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「ラ・フォルジュルネ金沢」〜「能舞とベートーヴェン」


2008年5月2日(金) 19:00開演〜石川県立音楽堂邦楽ホール

Beethoven

ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」
ヴァイオリン・ソナタ第5番 変ホ長調「春」

田島睦子(p)/西澤和江(v)/藪 俊彦(宝生流能楽師)/ 古今亭志ん輔(ナビゲーター)

「ラ・フォルジュルネ金沢」真っ最中でっせ。今回のお仕事配置決まった途端に狙っていたもので、前回出張時チケット2枚入手済み。題して「能舞とベートーヴェン」〜県立音楽堂邦楽ホールは満員です。Beethoven ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」/ヴァイオリン・ソナタ第5番 変ホ長調「春」〜田島睦子(p)/西澤和江(v)/藪 俊彦(宝生流能楽師)/ 古今亭志ん輔(ナビゲーター)・・・見物(みもの)は能舞でして、「月光」第1楽章の幻想的な旋律に乗って、会場真っ暗、もちろん拍手もなく、演者がせり上がります。演目は「井筒」。これがぴたりと音楽/会場雰囲気に似合ってしまう。

藪さんが引いたところで会場拍手、そのまま軽快なる第2楽章、怒濤の終楽章へ。少々響きが濁るのは会場の個性でしょうか。こぢんまりしてエエサイズだと思います。で、引き続いて、西澤和江さん(v)登場、いずれ若い別嬪はん。これがしっとりと抑制の効いた、むしろジミな音色が出色なんです。技巧に不足はない。ヴィヴラートも控え目であって、清々しく気持ちの良い演奏でした。第2楽章に能舞登場〜「羽衣」(衣装が華やかで作品に似合っている)。やはり、ここで拍手とは聴衆は、よ〜くツボを心得ていらっしゃる。スケルツォ、フィナーレとほんま春めいて気持ちの良い季節を感じさせます。

チケット代1,000円也。約1時間の濃密な演奏会でした。古今亭志ん輔さんの司会はどうなのかな?「月光の逸話」はウソっぱちだから、言わずもがなと思いました。

written by wabisuke hayashi