Celebrate2000(ハリウッドボウル交響楽団)


EMI 7243 5 67191 2 5     500円 J.Strauss

円舞曲「美しく青きドナウ」

Chopin

「子犬のワルツ」*

J.Strauss

円舞曲「わが人生は愛と喜び」○

Offenbach

「ワルツ」(「地獄のオルフェ」より)

J.Strauss

円舞曲「ウィーンの森の物語」

Tchaikovsky

「ワルツ」(バレエ音楽「眠れる森の美女」より)

Ivanovici

「ドナウ川のさざ波」○

J.Strauss

円舞曲「ウィーン気質」

Tchaikovsky

「花のワルツ」(バレエ音楽「くるみ割り人形」より)

J.Strauss

円舞曲「芸術家の生活」

Chopin

「華麗なる大ワルツ」*

J.Strauss

円舞曲「春の声」

Waldteufel

「スケーターズ・ワルツ」

フェリックス・スラットキン/カーメン・ドラゴン*/ミクロシュ・ロージャ○指揮/ハリウッドボウル交響楽団

EMI 7243 5 67191 2 5 (おそらく米CAPITAL録音)   500円

 (p)1958/59/61となっております。1960年前後の録音でしょうか。選曲を見ても「ウィンナ・ワルツ集」ということではなく、もっと気軽な、「誰でも知っている歌ってる」曲ばかり演奏会、といった趣旨でしょう。「眉間にしわ」「超マニアック」「をたく」〜ましてや「コレクター」ではありたくない、と常々思っているので、こういった類のCD(演奏会)は大好きなんです。フェリックスは有名なるレナードの、カーメンはキャプテン・ドラゴンのの親父、ミクロシュ・ロージャはけっこうハードで素敵な作品を残している作曲家でもあります。(ヴァイオリン協奏曲なんて最高!)

 オケは思いっきり上手い。(正直、巧い、と表現したいくらい)本場もん、とかそういう趣旨じゃなくて、「きょうはハリウッド・ボウルで演奏会があるんだよ。楽しみぃ!」みたいな、あまり肩肘張らずにね、的演奏です。「芸術家の生活」だって、序奏がムーディで豪華〜で、ワルツが始まるとやや芯が甘くて、少々いい加減なる雰囲気が、もうタマんない!日本の音楽ファンは「型」から入る人(硬派とも言う)が多いから、こんなCD人気出ませんよね。

 「ドナウ川のさざ波」「スケーターズ・ワルツ」なんて、聴いたのは小学生以来かな?ええっ!正直こんなに立派な曲だったの?という感想。Chopin の編曲ものも思いっきり楽しい(タンバリンがバッチリ決まってます)。「花のワルツ」の語り口の上手いこと!正直、なにもかも同じ雰囲気(ミソもクソも一緒、とは言わないで!)だと、少々マズいような気もするが、録音もヨロしいし、大いに気に入った一枚でした。

 上記が、「(とうとう)「ウィンナ・ワルツ覚え書き」〜亜米利加編(これにて完結)」からの引用そのままであって、ほとんど付け加えることはありません。2003年頃のワタシは”硬派マイナー道”に凝り固まっていて、日本では絶対に振り向かれないであろう”米国円舞曲”をことさらに称揚しております。日常音楽をこだわりなく、幅広く楽しむといった点で、本場ウィーン・フィルにこだわる必要もないが、ムリして避けることもないな、と考える今日この頃。

 選曲が絶妙であって、「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」「ウィーン気質」「芸術家の生活」「春の声」〜この辺りは必須の品揃え、願わくば「南国のバラ」も・・・とは思うが、これが聴いていて据わりが悪い、というか、リズム感が野暮な印象付きまといます。”ムーディで豪華”だけれど、旧き佳き豊かな亜米利加的表現であって、きっとナマ演奏会ではたっぷり楽しいものなでしょう。逆に言うとCDで日常聴くべきものではないかも。

 むしろ、ウィンナ・ワルツ以外が聴きものであって、Tchaikovskyの著名なワルツ2曲は華やかな脂粉の世界だし、「ドナウ川のさざ波」「スケーターズ・ワルツ」はCDそのものの入手が難しい。(「云々名曲集」で出ていてもフツウ買いませんよ)「子犬のワルツ」もそうだけれど、馴染みの、誰でも知っている旋律を(ウィンナ・ワルツにこだわりなく)揃えて下さって、”眉間に皺”的音楽に対する姿勢(Beethoven !Bruckner!か?)に、愉快な問題提起の一枚也。

 選曲順、演奏者、コンピレーション的にも優れた企画ものだと思います。音質も悪くない。

(2008年7月18日)


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written by wabisuke hayashi