フィルハーモニカー・ウィーン・名古屋 第9回演奏会
(2018年1月21日(日)長久手市文化の家森のホール)
Brahms
ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調
村瀬 文菜(p)
Beethoven
12のコントルダンス
交響曲第3番 変ホ長調「英雄」
カール・ヤイトラー/フィルハーモニカー・ウィーン・名古屋
2018年1月21日(日)長久手市文化の家森のホール 13:30開演
やや風邪気味だけど引き隠もってばかりいても仕方がない、坂道徒歩20分ほどの会場、しかも女房殿が送ってくれる日曜のマチネ、たまには生演奏をしっかり聴かなくては。会場はほぼ満員でした。「英雄」は幾度か演奏会に行っている(金聖響/小泉和裕/保科アカデミー室内管弦楽団"アンサンブル・ハルモニア")けれど、いずれ久々。なにより鬱蒼と巨大なるBrahms ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調を聴きたかった!Philharmoniker Wien Nagoyaはウィーン式の楽器を使って個性的な響き、数年前にBrucknerを聴いておりました。
村瀬 文菜さんは愛知県出身在住の若いピアニスト、白いドレスが素敵でした。小柄で華奢な女性が鬱蒼と”大きな”作品に堂々と取り組んで、楽器はベーゼンドルファーらしい。(後ろの席のおじさんが近くまで確認しに行った)バリバリ切れ味たっぷり華やか方面に非ず、滋味深いBrahmsに相応しい音色、たしかバックハウスがそうですよね。どの楽章も大好きだけど、第3楽章「Andante」が絶品!チェロ・ソロもしっとり素敵やなぁ。
12のコントルダンス(エロイカ旋律が出現する)はヴィオラを編成に欠くのですね。右手が空席でした。Brahmsもそうだけど「英雄」もホルン大活躍しますでしょ?ウィンナ・ホルンは粗野な太い響き、扱いには苦労するみたいで音はあちこちひっくり返っていても、これでよろしいんです。クラリネットもエーラー式、これもなかなか味が濃い。二管編成だけど大きな音楽ですね。ティンパニのお兄ちゃんが上手い!馴染みの名曲をオーソドックスな表現、コクのある音色にて堪能いたしました。
アンコールは「エグモント」序曲ラスト部分、ピッコロの活躍が際立ちました。 (2018年1月21日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】 ●愉しく、とことん味わって音楽を●
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