偉大なる作曲家エルガー


Elgar

行進曲「威風堂々」第1番ニ長調 作品39-1
バルビローリ/フィルハーモニア管弦楽団(1962年録音)

チェロ協奏曲ホ短調 作品85より第1・3楽章
フルニエ(vc)/ウォーレンスタイン/ベルリン・フィルハーモニー(1966年録音)

気まぐれな女 作品17(1953年録音)
ヘンデル(v)/ムーア(p)

エニグマ変奏曲 作品36より第9変奏曲「ニムロッド」
バルビローリ/ハレ管弦楽団(? 1962年録音)

交響曲第1番 変イ長調 作品55より第3楽章
バルビローリ/フィルハーモニア管弦楽団(1962年録音)

ヴァイオリン協奏曲ロ短調 作品61〜第3楽章
ハイフェッツ(v)/サージェント/ロンドン交響楽団(1949年録音)

ARC海賊盤(EMI) ANCT15P855 500円で購入

 ワタシ、得意の寄せ集め(タマに貴重な録音紛れ込み)激安CD。名曲、珍曲(サワリのみ)、名演揃い。これをきっかけに全曲買うのもいいじゃないですか。モントゥーの「エニグマ」を聴いたときに、聴き比べで取り出したCD。ハレ管となっていますが、たしかPOとの録音でしたね。きっと表示間違いでしょう。
 (交響曲が「変響曲」となっているのも冗談最高)

 まず、「威風堂々」から。
 バルビローリの演奏となれば悪いはずはないでしょ。しみじみとした味わいと愛情溢れる名演。なんという節回しの巧さ。テンポの動きの絶妙さ、歌い回しの名人芸、優秀なオーケストラ。(はっきりいって、ブリスの演奏と大違い・・・・・・)

 チェロ協。
 やるせない旋律を上品に、ていねいに歌って凄みさえある。深い。ウォーレンスタインも懐かしい名前、ベルリン・フィルのイギリスものも珍しい。1楽章はともかくとして、3楽章で終わるのはいかにも尻切れ蜻蛉で、全曲録音が欲しくなります。→で、ちゃんと正規盤を買いました

 「気まぐれな女」
 これ、どこから持ってきた音源? たまりまへんなぁ、こんな珍しいのを入れちゃ。最近、なにかと話題復活のヘンデルによる愛らしく楽しい曲。際だったテクニックでもありませんが、いかにも楽しげにウキウキと弾いています。

 「ニムロッド」〜交響曲第1番 変イ長調。
 しっとりとした情感がたまらない。なんという息の深さ、溢れる歌心。こんな名曲だったのか、と再発見させる名演。オーケストラの上手さ。美しさ。1歩1歩、ためらいがちにうしろを振り返るような旋律の流れ。絶対全曲が欲しくなります。(彼の全曲盤を廉価で探しています、が)

 ヴァイオリン協奏曲。
 3楽章だけだけど、この曲のイメージを一変させる演奏。カンの演奏(NAXOS)も、しみじみとしていいなと思っていました。ハイフェッツの速いテンポ、細かい旋律をいとも簡単にサラリと流してしまって、あれよあれよと音楽が進んでいく。
 艶やかで、即興的なヴァイオリンの美しさ。一見さっぱりとしながら、情感もタップリ。16分間があっと云う間です。(ちなみにカンは18分)音も信じられないくらい良好。


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written by wabisuke hayashi