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「激安レーベルにおける演奏家表示について」


安田さんからの情報から
実在しない人・団体について(補足)


 安田さんから、以前 http://www.hnh.com/news/others/cwc.htm にあった情報原文(英文)を送っていただきました。そのまま掲載するのは著作権問題もありますので、(そのまま訳しても同じ)その情報をベースに一部意訳して、私が興味を持ったところだけ補足情報として掲載します。(厳密に云うとやはり問題でしょうが、あんまり面白いので)

1) 実在しない団体、個人名を使うのは、あたかも別録音のように見せて販売チャンネルを増やすこと。

2) (c)(p)の年代を巧くごまかし、あたかも新しい録音であるように見せかけること。更にDDD表示なんて云う真っ赤なウソもあること。

3) 東欧を中心に、ほんとうの録音もあること。

う〜む、これは問題ですなぁ。2)のほうは、聴いてみりゃだいたい想像は付きますし、 3)の(ほんまもんの演奏家も混じっている)というのが複雑。

・・・・・・・・・で、幽霊団体の実体とは!

1) 南ドイツ・フィルハーモニー

 スワロフスキーなんかの録音で、かなり以前から有名な団体。
私は「シュトゥットガルト・フィルか」なんて、ボケた類推をしていたのですが、実体はバンベルク交響楽団のメンバーを主体とした録音用オケとのこと。録音年代は1968年〜70年。LP時代には、バンベルク・フィルとの表記も存在したそうです。(いまでもありまっせ)

 ところが、「南ドイツ・フィル=バンベルク響」という単純公式が成り立たないのが苦しいところ。ニュルンベルク響、オーストリア放響(現ウィーン放響)の場合もあるらしい。


このHP掲載CD
ショルツ珠玉の序曲集
* どおりで、演奏と録音にバラツキがあると思った。いったい本当の指揮者は誰?

2) フィルハーモニア・スラヴォニカ

 たびたび、オーストリア放響の録音がこの名前で使われるとのこと。
安田さんからの「これとこれは同じ録音だよ」 との詳細情報に、「へ〜」と感心していたら、私もじつは持っていました。

ライン交響曲シューマン「ライン」交響曲
ショルツ/フィルハーモニカ・スラヴォニカ(PILZ CD160 241)→これウソっぱちね。DDDなんてのも
ホルヴァート/オーストリア放響(MEDIAPHON LC6616)→これ、きっと本物。ADD表示

・・・・・クサイ言い訳ですが、ショルツの演奏はけっこうちゃんとしてて良いなぁ、と思っていました。PILZの同じ2枚組で 第4番(アドルフ→これも幽霊/フィルハーモニア・スラヴォニカ)の演奏が入っていて、これはそうとうアンサンブルが落ちるんですよ。ちがうオケかもしれないし、真実の指揮者はホルヴァートではない・・・・はず。


このHP掲載CD
ホルヴァートMahler 交響曲第6番
ショルツ Bruckner 交響曲5番→あれ?これは南ドイツ・フィルだったなぁ
* これはきっと両方ともホルヴァート/オーストリア放響なんですね。ウン、私の耳はたしかだ!(ホンマ?)

3) カメラータ・ロマーナ

 そろそろ本格的にとりあげようとしていた団体。the Camerata Rhenania (カメラータ・レナニアって読むのかな?この団体名でも見たことはある)が録音したものを、しばしばこの団体名にしたそうです。
 ほかには、バイエルン放響のメンバーから成る、南ドイツ室内管弦楽団(ミュンヘン)である可能性も有。


このHP掲載CD
パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番
タルティーニのほうですね。

4) Caspar da Salo Quartet

 まだ取り上げていなかったのですが、数枚持っております。例えば、イタリア弦楽四重奏団なんかの旧い録音の流用らしい。なんか得した気分。

 他に、PILZでは「ムジチ・デ・サン・マルコ」という古楽器団体(?)があるのですが、このデータには出てきませんからホンモノらしい。但し、指揮者リッツィオは幽霊とのこと。

5) 幽霊指揮者

 Alberto Lizzio, Henry Adolph, Carlos Pantelli, Svend Bengtson, Vladimir Petroschoff, Loic Bertrand, Eugen Duvier, Peter Stern・・・・・・・・・な〜るほど、ねぇ・・・。

6) ホンマもんの指揮者

 Anton Nanut, Hanspeter Gmur, Hans Zanotelli and Laurence Siegel 、
ショルツ表示の多くは、ほぼ彼の演奏ではないそう。(贔屓にしてたのにな)彼自身は実在の音楽実業家(?)とのこと。きっと、出来の良い演奏を自分の名前にしていたんでしょう。

 ピアニストでは Sylvia Capova 、 Ida C(z) erneckaは彼らの演奏ではないそう。

 では、ピターミック、ムニッヒ(?Munih)、シドニー・ラーク、ルッツ・ヒルビッヒは実在なのでしょうか。ブローザーは?情報乞う!

7) ホンマもんのオーケストラ

 LSO、LFO、リュブリャナ放響は実在のオケですが、ときどき全然関係ない録音が入っているらしい。

 私、じつは
メンデルスゾーン「イタリア」交響曲(ショルツ/ニュー・ロンドン・フィル。SOUND CD200)というのも持ってまして、(けっこうしっかりとした演奏)これは、嘘っ八なんでしょうね。
同じCDでロッシーニ「ウィリアム・テル」(ショルツ/LSO)も入ってまして、既出「ショルツ序曲名曲集」中の演奏と同じと思われます。(でも、音はこちらの方がよい)
ハンガリー舞曲全曲(ショルツ/LFO)はほぼクロですね。

 いや〜、たまりまへんなぁ。楽しくて。なんか、いっそう聴くのも楽しみで、「もっと探そう」という気がムクムクと盛り上がってきました。


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written by wabisuke hayashi