R.Strauss アルプス交響曲
(ルドルフ・ケンペ/ロイヤル・フィルハーモニー1966年)


RCA 新星堂 SRC-7 R.Strauss

アルプス交響曲

ルドルフ・ケンペ/ロイヤル・フィルハーモニー

RCA 新星堂 SRC-7 1966年録音 1,000円

 LP時代も所有しておりまして、それはそれは壮麗なるジャケットが豪華でありました。1991年に1,000円にてCD購入、現在ならTESTAMENT盤が入手可能。

なんという輝かしくも、剛毅な金管か。清冽な弦のテンションでしょうか。ハイティンク盤の自然体も良かったですよ。でも、盤石の自信に溢れて、表現的にはケンペのほうが更に上か?録音にはそう遜色はなく、ロイヤル・フィルは絶好調であって厚みと迫力に不足しない。全体でトラックひとつという不親切なる編集だけれど、50分弱一気であります。
 これはかなり以前拝聴した「音楽日誌」からの感想引用であります。1971年シュターツカペレ・ドレスデンとの録音のほうが有名かな?しかし、音質、オケの個性含め、こちらの魅力も捨てがたい。絶好調。

 ケンペはオケの個性を活かす穏健派と思うが、ドレスデンのマイルド・サウンドに対して、こちらロイヤル・フィルの”輝かしくも、剛毅な金管、清冽な弦のテンション”全開の華々しい迫力+切れ味に溢れます。我が人民中国製極小ディジタル・アンプとの相性抜群!これほどまでの優秀録音であったか(奥行き、各パートの距離感、バランス絶妙。「登り道 Der Anstieg」に於ける舞台裏金管ファンファーレが好例)、と感慨も新た。

 この作品のキモはホルンとカウベルだと思うんだけれど、まぁ、これが朗々深々、存在感を以て響き渡るんです(「山の牧場」 Auf der Alm)。「嵐の前の静けさ (Stille vor dem Sturm)」に於けるバスドラム、そしてウィンド・マシンの効果的なこと!そして炸裂する金管の粗野で激しい絶叫、リアルな落雷・・・さえ、響きは明晰で濁らない。颯爽とした佇まいを崩さない。カッコ良い!

 「日没 (Sonnenuntergang)」の弦は、思いっきりテンション高いっすよ。オルガンによる「太陽の動機」〜万感胸に迫るホルン、トランペット(そして木管)による日没風景描写のしみじみ上手いこと。ラスト辺りにちょろり再現される「山登りの動機」(フルート)も痺れるほど。やがて冒頭部「夜の動機」が再現され、静かに終わっていくんだけれど、これを交響曲と呼ぶのはどーしてか?ド・シロウトには知る由もないが、いずれ全貌を聴き馴染んで、初めて作品を理解できるのでしょう。ワタシは生体験が目覚めの貴重なキッカケとなりました。

(2011年11月4日)


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written by wabisuke hayashi