Haydn 交響曲第94/96/100番
(アンタール・ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカ)


1974年 英DECCA録音 ANC-20 250円 Haydn

交響曲第94番ト長調「驚愕」
交響曲第96番ニ長調「奇蹟」
交響曲第100番ト長調「軍隊」

アンタール・ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカ

FIC(駅売海賊盤) ANC-20 1974年 英DECCA録音 250円にて購入。

 アダム・フィッシャー全集が衝撃の廉価で登場したのが2002年辺りだったか?手許には9,431円で入手とのレシートが残っております。それからわずか数年、当のフィッシャーは新録音を開始したようだし、あちこち古楽器による新鋭の録音も進んでいるみたい。で、不況の色一層濃い2008年末、定評あるアンタール・ドラティ全集が驚異的安価で出現!でもねぇ、買えるけど聴けませんよ、そんなに沢山。難しい時代になったもんだ。これが贅沢なのか。

 Haydnの交響曲はちゃんと聴きましょう、と自らを励ます意味で■Haydnの交響曲ぼちぼち聴いてますシリーズを開始したのが2005年。しかし■(2)■(3)、とわずか3回で中断というのも情けない。(その間に転居もあってCDかなり処分済)

 ドラティ全集は(今更)新たに買い足せないが、せめて一枚くらいは(その偉業に敬意を表して)ちゃんと聴きましょう。駅売海賊盤で申し訳ないが。

オーソドックスでアンサンブルがきりりと整った演奏でした。ちょっとおカタい、洗練されないオケの響きもエエ感じ。録音も優秀。

「やや速めのテンポ、引き締まったアンサンブル、硬質で硬派な響き、聴き続けると、やや肩が凝るくらいの集中力が素晴らしい。フィルハーモニア・フンガリカって、こんな優秀なオケだったっけ?色気には不足するけど、このテンションの高さはなんとも言えぬ魅力・・・全集もこんな感じですか?(聴いているウチにBeethoven が脳裏に木霊しました)」(音楽日誌)

「躍動するアンサンブルが感銘深いですね。当時の英DECCAの全集作成演奏者起用判断はまったく正しい。ウィーン・フィル(この場合複数の指揮者の起用となったでしょう)だったら、オケの味わい(それが典雅なものであったとしても)前面で、作品を生(き)のまま味わうには少々独自の色が付きすぎるか、と思います。(もちろん、多忙なるウィーン・フィルの都合、なにより経費問題が基本だろうが)ドラティは時に、素っ気ないほどドライな表現で少々ガックリくることもあるけれど、ここではオーケストラ・コントロールも万全、各楽章表情の変化も楽しく、最終楽章打楽器大活躍の大団円を迎えました」

 とは、以前聴いた感想であります。うむ、そうだな、そんな感じ。

 音質が優れていること。フィルハーモニア・フンガリカ(ドイツ/マール/残念ながら2001年に解散とのこと)の実力がどのようなものであったかわからぬが、この録音を聴く限りアンサンブルの水準は相当なものです。”洗練されないオケの響き”というのは言い過ぎで、現在の耳では洗練に不足することはない。”ちょっとおカタい”、”硬質で硬派な響き”、というのは、楷書で生真面目な表現ということでしょう。大柄ではなく、清潔、端正でバランスがよろしい。

 3曲とも長い馴染みの作品旋律だけれど、颯爽としてHaydnに不可欠なる明るいリズム躍動と希望に溢れました。文句なく、楽しい。メヌエットは生真面目であっても(だからこそ)ユーモラスであり、アンダンテのノンビリとしたリズムも間延びはない。打楽器の大活躍(「驚愕」のアンダンテ、「軍隊」の終楽章)も対比の作り方が上手い。フィナーレの溌剌推進力には文句なし、これ全曲に共通しております。

 駅売海賊盤、しかもBOOK・OFF@250入手を侮るなかれ。座右に置くに相応しい立派な演奏であります。

 さて、■Haydnの交響曲ぼちぼち聴いてますシリーズを再開しなくては。そのためにはほんま、ぼちぼち継続して日常聴いていかないと。

(2009年1月9日)

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written by wabisuke hayashi