転居直前記念
200円のCD


既に棚にはありません Wagner 楽劇「ヴァルキューレ」よりヴァルキューレの騎行〜一部分(3分ほど)
クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団

Mozart 歌劇「フィガロの結婚」序曲 K492
エーリヒ・クライバー/ウィーン・フィルハーモニー

Tchaikovsky 大序曲「1812年」作品49
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー/ドン・コサック合唱団

Mendelssohn 交響曲第4番イ長調 作品90「イタリア」より第1楽章
ビーチャム/ロイヤル・フィルハーモニー

Strauss.J. ラデツキー行進曲
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー

Holst 組曲「惑星」作品32より「木星」
カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー

Verdi 歌劇「アイーダ」より「エジプトに栄光あれ」
カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー

Dvora'k 交響曲第9番ホ短調 作品95「新世界より」第4楽章
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー

エコー・インダストリー(海賊盤) SC-2004  中古を200円で購入

 更に加筆。既にこのCDは手許に存在しません。(どう処分したかの記憶もなし)その後、わずか5年で新品ボックスセット物一枚当たり単価100円を切るものも出現して、このような寄せ集めCDは誰も振り向きもしない・・・その後、

●エーリヒ・クライバー/ウィーン・フィルの「フィガロ」は全曲入手〜これが10枚組1,780円(DOCUMENTS LC12281/223484-321)で、ほか「コジ」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」全曲が含まれるもの。時代は変わりました。

●カラヤンの「1812年」「惑星」は別途入手し、そして既に処分してしまいました。

●カラヤンの「新世界」は全曲入手〜重くて、濃い演奏です。(1977年録音)

 部分寄せ集めにはほとんど興味を持てなくなりました。隔靴掻痒状態、というのかな?ちなみに「転居直前記念」というのは1999年岡山への転居を指しております。ことし2007年ワタシは大阪(尼崎)に回帰しております。

(2007年10月7日)

 2001年にこの文章を読むと違和感がありました。「200円のCD」なんて珍しくもなんともなくなり、中古なら2000年5月には近所のBOOK・OFFで「6枚1,000円」セールもありました。大阪の中古屋さんで「なんでも500円」カゴ中に、スヴェトラーノフBrahms 交響曲全集3枚組が混じっていたことも有。100円ショップで正価100円のCDも出ました。

 以下、執筆当時そのまま。


 早い(?)、安い、旨い、これは音楽を楽しむ上でも大切な原則です。いままで私が買った一番安いCDは「ショルツの序曲名曲集」(2枚で298円)ですが、絶対金額ではこのCD。私が岡山への転居を直前にして、京都まで行って買ったCDの一枚。(1999年3月)

 安いのはあたりまえでしょ?もともと安い海賊盤を、中古で買ったんですから。でも200円はやっぱり感慨深い。第2期エコー・インダストリーの主たるところが揃っています。演奏家は、バリバリの有名どころ。ビーチャムがPEECHAMになっているところなんて、最高。全65:37。深まる不況の中で楽しむ音楽はぜひこれで。

 では順に。

 クレンペラーのヴァルキューレは3分ほどの収録で、「馬鹿野郎」(なんで?全曲入れてよ)状態。ゆったりとした、スケールの大きな演奏。

 「フィガロ」は、エーリヒ唯一のステレオ全曲録音より。暖かくて、奥行きのある演奏。これが欲しく買ったようなCDですから。ちょっと昔のウィーン・フィルで、音色が違うように思えるのは気のせいですか。

 「1812年」は、ドン・コサック合唱団から始まる面白いバージョン。速いテンポで、颯爽としている…つもりだろうが、わざとらしくていやらしい。オーケストラの響きが空虚にきこえるのは(カラヤン嫌いである私の)先入観?

 「イタリア」は、暖かくて、ふくよかなビーチャム時代のRPOの音のすばらしさ。モノラル録音で、音源がマニアックですよね。

 「ラデツキー行進曲」は、う〜ん、いいかんじ。立派な行進曲を、ちょっと余裕で演奏した豪華な味わい。こういうカラヤンは許せる。(偉そうに・・・と自分で思う)

 「惑星」。このころのカラヤンは、若々しくて覇気があってよろしい。ちょっと前倒しで、勢い余った感じも悪くない。弦の美しいこと。

 「アイーダ」は、上手い。豪華で勇壮で、バリ盛り上がり。カラヤンはオペラが良いという噂は本当みたい。

 「新世界」〜これきっと1959年のEMI録音でしょう。全曲は別に持ってました。曲の民族的な味わいより、オーケストラの圧倒的な威力を誇示する演奏で、そう割り切れば楽しめます。

 以上。名付けて「REFRESHING」・・・・・どうも題名は外しているなぁ。CLASSIC FANTASYとかいうシリーズみたいです。ダメですよ、こんなCDに1,000円も出しちゃ。100円でも良いくらいです。(1999年)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi