Tchaikovsky 交響曲第5番ホ短調 作品64
(ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団)


Disky Communications  HR704032 処分済 Tchaikovsky 

交響曲第5番ホ短調 作品64

ジョン・バルビローリ/ハレ管弦楽団

1959年英Pye録音 パブリック・ドメイン音源

 【♪ KechiKechi Classics ♪】も十数年の継続となって、聴き手(書き手)も相当に齢(よわい)を重ねました。初期の頃の執筆も恥ずかし過ぎやけど、仕方がない、それがインターネットでっせ。個人の意志や、変遷とは関係なく残っていくもの。(交響曲第4番への言及もありました。)Disky3枚組は当時のCD価格相場からは激安、音質云々はド・シロウトには理解の外、但し”商品の造り”としては少々粗雑であると感じて処分済です。やがてネット世界は深化してパブリック・ドメイン音源へと至り、自分勝手に音源処理して自主CD化したものです。2013年6月、二十数年ぶりにスピーカーを替えたり、数年前にはディジタル・アンプに変更していたり、オーディオ環境の変化もありました。

 できるだけ現役世代、新しい若い世代の音楽拝聴の機会を意識しているけれど、子供の頃から馴染みや、1990年代初頭苦渋の処分をしたLP音源に親しみを感じます。クサい言い訳?後ろ向き懐古趣味かも。閑話休題(それはさておき)・・・

 オーディオは門外漢、機器に数百万!新しいマスタリングの高級CD出たら再購入辞さず!的生活とは無縁、ワタシの音質言及はすべて大幅割引にてご理解いただいて〜驚くほどの鮮明な音質、やや奥行き広がり低音不足ありつつ、これほどの水準ならば充分現役でしょう。(以前の印象とは随分と改善?)第1楽章「Andante - Allegro con anima 」神妙に始まりました。バルビローリならもっと濃厚甘美!そんな期待より、ずっとかっちり毅然として清潔な語り口。熱気充分、テンポの揺れもタメも少なく粛々とした歩み、アンサンブルは整って響きはやや軽量かも。13:20、通常聴かれるものよりやや速めでしょうか。

 第2楽章「Andante cantabile」は甘美なホルン・ソロが印象的なこの作品白眉の聴きどころ。ここも意外と淡々として、金管も全体によく鳴って熱演、しかしやや”細身”な響き。露西亜の泥臭い大爆発に聴き馴染んでいれば、この洗練に少々物足りなさを感じるかも。オケが弱い、といった一般的評価は厚み不足、といったことでしょうか。バルビローリの統率は細部、充分行き届いて悪くないと思いますよ。11:55。第3楽章「Valse. Allegro moderato」は、やはり”バルビローリのウィンナ・ワルツ”を期待すれば、清潔端正な印象でしょう。よく歌って、オケの響きは洗練され・・・期待のズルズルとした横流れ表現に非ず。彼にしては淡白かも。5:54。

 終楽章「Finale. Andante maestoso - Allegro vivace」は第1楽章「運命動機」が懐かしく回帰し、やがてティンパニに導かれて(このバランスもよろしい)華やかなテンポ・アップ、オケは精一杯の爆発を見せても響きは濁らない。威圧感はないけれど、奮闘する金管が軽量であるのも事実。この辺りの”タメ”が決まるとカッコ良いいんだけれど・・・フツウかな?精一杯のクライマックスを作って「運命動機」は勝利の歌に姿を変えます。

 なかなかエエじゃないか!というか、壮絶!とかド迫力!に至らぬ迄も、かなりの熱演でしょう。あとはこの作品にどんな風情を求めるか、ということでしょう。ここ最近本場・露西亜系ばかり聴いていたので、意外とさっぱりとした味わいに、ちょっぴり物足りなさを感じたものです。12:29。いずれ、こんな録音をフリー拝聴できる佳き時代に至りました。

(2013年11月16日)


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written by wabisuke hayashi