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海賊盤外伝(クレンペラー)


 1995年頃、「I GRANDI DELLA CLASSICA(Nota Blu)」レーベルで10枚組のセットものが発売されました。ワタシは「フルトヴェングラー」(93.5131)と「クレンペラー」(93.5121)を購入。当時、3,650円(税抜)という破格の安さ、「1,000円で立派な廉価盤」という時代でしたから。フルトヴェングラーの音源のほうはファンの絶対数が多いから、おそらく所有の方が多いと思うので今回はクレンペラーのほうで少々話題を。「クレンペラー」(Nota Blu 93.5121)

 収録は(すべてクレンペラー指揮

CD1 93.5125 1
Mozart
「ドン・ジョヴァンニ」序曲(RIAS管弦楽団 1950/12/22 Berlin)
ピアノ協奏曲第20番ニ短調(ハスキル/ルツェルン音楽祭管 1959/8/9 LUCERNE)
ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調(ハスキル/ケルン・ギュルツニヒ管 1956/9/9 MONNREUX)

CD2 93.5125 2
Beethoven
コリオラン序曲/交響曲第3番 変ホ長調「英雄」(フィルハーモニア管 1960 ウィーン音楽週間)

CD3 93.5125 3
Beethoven
交響曲第4番 変ロ長調(フィルハーモニア管 1957.10 LONDON*)
交響曲第7番イ長調(フィルハーモニア管 1960 ウィーン音楽週間)

CD4 93.5125 4
Beethoven
交響曲第6番ヘ長調「田園」
交響曲第9番ニ短調〜「モルト・ヴィヴァーチェ」(フィルハーモニア管 1960 ウィーン音楽週間)

CD5 93.5125 5
Beethoven
エグモンド序曲(フィルハーモニア管 1960 ウィーン音楽週間)
Chopin
ピアノ協奏曲ホ短調(アラウ/ケルン放響 1954.12.25 ケルン)

CD6 93.5125 6
Bruckner
交響曲第4番 変ホ長調(ケルン放響 1954.4.5 ケルン)

CD7 93.5125 7
Mendelssohn
交響曲第4番イ長調「イタリア」(フィルハーモニア管 1960.2 LONDON*)

Brahms
交響曲第3番ヘ長調(フィルハーモニア管 1957.3 LONDON*)

CD8 93.5125 8
Brahms
ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調(アンダ/ケルン放響 1954.4.5 ケルン)
大学祝典序曲(フィルハーモニア管 1957.3 LONDON*)

CD9 93.5125 9
Brahms
悲劇的序曲(フィルハーモニア管 1956.10 LONDON*)
Mahler
交響曲第2番ハ短調「復活」〜第1/2楽章(フィルハーモニア管/ピッツ/フィルハーモニア合唱団/フィンリー/ホジソン ロイヤル・フェスティヴァル・ホール 1971.5/16)

CD10 93.5125 10
Mahler
交響曲第2番ハ短調「復活」〜第3/4/5楽章(同上)

 音質をガマン(相当厳しいものも有)すれば、演奏はどれも濃厚明快で個性的!「史上最長の”復活”」(1971年)とか、ハスキル、アラウ、アンダとの協奏曲は貴重な録音だと思います。ウィーン芸術週間(1960年ライヴ)のBeethoven 交響曲はたしか全集でCDを見掛けたことがありました。少々中途半端な収録だけれど、10年後の現在デフレ時代でも通用するコスト・パフォーマンス。

 「田園」の伸びやかで清々しいスケール感、第7番は噛みしめるような躍動感に溢れます。「英雄」は思いの外流れの良い演奏で、いずれ大柄で重そうだけれど鈍重ではない。第4番は・・・って、これEMIのスタジオ録音流用じゃないの。で、調査していったら LONDON*)と印を付けた分はすべて正規盤と録音情報が一緒じゃないですか。音質はオリジナルよりかなり悪化させているから、駅売海賊盤(←イタリア交響曲)よりさらに始末が悪い。

 ああ思い出してきた。「悪魔のレーベルNotaBlu」は、グールドとかバーンスタインとか正規音源の海賊CD化よりいっそう質の悪い、「劣悪化海賊CD」を出していたのでした。買う方も悪いが10年ほど前は様子が分からず、タワーレコードとか、バークシャー・レコードとかで数点購入しました。いまや当然現役ではないし、中古でもまず見掛けませんね。この類のCDを作り出す連中はメンバー固定されているみたいだから、ここ数年のHistoryボックスものなんかも似たようなスタッフがやっているのかも知れませんね。

IECC10006 アンセルメ その後、業界全体が「悪魔のレーベル化」度が深化したようであり、レーベル名を次々変えて似たような音源を出しているのはご存じの通り。HistoryはXXCMとかビミョーに表紙を変えていったが(TIMという会社ですか)、似たような音源を使っている「QUADROMANIA」ではmembranという会社になっております。(関係ないかも知れないが)Historyボックスそっくり内容の紙パック10枚組が出ました(CENTURION CLASSICS)が、その会社はFLEX MEDIA ENTERTAINMENTとなっておりました。

 こんなんばかり買ったり、聴いていたりするから硬派・真面目な音楽愛好家にはバカにされるんだろうな。正直にカミング・アウトしているのでご勘弁を。(2005年3月4日)

 


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written by wabisuke hayashi