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贅沢三昧

Mahler 番外編(第8集)

駅売名曲海賊盤情報(?)■第5集■(Mahler 作品集)
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贅沢三昧Mahler 有為編
贅沢三昧Mahler 道草編
贅沢三昧Mahler 転変編
贅沢三昧Mahler 艱難編
 同じことばかり言うようになるとボケの始まり〜らしいが、あちこち書き散らかした”贅沢三昧 Mahler 番外編”であります。自らの邪念(うぅっ・・・全集揃えたい!)を払うべく総括のつもりです。


 Mahler は全部聴きたい、という原則が(自分の中に)あります。実際は全集揃えてたからと言って、全部しっかり聴くわけでもないが、やも棚中にちゃんと「いつでも聴けまっせ」状態で揃っておるのは気持ちよろしいものです。(ヲタク収集の世界か)では〜(なんども「音楽日誌」他で出現している話題だけれど)

● EMI 7243 8 26406 2 2 5枚組3,880円ガリー・ベルティーニ/ケルン放送交響楽団・・・フツウ当然買うでしょ。この価格だし。でもさ、なぜか以前から出ていた仏EMI で出ていた交響曲第1〜5番ボックス(1986-91年ライヴ。3,980円)を先行購入していたからなんです。つまり、5枚分ダブってしまう。そんな贅沢瀟洒なことできません。でも、第6〜10番/「大地の歌」は聴いてみたい、って、第8/10/「大地の歌」はFMエア・チェックしてあるんです(MD保存)。むしろ、回数的にはそちらを聴いているか。

 だから、買えない。(あり得ないが)手持ち5枚組3,000円ほどで売れれば、当然、全集買います。でも実際に処分したら300円くらいだろうな。現実は厳しい。演奏的は、集中と素朴が同居したような味わいがあって、永く聴き続けるに相応しい味わいあるもの。


● これは第8番(1994年)RCA 74321 27609 2 2枚組750円税込エド・デ・ワールト/オランダ放送フィル(1992年〜95年)・・・上記、ベルティーニ5枚組と同時期に、出張先である札幌で(こちらはご当地BOOK・OFFにて)購入したもの。(2004年/第1・2・4・5・7番)更に、一年後、第6・8・9番を地元・岡山の中古屋にて購入できました。あとは第3・10番を残すだけだ、というところで、同じ店で一年後、全集ボックス登場!約5,000円弱也。じつは、中古でぼちぼち集めた金額計がちょうど5,000円也。う〜む、出会いの順番を間違えました。

 正直なところ、この一連の録音は少々音質に問題有〜コンセルトヘボウでのライヴだけれど、残響あり過ぎ、オフマイクでサウンドに芯が足りないと感じるのは、オーケストラの技量問題もあるのでしょうか。未だ聴き込みが足りないという自覚あるので・・・待ちましょう。あと2枚分の出現を。じっくり聴きましょう。慌てずに。


● スヴェトラーノフ/ロシア国立交響楽団(1990年〜96年)・・・まいったなぁ、この価格。でもね、2005年に地元BOOK・OFFにて第1・3・5・6・7・10番計3,400円で入手してほくほく・・・そしたら、このVenezia全集登場でしょう?残り、第2・4・8・9番計7枚分を買うために、この7枚分を見殺しにするのか?悩みます。 想像以上の洗練、繊細なアンサンブル。ある意味期待外れでしょうか、金管・打楽器の地響きは予想通りだけれど、むしろ木管群の金属的硬質な色合いが異様でなんとも言えぬ味わいを楽しめました。

 harmonia mundi RUS 288 135但し、ウワサの第6番イ短調(1990年)は・・・これがまったく期待通りの爆演系で凄い=素晴らしいもんでしたね。第1楽章の重量感は想定の範囲内だったが、第2楽章「スケルツォ」の快速切迫感(結果として第1楽章と似た感じに陥りやすいマンネリを回避)、揺れ動くテンポと怪しげなるオーケストラの絶叫、第3楽章「アンダンテ・モデラート」の濃厚なる静謐さ。最終楽章は、鳴りきった金管の(エキセントリックな)煽り頻出で、打楽器群のタメと、アクセント充分なるアクの強い表現大爆発に満足・・・両曲とも音質極上でした。(ジャケット絵の花畑が美しい)

 これも手持ち7枚合わせて3,000円即決!で売れぬか?ま、んなことムリだから、このままぼちぼちあるものを聴いていくしかない。


 バーンスタイン/ニューヨーク・フィル(1960〜75年)・・・これは上記3件とは状況が異なって、もともと購入優先順位はそう高くなかったし、元々の所有は第5番の駅売海賊盤のみ(1,000円だったが)。ところが、ある日「全集買ったから」と、第1・5・9番(SONY 66DC 5129〜31)/第3・4番(SONY 73DC 224〜6)計6枚タダでいただいちゃいました!ワタシはこの著名なる、というかMahler ブームの嚆矢とも言うべき音源を避けて(というか、SONYはんのCD高いので)おりました。

 熱血系の、前のめりのアツい、荒削り演奏ですよね。たしかに、誰の系統とも異なって個性とクサさ光りました。FMで聴いた第8番変ホ長調(ロンドン交響楽団1966年)には少々閉口気味(阿鼻叫喚混沌怒濤の響きに)だった記憶もあるけれど・・・あと第2・6・7・10番でしょ、気長に探しましょう。ああ、イスラエル・フィルとの「大地の歌」(1972年。これは中古500円で数回見掛けたが)これも欲しいところですね。

● ショルティの(主に旧)全集・・・これはほとんど駅売海賊盤だから、論外ですな。第3番ニ短調(ロンドン交響楽団 1968年)が抜けております。あと第9番ニ長調か(ロンドン交響楽団 1967年)〜ま、ワタシはショルティの佳き聴き手ではないので、執着はありません。ああ、それと第2番ハ短調(ロンドン交響楽団 1966年)の「一枚目」がない・・・というのは、情けなくも駅売海賊盤が一枚のみ、@250で売っていたので入手したもの。これは集中力溢れたエエ演奏でした。


 経験則だけれど、既存所有音源売り払って(別途)買い換えると、しばらく憂鬱な気分へと至って、そのCDを聴く意欲を失うものです。「宝物であるCDを大切に出来なかった」「自分はなんという罰当たりなんだ!」という罪の意識。天変地異や事故で失うんだったら、あきらめは付きます。でも、こんな、”意識的ダブり買い”は、聴き手の精神を荒廃させる・・・反省します。   

(2006年6月1日)

 


・・・とかなんとか言いながら、ベルティーニ、スヴェトラーノフのCDはオークションに出してしまいました。ま、売れるか売れぬかわからないが、一度きれいに在庫整理してから全集を買い直すかどうか、思案中です。
(2006年6月11日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi