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Haydnの交響曲ぼちぼち聴いてます(3)


Haydnの交響曲ぼちぼち聴いてます
Haydnの交響曲ぼちぼち聴いてます(2)

 何度も言い訳がましいが、一連の「外伝」中「集成もの」は自らの備忘録であります。ディスコグラフィでも「在庫自慢」でもありません。音楽をしっかり、漏れなく楽しもう〜という趣旨に添って、その一助となれば、と自らを励ましているんです。稀代のクラシック・フリークとして知られている砂川しげひささんの「ハイドン交響曲全曲完聴記の弁」拝読。☆の数で音楽の価値を表現するのも、ここでは”作品”に焦点を当てている(演奏に非ず)ので、悪くないと感じました。音楽愛好家の鑑のような姿勢ですね。

 前回の更新より2年が経過・・・案の定Haydnを聴く機会は増えておりません。それどころか、●15Famous Symphonies〜ワーズワース/カペラ・イストロポリターナ(NAXOS 8.505006 5枚組3,290円)(1) 交響曲第94/101/83番(1988年) (2) 交響曲第82/96/100番(1988年) (3) 第44/88/104番(1989年) (4) 第45/48/102番(1989年) (5) 第85/92/103番(1990年)は、転居収納問題を理由にオークション処分(そういえば、ほぼ購入金額で売れてました/感謝)しちゃいました。

 ●交響曲第39番(ハンス・マルティン・シュナイト 1993年)第44番(エストマン 1994年)第71番(若杉弘 1987年)〜南西ドイツ放送交響楽団(ARTENOVA BVCC-6008)/●Haydn 交響曲第99/94番〜ショルツ/フィルハーモニア・スラヴォニカ/第101番〜ショルツ/南ドイツ・フィル+「リラ協奏曲第5番」〜リッツィオ/カメラータ・ロマーナ(PILZ 449264-2 2枚組)もオークションにて、後者はお世話になった図書館に寄付したり・・・罰当たり者でございます。

 ●交響曲第98/99番 DeutscheSchallplatten TKCC-70273/オークションにて3枚諸経費全部込み1,100円程かで、真面目に再聴を決意しております。きっかけは●交響曲第96「奇跡」/97/100番「軍隊」(DeutscheSchallplatten TKCC-70272)/●交響曲第101「時計」/102番(TKCC-70274)/●交響曲第103番「太鼓連打」/104番「ロンドン」〜ヘルビッヒ/ドレスデン・フィル(TKCC-70275)関連でして、抜けていた●交響曲第98/99番(TKCC-70273/以上1974年録音)をオークションで無事入手できたことによります。(機会ある毎に中古で探していた)第96/97/100番から順繰り楽しんでおります。やや不器用、硬質で無骨な響きのオーケストラだけれど、ギュンター・ヘルビッヒの端正な表現はHaydnに似合っていると思います。Haydnにはユーモアと躍動が不可欠なんです。彼は(全然評価されないが)実力派と思います。お元気なんでしょうか。残りは第93/94/95番の一枚となりました。

 PHILIPS GCP-1035 @250 ●交響曲第94「驚愕」(1981年)/101番「時計」(1979年)じつは、同時に(セットで)入札したのは●交響曲第92番ト長調「オックスフォード」/第91番 変ホ長調〜コリン・デイヴィス/コンセルトヘボウ管弦楽団(1983年)であり、既に所有している●交響曲第94「驚愕」(1981年)/101番「時計」(1979年)のシリーズとなります。これは前回聴いたときにはあまり芳しくない印象を持っていたけれど、端正なる表現+オーケストラの余裕ある暖かさがひとつの理想的表現と感じさせました。前者ディジタル録音/後者アナログ最末期録音だけれど、録音のポリシーは変わらず、中低音重視のふくらみあるもの。

 音楽生活にはHaydnは欠かせないので、アダム・フィッシャー全集を座右の基本として、機会ある毎に(安く)個性あるCDを入手するように気を付けております。Mozart より流通量が少ないから、意外とないもんなんですよ。(処分話別として)その後、入手したCDは・・・

 ●交響曲第104番ニ長調「ロンドン」〜ルドルフ・ケンペ/フィルハーモニア管弦楽団(1956年)・・・待望のTESTAMENTボックスに含まれていたもので、まだ聴き流し程度・・・CBS/SONY30DC721 (c)1985定価3,000円→@250入手●交響曲第101番ニ長調「時計」(1970年)/第94番ト長調「驚愕」(1971年)〜レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィル・・・”音楽を聴けるようになる”悦び。こんなに楽しい音楽に出会うことも有。既にブーレーズ時代のニューヨーク・フィルだけれど、乾いた響き、粗削りなアンサンブル、それ以前と変わらないのはバーンスタインの個性なのでしょう。躍動と熱気、推進力に充ちて、これこそHaydnの無垢な世界に相応しい感動有。(「音楽日誌」2007年5月より)中古@250【♪ KechiKechi Classics ♪】の愉悦也。

 ワタシは古楽器(も)大好きだけれど、Haydnでは意外と聴いていなくて、ウルフ・ビョルリン盤くらいでしょうか。棚中を探ると●交響曲第101番ニ長調「時計」/第103番 変ホ長調「太鼓連打」〜フランス・ブリュッヘン/18世紀管弦楽団(1987年)が出て参りました。おそらくはもらいものでして、聴いていないはずはないんだけれど、記憶なし。この辺りが、情けない音楽生活の証拠であります。不況に喘ぐ音楽業界だけれど、やがて古楽器による交響曲全集が登場するのでしょう。

 こうしてみると、やはり在庫は後期作品中心になっていますね。初期中期作品は全集を揃えておかないと、なかなか聴く機会を得ないものか。次回は歴史的録音の在庫を調査しましょう。

(2007年8月10日)


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written by wabisuke hayashi