Berlioz 幻想交響曲(インバル/フランクフルト放送交響楽団)Berlioz 幻想交響曲 作品14 インバル/フランクフルト放送交響楽団 BRILLIANT 99999-1 1987年録音 11枚組3,582円で購入したウチの一枚。 ま、安いし勉強だ、ということでBerlioz11枚組ボックスを買いました。どうも評判がヨロシくない。世評などどーでも良いが、一番有名な「幻想交響曲」を一度聴いた感想は、暗い、ジミ、ぱっとしない、そんなところかな。それだけじゃあまりに失礼だから、真面目に聴きましょう。 でも、もともとこの曲って好きじゃないんです。どうしてかな?小学生からのお付き合い(オーマンディ盤で)なのにね。各楽章、けっこう細部まで旋律も暗記してます。有名曲だけに、けっこう手許にCDは存在して
小澤/トロント響 正直に告白します。ほとんど曲自体に共感を持って聴いてません。(これはワタシの理解力不足なんでしょう)だから、こんなに持っていても無意味そのもの。いつの間にこれほど貯まったのか、記憶がない。探せば(とくに歴史的録音セットもの辺り)まだ出てくるかも知れない。で、じつはこの度、C.デイヴィス/コンセルトヘボウ管(PHILIPS GCP-1010 1974年録音)のCDを@100で購入〜これがちょっと感じるところがありまして・・・・ ようはするに、いつものワン・パターンだけれど「オーケストラの厚みと、豊かなホールトーン」ですよ。自然体で作為を感じさせない表現。じつは細部に迄、配慮が行き届いているワタシ好みの世界〜でも、その演奏で「幻想交響曲」に目覚め、好きになった・・・・と、いうわけでもないんですが。いちおう、いくつか再聴して行き当たったCDがインバル盤でした。 これ、なんということでしょうか。アンサンブルが優れ、細部までていねいに表現され、あちこち美しい世界が広がっているはずなのに、すべて無表情に感じます。音量が上がり、クライマックスに向けてオーケストラが吼えているはずなのに、あくまで冷静。涼しげ。こんなに冷たくていいの?というくらい音楽に「共感」を感じない。 第2楽章「ワルツ」だって、ずいぶん緻密に、細かいニュアンスを付けながら演奏されているのはたしか。でも、余所行きの表情であってすげない風情?なんか、(よろしくない意味で)線が細いような気がして聴き手のココロを擽らない。 細部まで明快で、アンサンブルも優秀、すべての旋律を語っているようだけれど、できあがった音楽は「何を言いたいの?」状態なんです。録音も優秀だし、いったいどこが問題なのか?音符を並べても音楽にならない、ということかな。で、バルビローリ盤を再確認したが、ああ、なるほどね、これなら旋律に対する「愛情」やら「入魂」みたいなものを感じちゃう・・・・ここでのインバルの解釈って、いったい全体どうなっちゃっているんでしょうか。 (2003年7月4日更新)
【♪ KechiKechi Classics ♪】●愉しく、とことん味わって音楽を●▲To Top Page.▲ |