音楽日誌

上ほどあたらしくなります

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2001年11月某日

病院(おそらくヤブっぽい)の診断では、風邪ではないのではないか?すごい肩こり(滅多に経験しない)とやや不眠(なんやらここ一週間くらい睡眠不足続く)っぽくて、「筋弛緩剤」「睡眠薬」をいただく〜聞くだにオソロシげな薬だけれど、弱いものだそう。ゴロゴロしちゃダメ、とのことでした。自宅療養。

暖かくして音楽でも〜ロストロ/コンドラシン/モスクワ・フィルの「ドン・キホーテ」(1964年)。ここ数日間、コンドラシンの剛速球に魅せられっぱなし。

ここ数日、へんなメール(文字化けして全然読めない)が数通来ていて、てっきりメーラーをシンプルなやつに変えたせいだと思ったら、じつはウィルス。「申し訳ないが、テキストファイルで送り返してね」と返信して発覚。なにごともないようだけれど、気になるので、自宅療養を良いことにHDを初期化、いちからクリーン・インストゥール。ちゃんと事前準備してやる作業はじつに楽しい。

2001年11月某日

風邪悪化?仕事をしていても目を開けてられない。昼から早退して通院しようと思ったが、なんやかんやと定時まで仕事して、急ぎ病院へ。くらしき作陽の演奏会行けず。明日の山口出張も断念。自宅療養。

インターネット通販で、XP、256のメモリ、外付けCDR(持っていた内蔵品は、手持ちでは合うPCがない)を注文。贅沢。(ボーナス時の女房臨時小遣いをあてに)〜どこがKechiKechiやねん?

2001年11月某日

遅くまで残業。帰宅後、つぶれたPCのうち無事な部品を確認してオークションへ。よく眠れず、早朝起きだしてコンドラシンのMahler (1・4番)を聴く。骨太・豪快で、しかも品が失なわれない。

広島へ出張。非常に眠い。思ったより早く用事が終わったので前回目を付けていたBOOK・OFFへ再訪問。@250で14枚購入。但し、狙っていた数枚が消えていたのは痛い。犯人はわかっているが。ピョン・ヨン・リン/ヤナーチェク・フィルのMahler 第4番なんて渋いでしょ?エルンスト・タイス/オーストリア室内フィルのマルティヌーも、曲的に探していたもの。

2001年11月某日

風邪、これで治まってくれれば嬉しいが、やや怪しい。また宿題満載の仕事一週間が始まる。ウンザリ。でもPCも回復して、気持ちも新たな月曜日。

朝から、Mahler の1番(レヴァイン/LSO)〜明快で楽天的。新時代のMahler か?、Bruckner4番(ティントナー/スコティッシュ・ナショナル管)〜評価イマイチのメールをいただいて再聴したところ、なかなかの誠実さが胸にしみる。

2001年11月某日

ウチのボロ車の前輪のタイヤがダメとのこと。女房とタイヤを買いに行ったついでに、カーステレオ(カセット)をあきらめて(左チャンネルが鳴らない)、CDを購入してしまう。2万円でお釣りがくるから安くなったもの。良い音ですよ。

ワタシの新マシン、ほぼ以前の環境に復旧終了。厳密にいえば設定チョンボがあるんだけれど、やり直す気力もなくてしばらくこれで行くことに。メールのデータ取り込みがどうしてもできなくて、OUTLOOKは二度と使わないことに決意。メーラーなんかシンプルなやつで良いんです。

小澤/SFSOの「パリ・アメ」など爽やかでよろしい。ベンツィ/アルンヘム・フィルの「夜想曲」「春の祭典」予想以上に味わいのあるしっかりとした演奏で驚いてしまう。マデルナの「マニフィカト」集、堪能する。(これなんとかHPにしたいが・・・)

2年ぶりくらいにMahler の9番をワルター/ウィーン・フィルで聴くが、美しい音質・オーケストラの響きに驚きつつ、イマイチ集中できず。ザンデルリンクの「大地の歌」のほうが、驚くべき明晰さ、骨太さ、重厚でありながら鈍重にならず、しかも、渋い響き、声楽の水準の高さに圧倒されてしまう。

2001年11月某日

お休み。結婚記念日。午前中は女房の機嫌依然として悪かったが、昼から息子のお友達がたくさん来て大騒ぎ(のゲーム)。夕方から中華料理など食べに行きました。ご機嫌回復。

ほぼ丸一日掛けて、壊れたワタシのPCのデータはほぼ新しいマシンに移築。女房のマシンもほとんど万全に修理完了。ほっとする。がんばってHPの原稿を貯めなくっちゃ。北欧の音楽とか、プリムローズのヴィオラとかいろいろ聴いているが集中できない。

2001年11月某日

きょうは大きな行事があって、お客様が集まったので酒席のおつきあい。9時前には帰宅するが、体調も、女房の機嫌も悪い。在庫HP原稿すべて消失しているので、更新はアリバイ的に。

連休なので、本格的にPC修理して気持ち入れ替えます。

2001年11月某日

死んだHDはなんとかならんか、といじっているうちPC本体の電源が落ちて、2度と戻らない。大々ショック。翌日、安い出物PC購入して、作業環境復活するが、今度は女房マシン寿命っぽい。〜詳しくは「近況」にて。(なんども書きたくないほど衝撃が大きい)

広島方面出張。風邪ぎみ。ここ数日、音は鳴っているが音楽は耳に入らない状態。

2001年11月某日

XPは買わず(メモリ大幅増強が必要らしいので)、ルーターを購入。これでADSLは女房マシンと共用となる。(ファイヤ・ウォールの意味もあり)息子マシンは勉強しなくなるのでつながず。日本語変換もバックアップでなんとか回復して、問題なく使えるようになる。あとアイコンとサウンド設定が残っている。

夕方から岡山ポリフォニー・アンサンブル演奏会なので、Bach ミサ曲ト短調BWV235(フレーミヒ)で予習。これ信じられないくらい劇的な名曲でした。

2001年11月某日

Windows XPの発売を記念したわけでもないだろうが、データを貯めていたHDがクラッシュ。起動HDは無事だけれど、数年間分の画像データすべてパー。HP原稿もすべてアウト。(これはサイト上からダウンロードしたもの。でも書きかけ原稿は二度と戻らない)大ショック。

しかも、広島でお客さん多数と飲んでしまって新幹線最終に乗り遅れ。(早朝帰宅)でも、BOOK・OFFで掘り出し物CD@250で10枚発見が唯一の救い。

2001年11月某日

前泊含め、山口へ肉体労働の出張。クタクタに疲れて帰宅。週末だけれど、地元取引先と商談、更に更に明日は広島。

Bach 「コラール集」(BRILLIANT)〜ちょうどカンタータのカタログのようになっていて、短い旋律の連続が心洗われるように美しい。HP更新。結構、寒くなってきて、風邪をひいている人も増えてきた。

2001年11月某日

広島からは比較的早く帰宅。YAMACHIKUからCDが届く。ザンデルリンクと、Bach 、Mozart 。嬉しい・・・が、まだ封は切らず(手元にあった)コンヴィチュニーのBrucknerの5番を聴くことに。

これ、2枚組だったので激安BOXが出て初めて聴いたもの。圧倒的怒濤迫力貫禄横溢壮絶凄。こりゃ、(失礼ながら)Beethoven の比ではない水準で、遅いテンポの説得力、オーケストラのいぶし銀の魅力全開。おそらく今まで聴いたうちでは最高の感動の嵐。文章にはしがたい魅力。

2001年11月某日

職場の同僚にたのまれて「XP搭載可能で劇安なPC」手配できていたので、夕方車で外出したついでに届ける。iMACのパチもんであるE-ONEの、これまた更にパチモンのCRIUMというやつ。なかなかカッコウ良い。

残業して少々飲んで(PCセッティングのお礼とのこと)帰ったら、女房が風邪で寝込んでいました。明日、広島出張。

2001年11月某日

エア・チェック音源をMD化。岩城/札響のMahler 第1番(1988)、クライバー/ウィーン・フィルで「英雄の生涯」(1993)、向山佳絵子のリサイタル(1994)、いずれも聴き応えがあって堪能する。

昼からアンサンブル早島(といっても岡響のメンバーがエキストラでかなり入っている)を楽しむ。フツウの主婦が練習の成果を披露するとは、なんと素晴らしいことか?演奏後、岡響のメンバーに声を掛けられてお茶など飲む。

2001年11月某日

出勤の日だけれど、外回りの直行直帰で朝ゆっくり。

Mahler 第5番(マッケラス/リヴァプール・フィル)は、完成度は高い立派な演奏だけれど、今一歩と思うのは何故か。NAXOSの北欧もの2枚は試聴をして買ってきたので、涙モンの美しい旋律を堪能。プヌーラ/トゥルク・フィルは「クッレルヴォ」をちゃんと聴き直す必要有。

モウレツにきついエアロビクスで汗を流して、家族で食事。

ショスタコの気の利いたサイトを発見し、感心し、ファン・レターを出しておく。コンドラシンもスロヴァークもちゃんと聴かなくちゃ。BOOK・OFFで@250のシリーズをみつけ、有名ながら、めぼしそうなもの4枚ほど購入。

2001年11月某日

とりわけて切迫する予定もない週末。仕事を早めに切り上げて昼から、ご近所回りの名を借りてサボろうと思ったが、怒濤のような諸作業が後から後から・・・・。結局、フツウの日となって一週間終了・・・じゃなくて、明日は外回り。

YAMACHIKUのサイトが久々に整理され、質問を出したら、http://www.joanrecords.com/ を見よ、とのこと。これ、BRILLIANTの詳細なサイトでした。(楽しみました)そこそこに注文入れる。

2001年11月某日

二日続けて広島に出張。昼過ぎに時間が2時間ほど空いたので、久々「ノルディック・サウンド」に顔を出したらお茶を出してくれる。多種多彩な北欧音楽と演奏家に驚くばかりだけれど、結局NAXOSで「Finnish Orchestral Favourites」(プヌーラ/トゥルク・フィル)、「Norweigan Violin Favourites」(クラッゲルド?)2枚購入。BULLなんて作曲家初耳で極上の甘さ。Rachmaninov から動物性油脂を抜いたような味わいか。そのあと、GROOVINで中古2枚ドヴォ・コン(堤剛)、Mahler 第5番(マッケラス/リヴァプール・フィル)の中古。そんなに安くはないが、レコード屋さん巡りは半年ぶりくらいのような喜び有。

広島で会議後、会食があり11:00頃に帰宅。

2001年11月某日

出張から帰る。いつもは広島泊だけれど、気に入ったホテルが取れず珍しく湯田温泉泊に。有名な某蕎麦屋に遅い昼食で入ってみるが、期待が大きかったせいか、ワタシの舌がバカなのか??(それほどでも・・)状態。でも、温泉は(寒くなってきたし)ホントに気持ちヨロシ。

疲れているが、またまた明日用事があって広島に再び訪問。

カザルスの協奏曲を引き続き聴くが、エルガーも陰鬱な情熱を感じさせてよろしい。ボウルトのオーケストラはセルにかなわないか?MDの余白に収録したキルヒホーフのリュートが鮮烈。Bach の組曲ホ短調BWV996が途中で切れてしまうのがなんとも惜しい。

2001年11月某日

健康診断も終わって、職場の同僚が(遅い夏休みで)インドネシア旅行から帰ったこともあって遅くまで昨夜は痛飲。散財。バカみたい。これから山口〜広島出張。じつはなんの事前準備もできておらず、ひじょうに不安。

出勤前にドヴォルザークのチェロ協奏曲(カザルス)。FMエア・チェック・カセット(しかもそうとうに安物)→MDにしたものだけれど、音質極めて良好、なにより覇気に満ちた演奏ぶりが素晴らしい。セルのバックもおどろくほど端正。

2001年11月某日

健康診断なので、数日前から断酒し、食事も控えめに。(なんの意味もないが)バリウムを飲むので、前日夜9:00より断食〜ハラが減って早く目が覚めるのも情けない。

昨夜発見したデルヴォー/コロンヌで「牧神」「ボレロ」DAT→MDへ。サラリと粋で、なんとも言えない雰囲気有。レイボヴィッツ/パリ・フィルでRoussel「蜘蛛の饗宴」「眠りの精」も一緒に収録。えもいわれぬ官能がある。

インターネット・エクスプローラーをバージョン・アップしてみたら、異常にPCの動作がのろくなり、数日で元に戻すことに。それとも「Googleバー」の問題か?こりゃ、XPを入れるのも考え直さないといけない。ワタシの非力マシンじゃ保たないのか?

2001年11月某日

HPの原稿絡みで、久々苦手なショスタコ5番をコンドラシン(LP→DAT)で聴く。驚くべきことに、その硬質で激しい演奏に口もきけないくらい感動してしまう。MDに再録。この演奏を選んだ中学生時代の自らの慧眼に感心(してもしょうがないが)。

川崎医大管弦楽団OBの方からお礼のメールをいただくと、その方はワタシが大阪時代お世話になった病院の息子さんでした。人生奇遇。友人に頼まれて探していたPCを5万円で購入、セッティングなどしてみると、これがもの凄く速くて、やや自らのマシンを恨んだりする。でも、そんな心の動揺は即マシンの調子に影響するから気を付けないと。

2001年11月某日

よく眠れず、夜中に起きてしまうのは精神的ストレスか。性格的に、一度大汗をかいてカラダを動かさないと気分転換が出来ない。ラインスドルフのMozart は32〜35番、さらに27〜31番を聴いて(演奏というより)曲そのものの魅力に打ちのめされる気分。スポーツクラブで激しい運動。

川崎医大室内管の定演、たいへん感動しました。さっそくHPにアップ。これから毎週のように音楽会が続く。マデルナ/RAIトリノ響でMahler の第9番。これはしみじみとして格段と上出来。なにより名曲。

2001年11月某日

週末の仕事は一見順調だけれど、じつは(お客には迷惑を掛けない)チョンボをしていて、少々胸が痛む。こういうときにはMozart に限る。ラインスドルフの旧い録音で「リンツ」「プラハ」〜予想以上の名曲ぶりに感動してしまう。

明日は休み。スポーツクラブへ行ってから川崎医大室内管の定演に行くつもり。

2001年11月某日

なんか気分的に優れない。仕事に集中できない。体調は悪くないが。女房・息子と話し合いの結果、正月はやはり北海道と決め、実家から小樽徘徊〜朝里川温泉へと予約を取る。元旦の「超割」もOK。但し、岡山〜千歳は今年で廃線が決まっていて残念。

Mahler 第7番(マデルナ/RAIミラノ響)で聴く。1971年とは思えない(悪い)録音だし、VSOほど明快な個性ではない・・・というか、聴き手が慣れてしまったのか?


written by wabisuke hayashi