Sibelius 交響曲第1/7番ニ長調
(ガラグリー/ドレスデン・フィルハーモニー)


BERLIN CLASSICS BC 3033-2 Sibelius

交響曲第1番ホ短調 作品39((p)1971)
交響曲第7番ハ長調 作品105((p)1970)

カール・フォン・ガラグリー/ドレスデン・フィルハーモニー

BERLIN CLASSICS BC 3033-2  購入価格失念(おそらく1,000円以下)

 カール・フォン・ガラグリー(1900-1984)は日本では知名度低く、ほとんど話題になりません。ワタシは小学生の頃から(パンフレットにて)その存在を知っており、CD時代になって出現した音源を(期待を以て)いくつか入手したものです。(斉諧生さまの立派な情報有/深く感謝)このCDは1994年の発売となっているから、おそらくはその直後に購入していて、既に購入価格失念、記憶もなし。でも1.000円でお釣りが来たハズです。現在は入手可能なのか?第2番はこのサイト初期に言及済み。

 Sibelius はワタシにとって(安ければ)「無条件購入」方面のお気に入りであって、あらゆる音源を楽しまぬことはない。交響曲だったらできれば全曲欲しいところであって、隅から隅まで堪能するが、自分なりの感想コメントが悩ましいものです。ドレスデン・フィルは技術的に卓越して、流麗なるアンサンブルを誇る・・・ことは全然なくて、硬質硬派なる響き、不器用なイメージがあって、ここでもまさにその通りの仕上がり。録音はまずまずといったところ。先の第2番(ゲヴァントハウス)+「タピオラ」よりかなり良好でした。

 第1番ホ短調交響曲は、テンション高く、燃えるような勢いを感じさせて第1楽章を始めます。ドレスデン・フィルは管も弦もヒスっぽく絶叫して、しっとりとした感じはありません。洗練されない、剥き出しの粗野な硬質サウンド。”勢い”通り越して”焦り”に至って、息もつかせぬ緊張感有。旋律昂揚頂点でのシンバル一撃!も決まっております。しかし、そう美しくはない。

 第2楽章「アンダンテ」は相対的に柔和なる表情であって、牧歌的な雰囲気が楽しめます。但し、器用なる仕上げではなく、時に金管の絶叫やら弦の詠嘆やら、意味ありげな”間”の効果が楽しめました。後半はどんどん突っ走って、切迫感たっぷりに至って”シンバル一撃!”の山再来へ。第3楽章「スケルツォ」はまるでBrucknerのようであり、ここのリズムのノリと迫力(とくに金管とティンパニ)は賞賛されるべきでしょう。中間部の木管の素朴な力演もエエ感じ。やはり急いたアッチェランドでこの楽章を終了。

 終楽章は、ものものしい雰囲気に支配され、切迫した悲劇が強調され、疾走しております。響きの濁りはラストまで解決されない。しかし、これを荒涼とした大自然の景色として理解するかどうかは、聴き手の嗜好となります。作為ではないでしょう。ワタシはけっして悪い演奏ではないと思います。悲痛なる叫びで全曲は締めくくられました。

 交響曲第7番は単一楽章の「幻想曲」であり、ワタシはほんの子供頃からのお気に入り作品であります。正直コメント不能状態。北国出身のワタシとしては、息も絶え絶え進む、厳しい吹雪の景色が眼前に浮かびます。洗練とか、美しい幻想性を強調したヤワな演奏ではなく、もっと非情なる自然の厳しさを、ストレートに感じさせる冷え冷えとした粗削りサウンド。刻々と変化する悲痛なる表情。ここでも器用なアンサンブルではないが、第1番よりずっと作品に似合って、成功しております。

(2007年1月26日)

 


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written by wabisuke hayashi