオット・ガーディナーくらいじゃないの?もちろん対向配置、後方左右にコントラバス、当時の管弦楽サイズ、もちろん使用楽器もそれを復元、ピッチはa’=435Hz(現代は440乃至444)。ノン・ヴィヴラート、さっぱりと詠嘆に引きずらない旋律(カッコよろしからぬ)節回し。やや速めのテンポ設定〜って、出来上がった音楽はどーなの?

小編成によるパーヴォ・ベルグルントとも印象(あちらはもっと先鋭)は異なって、金管先頭に響きはマイルド、ノンビリ、牧歌的、ほとんどユーモラス。偉大なる荘厳、甘美なほどの貫禄Brahms をお求めならイメージ一新!どこにもない個性という意味で貴重な存在でしょう。細部見通しのよい、細かいニュアンスはやはり自宅コンポにて集中すべきもの、しっかり再聴いたしました。(Brahms 交響曲ばかり、少々食傷気味)


2014年8月某日/復活整理の日々

ヒロシマの日。=猛暑というイメージ、若い頃から幾度も行ったことがあって、岡山在住8年間、月2回は出張したお気に入りの街でもあります。もう被曝69年、3世代くらい回っちまって、今朝の朝日新聞は(+従軍慰安婦問題も含め)渾身特集でした。”政府が公式に関与していたか否か”みたいなガラパゴス的論議、忘れることが許されるのは被害者の方、加害者側は”忘れない”と言い続けなければならない・・・日本人気質って”水に流す”ことだからなぁ。安閑と日々過ごす自分は夏バテ気味です。(業務用)ケータイのメール・アドレスは変更後おそらく10年以上、以前に情報流出して閉口、それ以来大丈夫だったのが数日前からスパムメール(英語による違法薬物勧誘〜んな趣味ありまへんで)連続。業務とプライベートを厳密に分けて使用しているのに、ジェネレーターか何かでアドレス捕捉したのでしょうか。緊急メールなので夜中に音が鳴るのには困り果てました。旧式ガラケー故受信拒否方法がわからない〜AUショップ行ってみるか。

昨日、遅々として朝の筆は進まず題名のみ、de Falla 交響的印象「スペインの庭の夜」(アルド・チッコリーニ(p)/エルンスト・アルフテル/フランス国立放送管弦楽団1953年)/4つのスペイン小曲/Fantasia Baetica(レオポルド・ケロル(p)1952年)/クラヴサン協奏曲(フランク・ペレグ(cem)/ジャン・ピエール・ランパル(fl)/ピエール・ピエルロ(ob)/Robert Gendre(v)/ジャック・ランスロ(cl)/ロベルト・ベックス(vc)1956年)・・・「スペインの庭の夜」って子供の頃から幾度聴いて馴染み、真夏の湿っぽい漆黒の夜といったイメージ、なのに凄い名曲!とは感じなかった粗忽者。ところがチッコリーニの手に掛かるとモノラル録音なんのその!華やか軽妙妖しい雰囲気溢れて、ちょっと他では聴けぬ粋な風情に驚きました。作曲者愛弟子であるアルフテルの技量もあるのかな?レオポルド・ケロル(1899-1985スペイン)というピアニストも初耳、哀愁のリズムを刻む小品集に心奪われ、クラヴサン協奏曲(実体は室内楽)のモダーン繊細かつ前衛的な響きに感銘深い・・・(「Fantasia Baetica」の訳、「Robert Gendre」の日本語表記がわからない。どなかたご教授願う)

西班牙とか南米の音楽って、夏に似合いますよね。

Membran 233361Franck 交響的変奏曲/de Falla 交響的印象「スペインの庭の夜」〜マルグリット・ウェーバー(p)/フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団(旧西1957年)・・・マルグリット・ウェーバー(Margrit Weber, 1924ー2001)は瑞西のピアニスト、名前から類推して独逸系?フリッチャイと併せてLP時代廉価盤というか、名曲全集風中古盤格安だったので、よう聴きましたよ。音源としてはこちらが馴染み(もちろん自主CD)、先のチッコリーニに比べ明晰、かっちりとしたタッチ。この人はRachmaninov 辺りも好印象だったから、テクニシャンだったのでしょう。堂々としたFranck 、「スペインの庭」は華やか軽妙妖しい雰囲気より、作品の緻密な構成に焦点を当てたようなみごとな演奏でありました。(写真はMembranの10枚組)

自主CDはこの後にMozart クラリネット協奏曲イ長調K.622〜ウラディミール・ルジーハ(cl)/ヴァーツラ・ターリヒ/チェコ・フィル(1954年/なんとも鄙びたエエ感じのソロ)収録してあります。ところが・・・その前に(情報記述漏れ)J.Strauss トリッチ・トラッチ・ポルカ/ラデツキー行進曲/Berlioz ラコッツィ行進曲入っておりました。おそらくフリッチャイのモノラル録音。これが音質乗り越え、ヴィヴィッドなリズム+集中力アンサンブルが爽快!ラデツキー行進曲の金管+打楽器がこれほど華やに自己主張するのも初体験。驚きました。


2014年8月某日/復活整理の日々

岡山在住時代、一番お気に入りの出張先だった高知は凄い雨、テレビの画像でも想像を絶するほど。そろそろよさこい祭りなんじゃないか、開催大丈夫でしょうか。昨夜も湿っぽいけど比較的涼しく就寝出来、今朝のウォーキングも曇り空だから強い日差しはありません。なんとか体調を維持して週末迄乗り切りたいもの、金曜夜にはご当地在住先輩との呑み会有。帰宅後、エアコン必須なほどに非ず、音楽も聴ける気温なのに心身とも夏バテ気味なんです。

BRILLIANT 99329Mozart 協奏交響曲 変ホ長調 K297b〜バート・シュニーマン(ob)/ハーマン・デ・ボア(cl)/ヤコブ・スラグター(hr)/ロナルド・カルテン(fg)/レフ・マルキス/新アムステルダム・シンフォニエッタ(1994年)・・・久々の拝聴。知名度的にはイマイチ、音質演奏とも一流のメンバーによる”リファレンス”(であったことをすっかり失念、思い出したもの)レフ・マルキス(Lev Markiz,1930-)ロシア出身指揮者、ヴァイオリニストとのこと。こちら大曲を聴ける状態に非ず、愉悦と色気に充ちた愉しい演奏です。ホルンのヴィヴラートに独墺系ではない艶を感じさせました。完全なるヴォルフガングの真作とは云えぬらしいけれど、第3楽章ノンビリとした変奏にほっと安らぎました。

EMI CZS5692352ここ最近、できるだけ音質条件の整ったものを聴くようになって、歴史的音源CDのほとんど、自主CDも含めかなり処分済。例外的な拝聴だけど”Les Introuvables de Manuel de Falla”4枚組拝聴中。一枚目から陶然としております。de Falla 交響的印象「スペインの庭の夜」(アルド・チッコリーニ(p)/エルンスト・アルフテル/フランス国立放送管弦楽団1953年)/4つのスペイン小曲/Fantasia Baetica(レオポルド・ケロル(p)1952年)/クラヴサン協奏曲(フランク・ペレグ(cem)/ジャン・ピエール・ランパル(fl)/ピエール・ピエルロ(ob)/Robert Gendre(v)/ジャック・ランスロ(cl)/ロベルト・ベックス(vc)1956年)・・・(ここで朝、力尽きました)


2014年8月某日/復活整理の日々

曇り空、まずまず涼しい月曜の朝となりました。四国は記録的な雨とのこと。新しい台風も接近中。困った夏ですね。昨日昼、幾度前を通り掛かって偶然非営業時間であったご近所ラーメン屋に突入、やや太角縮れ麺(エエ感じの熟成)、豚骨ベース+味噌が基本らしく、辛味噌ラーメンを注文(あまり辛くなく、味噌味も主張し過ぎない)。おいしかったですよ。11時半開店と同時入店を狙ったら、既に数台のクルマが待っておりました。間違って大盛りをつくってしまった、とのこと。昼から少々胃もたれしました。四苦八苦して【♪ KechiKechi Classics ♪】 更新実施。Mendelssohn「スコットランド」は、2ヶ月ほど前コリン・デイヴィスに好感を覚え、その流れで思い出したもの(クレンペラー1969年ライヴ)。不遜だけど、幾度も聴くことになるのでサイト更新執筆はけっこうキツいというか、集中力が途絶えがち。

休み明けの新聞記事はネタ枯れ、LINEいじめが話題となって、こんどは”LINE詐欺”(アカウント乗っ取り)が横行しているらしい。こちら時代遅れ親父には縁のないこと、予言通りスマホ激安普及多種多様に進み出して、その辺りから着手検討中です。

Valery Abisalovich Gergiev、1953-Mussorgsky/Ravel 組曲「展覧会の絵」/Stravinsky バレエ音楽「火の鳥」(1910年版全曲)〜ヴァレリー・ゲルギエフ/ウィーン・フィル(2000年ライヴ)・・・この人は時代の寵児なのでしょう。1953年生まれだから、世代的にもこれから。マリンスキー劇場の芸術監督は1988-既に四半世紀、ロンドン交響曲に加え、マゼール後のミュンヘン・フィルの首席指揮者就任予定とのこと。そんな薀蓄さておき、ほとんど(もちろん録音)聴いていない指揮者の一人、ロンドン交響楽団とのMahler をちょっぴり聴いて、優先順位から外してしまいました。この音源はネットから入手したもの、「展覧会の絵」は力んだり、特別な入れ込みを感じさせない、流れよく仕上げて颯爽としたバランス演奏であります。ウィーン・フィルは美しく、強靭なメリハリ、さりげないニュアンスにも欠けない完成度。露西亜出身(オセチア人)濃いヒゲから連想して、もっと濃い伝統露西亜風爆演系かな?と思っていたけど、意外とオーソドックスなんですね。「展覧会の絵」は後半に行くほど感興は高まって、アツくなっていく・・・(時間切れ)

なんか体調不良。睡眠不如意やなぁ、昼から眠いだけじゃなく、気分もよろしくない。昼から休みたかったくらい〜そーもいかんですよ。ちょっと夏バテ気味、ここで辛くも踏み留まって、安閑と盆休みを迎えたいもの。

(せめてちょっぴり)今朝の「展覧会の絵」続き。良好な音質、中庸のテンポ、”意外とオーソドックス”なんて書いたけど、後半どんどこアツくなって、タメが凄い!大太鼓?ズドンと地鳴り響いて微妙に遅れるんです。アンサンブルやサウンドに艶があるのに、風情は粗野なんです。なかなかエエもん聴きました。*この件BBSに情報有。キーウの大門」の大太鼓のズレですが、古い録音の時代から多くの演奏はここをずらさないのが普通ですが、ブージー&ホークス社のこの録音以前の出版譜では、譜面とおりに演奏するとゲルギエフのようになります。ブージー版は、オーケストラ全体が2分の3拍子で書かれている中で、大太鼓パートのみは2分の2で書かれているので、忠実に演奏すると大太鼓が微妙にずれます。とのこと。「火の鳥」は日を改めましょう。


2014年8月某日/復活整理の日々

昨夜はエアコン継続にて就寝、どーも熟睡できません。朝のウォーキングは曇り空に気温は体感低め、湿っぽいなと思ったら雨がぱらついてきました。2ヶ月ほど前?入手した運動靴、安物故早くも右足前部ゴム底の口開き掛け〜昨日、強力接着剤(100円)にて無事修復成!毎週末【♪ KechiKechi Classics ♪】 更新作業は、邪念雑念湧き上がって執筆中断。所詮ド・シロウトの感想文、素直にシンプルにカンチガイも含めて書いたら良いのに、知らず妙なスケベ根性ばかり、どーもあきまへん。棚中CD処分推し進めているのは、限られた時間に聴くべき音楽の厳選+(不遜だけど)ずっと”いつか聴いてみたい”そう考えていた音源は、いざ手許に入手してほっとひと区切り(聴いていない)とか、実際聴いてみたらガッカリみたいな事象が続いたから。

PHILIPS SFL-8617Mozart セレナーデ第10番 変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」(1968年)/第11番 変ホ長調K.375(1969年)〜エド・デ・ワールト/オランダ管楽アンサンブル・・・Edo de Waart(1941ー)ほぼデビュー録音?27歳、LPジャケット写真を見ても若いですね。もう半世紀ほど前の録音、これをずっと聴きたかった、もしかしたら若いころにFMにて拝聴していたのかも。記憶ではLP盤PHILIPSのMozart 全集にはネヴィル・マリナーを収録?CDは間違いなくそうでした。無条件幸福Mozart 中、屈指のお気に入り作品は40数分なんのその。LP時代所有していたのはコレギウム・アウレウム(たしか新旧録音有?どちらだったのか)、CD時代になるとストコフスキー(FMエア・チェック・カセット以来の愛聴)、いずれ価格優先、その時点一番安く入手できたものを堪能しておりました。

このパターン、同窓会にて再開した憧れの彼女はかつての面影もない悲惨〜みたいなことになりがち。その後、古楽器系も含め種々”最近、上手いのん”聴いておりますし。今回の結果はOK。指定通りコントラバス使用。PHILIPSのアナログ録音は中低音充実して、演奏もオーソドックスに安定して自然な愉悦+躍動に溢れました。一番の注目は第3楽章「Adagio」〜映画「アマデウス」中、サリエリがあまりの陶酔に楽譜を取り落とす場面、専門筋の方によるとバセット・ホルンの音程が不安定とか?幸いこちらド・シロウト、天上の旋律の掛け合いに陶然といたしました。幸せな再会也。

数ヶ月前、フライブルク・バロック・オーケストラによるBach 管弦楽組曲(2011年)を堪能いたしました。余裕と自発性に充ちた軽快溌剌リズム、古楽器の技術的向上とアンサンブルの密度〜昨夜、棚中在庫をひっくり返していたらダブり?発見。DHM 05472772892DHM50枚BOXより8枚目、Vivaldi 歌劇「オリンピア」序曲/弦楽のためのシンフォニアRV.158/協奏曲Op.3-10/Bach 管弦楽組曲第4番BWV.1069/3つのヴァイオリンのための協奏曲BWV.1064/カンタータ第42番「この同じ安息日の夕べ」〜シンフォニア〜トーマス・ヘンゲルブロック/フライブルク・バロック・オーケストラ(1992年)・・・そうか。こちら旧録音。しかも初版トランペット、ティンパニなし。MAKは解散済、AAMはホグウッドに非ず、イングリッシュ・コンサートだってもうトレヴァー・ピノックは不在、フライブルクだってヘルゲンブロックから交代しておりました。

こちら冒頭のVivaldiから先鋭、戦闘的過激なリズムに充ちて、これはこれで刺激的、新鮮なんだけど、やはり時代なんだな。20年後、スリムなサウンドのまま、優雅な風情いっぱいのスケールにいっそうの感銘を受けました。


2014年8月某日/復活整理の日々

就寝前にエアコン切って扇風機へ〜休日は子供の頃から早起き性癖有、溢れ出る汗に(福島支援美味い)トマトジュースなど喫しつつ【♪ KechiKechi Classics ♪】 定例更新狙うけれど、周辺情報行ったり来たり、遅々として筆(実際はキーボード)進まず、途中休止中。ウォーキング済、ご近所の蝉は頑張って最盛期へ。睡眠不足でも体調良好です。相変わらずオークションCDは完全ボウズ状態、夏枯れ甚だしい。もう諦めております。

BRILLIANT 93761  35枚組総経費込5,400円ほど一昨日ちょろり言及失念したMozart ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453 〜アルフレッド・ブレンデル(p)/パウル・アンゲラー/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団(1961年)・・・第1楽章伴奏から溌剌躍動、ブレンデルのピアノも(グルダばりに)参入しております。我らがヴォルフガングに駄作なし、それを前提にト長調協奏曲K.453は別格の魅力〜こどもたちが春の高原に駆け出すような〜無垢な喜びに溢れます。パウル・アンゲラー(Paul Angerer1927-?)は墺太利の人、ヴィオラ(ダ・モーレ)の録音もあったような?後年ネヴィル・マリナーとの録音も知情意バランスのとれた美しいものだったはず。ブレンデル30歳の録音は、基本その(知情意バランス/きらきら美音方面に非ず)路線+若々しい勢いのあるもの。おそらくアンゲラーの表現意欲も手伝っているのでしょう。オーケストラは管楽器の音色など素朴で飾り(色気も)ない、それがMozart に似合っていると感じます。音質にもさほどに不満を感じない(懐かしいVOX録音/コロムビア・ダイヤモンド1000シリーズ)。

先月追悼の流れSibelius 交響曲第3番ハ長調 作品52/カレリア組曲 作品11/交響詩「トゥオネラのレンミンカイネン」作品22-3/悲しいワルツ 作品44-1/交響詩「フィンランディア」作品26〜ロリン・マゼール/ピッツバーグ交響楽団(1990-92)・・・以前から一度聴いてみたかった(新しいほうの)録音。評判エエですよ。全7曲中もっとも渋い第3番ハ長調+けっこう著名な管弦楽作品、結局マゼールって(良くも悪くも)どれも同じやないか。オーケストラのコントロール、アンサンブル、細部入念なる描き込み、作り込み完璧。馴染みの旋律は充分洗練され、構築され、ニュアンスに富んで知的に美しい・・・結果、ツマらない。北欧の旅情もクソも、んなものあるかい!ピッツバーグ交響楽団は正確無比であっても、色気が足りない。こんな感想もSibelius への先入観かな?ここ最近、これといってぴん!とくるような演奏に出会っていないんです。もうしわけない。

さて、これから朝一番に通院(皮膚科)。佳き散歩です。

朝10分出遅れて、通院待ち時間は40分ほど。汗だく散歩もカラダに良いことでしょう。【♪ KechiKechi Classics ♪】 定例更新途中断念、同じ作品、録音を幾度聴くでしょ?飽きるというか、精神的に萎えるというか。本日夜〜明日朝に掛けて別ネタを探しましょう。今朝の嘆きが効いたのかオークションCD一件大物入札有。

SONY 88697192522Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」〜ジョヴァンニ・アントニーニ/バーゼル室内管弦楽団(2006/7年)・・・ちょうど一年前、体調あまりよろしくない状態での拝聴、不遜にも”聴きこみが足らんのか、所謂溌剌リズム、快速、技量のキレ最高。でもね、新鮮!に感じない”と。(しかも続く第4番を聴いていない・・・はず)昔馴染みのウィリアム・スタインバーグのほうが良いとは・・・ようワカランがモダーン楽器(古楽系奏法)、ピッチは現代のものとのこと。パウル・ザッハーの志を受け継いだオーケストラ(別団体)は上手いっすねぇ、溌剌リズム、快速、クリアに分離する各声部、軽快な緊張感は基本嗜好方面、もう巨匠時代の重厚長大スタイルには戻れません・・・でもね。もうちょっと聴き込みたいところ。古楽器演奏のの嚆矢、ヤープ・シュレーダー/スミソニアン室内管弦楽団(1987年)にはもっと鮮度を感じたはず。こちら想定の範囲内、といったところ。

AspireOne A150白 Atom1.6/メモリ1gb今月「近況」”なんちゃってエルゴノミクス・キーボード”(無線/一部キー操作不能)涙の800円(+税)ムダ廃棄事件を書いたけど、久々AspireOne A150白 Atom1.6/メモリ1gb(Zorin OS Lite Remix/10.1型)の件、ほぼ毎日愛用しております。比較的軽いので、音楽聴きつつ膝上で気になったら即検索!少々の遅さ気にせず、キー配置がオーソドックスで使いやすい。バッテリーは2時間保ちます。問題は夏を迎え、かなり、そうとう熱いこと、のみ。本来はドスタブ(NEXUS7化済)がそんな用途なんだけど、どーも検索用語入力がうまくいかんのです。音声検索も(例えば)”ジョヴァンニ・アントニーニ、バーゼル室内管弦楽団”って、なかなか正確に認識してくださらない。(滑舌悪いのか)


2014年8月某日/復活整理の日々

8月開始。昨夜就寝時熱気収まらずエアコン継続のまま、曇りがちに涼しい朝を迎えました。体調崩してヘロヘロだった昨年に比べ、かなり改善しております。昨日の大失敗ムダな買い物の件は「近況」に詳細供述済。「音楽日誌」2014年8月上部の写真は2004年8月ちょうど10年前のCD在庫(の一部)。見えている80%は処分済、歴史的録音ボックスは全部、NAXOSも。パソコン・ラックも処分済、ちょっぴり見えているのは既に液晶ディスプレイ、テレビもそうだけど、いつのまにかこんもりとしたブラウン管は消えました。葛飾北斎の壁飾りは現役でっせ。愛用の電池式シェーバーは10年選手だったのか・・・左側の手作りラック(現役)は現在活用と上下逆配置?最上部板を一枚抜いてあるのかも。

こうして日々、厭きもせず毎朝起床時腹筋+腰の体操ストレッチ〜ちょろウォーキング〜新聞熟読〜「音楽日誌」執筆というのも生活のリズムでしょう。今週もあっという間に週末を迎えました。Bach モテト「主を頌めまつれ、もろもろの異邦人よ」BWV230/「讃美と誉れと栄光」BWV231/「われ汝を去らしめず、汝われを祝せずば」BWVAnh159(1973年)/Vivaldi キリエ ト短調RV587/グローリア ニ長調RV589(1976年)〜ハンス・マルティン・シュナイト/レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊/カペラ・アカデミカ・ウィーン・・・日本でもおなじみ、シュナイトはバロック系の方かと思っておりました。少年合唱団って、時に不安定なアンサンブルが気になるけど、これはほとんど完璧+子供の声ならではの清潔な響きが魅力的。エドゥアルド・メルクス率いる古楽器アンサンブルも、控えめな存在感を示して敬虔な喜びに充たされました。(ARCHIV 427142-2)

PHILIPS 432 162-2Mahler 交響曲第3番ニ短調〜ベルナルト・ハイティンク/ベルリン・フィル/エルンスト・ゼンフ合唱団/テルツ少年合唱団/ヤルト・ヴァン・ネス(a)(1990年)・・・第1番〜第7番迄録音して没った全集(予定)録音より。この作品のみ、どんなに長大でも全曲拝聴に苦労はありません。夏に相応しい熱気、爽快、夢見るように美しい作品。カラヤン後のベルリン・フィル後継候補のひとりであったハイティンク、立派な完成度の高い演奏に間違いはないけど、オーケストラとはどこか疎遠、相性としてベスト・マッチではない・・・いずれ第1楽章「森が私に語ること−岩山が私に語ること−牧神(パン)が目覚める、夏が行進してくる(ディオニュソスの行進)」〜まるでメーデーの行進?って誰の言葉でしたっけ〜ノリ、興奮。第5楽章「カッコウが私に語ること−朝の鐘が私に語ること−天使が私に語ること」に於ける心洗われる無垢な少年合唱、人生の眩しい終焉を連想させ万感胸に迫る終楽章・・・たっぷり堪能いたしました。

では、行ってきます。

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi


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