愚行・Beethoven 2011年


■関連情報■
贅沢三昧Beethoven 編(2000年)
2001年末Beethoven 「第九」棚卸〜大掃除(2001年)
SOS!Beethoven (2002年)
指令:苦手Beethoven を克服せよ (2003年)
Beethoven 交響曲第5番ハ短調「運命」覚え書き(2004年)
欲しいCD、そして宿題など(2004年5月)
謙虚ではなく(クリップス/ロンドン交響楽団のBeethoven 交響曲全集購入)(2005年)
相変わらず(Beethoven 交響曲全集)(2005年)
(続)欲しいCD、そして宿題など(2005年)
贅沢三昧Beethoven 編2006(2006年)
贅沢三昧Beethoven 編2006(追加)(2006年)
贅沢三昧Beethoven 編2006(晦日番外編)(2006年)
贅沢三昧「Beethoven ピアノ協奏曲への個人的嗜好と在庫削減」(2007年)
駅売名曲海賊盤余話■第10集■ウィルヘルム・ケンプのBeethoven (2007年)

 上記はBeeやんに関わる愚行の数々の記録。他、作品演奏ごとの記録は別途たくさん存在します。結論的に(いろいろ様々処分/上記コメントのCDはほとんどなし)棚中に残った交響曲全集(単品除く)は、ヘルベルト・カラヤン1970年代全集、フランツ・コンヴィチュニー全集(このふたつはボックス中に含まれ処分しようがない)、デイヴィッド・ジンマン全集、レナード・バーンスタイン旧全集、そしてハノーヴァー・バンド全集のみ。(ちなみに「第九」言及のほとんど処分済)最近、こんなクラシック音楽のサイトはほとんど「ブログ」(簡易ホームページ)となって、更には”ツィッター”ですか?その記録をそのままブログに転載している人もおりますね。ワタシみたいな旧態とした”ホームページ”なんて骨董的価値か。かつて「これがワタシの在庫です」、「こんなんCD買いました」的自慢が恥ずかしい!肝心の音楽そのものへの言及コメントはどーなった?的サイトは絶滅しました。

 上記には件(くだん)の「恥ずかしい!」的内容ちょっと含んでますけどね。熱心ちゅうか、ヒマというか〜そんなBeeやん関連の記事も4年前で止まっております。上記(クダらぬ文章)中、とくに関連深いのが●謙虚ではなく(クリップス/ロンドン交響楽団のBeethoven 交響曲全集購入)〜大恥の上塗り=愚行の報告です。1960年ヨーゼフ・クリップス/ロンドン交響楽団との交響曲全集は、子供時代LP廉価盤での出会い以降、曰く因縁付き。昔はほんま無視され、評価されなかったんだけれど、今や絶賛の嵐。しかも、評価の方向も皆同じ=ワタシも。

 2005年にEVEREST正規盤全集を入手。交響曲第3/8/4/7番へのコメントも残っております。2010年末、この全集を処分いたしました・・・もうエエじゃないか、そんなにBeeやんは聴かないし。正規盤全集は入手難になって、欲しい人もいるでしょ?1,000円でオークション出品したら、競合して5,100円(!)にて落札されました。CD購入頻度は減っているが、時々HMVの通販を利用します。あれって3点以上購入で*%引き!みたいな注文システムになっているじゃないですか。欲しいのはたいていはボックスセットだし、3つめに逡巡することが・・・その時、思い出したのが、先日処分したばかりのクリップス全集〜なんと770円。噂では音質まぁまぁらしい〜ポチッとボタン押しちゃいました。アホみたい。

 Madacy TC252319  5枚組770円CDにて全集購入5回目、fatboy盤数種を含めれば6度目のものも有。ほとんどビョーキ(死語)。結果的に正規盤中古1,500円入手→5,100円処分利ざや稼ぎ→770円再購入しても余り有、みたいな悪徳商売しちゃいました。言い訳らしい言い訳もないが、プラケースはもういやだ、みたいな感覚はありました。Madacy全集はお菓子の缶みたいだけれど、それを取り出せば再生紙の分厚い折りたたみに収納されております。それも気に入りました。簡易紙パックだったらもっとよろしかったが。なぜか海賊的扱いをされた音源であって、LP板起こし劣悪CDにはずいぶんと苦しめられましたよ。EVERESTは録音で有名なレーベルだけれど、これは意外とフツウの音質であったと記憶します。悪くはない、といった程度。

 購入2週間ほどで、ほぼ全部(流し聴き含め)拝聴完了。音質的に一番疑念有、とされた「第九」より。飾らず、激昂せず、叩かない。低音をゴリゴリ強調しない。ツボを外さない。大きく見せようとしない。見栄を張るような”揺れ”もなし。所謂(かつて一世風靡した)”爆演”系とは無縁、”作品に語らせる”絶妙バランス感覚。HMVのユーザーレビューにもあったが、木管が美しいですね。第3楽章のホルンだって、見事なものですよ。終楽章の音質がヘンなんだな。ここだけ、妙に音質は曇って広がりも鮮度も少々落ちます。演奏の個性は変わらないのは当たり前。BBC合唱団も好調でしょう。でも、Beeやん苦手なワタシだから、最終楽章ラスト迄辿り付くと少々疲れはある・・・

 あとはどの作品も皆、同じくらい素敵。聴き疲れしない、優しいBeeやんです。この柔らかな風情が(東洋の片隅の田舎者=ワシが想像するところの)”ウィーン風”ということか。とくに交響曲第4番/8番を組み合わせた一枚はかなりヴィヴィッド、他第1番、第2番が端正な風情で気に入りました。もうオリジナルのEVEREST盤と比較はできないんだけれど、記憶を辿ってもそう音質に違いはない〜自信ないけど〜と感じました。

 同じく2010年末、BRILLIANT 93761  35枚組総経費込5,400円ほどアルフレッド・ブレンデルの35枚組ボックスを入手いたしました。かつてBeethoven のピアノ協奏曲全集、そしてピアノ・ソナタは4枚ほど処分しての再購入。音質改善有、とのことだけれど、この再入手分は未聴です。結局、LP時代の郷愁をそのまま引きずっておるのだな。

 こんな愚行を繰り返しつつ、CDは市場生命をじょじょに失っていくのでしょう。わずか10年の【♪ KechiKechi Classics ♪】関連文書をみても、それは痛感する事実であります。

(2011年2月4日)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi