欲しいCD、そして宿題など
たくさんCDは所有しているし、おそらく「一日一枚以上」換算で更に購入していると思います。全部聴けるわけもないし、聴いたものすべてに感動できるわけでもありません。(集中力が続かない)ある日メールで「ワタシも廉価盤大好きでよく買います。でも好きなもの、気に入ったものしか買いません」と〜ワタシは「購入せず聴きもしないで、どうして”好きなもの”がわかるんだろう?」と不思議に思ったものです。ワタシは新しい出会いを探して、CDを探しております。自分の経済的に許す範囲で、ムリなく、安いものしか買いませんが。
探しているCDとか、なんとか手に入れたいものも、ないわけじゃないですよ。珍しいもの、という意味ではありません。経験上数年スパンで、中古やら輸入廉価盤でたいてい手に入ります。そんなもんです。希少価値で入手困難、超高価CDが、100%満足を与えてくださる保証はどこにもないでしょ?好きな演奏家やら指揮者の録音でも、あまり執着はないんです。現在気に掛けて探すようにしているのは
Beethoven 交響曲全集〜クリップス/ロンドン響(EVERESTオリジナルCDが安く見つかれば・・・)・・・くらいかな?別にフツウでしょ?見掛けたことも再々。お金出せば即買えるかもね。でも@500以下くらいでの出会いを期待しております。それまで気長に待ちます。
Stravinsky 「火の鳥」「ペトルーシュカ」〜ストコフスキー/ベルリン・フィル(EMI)
Sibelius 交響曲全集〜バルビローリ/ハレ管(EMI 第5/7番はあるけど)
Brahms 交響曲全集〜ベイヌム/コンセルトヘボウ管(第1番は所有済)
Beethoven 交響曲〜モントゥーの録音で、第1/2/4/7番が欲しい。コンセルトヘボウとの第3番も(他は揃っている)数年来の念願だったリヒテルのBach 平均律全曲は、先日ついに購入しました。ワルター/コロンビア響のMahler 交響曲第1番は、昨年(2003年)末まとめて5枚組(ちょっと贅沢税抜3,760円)を購入したし、セルのBeethoven 交響曲全集は、3枚中古格安(250円から333円)で手に入れて、流れであと2枚は通販@680で買い足しました。ベイヌム11枚ライヴ・セット(+DVD一枚。QDisc)は10年弱待って、今年(2004年)3,980円で入手(これ中古相場8,000円から上だと思います)。同じシリーズのフルネ・セットにもいずれ出会えるでしょう。(ベイヌムを購入時、ついでに・・・と言っちゃなんだけどメンゲルベルク・セットも同価格で購入)
ワタシの趣味は「CDを買うこと、集めること」じゃないんです。音楽を聴くこと、楽しむこと、そしてそれを(少々怪しげなる)文書に仕上げてサイトに上梓すること(これもいっそう深く音楽を楽しむため)です。
どんな音楽をサイトに優先掲載しているか・・・というと、融通無碍かな?テキトーというか、自由というか。お気に入り順、というわけじゃありません。仮にそうしても「お気に入り」なんて、どんどん変わっちゃうし。なんせ「クリティカル・エディション」なんつう話題とは無縁の輩(やから)でして、へたすると
きょうは、からやんのばっはをききました。とてもおもしろかったです。〜てな結末に終始する可能性も高い。人様のサイトを云々する資格も趣味もないが、そういった水準のサイトってかなりあります。(別にそれはそれで全然かまわないが)ようはするに、自分でネタ切れになっちゃうんです。で、サイトはたいてい短命で終わる〜尻窄みになっちゃう。(別にそれはそれでいいんじゃいないの)でもさ、ワタシの場合趣味ですから。お料理って、甘いのか、塩気は適度か、堅いのか、柔らかいのか、歯触りは?熱いのか、冷たくいただくのか、だしの種類は・・・とか、いろいろあるでしょ?季節の旬、という意味合いもあるだろうし、ご当地もの・地産地消ということも有。こども向け、若者向け、女性向け、年寄り向け、考慮もあるでしょ。和食か、中華(ま、四川とか北京とか、いろいろあるらしいけど)、洋食(フランス、イタリア、イギリス!?)・・・アメリカ料理ってありましたっけ。
音楽も一緒と考えております。ワタシは音楽にジャンル分けなど無意味と考えるものだし、自分で歌うんならクラシック方面は縁はないんです。ああ、良いな、素敵な音楽だ、と思っても、そのままサイト用の原稿になるわけじゃない。これはこれでけっこう呻吟しているんですよ。以下、感動が一行たりとも文書になっていない”宿題”を掲げておきましょう。これは、ワタシにとっての重大なる宿題なんです。
Chabrier 管弦楽曲集〜ニケ/モンテカルロ・フィル(1997年)
誰でも知ってる歌ってる・・・交響詩「スペイン」を先頭に、この賑々しさ、愉悦感はいかがでしょうか。
Durufle' レクイエムほか〜ピクマル/シテ島管弦楽団/ミシェル・ピクマル声楽アンサンブル/レブラム(or)(1994年)
幻想と敬虔と官能(ああ、いけないわ・・・)が綯い交ぜとなって、まったく妖しい。どきどきしちゃう。
Ravel 管弦楽作品〜ロザンタール/パリ・オペラ座管、ピアノ協奏曲〜サンカン(p)/デルヴォー/南西ドイツ放響、弦楽四重奏曲〜シャンペイユ弦楽四重奏団、ピアノ作品〜フェヴリェ、タッキーノ、ドワイヨン
Debussy 管弦楽作品〜ロザンタール/パリ・オペラ座管、ピアノ作品〜フェヴリェ(p)、フルートとヴィオラ、ハープのためのソナタ〜ラヴァロ(fl)ほか。
クリュイタンス、ブーレーズだって大好き、ほかたくさんフランス音楽のCDは聴いていて、ほとんどお気に入りです。でも、ロザンタール//パリ・オペラ座管の香気には特別なものを感じます。聴くたび痺れます。この”香気”はどう表現したらよいものか・・・ダブり覚悟でロザンタールのセットものを一瞬買おうか、と思ったくらい。
思い付くまま数枚取り上げたけど、まだまだいっぱいあるんです。一昨日聴いたコープマン/アムステルダム・バロック管のMozart もその範疇に入るし、ジョージ・セルのほとんどのCDには圧倒されます。(「リング」管弦楽抜粋の感動をいかがいたそうか?)で、キリがないので、全然別な意味での宿題をおひとつ。
Beethoven 交響曲第5番ハ短調(1986年)/Schubert 交響曲第8番ロ短調(1975年)〜ハイティンク/コンセルトヘボウ管
国内廉価盤シリーズに欠かせない「運命」「未完成」。星の数ほどある名曲録音中、ひときはジミでフツウ〜注目されることの少ない一枚でしょうか。ワタシはこのCDを大切にしていているが、存在意義をサイトに載せなくちゃいけないんです。
趣味というのは、たいへんな手間暇掛けて、悩んで、苦しんで・・・それが悦びなんです。(2004年5月21日)