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個人的なロシア方面のオケ印象


 ワタシはロシア方面の音楽も演奏家も、そう得意にしておりません。嫌いではないし、聴く機会もそれなりにあるけれど、熱心なファンではない自覚もあります。でも、思い出はいろいろとありまして・・・・徒然なるままに、少々。


 小学5年生の時だったと思うが、ハチャトゥリアンの「ガイーヌ」(ガヤネー?)を学校で聴きました。有名な「剣の舞」だけれど、さっそく母親にねだって17cmLPを買ってもらったはず。学校のは(記憶では)フィードラーだったと思うが、ワタシの手元に来たのは「グラモフォン・ステレット33」というシリーズでロジェストヴェンスキー/レニングラード・フィルのもの。(550円〜高い!当時カレーライスが100円の時代)

 これが、学校で聴いたのよりテンポは速いし、アンサンブルの緊張感もあって、「へぇ〜、ソヴィエットのオケは馬力が凄いな」と思った記憶があります。「レズギンガ」はこの時初めて聴いたはずで、あの打楽器の迫力にはどんな演奏でもドキドキさせますね。この音源は2000年に国内盤でCD化されていますが、もうずいぶん聴いていないので、機会があればぜひ欲しいもの。


 お次は、ショスタコです。有名な交響曲第5番「革命」。これ、お小遣いを貯めて買ったのが中学生の時。いったいどこでこんな曲を知ったのでしょうか。(もしかしてドラマ「部長刑事」のテーマ音楽としてか?)なんの記憶もありません。おそらくは一日中レコード屋で悩みながら購入したはずで、コンドラシン/モスクワ・フィルの30cmLPに決めた理由は、いまとなっては記憶にございません。2,000円でっせ。子供としてしての金銭感覚や当時の物価からいっても、現在の20,000円では追いつかないはず。

 ワタシは高校生〜大学時代にロックやニューミュージック、フュージョン方面に傾倒していて、クラシック音楽からは一時離れていたのです。社会人になって、経済的に余裕ができてから中古LPをたくさん買いました。コンドラシンのショスタコ全集もちゃんと買っていて、第5番のみノイズっぽかったのがおかしかった。(つまり、前所有者はその曲しか聴かなかったと想像されます)

 これはまだDATで保存しております。馬力と勢いがあって、ちょっと粒子が粗い音質も雰囲気があって、いま聴いても痺れるような切迫感がある。この曲は苦手になってしまったが、当時のワタシは心が打ち震えるくらい感動したものです。演奏が良かったんでしょう、久々に聴いたら打ちのめされました。モスクワ・フィルも良いオケだな、と知ったLPでした。


 ネタがあまりないので番外編です。当時、「ロシア音楽」なんて意識していませんでしたが、チャイコフスキー「悲愴」はオーマンディ/フィラデルフィア管(CBS)で、「中央アジアの高原にて」(これは哲学的な迷曲)「禿山の一夜」はプレートル/ロイヤル・フィル(17cmLP)で楽しんでおりました。

 オーマンディは定評のある演奏だし、このサイトでも取り上げましたので、プレートルを思い出しましょうか。(CDになっているのかしら)低音が弱くて、いかにもEMIらしい音質だったはず。のちに別な演奏で「禿山」を聴いたとき、コントラバスのゴリゴリとした響きに驚いたものです。いかにも彼らしい、前のめりで、やや落ち着きのない演奏だったはず。


 話しをロシア方面に戻すと、新世界レーベルの17cmLPでボッケリーニのチェロ協奏曲(シャフラン独奏)を持っていました。これがヤンソンス(アルヴィド)/レニングラード・フィルだったのです。これ、ずいぶんと生真面目な、おカタい演奏だったはずで、フルニエの優雅な演奏を知ったときに愕然としたものです。

 あとは社会人になってからのお話し。ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルでチャイコの第4・5・6番(DG)には、その厳しさに心底打ちのめされました。やっぱりレニングラード・フィルって超絶技巧団体ですね。(但し、ムラヴィンスキー時代に限る)

 ロジェストヴェンスキーのシベリウス全集LPを、中古で格安で手に入れたこともありました。モスクワ放送交響楽団は予想外に涼やかな(というより、冷たさを表現できる?)響きで驚いたものです。(このオケ、むかし「モスクワ・ラジオ交響楽団」なんて呼んでませんでした?)ゴロワーノフのソヴィエット輸入盤のワーグナーなんかも持っていたはずだけれど、音質がよろしくなかったし、なんかヘンな演奏で真剣に聴きませんでした。(モッタイな〜い)


 あとは90年代前半から怒涛のCD時代です。ロジェストヴェンスキー/エストニア国立響(こりゃロシアじゃない)のシューマンの交響曲全集は、おそるべきヘタくそさで驚いたり、ベラルーシ放送交響楽団とか、レニングラード放送響、オスタキノ響など、馴染みの薄いオケも平気になりました。

 2000年秋にはサンクトペテルブル響の来日公演も楽しみました。(懸賞でチケットが当たった)ソヴィエット国立響はほとんど聴く機会がなかったですね。ボリショイ劇場も。現在、一番実力派はマリンスキィ劇場かな?有名オケばかりじゃなく、ロシア方面の地方オケも意欲的に聴かなくちゃ、と考えております。(2001年11月16日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi