Haydn 交響曲第104番ニ長調「ロンドン」(シドニー・ラーク)/
第22番 変ホ長調「哲学者」(アレクサンダー・フォン・ピターミック)/
Mozart 弦楽四重奏曲ハ長調K465「不協和音」(モーツァルテウム弦楽四重奏団)


Haydn

交響曲第104番ニ長調「ロンドン」

シドニー・ラーク/ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団

Mozart

弦楽四重奏曲ハ長調K465「不協和音」

モーツァルテウム弦楽四重奏団(ザルツブルグ)

Haydn

交響曲第22番 変ホ長調「哲学者」

アレクサンダー・フォン・ピターミック/ザルツブルグ室内管弦楽団

zyx CLS 4003 録音年不明  おそらく1,000円で購入(1,200円だったかも)

 ワタシがCDをボチボチ買い始めたのが1980年代の終わり頃で、人様よりかなり遅かったはずです。LPに対する執着もあったしね、CDは当時高かったんですよ。3,500円くらい?なんとか1,500円ほどの「廉価盤CD」を探したもんですよ。PILZ音源は当時出色の安さで、これはご近所のレンタル・ビデオ屋さんで買いました。今は昔。

 目的は「不協和音」でしたね。LPでヒストリカル1000シリーズ(日本コロムビア)というモス・グリーンのジャケットのシリーズがあって、ワタシのお気に入りでした。スメタナ弦楽四重奏団でMozart 「不協和音」+クラリネット五重奏曲(ルジーハ)は「世の中にこれほど美しい曲があろうか!」(いや、ない)と、ロー・ティーンの頃からの確信。「嗚呼、不協和音もCDで買える」というのが購入動機だったはず。

 当時はLP主体(3000枚あった)で、CDは貴重品だったので、なんども聴きました。現在?このCDを棚から探すのに二日掛かりましたよ。バカみたい。もっと音楽は大切に聴かないと・・・・ということで反省です。贅沢は(素)敵だ!やや珍妙なる組み合わせだし、かなり幽霊っぽい演奏家だけれど、これ当時の新鮮な気持ちが蘇りました。懐古趣味か?


 モーツァルテウム弦楽四重奏団はきっと実在でしょう。ワタシはハイドン・セット(の一部)をその後PILZで手に入れていて(K387、K421、K428、K458、CD160 225/226)、国内盤でも発売されていた記憶もあります。言うまでもないが、第1楽章導入部アダージョが現代音楽バリの不協和音〜でも、その後の晴れやかな旋律の爽やかなこと。

 まるで4人組の若者ア・カペラ・グループが、楽しげに歌い交わしているような作品。アンダンテの纏綿たる叙情、メヌエットは軽やかな舞踏、終楽章は(いつもMozart には感じることだけれど)人の声をそのまま楽譜にしたような、歌声が聞こえてきました。

 演奏はね、線が細いし、リズムにノリが全然足りないんですよ。でもね、この名曲の魅力は揺るがない。ちゃんと感動させてくれて、もっと溌剌とした演奏ならばいっそう楽しめるが、このCDでもとっても幸せです。


 Haydnの交響曲の方ね。アダム・フィッシャー全集の消化を最近さぼっているけれど、昔馴染みのこの2曲「ロンドン」「哲学者」は大好きです。ロンドン・フェスティヴァル管は、ロス・ポープル率いる同名団体とは異なるようですね。「SIDNEY LARK」でインターネット検索を掛けても、PointのCD(同じ音源と想像される)しか出てこないから、実在性はかなり薄い。

 これが引き締まった、生真面目な演奏で悪くありません。優雅で余裕の歌い回しはないけれど、誠実で淡々とした表現も説得力があります。(第2楽章アンダンテ)メヌエットの躍動感にも欠けないし、終楽章は少々スケールが小さいが、早めのテンポが快い。音質も良好、オケも親密な響きでした。

 「哲学者」を指揮する「ピターミック」も変名幽霊指揮者かな?(やはり検索で探せない)シンプルな旋律とリズムを基調とした緩急緩急の4楽章は、Mozart にはない素朴な魅力に溢れている15分弱の名曲。こちらのほうが、やや残響もあっていっそう充実した演奏家も知れません。ザルツブルグ室内管というのはNAXOSで一枚出ているが同一団体か?

 縁あってここまでお付き合いしたCDなので、見捨てられません。zyxのシリーズはその後、通常発売でも800円で見かけましたが「愛とはけっして後悔しないこと」。

(2002年10月26日)

追加情報。アレクサンダー・フォン・ピターミック情報をいただきました。かなり実在っぽい情報有。


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written by wabisuke hayashi