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Schumann 交響曲全集(セムコフ)に関連して
HP原稿の執筆の経過
Schumann
交響曲全集(第1番〜第4番)
セムコフ/セントルイス交響楽団を更新 しました。
このCDの紹介(感想文)を完成させる迄の経過を書いてみましょう。フツウのサラリーマンのわりに、よくまぁ毎週更新するなぁ、とかヒマ過ぎるんじゃないの?(当たっていないこともない)とか、音楽ばかり四六時中聴いているんでしょ、なんて、メールはいただかないが、HP読者は思っているのかも知れません。
現在、岡山に居住していて「職住接近」〜なんと職場までDoor To Doorで25分。なんといってもこれが大都会のサラリーマンとの違いでしょう。朝はゆっくりだし、仮に夜8時まで残業していても、8:30過ぎには自宅でテレビなど見ながら飯を食っている計算。それと2001年度に営業エリア変更で、泊まりの出張が激減したのと、地元岡山の担当になったので、毎週金曜日はお客様「直行」で朝9時過ぎまでゆっくりできるんです。
もちろん週末はそれなりにゆっくりだけれど、むしろ平日の「書き貯め」をまとめる日。もともと作文はこども時分から好きだし、ワープロ・パソコン時代となって文書作成はますます楽になりました。「断片」を積み上げて、修正、加筆して完成にこぎ着けるのはお手の物。問題は内容のみ、なんです。
さて、6月初旬に東京へ出張したワタシは、初対面のN氏(HP読者)とお酒を飲み、歓談しました。その時「コンヴィチュニーの11枚組どう思います?」「Schumannが良かった」「へ〜、ワタシダメなんですよ、あの曲」なんていう会話がキッカケで「嗚呼、ちゃんと聴かないとな、交響曲」とつくづく反省しました。(このHPに掲載済みのチェッカート盤もじつに内容なし〜全面書き替え必要)
Schumannの交響曲は手元に数種類ずつあります。
全集〜セムコフ盤、チェッカート盤、チェリビダッケ盤、コンヴィチュニー盤、
第1番〜ケンペ/ベルリン・フィル、ソロモンズ/オーセンティック管、シャイー/VSO(ライヴ)、ショルツ/フィルハーニア・スラヴォニカ
第2番〜セル(ライヴ)、ムーティ/フィラデルフィア(ライヴ)、マデルナ/シュトゥットガルト放響(ライヴ)
第3番〜ワルター/NPO、カラヤン/ベルリン・フィル、デ・ブルゴス/トリノ放響(ライヴ)、ミトロプーロス/ミネアポリス管、ヘーガー/バンベルク響、ホルヴァート/オーストリア放響、ショルツ/フィルハーニア・スラヴォニカ、
第4番〜ソロモンズ/オーセンティック管、バーンスタイン/ウィーン・フィル(ライヴ)、ストック/CSO、アーベントロート/ライプツィヒ放響、アドルフ/フィルハーニア・スラヴォニカ
ざ〜っと棚を見てこれだけ出てくるから、真剣に探せばもっとあるはず。(でも、半分くらいしか聴いたことないかも)お気に入りの曲ではないので、カセット・エアチェックは存在しません。
フツウ、話題になったコンヴィチュニー盤を取り出しますよね。でも、ワタシは3年ほど前に買った、セムコフ盤が気になっておりました。CDを買ってから一度しか聴いていないし(LP時代は散々聴いた・・はず)、その時の印象は「えらく地味だなぁ」といったところ。VOXの音質は(悪いほうに)定評があるし、気にはなっていたんです。誰も話題にしないし。
東京から帰った夜に第1・2番を、翌朝第3・4番を聴き通して「嗚呼、これ素朴で良い演奏だなぁ」と感じました。大柄で雄壮な旋律に威圧感がない。セントルイス響は、スラットキン時代からはともかく、少々技術的にも危うんでおりました。これが良い意味で鄙びていて、響きが薄かったり、ヒステリックになることもないのが驚き。その夜、再度第1・2番を聴いて印象が変わらないことを確信しました。
土曜日に再々度、第1・2番を聴きながら執筆開始。資料をひっくり返しながらセムコフの生年などを確認、楽章ごとに飛ばしたり、一部繰り返したりで印象をメモしていきます。この段階で、他の演奏を聴いてはいけなくて、ひたすらセムコフ盤に集中します。ざっとメモしながら、気に入ったところは再聴。印象が変わらないか確認作業。
表現を整えながら、一応途中まで完成。HPにするCDは、2枚続けては聴けないんです。疲れてしまって。これは若い人のほうが体力があって良いのかも知れません。ここまででいったん閉じて、翌日を待ちます。数日待ってもよろしい。ようはするに、冷静になったほうが推敲できるものなんです。(と、エラそうに言うが、誤字脱字はいつものこと。恥ずかしい)
その後、気分転換に全然べつな音楽を聴いて、いちどセムコフ/Schumannからは離れたほうがよろしい。特定の演奏に入れ込むのは趣味の特典だけれど、自分の評価がコロコロ変わるのもマズいでしょ。少し、頭を冷やしてから再度聴いたほうが確実なんです。
中一日ほど空けて、第3・4番をヘッド・ホンで聴きました。(暑くなるとこの手は使えないが)とくに録音状態が芳しくない場合、これでずいぶんと印象が変わる場合もあるんです。これも楽章ごとに飛ばしたり、戻ったりして、また再度楽章を通したりで、細部、全体の印象をメモしていきます。
「ライン」はどうしても好きにはなれない。旋律が受け狙いすぎて(勝手な思い込み)・・・でも、センンルイス響のホルンは奥行きあって意外なる力演でした。音の状態がかなり茫洋としているのも、ヘッド・ホンならはっきり確認可能。
第4番は再びスピーカーからの音源確認に戻して、一気に聴きます。(楽章の切れ目がないでしょ?)それにこの曲は意外と好きなんです。4曲の中では、一番濃密な浪漫性を感じさせて気持ちよく聴くが、演奏的には、やや大人しい印象がありました。
で、あとは同じ言い回しを繰り返さないとか、文末がワン・パターンにならないように点検。さらに全体を通して推敲。意味が通じなかったり、前後で意味が矛盾するところがないかを見るわけです。この文章だけ見ると、ずいぶんと集中しているように思えますが、じつは数本常に掛け持ちしているし、文書全体を見直してる時には全然別な音楽を聴いたりしております。
あとは「作業中フォルダ」に保存していて、順番に(思いつきで)更新して行くだけ。言い訳ですが、中途半端にそれなりに完成したまま放っておいたのをあわてて更新してしまって、誤字脱字を後で気付くことは日常茶飯事。お恥ずかしい。
一つの原稿を、手を付けてから完成するまでの時間は様々。早いと一日。遅いものは半年。行き詰まって、とうとう日の目を見ないものさえあります。たとえばSchumannの原稿を一本仕上げて、引き続き同曲異演を聴きたくなったら、その音楽を気に入った証拠。多くの場合、全然べつの楽曲に行ってしまう。
以上、お粗末な執筆談でした。(2001年6月29日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】 ●愉しく、とことん味わって音楽を●
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