アンサンブル早島第4回定期演奏会2003年11月9日(日)PM2:00〜早島町町民総合会館「ゆるびの舎」にて
J.C.Bach シンフォニア 変ホ長調 作品9-2 江島 幹雄/アンサンブル早島(弦楽器以外は賛助) 入場料500円 昨年第3回定期演奏会は日程もなにもわからず失礼して、久々。前回は、まだまだ「練習」とか「講師によるアンサンブル」なんかあったけど、今回の演目は立派でしたよ。きっとコンミスも団員の方じゃないのかな。前回、トップに座っていらっしゃった方は次席に陣取っていたから、きっと倉敷アカデミー・アンサンブル所属の講師の方だと思います。(違ったらごめんなさい) ヨーハン・クリスチャンのシンフォニアは、Mozart に影響を与えております。よく似ているが、CDで続けて聴くと少々飽きるのも事実。(ジンマン/オランダ室内管の二枚組有。PHILIPS 4420275-2)ほんの10分ほどの作品で、ホルンとオーボエが二本ずつ入ります。ま、お次のMozart って、演奏の技量がモロに出る(と、演奏される方がおっしゃっていた)し、ここでの演奏共々、けっして「上手い!」とは言えないが、長足の進歩を感じましたね。 二年前はBach の「ブーレ」ですよ。ほんまに怖々・・・っつう雰囲気だった記憶があるが、もう堂々としたもの。楽しそうに、真剣に弾いている姿は胸を打ちます。それに、この類の作品としてはけっこう人数が多くて、期せずしてゆったり余裕の表情となっていて、これはラストまで印象は変わりませんでした。 休憩後の「キャプリオル組曲」という選曲も渋い。コレ、擬バロック的であり、現代的不協和音のテイストもあります。Mozart より、ずっと演奏のアラが目立たない。ここでのアンサンブルは上出来でした。 Haydnの交響曲をナマで聴ける悦び。しかも、ワタシHaydn中一番お気に入りの「ロンドン」でっせ。ティンパニの方って、倉敷管の女性じゃないかしら。二管編成でしょ?弦の人数もタップリだし、けっこうスケールもあって、必ず楽章のラストにルバートが掛かるから、ちょっと最近聴かないような浪漫的な味わいも、スケールもありました。(岡山ポリフォニー・アンサンブルでもお馴染み、都築夫妻のオーボエはいつもながら鮮やか) ナマで聴くと、CDでは気付かないヴィオラなんかの効果的な内声部に気付きます。岡山市のお隣、やや田舎町の主婦とかサラリーマンが主体でしょ?技術的に云々指摘するのはカンタンだけど、トランペットとティンパニが重なり合う迫力はCDじゃわからない。前回と同じように会場は満員で、小さいお子さんもたくさんいたけど、みんなお行儀良かったですよ。拍手にココロもこもって意志(ガンバレ!ようやったで、と)を感じます。町をあげて知り合い応援!体制なのかな。 アンコールは二年前と同じ「ラデツキー行進曲」。指揮の江島さんが、冒頭ちょっと振っただけで、袖に引っ込んじゃうのね。で、会場の暖かい手拍子が団員を包みます。終わったあとの晴れやかな表情〜演奏者も聴衆もね。「ふるさと」全員合唱で終了するのもいつものスタイル。 暖かい、原点に返ったような演奏会でした。冷たい雨は降ってきたけど、ココロはほっこりさ。
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