Vaughan Williams 「すずめ蜂」序曲(1953年)/
グリーンスリーヴスによる幻想曲(1954年)/
「富める人とラザロ」5つの異版(1953年)/
Elgar 序奏とアレグロ(1953年)/セレナーデ ホ短調(1949年)/
序曲「コケイン」(1950年)
(ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団)


EMI CMS 5 66543 2 オークションでまとめてなんぼ!的入札。とにかく安かった Vaughan Williams

「すずめ蜂」序曲(アリストファネス喜劇のための組曲/1953年)
グリーンスリーヴスによる幻想曲(1954年)
「富める人とラザロ」5つの異版(1953年)

Elgar

序奏とアレグロ 作品47(弦楽四重奏と弦楽のための)(1953年)
セレナーデ ホ短調(1949年)
序曲「コケイン」(1950年)

ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団

EMI CMS 5 66543 2(2枚組) オークションでまとめてなんぼ!的入札にて入手。以前の続編。2枚目

 華麗なる加齢を重ね、似非金満中年に至り、音楽は好きなだけ、厭きるほど聴ける(=オトナ聴き)ご身分となりました。そうなればなるほど聴くべき音楽は片寄り、同じような似たようなものになりがち・・・Mahler (周辺)、Stravinsky、Bartok、仏蘭西、英国、そしてMozart (周辺)、大Bach (周辺)〜こんなものか。集中力と記憶力、ノーミソ前頭連合野の柔軟性を失って、新しいものへの興味、広がりが弱まっている自覚有。この一枚だって、自分にとっては馴染みの作品ばかり、しかも我らがバルビローリでしょ、選択が安易なんです。

 でもね、やっぱり肌にフィットしちゃう。BeeやんだったらCD一枚聴き通せませんもの。こちら2度3度繰り返しても「エエなぁ」といった安心感あります。ステレオ前夜のモノラル音質は(すべて)かなり良好、ハレ管はほとんどマジック、みごとな演奏ぶり。この辺りが自分の庭、的レパートリーなのでしょう。とても新鮮に受け止めました。(British Composersシリーズのデザインも素敵)

 「すずめ蜂」序曲って、愉快かつカッコ良い躍動旋律、リズム。描写も精密+冒険活劇みたいに素敵です。クリストファー・シーマンは生真面目一方、音質も極上ながら、こちら余裕の味わい深い歌心。微妙なタメ有。グリーンスリーヴズによる幻想曲は、(小学生だった)ワタシを英国音楽好きに誘(いざな)って下さった、たっぷり甘美、名曲中の名曲。ヴェリ・ベストはバルビローリ1962年盤と確信するが、ややサラリとした味わいはオケの個性違いでしょうか。(1948年の録音も存在します)

 「異版」(ヴァリアント)もハープが効果的な田園風静謐旋律。「演奏なんてなんでも、そこそこ音質良ければ、作品がすべてですよ」みたいに考えていたこともあったが、「名曲を名曲として光り輝かせる演奏」ってたしかに存在します。リチャード・シュトゥットにて出会った作品、それも素朴なテイストが悪くなかったが、こちらまったりと雄弁な節回しが凄い説得力。貫禄。

 Elgarに入りました。「序奏とアレグロ」も濃厚な詠嘆に溢れた名曲!(名曲ばかりだ)1962年盤も痺れるような「噎せ返るような浪漫に充ちて」「纏綿甘美な”泣き”の表現」「たっぷり横流れの粘着質+ゆるゆるな歌は、まさに”バルビローリ節”」、他1956年、1947年録音も存在するから、得意な作品だったんでしょう。ここでもモノラル録音を感じさせぬ、後年の録音に負けぬ朗々たる節回しは充分価値有。

 弦楽セレナーデも1962年の録音があるんだな。この作品はそっと、さらりと流してくださる方がよろしい。バルビローリにそんな表現はムリでしょ。ま、かなり抑制されておりますが。「コケイン」は「ロンドンのロンドンっ子」といった、上機嫌で黄昏を歩む風情が切ない感激を呼びました。

(2012年2月5日)


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written by wabisuke hayashi