Kabalevsky「道化師」(エフレム・クルツ)
Borodin「だったん人の踊り」「中央アジアの高原にて」他(ジョルジュ・プレートル)


EMI/新星堂SAN-36 Kabalevsky

組曲「道化師」

エフレム・クルツ/フィルハーモニア管弦楽団(1961年)

Borodin

歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」

Mussorgsky

交響詩「禿山の一夜」

Rimsky-Korasakov

スペイン奇想曲

Borodin

交響詩「中央アジアの高原にて」

ジョルジュ・プレートル/ロイヤル・フィル(1962年)

EMI/新星堂SAN-36

 Georges Pretre(1924ー2017)のEMI17枚ボックスは欲しいなぁ。晩年ウィーン・フィルとの輝かしい成果を上げて、とうとう彼も亡くなりました。これは小学生時代17cmLPにて馴染んだ音源(若い人は見たこともないやろなぁ、きっと)やがてCD時代へ、似非金満中年になったら中古屋にて懐かしいCDと再会いたしました。17cmLPは「禿山」「中央アジア」のみ裏表=たしか500円、当時カレーやらかけソバが100円ほどだった記憶があるから現在の相場で1500-2000円ほど?贅沢なもんでっせ。当時は「低音が弱いなぁ」くらいの記憶しかありません。

 その前にEfrem Kurtz(1900ー1995)、この人はロシア出身、英国や亜米利加で活躍した人でした。エレーヌ・シェファー(Elaine Shaffer, 1925ー1973)のダンナ、彼女のフルート協奏曲伴奏とか「動物の謝肉祭」などけっこう聴いた記憶もありました。Kabalevskyの組曲「道化師」はよう知っている作品やなぁ、と思っていたらコンドラシンを聴いていたのですね。曰く

幼稚園・保育所・小学校低学年運動会定番の「道化師」でしょ?バカにしちゃいけないよ、的多彩な、楽しい作品
 ・・・なるほど。「プロローグ」「道化師のギャロップ」(これが運動会に使われる快活ユーモラスな音楽)「行進曲」「ワルツ」「パントマイム」「間奏曲」「叙情的小シーン」「ガヴォット」「スケルツォ」「エピローグ」全10曲からなって、もともとは児童向けの劇付随音楽だったそう。編成は大きくないけれど種々打楽器+ピアノも入って賑々しい、楽しい音楽に仕上がっておりました。16分ほど。演奏録音とも生き生きとして、あまり録音の多くない作品には充分な価値があるでしょう。但し、入手困難ではあります。

 以降はジョルジュ・プレートル38歳の記録也。フィルハーモニア管弦楽団も充分上手いけど、ロイヤル・フィルはもう少々金管にキレが感じられる、ルドルフ・ケンペが首席の頃。「だったん人の踊り」には残念、合唱は入りません。これは昔からオリエンタルな懐かしい旋律と躍動するリズムが大好きな作品でした。演奏はいかにもプレートルらしい”さっくり仕上げて前のめり”っぽいもの。

 昔懐かしい「禿山」「中央アジア」はこれが出会いです。ストコフスキー辺りアクの強い(編曲も異なる)演奏を念頭に置けば、”さっくり仕上げて前のめり”さっぱりと速めのテンポ、素っ気ない語り口でしょう。

 「スペイン奇想曲」はウキウキするような「アルボラーダ/朝の歌」、さらりと流して静謐な「変奏曲/アストゥリア民謡 夕べの踊り」、賑やかな「朝の歌」が戻って「シェーナとジプシーの歌/Canto gitano」は小太鼓に乗ったトランペットのファンファーレ〜情熱的なヴァイオリン・ソロが素敵なところ、ここもちょいと素っ気ないないなぁ、勢いとノリ重視か。ラスト「アストゥリアのファンダンゴ」いかにもスペインの強烈多彩ななリズムがアツく刻まれます。ラストのアッチェレランドはいかにもプレートル節。

 ま、作品が作品だから”驚異的名演”は求めなくてもよろしいでしょう。音質はかなり鮮明ながら、やや薄さを感じました。

(2017年11月19日)

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written by wabisuke hayashi