アレクサンダー・フォン・ピターミックHaydn 交響曲第104/22番+Mozart 「不協和音」(PILZ音源) を更新したら、例の如しのワタシのいい加減類推にメール情報が届きました。「哲学者」を指揮する「ピターミック」も変名幽霊指揮者かな?(やはり検索で探せない)〜ここですね。じつは実在の指揮者らしい、とのこと。 以下、大阪のじゅんじろう様からのメール全文です。 はじめまして。大阪に住んでおります「じゅんじろう」と申します。 いつもHP興味深く、またときには懐かしく拝見しております。 音楽を聴くときの新鮮な気持ちや、「迷い」「変化」などが 率直に記されていて、日々拝見するのが楽しみにしております。 ずっと「愛読者」でいるつもりでしたが 「ピターミック」の名前があったので、「もしや」と思い、 失礼ながら、唐突にお便りいたしました。 私は1960年代半ばの生まれで、 クラシックを聞き始めたのは、偶然アマオケの”ナマ”に触れたのがきっかけで、 1978年になる少し前から・・ という世代ですが、 そのごく初期の入門期には、 ラジカセ(モノラルで、”マイク内臓”という、主に”語学練習用”のようなもの) で ただ、流れてくるものを聞いたものです。 (ジャンルとかも選ぶことすらできない)
ちょうどそのころ、たぶん1978年前半頃の放送で、
NHK交響楽団の演奏で、
「アレクサンドル・フォン・ピターミッツ」指揮で
「未完成」かなにかをやってたのを聞いたおぼえがあります。 NHK交響楽団の演奏記録でそのあたりを見れば、 判るかもしれません。(直接問い合わせないと無理かも・・) 貴HPの記述では、名前の前半が書かれておりませんので、 もしかしたら、完全に別人かもしれませんが、 もし、同じなら、たぶん「ク」を僕が聞き違えたのでしょう。 (120分テープで、しかも、会話録音用のもので、 録音して、そればっかり聞いていたような・・。 そのころは、未完成の冒頭の音(低弦)が ちゃんと聴ける日がくることが”夢”でしたっけ・・。)
今なら、きっと逆に、
そんな「無名」の指揮者の番組、聴かないか、
聴いても、(はなから先入観あって)忘れるか、
してしまうでしょう。 今にして思うと、 「ベーム」だ、「ウィーンフィル」だとか、いう「情報」が入る さらにその前の、 「とにかく、1曲でも知りたい!」 という貴重な時期でした。 「誰の」演奏か? なんて、考えもしなかったです。 そういう「期間」は、1年より短いのですが。 でも、そのころがあって、 また、その後の「アイドル時代(僕の頃はFMライブの「ベーム」でした)」 を経て、今があるわけですが・・。 (でも、今でも、そのころのベーム=ウィーンフィルって好きですね。 そのころは、最近流行りの「全盛期」のベームは知らず、 まったりと確かめるように音楽を進める姿しかしりませんでしたが。 大指揮者かどうか知りませんし、ブームになるようなタイプかどうかもしりません が、 「あんな演奏」がほかでは聴けないのは確かです。 最近は「隠れた爆演」ブームでもあるせいか、 ライブと比べて評判良くないブラームス全集でも各楽器の表情の細やかなこと・ ・。 いや、本気で巧い・・。 もっとも、当時は、そこまで聞けておらず、そもそも「初めて聴く曲がベーム」み たいな場合もあって、 お定まりの「カラヤンVSベーム」もみたいな感じだった・・のは、事実です。 え え、赤面の至りです。 逆に、カラヤン=ベルリン・フィルなぞは、自分がアマオケやりだしてから(今はクビになりま したが) その演奏の凄さ(たとえば、4番ホルンとかの演奏までも)を思い知らされまし た。
「好き嫌い」のレベルではない「出来事」があるのですね(もちろん、好き嫌いは
それでもあるのが当然ですが)。 最近、昔の演奏やテープを聴いて、 再発見があるのが、喜びになってますが、 (こちらの情緒・精神的な余裕がないときは、 全然”染み込んで”きませんが) 「ピターミック」の名前をみて、ふとそんなことを思い出しておりました。 こうして書いてくると、 「自分も歳をとってきて”思い出すもの””懐かしく思うもの”が蓄積されていたの だな・・」 と感じます。 そういや、昨日も「スウィトナー=シュターツカペレ・ベルリン ドボ8」のCDを 聴いたら、 昔、上記のラジカセで何十回も聴いた来日公演の「響き」が思い出されてきました。 全然音質も違うのに・・。(解説が確か、菅野浩一氏と、田中千香士(N響コンマ ス)でした)。 もちろん、ラジカセでは、音質はおろか、聞こえない声部も ヤマほどあるのですが・・・それでも。 長々と書きましたが、 もし、「アレクサンドル・フォン(アレクサンダー・フォン)」でなかったら、 この手紙の9割は「勘違い」になってしまいますが、 その場合、ご容赦ください。 一方的な「読者」からのメールになりますので、 林様からみれば、ずいぶん唐突に長く書いてしまいました。 失礼、非常識、ご容赦ください。 それでは、週末後半、ごゆるりとおすごしください。(2002年10月27日)
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