Mozart ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453/第25番ハ長調K.503
(アルフレッド・ブレンデル(p)/パウル・アンゲラー)
Mozart
ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453
(ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団)
ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503
(ウィーン・プロムジカ管弦楽団)
Haydn
ピアノ協奏曲第11番ニ長調
(ウィーン室内管弦楽団)
アルフレッド・ブレンデル(p)/パウル・アンゲラー
BRILLIANT 93761 1961-1967年録音
Alfred Brendel(1931-捷克→墺太利)はとっくに引退して、世評高い録音をたくさん残しました。これは未だ売れる前、若い頃のVOX録音より。LP時代より廉価盤、お気に入りの馴染の演奏でした。先にピアノ協奏曲第22番/第27番も堪能しておりました。
Paul Angerer(1927-2017墺太利)による伴奏は、録音スケジュールにたまたま空いていたウィーンのオーケストラを各々準備した風でオモロいですね。プロ・ムジカ管弦楽団の実態は?LP時代〜CD初期のVOX音源は音質にに問題有と感じて、やがて録音より60年ほどを経、まとめられたブレンデル30歳代のBOXはモノラル録音含めちょっと大味に粒が粗いけど、さほどに状態の悪いものでもない。オーディオ専門筋の方によると、Brilliantのボックスは昔出ていてものとあまり音質的改善はないとのことだけど、自分の体感では意外と聴きやすいと感じたはオーディオ環境の変化のせいでしょうか。オーケストラは各々味わいが違うけれど、どれもピアノを引き立ててあまり前面に個性を出さぬもの。
こどもたちが春の喜びに高原に駆け出すような第1楽章「Allgro」から無垢な微笑みに溢れるト長調協奏曲K.453。
かっちりとした芯を感じさせる清潔なピアノに、オーケストラには色気がない
とは10年程前の印象だけど、第2楽章「アンダンテ」辺りソロと管弦楽の対話は親密でした。第3楽章「Allegretto-Presto」は駆け出すような喜びに溢れました。(11:44-10:48-7:37)
ハ長調協奏曲K.503はちょっと大柄に華やかな作品。音質はやや濁りがち。ヴィヴィッドに晴れやかな表情に華やかな第1楽章「Allegro maestoso」から楷書に明晰なピアノ。カデンツァも力強い。第2楽章「Andante」緩徐楽章もほんわかと曖昧に非ず、かっちりと清潔なタッチ。第3楽章「Allegretto」は抑制の効いた疾走が軽快に明快そのもの。上機嫌な笑顔が続きました。(13:56-7:40-9:19)
HaydnはLP時代には聴いていなくて、このCDが初耳。これがいちばん有名なピアノ協奏曲かも。自分もこれが唯一馴染みの旋律でした。Mozartよりシンプルに、飾りのない明るい作品。そして明快なタッチ、オーソドックなメリハリは変わらない。第1楽章「Allegro」(7:50)第2楽章「Un poco Adagio」(6:48)第3楽章「Rondo all'ungarese allegro assai」(4:14)。 (2025年1月25日)
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