「コンサートへ行こう」へ

西川アイプラザ オータムアンサンブルコンサート〜
岡山市ジュニアオーケストラ団員と指導者による


2003年11月2日(日)PM2:00〜岡山市西川アイプラザ・ホール
チケット代 500円

●フルート四重奏+ピアノによる「ジブリ・メドレー」
●Hummel 三本のクラリネットのためのトリオ
●Mozart ピアノ・ソナタ第11番より第1楽章/A Whole New World〜三台のハープによる
●K.Stamitz クラリネット協奏曲より第1楽章〜クラリネット+ピアノ
●Vanhal オーボエ四重奏曲〜指導員による
●Mozart 小夜曲〜第1楽章
●ホフシュテッターのセレナード
●Bach 「主よ、人の望みの喜びよ」
●Pachelbel カノン〜以上、弦楽アンサンブル

 ああ、楽しい。可愛い。200名くらいの観客は親兄弟、爺さん婆さんだろうな。時に小さい赤ちゃんが泣き出したり・・・というのは、こういった肩の凝らない演奏会に限りOK!微笑ましくて、ぜ〜んぶ許しちゃいます。自分の持ち分が終わった子供達が、ワタシのお隣辺りに座ったりしてね、よくやった、と声を掛けたいくらい。

 一番大きい子で大学一年生、小学校4年生から参加しているのね。まず、フルートが中学校三年生〜高校三年生迄。指導員以外の三人は女の子です。吹奏楽では一番人気の楽器だから、上手いもんです。「千と千尋」「もののけ姫」「トトロ」ときて、次の曲が(アニメを見ないワタシには)わからない。でも、この愉悦感。この子らが大学に行って学生オーケストラ、そして社会人になってアマ・オーケストラに参加するんだろうな。アマ・オーケストラの人たちはフルート上手な人は多いですよね。こういった積み重ねなのかな?

 次も中学生+高校生の女の子三人組のクラリネット。先日のライスターのコンサートは行ったんだろうな、きっと。クラリネットって低音と高音、どちらが難しいんですか?低音はとても上手で、高音はときにミスるが、なんせ気分は父兄でしょ?出演者すべて娘、息子の感覚なので、ドキドキします。上手くアンサンブルが決まったときの嬉しさといったら、もう!

 三台のハープなんて贅沢でしょ?あの楽器を弾いていると”いかにもお嬢様”っていう風に見えますね。コレ、とっても難しい楽器みたいで、あんまり上手くないの。でも、ふだん聴き慣れているハープとは一風違って、「いかにもアナログ風楽器」の息遣いを感じて、これとてジ〜ンときますね。Mozart は変奏しない版で、誰かが初心者用に作って下さったのかな?有名なポピュラー作品もとても楽しい。グリッサンドっていうのかな?あれって豪華な響きですね。

 Stamitzのクラリネット協奏曲(第1楽章のみ)は、ソロを取るくらいだから技巧達者な高校でしたね。音色が明るくて、ちょうどドイツ系の若手みたいに高音が鋭い。伴奏(ピアノで代用)部分が長くて、けっこう緊張するんじゃないかな?

 指導員達のVanhalは、四人とも素敵な女性なんです。全員パンツルック+ハイヒール+ノースリーヴで、いやはやカッコ良い!これのみ全楽章演奏。堪能しました。さすがプロ。

 ラスト弦楽アンサンブルとなります。第二ヴァイオリンは第1ヴァイオリンの二倍いて、しかもみんな小さい!可愛い!途中メンバー交代して、ラスト、Pachelbelで全員集合。チェロの主席は先日ソロ・コンサートを開いた井伊くんじゃないの。コンマスも含めて手練れは揃っていますね。

 中学時代、毎日昼休みに流れた「小夜曲」は何百回聴いても飽きない名曲。「ハイドンのセレナード」は、小さい子達のピツィカートが一生懸命で健気なんです。「主よ〜」は、文句なしワタシのNo.1お気に入り作品。全員登場して、会場いっぱいの「カノン」〜ああ、これナマ初体験ですね。

 岡山ジュニア・オーケストラの演奏会は行ったことはないけど、公立の団体だそうです。こんな晴れやかな気持ちになった演奏は初めてかな。子供達と音楽に未来を。 


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi