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イギリス音楽の非科学的・非音楽的考察


 この題名は嘘っぱちで、Vaughan Williams(以下、略してVaunghan Williamsで)の手持ち交響曲を整理しているウチに、思いついただけのこと。女性の音楽ファンは男性と同等に存在するはずだけれど、Brucknerと「イギリス音楽」のファンに女性比率は少ない・・・・といういかにも説得力ありそうなる妄言、を思い出しました。

 「イギリス音楽、となにもかも一緒くたにしちゃいけないが、いずれ、熱狂的とか怒濤の迫力方面ではなくて、諄々と説得味わい方向の音楽でしょう。甘さにも辛さにも少々欠けるから、若い人や女性には人気はないかも知れません」〜よくもまぁ、非難のメールやらBBS書き込みがなかったこと!・・・というか、そもそも誰も読んでくれていないのか。(ヒューズ/フィルハーモニア管のVaunghan Williams交響曲第2番「ロンドン」より)

 Brucknerのほうは、気の利いたセクシー旋律方面じゃなくて、ひたすら和音の響きを楽しむ音楽でしょ?いずれにせよ、色彩鮮やかな音楽(カラー・グラビアに相当する)じゃないし、女性週刊誌に欠かせない「ミステリー」(エロ・グロ、と迄は言わないが)も存在しないから、女性向けではない〜Bartok'とかShostakovichは結構な人気のようですが・・・・閑話休題。(暴言過ぎましたか)

 ココロを落ち着かせたいときには「イギリス音楽」でっせ。小学生の時に出会った「グリーンスリーヴスによる幻想曲」(フィードラー/ボストン・ポップス管でした)以来、イギリス音楽とVaunghan Williamsはお気に入りです。それがきっかけでElgarやら、Delius、Holst、STANFORD、Walton なんかも楽しめるようになりましたね。

 話しはどんどん変わって、というか、最初から題名がいいかげんなんだけど、たんにVaunghan Williamsの交響曲在庫の点検をしたのでした。LP時代はプレヴィン/ロンドン響の「南極交響曲」〜超豪華ジャケット〜を唯一楽しんでおりました。こどもの音楽じゃないわな。以下、在庫棚卸しです。あくまで自分のため。では〜

交響曲第1番「海の交響曲」  ハンドリー/ロイヤル・リヴァプール・フィル/合唱団  1988年録音  EMI CD-EMX 2142
声楽がバリバリ入る勇壮なる作品。いくらで購入したか失念。おそらく$1.99くらい。

交響曲第2番「ロンドン交響曲」  ヒューズ/フィルハーモニア管弦楽団  1989年録音  ASV CDDCA 634  $4.99
交響曲第2番「ロンドン交響曲」 ヘンリー・ウッド/クイーンズホール管  1936年録音 History 204555-308
いかにもイギリスという静謐で、根暗っぽいジェントルマンな音楽。ビッグ・ベンの鐘が印象的。版の問題はいろいろあるらしいが。

交響曲第3番「田園」  ベイクルス/ボーンマス響   1992年録音  NAXOS 8.550733 800円くらい?
* ヴァイオリン・ソロと、最終楽章ソプラノのスキャットの効果が素晴らしい。

交響曲第5番ニ長調  バルビローリ/ハレ管弦楽団  1944年録音  HISTORY 205638-303
例のHistory10枚組に収録。

交響曲第6番ホ短調  ベイクルス/ボーンマス響   1992年録音  NAXOS 8.550733 800円くらい?
* 第3番と併録。録音状態、アンサンブルともによろしい。ベイクルスは他にもNAXOSに録音があるはず。

交響曲第7番「南極交響曲」  ハンドリー/ロイヤル・リヴァプール・フィル  1990年録音  EMI CD-EMX 2173
* ソプラノのスキャット、オルガンが入る壮大なるスケールの音楽。「南極のスコット」という映画の音楽でもある。茫洋としてつかみどころのない音楽か。

交響曲第8番ニ短調  バルビローリ/ハレ管弦楽団  1961年録音  ERMITAGE ERM 181-2
ルガーノ・ライヴ。

〜第4/9番が抜けてまんなぁ。いえいえこんなもんですよ。ムリして集める気もないが、最近ボックスものが安いでしょ?だからパッと買っちゃう。じつは全曲揃っている。

交響曲第1〜9番+主たる管弦楽曲+2台のピアノのための協奏曲  ボウルト/ロンドン・フィル/ニュー・フィルハーモニア管/ロンドン交響楽団  1967年〜1971年録音  EMI 5 73924-2 8枚組3,360円
* 一枚当たり420円。なんか一枚一枚ボチボチ集めて来たのが、空しくなるような価格のボックスでした。世評も、自分で聴いた感想も、極めて高水準と判断せざるを得ない。ちなみにボウルトは英DECCAにも全集を録音していて(ほとんどモノラル)同じような価格で購入可能。(但し5枚組だけれど)

(2003年4月4日)


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written by wabisuke hayashi