Mahler 交響曲第1番ニ長調
(バーンスタイン/ニューヨ-ク・フィルハーモニック)


CBS/SONY73DC221〜3/+「復活」/こちらのほうが音質が良好なような気が・・・? CBS/SONY 66DC 5129〜31 第5/9/1番3枚組 Mahler

交響曲第1番ニ長調

バーンスタイン/ニューヨ-ク・フィルハーモニック(1966年)

CBS/SONY73DC221〜3(オークションにて3枚組1,390円にて入手/定価7,300円!1984年発売)
CBS/SONY 66DC 5129〜31 第5/9/1番3枚組(有り難きいただきもの/定価6,600円!也1988年発売)

 旧録音「復活」(ニューヨーク・フィル1963年)入手のために、結果的にダブり買いになってしまったもの。特別にバーンスタインの旧全集に思い入れがあるわけでもないが、拝聴すべき個性として全集棚中に揃えました。世評(知名度も)非常に高いものだけれど、ワタシは必ずしも全面賛同して聴いているわけではありません。音質にもやや問題有。そういえば、十数年後のズービン・メータの録音(同じオケ)も聴いておりました。そちらはアンサンブル的にはずいぶんと改善された、と思います。

 交響曲第5番 嬰ハ短調(1963年)には、ずいぶんと悩まされました。この時期のバーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニックは、アンサンブルの精査、磨き上げの点でやや問題があると思います。熱気、勢い、思い入れ、集中力、そして青春の憧憬と焦燥に溢れ、提示部を繰り返して下さる第1楽章。オケはあまり上手くないんじゃないの?それでも作品に対する情愛が、ちゃんと伝わって揺れ動き、爆発します。

 しっかりとした足取りで歩む第2楽章「スケルツォ」は、躍動に充ちております。念入りなリズムの強調、ホルンを先頭に金管の強奏も素晴らしい。中間部のレントラーは”ウィーン風優雅”ではなく、粘着質を強調した重いもの。ま、もとよりバーンスタインに”美しいMahler ”は期待していないが。そして躍動と熱狂が再現され、快速アッチェランドで終結するいつものパターンへ。

 第3楽章は暗鬱なるカノンであって、意外とサラリと開始されました。テンポやや速め。まるで演歌の旋律のような経過を経て、冒頭主題が戻ります。中間部の憧憬に溢れた優しい旋律(「彼女の青い眼が」)はそっと、デリケートに表現されました。ワタシの嗜好ではもっと、とろけるような甘美な響きで攻めて欲しかったところ。洗練が足りないか。

 終楽章「嵐のように運動して」は難物でして、ここをバランス良く表現するのが指揮者の腕の見せどころ。想像付くだろうが、若きバーンスタインに抑制とか、バランスとか、そんな期待をしちゃいけなくて、ま、この際とことんパァーっと行きまっしょい!的熱気、勢い、思い入れ、集中力・・・って、第1楽章の印象と同じか。ヴァイオリンによる第2主題はは陶酔のひとときだけれど、これももっと磨き上げられたオケで聴きたいところですね。

 「”生”の主題」が登場して、これは交響曲第9番に流用されるから、「CBS/SONY 66DC 5129〜31」のように、第9番→第1番と続けて収録されるのも意味あることだと思います。あとはラストまで一気呵成に突っ走って、怒濤の結末へ。嗜好としてのヴェリ・ベストは別に存在するが、中途半端な抑制・息切れより、汗まみれの熱狂と、荒削りな躍動を堪能いたしましょう。

 なにを”美しい”と感じるかはそれぞれ聴き手の感性なので。青春の憧憬とか焦燥が良く表現された演奏だと思います。

(2008年10月31日)

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written by wabisuke hayashi