おやすみのアダージョ


Borodin「夜想曲」
Tchaikovsky「アンダンテ・カンタービレ」
ニューヨーク・インターナショナル弦楽四重奏団

Beethoven 「月光」より第1楽章
バドゥラ・スコダ(p)

Chopin  夜想曲 変ホ長調 作品9-2
練習曲「別れの曲」
シュマルフス(p)

Mozart ピアノ協奏曲第23番イ長調より「アダージョ」
ガントバルグ/ピアッツィーニ(p)/ヴュルテンベルク室内管弦楽団

Albinoni「アダージョ」ト短調
フェルバー/ヴュルテンベルク室内管弦楽団

Mozart 嬉遊曲ニ長調K136より「アンダンテ」
ペシェク/スロヴァキア・フィルハーモニー

Holst 組曲「惑星」より「木星」
ビュンテ/ベルリン交響楽団(旧西)

Bach 「主よ、人の望みの喜びよ」
リュブサム(or)バシュハ(tp)

ゴールドベルク変奏曲より「アリア」
ジャコテ(cem)

SWT Classics FX-203 250円(中古)で購入

 こういう「寄せ集め」は好きですね。あんまり難しいことを考えずに、美しい旋律に身を委ねるのも悪くない。「木星」「主よ」「アリア」が手持ちの音源でダブりでした。でもね、まぁ、250円でしたし。買っちゃうんですよ、見かけたら。ちょっと表記が怪しいものもあるが、PILZ音源に間違いなし。選曲抜群のセンス。

 じつはBorodin/Tchaikovskyの有名なる室内楽は、なんやらココロが悩ましく、しっとりと黄昏ます。LP時代はドロルツ弦楽四重奏団(DG)の演奏がお気に入りでした。CDで別な演奏のを買いなおしたが、その思い出が蘇りません。ええとこ取りの楽章だけれど、何とも気持ちよくて「おやすみ」したくなります、ホンマ。ぬくぬくとしたお布団の中で微睡(まどろ)んでいる感じ。

 別に知名度で判断するワケじゃないが、スコダという著名なるピアニストが含まれていると、ちょっとした安堵感が出るのも事実。PILZにこんなんありましたかね。重心が低くて、音色が落ち着いた幻想曲が「おやすみ」の安寧を妨げる不安を呼びそうな「月光」。

 シュマルフスはPILZ音源の代表的なピアニストだけれど、実在ですかね。この2曲、CHOPNのなかでも誰でも知っている、ちょっと胸騒ぎの旋律でしょ。正直、この辺りの演奏の良し悪しはほとんどわからないんだけど、音質だって悪くないし、しっとりとした雰囲気はちゃんとあります。「別れの曲」の盛り上がり部分の指がカタいのはワザと?(演奏家表記にヴュルテンベルク室内管弦楽団と付いているけど、これは次の曲と判断)

   ピアッツィーニは来日しているし(ギーレンと一緒に)、Mozart の中でも屈指の「泣かせる」メロディに文句はないが、ガントバルグという指揮者が怪しい。実在ですか?ちょっとオン・マイクっぽくて奥行き浅いが、音質は悪くありません。明快なる、雰囲気に頼らないピアノ。オケも瑞々しい。

 「アダージョ」の4番打者はAlbinoniですね。バロックとは思えない(実際は編曲?)官能的な弦とオルガンの絡みがたまらない。これじゃ、悩ましくって安眠不可能〜悶々としちゃって。で、これ、中間部で通常ヴァイオリンがソロをとるところで、オルガンが担当している特異な版で、そうなると「ガルシア/シュトゥットガルト放送交響楽団」(PILZ「瞑想のための音楽」)と同一音源である可能性が高い。演奏はしっとり。

 Mozart はコメント不能。いや、もう、いっきにココロ晴れやかに。安らかに眠ることも可能でっせ。雰囲気としては晴れ晴れとした青空だけれど。

 「木星」は後半部分の息の長い、ゆったりと幻想的な部分が「おやすみのアダージョ」か。これ、ザンデルリンクのベルリン響じゃない、旧西ドイツのベルリン響(かなりヘロい)だけれど、なかなか立派な演奏なんです・・・というか、PILZ系音源でいつも登場する音源で、なかなか全曲登場しないという不思議なもの。録音良好。

 残り2曲のBach も、既に手持ち音源に含まれます。リュブサム(リュプサム?)もジャコテも著名な演奏家だけれど、トランペットが朗々たる旋律を歌う「主よ」が素晴らしい。「アリア」はサービスの域です。全曲版所有。(2003年2月25日) 

 


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written by wabisuke hayashi