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幼き日の17cmLPの思い出


* 2004年加筆です。ここ数年購入したCDなどを蛇足で少々、と思っております。

 小学生の4年生頃両親から買ってもらった17cmLPはちゃんと覚えています。古ぼけた真空管のラジオにプレーヤーをつないで聴いてました。まだ、STEREO/MONNの区別も知らず、ただ音楽に対する感動はいま以上に深かった、と思うのです。かなりの比率で、現在の音楽の好みを決定しています。もう手元にないので、記憶だけを頼りに・・・・

(1) ケテルビー「ペルシャの市場にて」ヴォルフ・フェラーリ「マドンナの宝石」
モンテカルロ・プロムナード管 *指揮者なし。(グラモフォンのステレット33シリーズ)どう考えても、パッとしない曲ですが、すり切れるくらい聴いたはずです。

* この作品、なかなか(安く)売っていないし、おそらく見かけても買う意欲は起きないと思います。ごめんなさい。

(2) タイケ 行進曲「旧友」「ラデツキー行進曲」ほか。
 ハンス・フリース少佐/ドイツ第11近衛軍楽隊(?)(グラモフォンのステレット33シリーズ)きっと学校の音楽の時間に聴いて気に入って親に買ってもらったはずです。運動会にはいまでも使われているのでしょうか。演奏抜群で、後年30cmLPで買いなおしました。

* この17cmLPのラストに「ラデツキー行進曲」が収録されておりました。吹奏楽、行進曲、などはほんとうに縁遠くなりました。

(3) L.モーツァルト「おもちゃの交響曲」
カラヤン/フィルハーモニア管。(エンジェル)B面はスメタナ「モルダウ」でベルリン・フィルとの録音。「モルダウ」のこの録音は現在CDで所有してます。いまでも大好きな曲です。

* 「おもちゃの交響曲」も滅多に売っておりませんね。フランツ・リスト室内管(HUNGAROTON HRC 066)で手に入れました。

(4) シャブリエ「スペイン」V.W.「グリーンスリーヴスによる幻想曲」
フィードラー/ボストン・ポップス管(RCA)音楽の先生に勧められて買ったもの。この辺りから、演奏者を意識しだした?この2曲も現在に至るまでの好みを決定しています。フィードラーのこの録音のCDは機会があれば買いたいと思っているのですが。

* 期待通り、狙い通りフィードラー盤を手に入れました。

(5) グリーグ「ペール・ギュント」組曲
フィードラー/ボストン・ポップス管(RCA)お金持ちの同級生が、たしかバルビローリかビーチャムの30cmLPを持っていて、立派なステレオ(家具調の!)で聴いていたのがうらやましかったのを記憶してます。最近バルビローリのCDを買いました。

* どうしてこの作品が「文部省推薦」なのか、いまだによくわからない。

(6) モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」バッハ「G線上のアリア」
ミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内管(ロンドン)友人のポータブル・プレーヤーで聴いたこの曲に痺れました。私の音楽好きの一生を決めた曲と云っても過言ではありません。バッハはゆったりとしたテンポが印象的。やがて、息子が当時の私と同じ小学5年生になったとき、この曲に感動し、音楽の偉大な力に驚愕しました。

* その後、腐るほどたくさんCDは買いましたよ。ヴェーグ盤かな?一番気に入ったのは。

(7) ハチャトゥリアン「ガイーヌ」より
ロジェストヴェンスキー/レニングラード・フィルハーモニー(グラモフォン)元気の良い、迫力ある演奏でした。

* その後、この録音を含むCDを手に入れました。ジャケット写真も同じ。

(8) サン・サーンス「動物の謝肉祭」
エフレム・クルツ/フィルハーモニア管弦楽団(EMI)これは兄のレコードでした。いまCDで持っていて、当時のレコードには岡崎友紀のナレーターは入っていなかったはず。

* EMI 新星堂 SAN-18 2DJ-3729 息子が小さかったときに買ったもの。今や珍品の類でしょうか。

(9) モーツァルト交響曲第35番「ハフナー」
ベーム/ベルリン・フィル(グラモフォン)たしか、この辺りでわが家にステレオがやってきたはず。嬉しかった。華やかな、喜びが吹き上げるような名曲で、ベルリン・フィルの実力に感心したものです。

* 購入しました。LP時代は全集で、最近は海賊盤の中古放出です。ECC-602(250円)感動に変わりはない。

(10) ストラヴィンスキー「火の鳥」組曲
バーンスタイン/ニューヨーク・フィル(CBSソニー)もうこの時は中学生でした。エキゾチックな響きに魅了された記憶があります。

* これも購入しました。いま聴いてもアツい演奏。

(11) ファリャ「三角帽子」組曲
ホルダ(ではないな)/スペイン放送交響楽団(?コロンビア)オーケストラの記憶は曖昧(指揮者も違うかも知れない)ですが、いま残っていれば珍品ですね。元気のない演奏だった記憶があります。

* こりゃ全曲盤のほうが楽しめます。ブーレーズ盤を購入したが、正直いまいち。

(12) ボッケリーニ「チェロ協奏曲」
シャフラン(vc)ヤンソンス/レニングラード・フィル(新世界)これもその後見かけない珍品でした。実直な演奏で、後年フルニエのマイルドな演奏を聴いて驚いたものです。ヤンソンスはもちろんお父さんのほうで、当時テレビでその指揮ぶりを見た記憶があります。

* これも数枚購入しているが、その後ちゃんと聴いておりません。反省。

(13) リスト「ピアノ協奏曲第1番」

アントルモン(p)/オーマンディ/フィラデルフィア管(CBSソニー)。当時17cmLPで買えるピアノ協奏曲といえば、この曲くらいしか見あたりませんでした。

* こども時代の刷り込みとは恐ろしく、Liszt嫌いのワタシもこの作品なら気持ちよく聴けます。とくにリヒテル盤は極め付き

(14) リスト交響詩「前奏曲」
カラヤン/ベルリン・フィル(グラモフォン)リストは好きではないのですが、いまでもこの曲だけは好きです。ただし、友人が持っていたバーンスタインの演奏の方が明快で好きでした。

(15) サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」サン・サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」
フリードマン(v)/サージェント/ロンドン新交響楽団(RCA)粘っこい演奏でした。サン・サーンスが名曲だったのに驚いたものです。中学校の音楽の時間に、学校にあったリッチ(v)の演奏と聴き比べて、圧倒的に不評でした。

* フリードマンの演奏はFMから、リッチのはCDで購入しました。正直、リッチのは素晴らしい。音質も最高。

(16) ドヴォルザーク「スラヴ舞曲集」
カラヤン/ベルリン・フィル(グラモフォン)「アンチ・カラヤン派」(当時はそんな意識はなかったけど)の私も、この演奏だけは颯爽とした力強い演奏ぶりに感動。ドヴォルザークの旋律の美しさにも心奪われたものです。

(17) ボロディン「中央アジアの高原にて」ムソルグスキー「禿げ山の一夜」
プレートル/RPO(EMI)いまとなってはどうでもいいような曲ですが、なつかしさはいっぱい。30cmLPの廉価盤で一度見かけたことがありますが、CDで安ければ欲しいところ。

* ワタシはその後、この作品を”最高に哲学的な作品”と持ち上げ続けております。

 記憶のみに頼っても、このくらいはすぐ書けるくらい子どもの時の記憶は鮮明です。ジャケットの絵も記憶してます。社会人になってから30cmLPでかなり買いなおしたものもあります。(カラヤンの「モルダウ」「前奏曲」、ベームの「ハフナー」、フリードマンの「ツィゴイネルワイゼン」、等など)
 CDで更に買いなおしたものは、さすがにあまりありませんが。LPをあきらめた、という心の傷でしょうか。いまは大人になって、CDも安くなったのでたくさん買えるようになりました。しかし、小さなLPをすり切れるくらい熱心に繰り返し聴いた、あの時の音楽への熱意は忘れてはならないと自戒しております。どんなに貧弱な音でも、音楽は心の中で豊かに響いていたのでした。

 17cmLPと並行しながら後半はコロンビアの「ダイヤモンド1000シリーズ」「エラート1000シリーズ」「ヒストリカル1000シリーズ」、フィリップスの「グロリア・シリーズ」(900円だった)「ユニヴェルソ・シリーズ」(これはちょっと高くて1,200円)と廉価盤30cmLP時代へと移行していきました。自分の小遣いでボチボチと購入できるようになったのは、1970年代でした。(1998年執筆 2004年加筆)


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written by wabisuke hayashi