縁の少ない(?)Mozart 作品のCD「**の演奏した、云々作品のCDを探している」〜みたいなことは、まずありません。ま、いろんな機会に売っているCDはなるべく眺めるようにして、自分のお小遣いの範囲で安いCDを買っております。なるべく偏りなく、著名・無名なるいろいろな作品を揃えるようにして、自分の楽しみを広げる努力は欠かしません。 でも、もちろん好き嫌いはあって、Bach 、Mozart はほとんど例外なく「必ず買う」方面の作曲家です。まず、迷わない。ところが「なかなか手に入らない」曲が存在するのは不思議なものですね。いえいえ、金に糸目を付けないんなら別ですよ。あくまで「安く」〜というのが原則なのは当たり前。
つい先日、出張先から高速バスで岡山まで戻ってきました。バス降り場から歩き出したら中古屋「Groovin'」の前に。ちょいと覗いてみたら・・・・ そういえば、この2曲、意外と在庫が少ないんじゃないか、と棚を漁りました。 Brahms (ブッシュ弦楽四重奏団 /ケル)/Mozart (レナー弦楽四重奏団/ ドレパー)の録音はワタシのサイトにも掲載したし、存在の記憶は鮮明。 ああ、ダインツァー/コレギウム・アウレウムのMozart も載せていたね。 BRILLIANTはしっかり買っているから、「Mozart 40枚組」には、ナッシュ・アンサンブルの録音にも記憶がある。Brahms は室内楽全集を購入しているから・・・と確認したら、おお!ライスターとブランディス弦楽四重奏団の新しい(1996年)録音じゃない。(ちゃんとお聴いておけっ!てか) 1990年代前半にPHILIPSが紙パック廉価(!?)盤@1,700シリーズ出していたでしょ?あれで、シュテール/ベルリン・フィルのメンバーによる、Brahms の五重奏(17CD-112)はけっこう愛聴盤なんです。(定価で買っている)〜こんなもんかな?少なくないか・・・・などとと考えつつ、どうも「まだある」との不安が拭えない。 ・・・・そうか。プラド音楽祭だよ。ホセ・ゴンザレス/ヴェーグ弦楽四重奏団(1956年)〜これね、Mozart 。第2楽章「ラルゲット」の静謐さ・安寧に充ちた表情に痺れました。在庫はこんなもんか。 ところでコレギウム・アウレウムの一枚に入っていた「オーボエ四重奏曲ヘ長調」〜これも軽快で、幸せな逸品!〜は、レナー弦楽四重奏団/レオン・グーセンスの歴史的録音(1933年)の他に、ミール/サンクトペテルブルグ・トリオ(ARTE NOVA 74321 72102 2)という素敵な一枚を見つけました。これは、Boccherini、Reicha、Crusellなんかの似たような編成の曲を集めて楽しい一枚。 でもね、Mozart ホルン四重奏曲 変ホ長調は、結局コレギウム・アウレウム盤にしか出会ってなくて、廉価盤云々ということじゃなく、そもそも録音が稀少価値なんでしょうか。曲との出会いも「縁」ななのでしょうか・・・・
・・・・などという、愚にも付かない一文をちょろっと書いて「つまらんっ!自分の書いた文書はつまらんっ!」なんて、やっぱ没だな〜と、数週間経過。(意地でもサイト掲載しちゃるけん!ってか) Mozart /Brahms クラリネット五重奏曲〜ウラッハ/ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団(1951/51年 MCA MCD80093)が棚から発掘されました。いやはやもう、これが「おそらく極限の繊細なニュアンス、色気、躊躇い、なんでもあり。打ちのめされてダウン」(拙「音楽日誌」より)状態。真打ちを忘れちゃいけないよね。 更に「Mozart DELUX」(History40枚組)に、ケル(cl)/フィルハーモニック弦楽四重奏団(1945年)を発見。+オーボエ四重奏曲はレオン・グーセンスがダブリであることも初自覚。「意外と在庫が少ないんじゃないか」〜誰だよ、そんなこと言ったの。バーロー。 話しはちょっとズレるが、Mozart 畢生の傑作「レクイエム」〜これこそ手持ち在庫が少ないんじゃないかな?ええっと・・・
ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ ・・・・で、この度、デ・サバタ/RAI管弦楽団/合唱団(ローマか?表記なし。1939年)を「Mozart DELUX」より発掘〜というか、記憶から落ちていました。テンポの大幅な揺れ、オーバーな表情が濃くて、そしてカッコ良い。けっこう、胸に迫ります。でも、在庫がないとは言わんね、コレ。愛するアマデウスを、もっと真面目に、ていねいに聴かなくっちゃ。 (2003年7月5日)
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