ブラームスはお好き?ワタシのサイトご常連、硬派爆演系リスナー火星人様より、「ブラームスはお好き?」との問題提起をBBS上にていただきました。昨年「交響曲第2番募集」でも多大なるご意見を寄せていただいたけれど、今回もそれを凌駕する勢いの書き込みがあり、日本人のBrahms 嗜好を証明した形となりました。以下、皆様のご意見をそのまま掲載!保存版へ!(原文そのままが基本だけれど、明らかな誤字脱字、それと流れと関係ないパラフレーズの一部カットはご容赦)
ブラームスはお好き? 火星人
先の話題でいろんな意見が出てきました。そこで・・・
と言う前書きはさておき、皆様のフェバリートをご教示願いたい。できますれば簡単なコメントとともに。
私の決定版は2曲のみ。
ピアノ協奏曲第2番 エドウィン・フィッシャー/フルトヴェングラー’42
優柔不断なもので・・・Brahms 林 侘助。 思い付くままに、順不同。追記有り、ということで
● ワルツ 変イ長調 作品39-15
●クラリネット五重奏曲ロ短調
●弦楽6重奏曲第1番 変ホ長調 えっ?交響曲/協奏曲?じゃ、
●交響曲第1番ハ短調〜トスカニーニ/NBC響(1951年)
Re:今、3番だけで手一杯なのですが Yさま 今、うちのオーケストラで3番を練習していて、 こちらで聴き比べをやっています。 今のところクナッパーツブッシュの1950年録音が造形の巨大さでダントツの物凄さでした。
私もスクロヴァチェフスキの第一番を久しぶりに聴いてみたのですが、ホルンの豪快な鳴りっぷりが嬉しいですね。第4楽章冒頭のfpも譜面のとおりだし。
ブラームスは大好きです Nさま 火星人さん、真中の直球ですね。 (フェバリートとは1曲1演奏なのでしょうか?)
交響曲第1番
Re:ブラームスは大好きです Hさま 私的好みのブラームスです。順不同
●交響曲第1番
●ピアノ協奏曲第1番
皆様ストレートばかりですな 林 侘助。 超スローカーブとか隠し球はないのか? そういえばワタシはフルトヴェングラーのBrahms はフィッシャーとのピアノ協奏曲しか聴いたことないみたいです。CDはなんども手に入れる機会はあったのに、とうとう購入せず。
Brahms お気に入り追加(きっと趣旨から大外れだけれど) ようはするに、ワタシは中高年の侘び住まい、みたいな作品が好きだと言うことです。高度成長もバブルにも恩恵を受けなかった世代なので。
ブラームスは・・ Bさま 積極的に手が伸び易いほうではありませんが いざ聴き始めてしまえば こういう世界もまた良いな、と思い ハマる人も多いのが納得できます
交響曲では(Boxセッ等に入っているもの以外の)単品で
持っているものは 実は何と4作品とも
カップリングが「ハイドンの主題による変奏曲」なのです(笑
まぁ偶然半分、必然?半分ってところですか・・
Re:ブラームスは・・ Hさま ブラームスで先ず思い浮かぶのは上の3枚ですが、 それ以外の私的好みブラームス音源。順不同
●交響曲第2番
●交響曲第3番
宿題 林 侘助。 ベルリン・フィル八重奏団の6重奏曲は、ワタシも同じCD持ってますよ。あれが音質良い方ですか。どんな演奏でも好きですよ。 セルの第2/3番は未入手。未聴。マゼールのはLP以来聴いておりません。素っ気なかったような記憶もあるけど・・・自信ありません。(クリーヴランド管との録音は予想外に感動しました) ヴァイオリン協奏曲を忘れていました。月並みだけれどシゲティ/メンゲス/ロンドン響の胸アツくさせる演奏で。普段は禁句の”精神性”と言う言葉を使いたくなっちゃう。 クラリネット五重奏曲は(前に書いたように)誰のでも良いが、レジナルド・ケルのステレオ録音を格安で出現することを願っております。
交響曲第1番 火星人
今までに印象に残っているCDを引っ張り出して聞いておりますが、決定盤はないですわ。
フルトヴェングラーは3種類ほどあるのだけれど、どれも印象が残ってないです。
Re:交響曲第1番 I さま
あなたのブラームスは?と尋ねられれば、
私は、フルトヴェングラーをあげます。クラシックを聴き比べるというキッカケは、諸井さんの著書や、FMリクエスト番組だったので、番組で放送された、4番の部分的聴き比べは今でも記憶の片隅に残ってます。
Re:ブラームスはお好き? BRさま 交響曲第1番はよくコンサートにかかる曲で数々の実演を思い出します。息詰まるカラヤンの最後の来日、熱狂したロンドンでのブロムシュテット、雄大な歌で聞かせたジュリーニをはじめヴァント、マタチッチ、ペーター・フロール、チェリビダッケ、ケーゲル、サヴァリッシュ、北原幸男、レーグナー、マズアなどどれも聴き堪えあるものばかりでした。とどのつまり曲が良いのでしょう。そんな中でのお気に入りディスクはやはりDGのカラヤン87年盤でしょうか。華麗だけど重戦車みたい。日本での演奏はもっと老いぼれて泥臭かったけど。実は現在所有していないのですけれど、ホーレンシュタイン盤が少年時代のお気に入りでした。 ブラームス、そんなに曲を沢山知っているわけではないけれど大好きです。何か交響曲をひとつ挙げればヴァントによるNDR旧録音の第3番です。これは我家の装置ではLPでしか演奏の特徴が出てこないのですが、ヴァント独特の、爆発寸前のディクレシェンドがここでは効果的。硬めの響きが北国の厳しさを思わせるフィナーレが出色です。 シューマンあたりだと未だに2、3番しか聞き通せないのですが、ブラームスは4曲とも大好きなのです。 他の楽曲ではヴァイオリン・ソナタ。これも3曲等しく愛好しており、ヘッツェルの最後の録音がバランスよい佳演。コンチェルトも好きです。リートは「4つの厳粛な歌」。やっぱりフィッシャー・ディースカウ&デムスかな?ラストナンバーなんか惚れ惚れしてしまいます。リートの小品では「野辺の侘しさ」で、これも同じ組み合わせが良いですね。 ピアノ協奏曲は2番のほうが好みで、大きく構えた冒頭が素晴らしいホロヴィッツ&トスカニーニに勝るものはないと思いますが、意外?にもアシュケナージ&ハイティンクがウィーン・フィルの色香漂う音色とともにしっかりとした構成で聞かせてくれます。 去年はヴァイオリン・ソナタの1番を2つ、3番をひとつ、クインテットまでも実演で聴くことができました。これらはすべて魚沼の小出郷文化会館の主催だったんです。ありがたや。
ホーレンシュタインのBrahms 林 侘助。 第3番はVOX録音の南西ドイツ放響でしょうか。たしか持っていたはずだから、帰宅したら確認してみましょう。(後述;結局なかった)CONCERTO ROYALE三枚組で復活していましたね。(ブールの第2番は聴いてみたい) 弦楽6重奏曲のライヴを聴いてみたいものですね。
意外とでませんね、どいちん Kさま ドイツレクイエムは私の好きな曲の一つです。オーケストラだけで聞くと、クレンペラーですか。オーケストラの爆発点で聞くと、プレヴィン+RPOが相変わらずのスケールの大きさで、これは指揮者を聞くというよりも、金管楽器を楽しむといった感じでしょうか?イタリアン・カンタービレが凄いシノーポリ+チェコ・フィルや、美しさに徹したジュリーニ+ウィーン・フィルも好きです。 他に、アルト・ラプソディーもいいかな。
独逸鎮魂曲 林 侘助。 ワタシはこの作品のお勉強が足りません。LP時代、カール・バンベルガー盤(二枚組)を聴いて、充分名曲であることに気付いていたのに、CD時代では集中して聴いたことはないと思います。 記憶では手許にコッホ、カラヤン(EMI)、シノーポリ、があるはず。良い機会なので学習に励みましょう。アルト・ラプソディも同様。
Re:独逸鎮魂曲 YUさま ドイツ・レクイエムには多く優れた演奏が残っているけど(カラヤンのものは、ウィーン楽友協会合唱団のファジーなピッチが味になっているかも、という話は私のHPで書いた)、無理やりにひとつ採るとすれば、手堅いところで、C.デイヴィス/バイエルン放送響、同合唱団とのものかな。 あと、NAXOSにある4手ピアノのものは、心、いやされますよ〜。私の大好きな音盤です。合唱は入っていません。これ、神経カリカリしているときに、よく効きます。
Re:Re:独逸鎮魂曲 IKさま
ドイツレクイエムは、私もジュリーニVPOが好きです。 コリン・デイヴィスの演奏も大好きなのですが、最初から最後までずっとあまりにしっかりとしているので、ちょっと聴きとおすのに忍耐がいるときがあるのですが、ジュリーニ盤は最後まで楽しく生き生きとした音楽を感じながら聴いてしまいます。
交響曲では最近は先日買ったマゼール&クリーヴランドの全集(安い!)をよく手に取ります。どんなにブラームスに食傷気味のときでも、「これなら別腹」とばかりのゲーム感覚で聴き楽しめる一品です(笑)。 セル&クリーヴランドのブラームスの交響曲全集はあまり面白みを感じられなかったんですが、セルの時のクリーヴランド管弦のスリムさは維持したまま、マゼールの個性やフクヨカサが絶妙に加味されているという感じがします。
Re:Re:Re:独逸鎮魂曲 火星人 私の一番のお気に入りは、チェリ/ホッター’57。まるでワーグナーを聴いている雰囲気があります。 チェリの他のCD、ホッターの他の録音でも、こんなことはありません。なぜだろう?
Re:Re:Re:独逸鎮魂曲 YUさま クリーヴランド管のブラームスの交響曲全集では、ドホナーニの指揮したものも硬派でキレる演奏で、大好きです。
Re:Re:Re:Re:独逸鎮魂曲 PUさま
ドイツレクイエムですが、高関健指揮オーケストラアンサンブル金沢の演奏会で歌って素晴らしさを感じることができました。 交響曲は第3番スウィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリン というのは林さんと同じですね。
Re:Re:Re:Re:Re:独逸鎮魂曲 林 侘助。 さすが極東黄金の国ジパングではヨハネス爺さんの人気は圧倒的ですな。前回交響曲第2番を募集したときも圧倒的投稿集でしたが。独逸鎮魂曲は、その後、セル/クリーヴランド管(1969年ライヴ。残念ながら録音状態がよろしくない)、マタチッチ/ザグレブ・フィル/ザグレブ放送合唱団(1976年)を棚中より発見。 これは剛直でスケールと迫力を備えた演奏です。冒頭、合唱が少々粗いというか高揚しすぎて乱れるため、先行き心配されるが、やがて充実した熱気に溢れ怒濤の爆発がやってきます。ライヴか放送用録音だと思うが、音質も良好。 ベイヌム/コンセルヘボウの第1番(1958年)は速いテンポで勢いある美しい演奏!センスとしてはモダーンで、煽ったり異形なる個性を表出させるものではありませんね。オーケストラのマイルドな響きも楽しめます。 マゼール/クリーヴランド管の交響曲全集は現在SCRIBENDUMで入手可能だけれど、ワタシはトリプル・ロンドン中古@980(だったので、というほうが正確)で入手。ちょうど一年前か。想像以上に充実した、わかりやすい、オーソドックスな演奏で拾いモノでした。(ドホナーニ盤未聴です。彼の演奏に対する先入観みたいなものがあって、どうもいけません)
ハンガリー舞曲集 HEさま
私のブラームス愛聴盤はハンガリー舞曲集です。19世紀後半にヨーロッパに鉄道ができて、旅行がブームになった時、好まれた旅先がハンガリーやボヘミアだったのですね。ハンガリー舞曲集は1867年のハンガリーへの演奏旅行の後に書かれた(オリジナルはピアノ曲)そうです。
Re:ハンガリー舞曲集 林 侘助。 「穴狙い」で来ましたね。「通にとっては交響曲など片腹痛いわっ!」的手練れの心境か。負けました。 LP時代はイッセルシュテット/ハンブルク交響楽団(という表記だった)で楽しんだものです。CD時代になると全曲としてはアルフレッド・ショルツ/ロンドン・フェスティヴァル管(誰やねん?この演奏家)しか手許にありません。 抜粋ではライナー/ウィーン・フィルが圧倒的。ハイティンク盤は演奏印象の記憶がないので再聴しないと。
Re:Re:ハンガリー舞曲集 HEさま この曲は、多くの場合よくて抜粋、ひどいのは交響曲の穴埋めに2,3曲録音されるようなケースが多いですが、全曲を1枚のCDに収めていることが好ましいです。フィッシャーは(いつもそうですが)引っ張ったり煽ったり、テンポを自在に操って楽しそうに演奏していて、聞いていて気持ちいいです(快演)。ちなみにフィッシャー・ブダペスト祝祭管には同じ舞曲集全曲をPhillipsにも録音しています(別の録音)。よっぽどすきなのでしょうね、この曲。私はHungarotonに軍配をあげます。 交響曲も聞きますが、皆さんのように幅広く比較聴取していないので書きづらくて・・・。ケンペ・ミュンヘンの全曲は割りと良く聞きます。3番の伸びやかで大らかな雰囲気はすきです。ヴァントの1番の沈鬱な冒頭の太鼓連打も好きですよ。
それでは室内楽で Nさま
ピアノ三重奏曲
Re:Re:ハンガリー舞曲集 YUさま ライナー/ウィーン・フィルのは強靭、剛毅ですよね。あれは私も好き。あと、やはり抜粋だけど、ノイマン/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のが、底から部厚く鳴り響く豪快な演奏でしたよ。ドヴォルジャークのスラヴ舞曲の抜粋とあわさったものですが、こちらはチェコ・フィルと確か2度ほど全集で録音しなおしたのではないかと思うけど、LGO盤には後年のものにはないド迫力があります。これがノイマンか!と驚いてしまう。しかし、やはりこの指揮者のことですから輪郭はガッチリとしています。Berlin Classics。
ブラームスVSピアニスト Aさま
といえば
でも、私のブラームス体験
今は亡きクリーンの質を誰が受け継いでいるのか?
ピアノトリオはEMI ヴァイオリンソナタはまだ出会っていません。 皆さんはいかがですか
つづき BRさま ブラームスのハンガリー舞曲はそんなに好きな曲がいっぱいあるわけじゃないけれど1番は大好きです。これはアンコールでチェリビダッケがよく取り上げていた曲で、彼のコンサートでいっぺんに好きになってしまいました。色々なスタイルが可能な曲ですが、マジャールの血がたぎるような熱い演奏が好みで、トスカニーニの演奏がすばらしいと思います。できればV-disc(米軍のプラスティックSP)と同一の演奏がよろしいかと。 一応1〜3番は好みの演奏を書き込んだので4番について。この曲の駄演を聞いたことがありません。若き頃の一時期、この曲にどっぷり漬かっていましたねぇ。チェリビダッケとスウィトナーの実演で頂点に達しました。第1楽章冒頭の音のはかない響きが心を捉えて放さないクレンペラー&フィルハーモニアの演奏が原点です。緩徐楽章は南国への憧れかどうかわからないけれど、マゼール(クリーヴランド)が濃厚に歌いこんでいるのが意外な嬉しさ。この2枚以外ではサバタのSP時代のものとスウィトナーのスタジオ盤(裏青盤が入手できればなお良し)が好きです。
(2005年3月6日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】●愉しく、とことん味わって音楽を●▲To Top Page.▲ |