孤独なMUSIC


 【♪ KechiKechi Classics ♪】継続して、15年以上経過しております。まさか、ね、”生来の三日坊主”がこんな長続きするとは・・・時代はブログやツィッター、SNSに遷って端末主役はパソコン→スマホへ。こんな昔ながらのホームページを飽きず更新しているのもあまり例を見ないことでしょう。一時のブログ・ブームも一段落(あまり数多くもない)お知り合いブログに掲載されている”リンク”を辿ると、かなりの比率で既に更新されていない、リンク切れも有。5-10年ほど前と異なって、熱心なご意見(BBS、メール)連絡も滅多に来なくなって、カウンターも稼働しているんだか?そもそも見ておりません。いったい読者が存在するのか、ビミョーに手応えなき日々。

 牧歌的にリスナー同士交流して、愉しく酒など呑んでいた時期が懐かしい。

 芸能人じゃあるまいし、ウケ狙いなどするつもりも、必要もなし。毎日朝6時迄に起床(腰+腹筋体操込)、10分ほど(ちょろ)ウォーキング+ストレッチ〜野菜ジュースと朝刊熟読〜「音楽日誌」執筆というのは生活のリズムであります。以前は【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新は毎金曜日朝2本ずつ、現在では週末休み土曜か日曜に一本のみ、いずれ”しっかり音楽を拝聴しましょう”といった決意の意味でした。「音楽日誌」にはデフォルメしてお仕事のこと+日常生活+体調関係だらだら書いて、そして愛する音楽に流れていく〜

 ジミな番組だけど”孤独のグルメ”ってありましたよね。井之頭五郎の喰いっぷりが美しく、豪快なこと。要らぬ薀蓄がないこと、シンプルな言葉で語られていること。小洒落た高級店がないこと。安価であること。【♪ KechiKechi Classics ♪】はもとよりド・シロウトの音楽感想文、分相応に、こちらもそれを見習いたいな、と。そう心掛けております。

 21世紀に入り、音楽媒体もすっかり姿を変えました。SP(これは見たことがあるレベル)→LP(ここから自分世代は現役)↓カセット、MD、消えたなぁ。↓DAT(個人利用としては実質消滅)→そしてCD(激安化+消滅?進行中)→データへ。ステレオ録音がかなりの完成度を迎えた1960年ころの音源(もちろんそれ以前のもの)は、パブリック・ドメインとなって自由に、無料で聴けるようになりました。時代は”データ”主流なんでしょう。

 データだったら無料なものもかなりありますよ。先日、カラヤン/ベルリン・フィルBeethoven 交響曲、韓国製駅売海賊盤5枚オークション@1出品(送料別)処分後、パブリック・ドメイン音源を使ってBeethoven 第4番 変ロ長調/第5番ハ短調(1962年)自主CD化拝聴したら・・・印象一変!その立派な演奏、音質にも驚いたものです。日常拝聴はこれで充分なんじゃないか・・・

 BIS CD-252 中古500円LP出初めの頃って、”家一軒建った”ってほんまですか。そんなことは伝説として伝聞するのみ、CD初期の値頃は実際見聞きしているし、中古として現物も見ております。((c)&(p)1984/直輸入コンパクト・ディスク/スエーデン・ビス\3,600との銀シール)\3,600円!でっせぇ、現在ならボックスもの@300はフツウ、なんだったら@100なんてのもある時代へ。30年で1/10?、1/20か。レギュラー新譜って@2,000くらいですか?SACD辺りが当時の価値価格を反映しているのかも。

 現在は通勤時間わずか5分、出張もなくなったので携帯オーディオの使用機会もなくなりました。わずか数年前迄、ポータブルCDプレーヤーを愛用して電車中では恥ずかしい思いをした記憶も懐かしい。いざiPodを使い始めたら、その使いやすさに痺れました。音源を所有する、といった概念も消えつつあって、それはクラウドに有、そんな時代がやってきて、月2,000円弱?ネット環境さえあれば、いつでもどこでも、自由自在に音楽は聴けるように。自分は時代遅れ人間なので、データを焼いて未だCDとして聴いております(自主CD)。それでも、もとよりさして多くもないCD在庫をオークション処分する日々へ。

 やがて、目指せ在庫”0”!オークション処分開始して7年経過、概ね半減(以下)といった手応え、金額の多寡に非ず、少しずつ収納棚に余裕が出てくることに妙な快感もあります。音楽は市井の一般人に、さしたる経済的負担もなく聴ける時代に至りました。

written by wabisuke hayashi