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ただひたすらのダブリ買い


 ダブリ買いは避けがたい宿命でしょうか。ワタシのサイトでも既に「ダブリ買いの言い訳」「連続するダブリ買い〜塀の外でも懲りないワタシ」と二回にわたって詳細なる分析を済ませているが、症状はいっこうに治まらない。ことのはじまりは「Schubert ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調D960(シュナーベル)」でしたね。

 で、今回もまさにシュナーベルのSchubert が主役です。我ながら呆れました。2003年2月、いつものタワーレコード岡山店を覗いたら「ARTUR SCHUNABEL MAESTRO ESPRESSIVO VOL.2」(History 205218〜21-303  10枚組)売ってました。1,990円だったし、非常に苦手としているBeethoven ピアノ協奏曲全5曲(お勉強のために)入っているし、Brahms の協奏曲も2曲とも、Mozart の協奏曲もタップリ5曲収録されているから、と自らに言い訳しつつ購入。

 まぁ、それはそれでねぇ、もちろん嬉しいもんですよ。CDを買うことは。でも、ちょっとノドに魚の小骨でも残っているような気持が・・・・205221-303〜コレ、Schubert です。件の。ピアノ・ソナタ第20/21番/「鱒」/即興曲 作品90、妙に顔なじみ、って、幾つめだ?知っていて買ったけど。シュナーベルさんの。

HISTORY 20.3159-306  「THE PIANO MASTERS」 40枚組 5,990円(「鱒」含まれず「楽興の時」有)
DANTE HPC 135-138 4枚組 1,600円(これは収録多い。+ピアノ・ソナタ第17番、「楽興の時」有、ほかいろいろ)
HISTORY 205194-303 「Schubert iade」10枚組 2,286円 (「鱒」含まれず。+ピアノ・ソナタ第17番、「楽興の時」有)

 ま、とにかくピアノ・ソナタ第20/21番は同じものが4種あるということですよ。DANTE盤は復刻が違うけどね。HISTORYはビミョーにダブったセットものがあるから苦しい。しかも、安いでしょ?わかっていながら買ってしまうという、苦渋の(酔狂な、ともいう)選択が待っている。

 でもね、いいじゃない。何度も聴いて楽しんだし・・・安いし、なんてこと言ってるとCDを大切にしなくなるかも、なんて言っているウチに、非情にも次のダブりを発見しました。嗚呼、恐ろしい。


 「ARTUR SCHUNABEL MAESTRO ESPRESSIVO VOL.2」(History 205220-303)2枚分は我らがMozart でした。ピアノ協奏曲は第20、21、23、24番+ソナタ第8番イ短調+ロンド イ短調。これがどうも記憶があって、懐かしい。

 おお、そうだ!「Mozart DELUX」(History 205160〜79-302 40枚組6,590円)だよ、あの素晴らしい。205163〜協奏曲第21番+ソナタ第8番イ短調+ロンド イ短調がダブッてました。美しい23番は205164に収録。ああ、そうか。

 でもさ、こちらビミョーに収録が多彩で、協奏曲第19番とか、2台ピアノのための変ホ長調協奏曲K.365+ト短調のピアノ四重奏曲も入っているからたちが悪い。逆に言うと「VOL.2」には第20/24番がダブッていないわけで、これはこれで欲しいんですよね。上手く買わざる得ないようになっているんだな、これが。

 「ARTUR SCHUNABEL MAESTRO ESPRESSIVO VOL.1」のほうはBeethoven のピアノ・ソナタ全集中心だったはずで、もしかしたらそちらの収録で新たにダブる可能性もありますね。でも、ま、こういった問題をグズグズ調べているのも趣味のウチでして、冷静に考えてみればけっこうな出費か?なにがKechiKechiだよ。我ながら呆れる。(2003年2月21日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi