岡響 第18回夏休みさわやかコンサート2002年7月28日(日)PM 2:00〜岡山市民会館 500円
ワーグナー「ローエングリン」より第3幕への前奏曲 チェリッシュ・コンサート 杉本 賢志/岡山交響楽団 昨年も一昨年も、あまりの暑さにさぼった演奏会。ことしも暑かったが、お誘いもあったので行ってみました。シンフォニーホールすぐ側の市民会館は初訪問。こちらはかなり歴史ある建物みたいで、小学生親子がいっぱいでした。後半がチェリッシュのコンサートになっていて、肩が凝らなくて良いじゃないですか。 かなり収録できる(2000人はいけるか?)立派なホールだけれど側面がコンクリートというか石だし、「こりゃ、そうとうデッドだろうな」と想像を上回るデッドな響きに愕然。ローエングリンは元気の良い溌剌とした作品だけれど、各パートの音が乾き切って、まったく混じり合わない。直接音ばかりで、奥行きがほとんど感じられない音。 ある種の感慨があって、コレ、もしかして「大昔のN響アワー」なんて、テレビやFMでやっていた音とそっくりで、もしかしたらメカニック問題より会場のデッドな響きが問題だったんじゃないかな。1960年頃の録音でもそんなCDありますよね。(例えばLP時代のBRUKCKER交響曲第8番〜クナッパーツブッシュ/ミュンヘン・フィルとか)あれも、録音会場が問題だったのか。 「エルザの大聖堂への行進曲」のあとに、こども3人、大人ひとりが「体験指揮」するんですが、これが楽しい。拍子の揺れがちゃんとテンポになっちゃうから指揮とは不思議なもの。各パートの紹介もしてくれるんですが、ウケを狙うんですね。ワタシはチューバの「ドングリころころ」が気に入りました。(どんどん音が下がっていく) 「1812年」は、当然、大砲や鐘は代用ながら、大きな編成のオーケストラを堪能しました。ま、響きが溶け合わずに、各パートダンゴ状態は閉口したが、よいこ達には素晴らしい経験になったでしょ?
チェリッシュのえっちゃんの美声は変わらないなぁ。遠くから見ているせいもあったが、容姿も昔変わらず美しい。デビューは1971年だって。「なのにあなたは京都へ行くの」でしょ。「渚のささやき」「若草の髪飾り」「ひまわりの小径」「てんとう虫のサンバ」「白いギター」〜みんな知ってます。歌詞も暗記してまっせ。 テレビでは寡黙なダンナが舞台では主導権を取っていて、考えてみればなんと息の長い、そして健全な歌い手さんなんでしょ。岡響の豪華フル・オーケストラをバックにしてくれて、こんな贅沢なコンサート滅多にないですよ。(いまじゃどこでもカラオケでしょ) やれ、Webernが、とかMahler の交響曲がどうの、なんて眉間にシワばっかり寄せているけど、チェリッシュ、堪能しちゃいました。女房を連れて行けば良かった。なんやら(外は暑いが)心に涼風が吹き込んだようなコンサートでしたね。
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