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【岡山大学交響楽団第51回定期演奏会】(2004年12月11日)


2004年12月11日(土)PM 6:30〜岡山シンフォニー・ホール

Rossini 歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
秋山 隆 指揮

Respighi リュートのための古風な舞曲とアリア 第2組曲
保科 洋 指揮

保科 洋 レクイエム〜ある青年の死を悼んで
秋山 隆 指揮

SAINIT・SAE"NS 交響曲第3番ハ短調 「オルガン付き」

保科 洋/岡山大学交響楽団  当日券 800円

 昨年のBrucknerから一年経ったんだな、速いよね、去年はBさんが引っ越す前だった・・・とか、終演後同行の士とミニ忘年会。ことしも押し迫ってまいりました。岡山シンフォニー・ホールは三回席まで開放してかなりの人数動員〜いままで最高じゃないのかな?

 「どろぼうかささぎ」って、小太鼓キモ!ですよね。彼女上手い!(あとでティンパニで大活躍)オケの人数も多い〜名簿を見ると120人(弦の人数多いこと!響きも厚い)ほど。賛助はチェンバロとチェレスタ、ピアノ二人がOB(あとで登場)だけで全員学生はんです。秋山さんは”アンサンブル・ハルモニア”では、どちらかというと速めのテンポでスリムでタイトな指揮をされるが、ここでは学生への配慮か、やや噛みしめるようなテンポで、仕上げはていねいでした。(もっと元気出してね!)

 「リュートのための・・・」は今年既に倉敷管でナマ経験済み。チェンバロにチェレスタ、ハープ迄登場する擬バロック的名作。ここで夏で登場したコン・ミス(工学部4年)に再会〜長足を誇示すべきピアノ椅子を思いっきり高く座り、黒いスカート+白いブラウス統一制服の女性陣にあって、唯一ノースリーヴで舞台姿艶やかに映えます。(パフレットで見る限りフツウの学生はん、といった感じなんですけどね)技術的な問題はまったく存在しなくて、ワタシはいつも「ストコフスキーのBach 」とか「新ウィーン楽派」を連想しちゃう。(後の作品でも感じたが木管上手いですね)

 休憩後「レクイエム」〜2002年7月急逝したトランペット・パートの学生を偲んだ作品、ということだそうです。直前のサマー・コンサートはワタシもおじゃましてますね。暗鬱混沌とした低弦から始まる音楽は、昇天と癒しで未来への希望を暗示して終了します。保科さんの作品は現代音楽にありがちの晦渋さ皆無で、神聖な佇まいもあり、楽曲終了後の遠慮がちな拍手も会場の雰囲気に即したものでした。

 さて、メインは「オルガン交響曲」。岡山シンフォニーホールにはパイプ・オルガンは設置されていないので電子オルガン採用となるが、文句を言うべき問題でもないナマ貴重体験です。子供の頃から(細部旋律記憶)馴染みの作品だが、正直ここ最近往時の感動が蘇りません。しかし!眼前に繰り広げられる熱演には、千言を費やす解説を遙かに凌駕する説得力があるのだね。

 結論的には古典的構成のしっかりとした作品であること。(Brahms を連想させる)短いフレーズが様々な楽器に受け渡され、繰り返されそれがじつにわかりやすい。弦も木管も中低音が重視され、全体として厚みのあるサウンドを実現していること。ティンパニは出ずっぱりの大活躍で、きわめて重要なるアクセントを担当していること。金管は華やかではなく、あくまで全体のバランスの中で奥行きを実現します。

 第2楽章第2部冒頭のハ長調和音ばかりが話題になるオルガンだが、第1楽章第2部「ポコ・アダージョ」のオケとの絡みが美しく白眉。楽譜に縁のないワタシの大勘違いだが、第1楽章第1部の峻厳なる歩みを支える低音部は、てっきりオルガンが入っているのかと思ったら、低弦のみだったんですね。(オルガン的響きが実現されている)フルートの低音重視の旋律もこの作品聴きものでして、妖しげ魅力的な響きでした。

 シンバル、大太鼓、そしてピアノ連弾の華やかで効果的な使い方。最終楽章は(保科さんらしく)テンポが微妙に揺れ、金管絶叫し、ティンパニ女史は抑制していた動きを一気に開放し全身全力で叩いてカッコ良い!嗚呼、この作品は素直にナマの響きを楽しむべきものだなぁ。

 アンコールは(予想通り)「アッピア街道の松」〜じつは交響曲開始前に、舞台向かって右二回ロビー席に4人のトランペット別働隊配置に気付いておりました。低音ピアノのものものしい歩みから、アラビアの蛇使い風木管の旋律登場、すべての楽器がぞくぞく結集し、金管爆発し、やがて掟破りの別働隊頭上から迫撃砲発射!交響曲最終盤を上回る打楽器群ヤケクソ的強打+ピアノは(エルトン・ジョン並に〜例えが旧いか?)座席から跳ね上がって鍵盤叩きつけ、会場を揺るがすリミッター外した大音響にストレス発散。

 特筆すべきはサポーターですね。「ココロこもらぬフライング拍手」など微塵も存在しなかったし、終演後、保科さんが各パートを賞賛するでしょ?すると親類縁者が諸手を挙げてそれに応えるんです。最高!

 さて、4年生は卒業ですね。就職決まっているのかな。世代的にちょうどウチの息子くらいなのに、立派な演奏でしたね。社会に巣立っても音楽を愛する気持ちを持ち続けてください。若い人たちの演奏はほんまにキモチがよろしい。

  


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi