岡山フィル第15回定期演奏会2000年2月20日(日)PM3:00〜岡山シンフォニー・ホール
Weber 歌劇「魔弾の射手」序曲 小泉 和裕/岡山フィルハーモニック管弦楽団/佐久間由美子(fl) 2000年1月には2本くらい行きたいコンサートがあったのですが、あえなく風邪でダウン。久々の生演奏。だいぶお馴染みとなった岡山シンフォニーホールの入りは6割5分くらいでしょうか。「意欲的」とは言い難いが、魅力ある選曲。ホルンの活躍を注目しました。 このオーケストラ、6割くらいが女性でしょうか。弦は8割方。スッキリとして、引き締まったアンサンブルが身上と思います。(2回くらい聴いただけで、ちょっとエラそうか)
「魔弾の射手」。弦のさわさわとした旋律はドイツの森を表現して、有名なホルンの美しい主題は狩りの合図。4本のホルンは実力充分。いつものことながら、最初の曲はいまひとつリズムにノリが感じられなくて、感興が高まって演奏者と観客の息が暖まるのを待っている状態。 フルート協奏曲は名曲だなぁ。佐久間さんは若手の有望株ですが、当然初耳。スリムで引き締まっていて・・・・と、まるでこのオーケストラのようなフルートの音色。フランスに留学された、ということなので、もっと華やかで豊満な音色を想像していました。 素晴らしく軽快で、リズム感もあって若々しい。テクニックが万全なのは当たり前ですが、カラダを揺らせながらの演奏は、見ていてアツくなります。鮮やかな緑色(青緑?)のドレスが映える。この曲、好きになりました。 休憩を挟んで「英雄」。ちょうど一年前に大阪シンフォニカーで「英雄」を聴いていますが、コンサートでは人気のある曲なのでしょうか。
これが凄い。早いテンポでスッキリとしたスタートしたので、「昨今流行の古楽器系演奏かな」と思っていたら、違うんですよ。小泉さんはカラヤンの弟子だったはず。ちょうど、あの感じでウンと若々しくした感じの演奏。 けっこう低音を聴かせて迫力があるのと、旋律の一節一節が燃えるよう。ホルンとか金管の全奏のインパクトも相当。第3楽章のスケルツォ(ホルンが聴きもの)〜最終楽章のノリと熱気で大満足。アンサンブルも想像以上に優秀で、ちょっとこのオーケストラを見直しました。 残念なのはカゼが流行っているせいか、咳払いが多かったこと。それと、スケルツォの時に居眠りをしたおばあさんが、痰をのどにからめたらしく、とてつもない呻きを上げてしまって、ちょっと付近の観客は興ざめ。(二人ほどお客さんが、心配して事務局の人を呼びに行っておりました) で、たいへん立派な演奏会でしたが、最終版ちょっと気分的に落ち着かず、「英雄」終了後、即帰らせていただきました。(アンコールは、やったのかどうか不明)
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