(続々)2003年夏休み特別企画・「KechiKechi力」?前回・前々回の続々編。「KechiKechi力」っていうけど、もう聴くのもたいへん!でも、見つけたら買わないと後悔しちゃうっ!ということで、ばかばかしい報告完結編へ。 ワタシはきっとパソコンの扱いがおかしくて、ここ二台の(ノーブランド+散々自分でいじって増設改造マシン)はある日突然悲しくも逝ってしまいましました。2003年4月の劇的事件は忘れられません。ところが新しいAthlonXP1700+マシンも当初からなんかおかしくて・・・・で、とにかく買ったPCショップに持っていったら、そのすぐご近所がいつものBOOK・OFFですよ。 数日前、@250/500コーナーの品揃えを充実させて「お盆セール」を待っていたけれど、既に@250コーナーのめぼしいものは購入済み。それが「5枚500円」に変わっている。先日10枚買ったから1,500円の損ということになるが、売れてしまっては元も子もない。注目すべきは、数日前検討外とした@500コーナーの「3枚1,000円」セールですね。@333だったら思い切って買ってもいいでしょ。 いざ、購入リストを〜まだまだ全部音にして確認できておりませんが。
Bruckner 交響曲第8番ハ短調(ノヴァーク版) マタチッチ/NHK交響楽団 1984年NHKホール・ライヴ DENON 35CO-1001 1986年に3,500円(!)で出たもの。以前にFMとかテレビとかで聴いていた音源だけれど、こうして改めて確認すると、驚くべきデッドな響きでした。正直集中できず。これは時期を改め、条件を変えて聴きなおします。 Bruckner 交響曲第7番ホ長調 ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団 1953年録音 LONDON K28Y 1041 手元にあったPHILIPS 464 950-2 Brucknerばかり4枚組とは別物・・・・とばかり信じて購入。じつは同一音源〜こないなこともありまっせ。少々切ない気持ちで確認。音質良好。よけいな飾り皆無のオーソドックス演奏で、地味だけれど現代的感覚・底力有演奏だと思います。定価2,800円。(涙) Elgar 弦楽セレナード/Britten ブリッジの主題による変奏曲/RVW「タリス幻想曲」/Tippet コレルリの主題による協奏的幻想曲 グローヴス/ロイヤル・フィルハーモニー 1989年録音 RPO CRCB-2005 グローヴスの録音はたくさんは聴いていないが、いずれ期待を裏切られたことはない。穏健で暖かく、しっかりとした足取りで満足度が高い。TIPETTの作品が初耳で、ど〜んと感動が押し寄せました。定価2,800円。 Brahms 交響曲第4番/R.Strauss「死と変容」 サーバタ/ベルリン・フィル 1939年録音 DG F26G 20362 馴染みの黄色と白のDG背表紙〜Brahms ?またぁ、バーンスタインかカラヤン?な〜んて取り出したらサーバタでした。コレ、昔から有名な録音ですよね。この人の表現は、とにかくカッコ良い!颯爽とスタイリッシュだけれど、カラヤンのような時に皮相に流されることもない。驚くべき感覚の新しさ、歌心の見事さ。定価2,600円。音質良好。 Mozart 協奏交響曲 変ホ長調K.364/Bruch スコットランド幻想曲 オイストラフ父子/コンドラシン/モスクワ・フィル/ホーレンシュタイン/ロンドン交響楽団 1963/1962年 LONDON 223E 1166 定価 2,230円。コンドラシンのMozart なんてね、ちょっと期待がありました。ちょっとまったり重くて、甘いヴァイオリンとで味わいは濃い。でも「濃厚ロシア風」でもないんです。軽快リズム感とは縁遠いが、この作品の存在感としてはピカイチの表現でしょう。スコットランド幻想曲は横綱相撲。 ローラ・ボベスコ 珠玉のヴァイオリン小品集 全10曲 ボベスコ(v)/ベマン(p) OVERSEAS 23DJ-5 ワタシの世代の少々上のアイドル・ヴァイオリニスト・ボベスコのアルバム。音色が甘くて、美しいじゃないの。こんな小品集って滅多に聴かなくなっているけど、ほんまに気持ちがヨロシ。冒頭の「ヴォカリーズ」から泣けます。定価2,300円。 BERIO Formazioni/Folk Songs/Sinfonia シャイー/コンセルトヘボウ管弦楽団(エドワーズ/エレクトリック・フェニックス) 1989年録音 DECCA 425 832-2 「シンフォニア」のみ手始めに聴きました。なんという複雑、かつ緻密に計算された構成〜ひとの声の自由なる美しさ、ドキドキするような数々の「コラージュ」。ブーレーズ/シカゴ響のライヴ(FM放送)の先入観があるためか、「もっとバラバラに、もっと熱を!」(混沌の中の統一感・透明感)という気分になるが、これはこれで充分に痺れちゃう。 Mozart ピアノ協奏曲第22/23番 ビルソン(fp)/ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ 1987年録音 ARCHIV 423 595-2 いやもうMozart は目撃すると必ず買いますから。フォルテピアノは現代ピアノとはまったく別もんの味わいで、かそけき儚さ(ため息のようにテンポも揺れる)もたまらない魅力。ガーディナーのバックが繊細を極めた配慮(”間”が素晴らしい)で驚きます。Mozart の切り口は無限だなぁ。 Sibelius /Nielsen ヴァイオリン協奏曲 リン(v)/サロネン/フィルハーモニア管/スウェーデン放響 1987/88年録音 CBS/SONY 30DC 5159 定価3,000円。この辺りは廉価盤になりにくいので、ワタシにとっては空白地帯の演奏家なんです。上手い、クセがない、クールである、まさに想像通り!でも、リンって想像以上に繊細で、音色がはかなげでワタシ好きですね。その後、どうなの?もっとこの方向で個性を深めたのか?サロネンのバックは文句なしの完成度。ああ、若手の演奏家も素晴らしいね。録音も最高。
番外編です。BOOK・OFF@250CD購入〜@333CD購入の間に九州旅行をしました。レンタカーにはCDプレーヤーが付いておりますので、博多(駅)新星堂にて二枚購入(呆れないでよ)。 ジルヴェスター・コンサート 「ウィーンの森の物語」「こうもり」序曲、「金と銀」など ケンペ/シュターツカペレ・ドレスデン 1972/73年録音 Berlin Classics 00900738BC 580円 Mozart 交響曲第38/39番「セレナータ・ノットゥルナ」 クレンペラー/フィルハーモニア管 1956年録音 TESTAMENT SBT 1094 580円 ちょっと選択が安易だったかな?時間もなかったしね。ドレスデンのワルツ、って想像通りの”腰”がありました。クレンペラーは「一つの音も忽せにしないぞ」という決意がしっかり感じられて、とくにフルート(モリス?)の活躍が目立ちました。嗚呼、涼しい夏休みが過ぎ去っていく。(2003年8月14日)
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