Vivaldi 2本のトランペットのための協奏曲ハ長調/
Pokorny フルート協奏曲ニ長調/
Mozart 管楽器のためのセレナード 変ホ長調K.361/370a抜粋


MEISTERKONZERTE100枚組/より91枚目 Vivaldi

2本のトランペットのための協奏曲ハ長調

フレッド・ハウスドエルファー、ハリー・セヴンスターン(tp)/オットー・アッカーマン/オランダ・フィル(1954年)

Pokorny

フルート協奏曲ニ長調

フランス・ヴェスター(fl)/ヤープ・シュレーダー/コンチェルト・アムステルダム(1972年)

Mozart

管楽器のためのセレナード 変ホ長調K.361/370a「グラン・パルティータ」抜粋4曲

ヴァーツラフ・ターリヒ/チェコ・フィルのソリストたち(1954年ライヴ)

MEISTERKONZERTE100枚組/より91枚目

 この巨大なる100枚組はパブリック・ドメイン音源がほとんどを占め、2割ほど?ステレオ/ディジタル音源を借りてきて収録しております。CD一枚当たり収録は平均50分弱、ややカドが取れすぎてしまった復刻印象あるけれど、概ね良心的な音質であります。とにかく珍しい!著名であり、評価の定まったものもあるけれど、ステレオ時代に再録音され、日の目を見なかったモノラル時代の初耳旧音源がずらり!壮観でもあります。ABC順作曲家並びで収録されるが、後半戦はやや?的寄せ集めであり、この一枚も不思議な、でも興味深い内容でしょう。

 Vivaldiはお馴染み、明るく屈託のない、わずか6分半ほどの作品。オットー・アッカーマンの情報を求めてネット検索したら、自分のサイトが出現いたしました。そうか、1960年に亡くなったとは間の悪い、ちょうどステレオ録音が本格化する直前。リンク先の(いただきもの)音源LPも「Musical Masterpiece Society」となっているし、自分の印象としては往年の「コンサート・ホール・ソサエティ」にあったような?・・・時代相応の音質であり、やや粗い現代楽器アンサンブルに大音量現代チェンバロが絡みます。ソロは特別にどうの、といった感慨はなくて、こんな”オトナ買い”せぬと出会えない、現代には死滅してしまった旧スタイルの演奏でしょう。ソロはオケの団員かな?

 好んで取り出して聴こう、といった気分にはなりません。

 次のがなかなか凄い。フランツ・クサヴァー・ポコルニー Franz Xaver Pokorny(1729-1794) はボヘミアの作曲家で我らがMozart と同時代に活躍した人。作品は陰影に富んだ旋律が躍動していて、出色の魅力を誇ります。それこそ、Mozart に負けぬ15分ほど、フルートの妙技を堪能可能。ちゃんとしたステレオ録音だし、古楽器の名手達が見事な完成度を聴かせて下さいます。古楽器はディジタル時代以降、いっそうの技術的洗練が進んで、このような”初期音源”は見捨てられる傾向にあるんです。でもね、40年ほど前でも溌剌スリムなリズム感、古雅なサウンドは完成されていて、こうしたCDの出現を喜びましょう。作品も珍しいですし。

 「グラン・パルティータ」はもっと貴重な存在でしょう。この100枚組には、フルトヴェングラーの著名なる録音が別途全曲収録されており、何故ここにこんな作品/演奏が紛れ込んだのか意味不明。しかも、たったの4曲でっせ。全曲ないんか。このCDあと36分収録余ってまっせ。ライヴとのことだけれど、音質すこぶる良好。しっとり歌う部分と、快活溌剌に弾んで突っ走るところの対比明快なヴィヴィッド(←後者の印象強い)、かなりテンポ対比が強調された演奏であります。チェコ・フィルの木管はほのかなヴィヴラートもセクシーであって、濃い表情ですね。コントラバスは入っておりません。聴けば聴くほど全曲が欲しくなる・・・パブリック・ドメイン音源がどこかのサイトに出現せぬか。

(2011年1月8日)

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written by wabisuke hayashi