独言ひとりごと

せっかくのHPなので、なにかたまには言っておきたい(2002年6月30日)  

 飽きもせず、毎週HPの更新をやっております。2001年11月辺りでパソコン・クラッシュで在庫原稿全部パーになったのと、精神的にやや疲れが出ていたこともあって、やや苦戦したものの、その後は順調。以前にも書いたが、あまり理論的構成的整合性を求めないアホ・バカ・サイトなので、無定見更新は楽なんです。

 ワタシのように特別な才能のない人間には、せめて毎週更新くらいしか「手」はないんですよ。専門の音楽知識がない(ワタシはいつも「ド・シロウト」と逃げを打つが)し、「嗚呼、音楽が楽しかった」という気持ちを素直に表現しようと考えております。だから「ネタづくり」なんて考えなくても、毎日自然体で音楽を聴いていればこのサイトは続きます。

 と、いうのも、あまり他人のサイトは見ないワタシだが、久々に覗いてみたら消えていたり、ちっとも更新していなかったり〜なんて事象が多いんですよね、最近。ま、どういうふうに調べたか知らんが「サイトの平均寿命は7ヶ月」だそうで、「ネタ切れ」なのか、それとも生活の余裕の問題(経済的だけじゃなく)か、なかなか息長く続けるのは難しいらしい。さて、ワタシもあとどれだけ続くでしょうか。

 正直、日本のフツウ中年サラリーマンとして、なかなか仕事はツラいんですよ。(気持ち的には「ワタシは日本で一番楽しいサラリーマン」と思っているが。あくまで気の持ち方)でも、そこそこに家族を養っていけて、ぶつくさ女房と不勉強ヘロ息子と楽しく毎日が過ごせているから、音楽も楽しく聴ける。その水準でサイト用原稿も書き進められる。

 原点は「貧しかった少年時代」ですね。とくにワタシだけが貧しかったわけでもなくて、日本全体が貧しくて「高いLPは欲しくても買えなかった」んです。貨幣価値も今と違いましたしね。で、安いのしか買えなかった。でも、「レコードの価格と音楽の価値とはなんら関係がない」という、当たり前の真理に気付かせてくれました。

 「高くて、有名で、素晴らしい音楽(演奏)」というのも、たくさんあるでしょ。本当は「厳選された音楽」のみを集中して聴くことなのかも知れません。でも、厳選するためにはたくさん音楽を聴かなくちゃならない。そうすれば、やはりお金が掛かってしまう。ワタシは「安くて、無名で、そこそこに美しい音楽(演奏)」でも良いんじゃないか、と思うんです。

 ワタシには、あの評判悪いラインスドルフのMOZAET全集(MCA)が見捨てられない。レーシンクのBACHカンタータ全集(BRILLIANT)は、聴けば聴くほどやや技術的な問題に気付くようになるが、素朴で敬虔な味わいに魅了されることに変わりはない。ましてや、アマチュア・オケの真摯な情熱には毎回毎回演奏会ごとに胸打たれるばかり。

 「知識を披瀝する」とか「ウケ狙い」はございません。すなおに「嗚呼、楽しかった」〜この路線で進めるしかない〜というのが正直なところです。音楽を聴き続けること、それだけです。 

 


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