100円ショップ・ダイソーのCDに思う【クラシック名曲集(7)】
Bach アヴェ・マリア
Smetana 歌劇「売られた花嫁」序曲
Puccini 歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
Verdi 歌劇「アイーダ」より「清きアイーダ」
Grieg 「ペール・ギュント」より「アニトラの踊り」
Verdi 歌劇「リゴレット」より「女心の歌」
Bizet 組曲「カルメン」より「ハバネラ」
Rossini 歌劇「アルジェのイタリア人」序曲
Smetana 交響詩「シャールカ」
Smetana 歌劇「売られた花嫁」より第1幕開幕の合唱
Mozart ピアノ協奏曲第21番〜第2楽章
Mahler 交響曲「大地の歌」〜「美について」
素材発信ダイソー CD LO-7 100円 サンプルでもないし、このCDの演奏について、いちいちコメントをするつもりもありません。いちおう「100円ショップダイソーCDのサンプル」という意味で掲載します。題して「100円ショップ・ダイソーのCDに思う」〜ま、売れているみたいだし、とやかく言うべき筋合いのものではないけどね。 とにかく作り方が粗雑だと思います。基本的なポリシーが滅茶苦茶。「100円だったら、どうでも良いでしょ」みたいな姿勢が読みとれて、愕然とします。全部、真剣に検討したわけじゃないし、ま、たまに見た範囲だから間違っているかも知れないけど。 1) 「若き日のカラヤン」シリーズ 1940年代のウィーン・フィルを指揮したEMI録音のもの。着眼は悪くないが、収録曲がダブりすぎて、しかも、一枚当たりの収録が少ない。ピッチが明らかに低いのも気になるところ。音質もかなりいじっていて、ようはするに音量ヴォリュームを上げて収録している。(買うんだったらHistoryのカラヤン10枚組の方が良い) 2) フルトヴェングラー オーケストラ表記、録音年がないのは不親切で、この類のCDでは致命的な弱点。音質云々は比べていないのでわかりません。「第九」が第4楽章しか収録されないのは残念だけれど、「ベートーベン名曲集」(こういうのも存在するらしい)というのにはベルリン・フィル/ブルーノ・キッテル合唱団の全曲収録されている、らしい。(但し、冒頭が切れたり、とか問題有、とのこと) ほか、歴史的録音のピアノ曲集もありましたね。これはHistory「Piano Masters」40枚組と同じ音源。収録間違いまで一緒。音質悪くてあまりお勧めできません。 以下、自信なし。記憶薄い 3) 偉大なる作曲家シリーズ Mazur Media の原盤だから、HDCレーベルのロシア辺りの硬派の演奏家が揃っているはず。だけれど、演奏家表記が一切ない。それに、この断片寄せ集め収録はなに?あちこち各楽章寄せ集め。最悪。初心者をバカにしているとしか思えない。でも、聴いたことはない。 4) クラシック名曲集(表記CDね)全10巻 原盤不明。ま、演奏家表記名が少々おかしいのは許すとしても、なぜ全曲揃っている録音をばらばらに、無定見に10枚に分けて収録しなくっちゃいけないの?例えばMahler 交響曲「大地の歌」(全曲)マーティン・クーイ/ベルリン・フィルハーモニック・ソロイスト〜で良いじゃない。 だいたい収録選曲に「哲学」がまったく感じられない。こういうのって原価に関係ないでしょ。作成担当者のいい加減さ、ダイソーという会社の商品に対する消費者をバカにした「どうせ安いから、聴き手もこんなもんで満足?」という姿勢が見えてハラ立ちます。 もちろん音質ケバケバしくて最悪。どうも、高低音絞った「ラジカセCD」向けの音作り(つまりドン・シャリ)をしているみたいで、ちゃんとしたオーディオでは刺激が強すぎて聴けません。 5) ほか、続々出ているみたいです。 もう、興味ありません。せっかくなんだから、もうすこし丁寧な仕事をしてくれないかなぁ。「安かろう、悪かろうじゃダメ。消費者から捨てられる」って言っていたのはダイソーの社長ですよ。呆れる。なんとか改善を望みます。(2003年1月3日)
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